後にも先にも使える!提携コンクール~開催100地区、申込数8000名に~

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2017/02/17
後にも先にも使える!提携コンクール~開催100地区、申込数8000名に~
秋・冬は提携コンクールの開催真っ盛り。ブルグミュラーコンクール広島地区大会の様子。

2010年に始まったピティナ提携コンクールは、今年一年での開催地区数が100、申込数8,000名を数えるまでになりました。

参加者のうち半数以上が、間もなく開幕するピティナ・ピアノコンペティションにも参加する熱心な層である一方で、提携コンクールが初めてのピティナへのチャレンジである、という方も1/4近く存在します。

さまざまなコンクール、そしてステップを併用している教室にお話を聞くと、毎回の結果にとらわれず、その後先の流れを生むためにコンクールをうまく作用させ、結果的にレッスンの質を上げていることがわかります。

本日は、そんな提携コンクール活用についての最前線をレポートします。


2016年度の提携コンクール地区数&申込数

地区数が100に到達。「ブルグミュラーコンクール」のように「はじめの一歩」として使いやすいコンクールが各地に増えているのはもちろん、音高・音大受験生に最適の「ソナタコンクール」も登場しました。ブルグミュラーコンクールは、だれもが学ぶあの練習曲、ソナタコンクールは、古典期の形式の学習に焦点が当てられています、特定のテーマに絞って学べ、また一点を深く掘り下げることができるのが提携コンクールの特徴と言えるでしょう。

3月1日には、ピティナ・ピアノコンペティションが開幕します。四期の課題曲をくまなく学ぶコンペのために、秋冬に行われる「日本バッハコンクール」でバロック期について鍛錬した後に、コンペにチャレンジするなど、「コンペ参加経験あり」「コンペもステップも参加経験あり」という方が、全体の50.8%です(円グラフ)。その一方で、提携コンクールが初めてのピティナへの参加である方も着実に増えています。2016年度は24.4%になりました。ここから先、「5回継続表彰」に近づいていく方も少なくありません。


ピティナ提携コンクール 最新ニュース!
ローランド・ピアノ・ミュージックフェスティバルが今年から登場!
2015年度 ファイナルの様子

2017年度より、ローランド・ピアノ・ミュージックフェスティバルが提携化することが決定いたしました。

ポピュラー曲を中心とした多彩な課題曲から1曲を選んで、ミュージックデータとのアンサンブル演奏、またはピアノソロ演奏で参加する、コンクール形式のフェスティバルです。ファイナルはスペシャルオーケストラとのアンサンブル演奏となります。

開催方式と開催地区
予選 メディア審査(録音音源の提出)
本選 北海道・東北・関東信越・東京・神静・東海・北陸・京滋・近畿(大阪)・中国四国A(広島)・中国四国B(岡山)・九州A(福岡)・九州B(鹿児島)
  • 九州Bは小学生部門のみ実施します
ファイナル 東京
対象となる年齢、級

小学生部門 中高生部門 一般部門

応募要項は3月11日に第一生命ホールで行われる2016ファイナルにて、配布開始予定。ピティナ・ウェブサイトでも順次告知いたします。

こちらも「ポピュラー」でチャレンジ!
佐土原知子先生

TOKYOポピュラーステーションの佐土原知子先生がプロデュースする、新しいスタイルのコンクールが来春に登場します!今年の提携コンクールはポピュラー系のステージが充実することになりました!

「第1回 クリスタルコンクール」
プレミアム・アレンジでブルクミュラー(課題曲楽譜のひとつ)

今生きている音楽を自由に楽しみ、表現する喜びを味わうための、新しいスタイルのコンクールが誕生!参加者・審査員・聴衆が一緒に楽しめる、"音楽の感動"を共有できるコンクールです。
クリスタルの原石のようにキラキラと光る個性を発揮してみませんか?

開催地 東京一か所
開催日 2018年3月25日(日)
部門 アレンジスタイル部門(今回はクラシックのアレンジ作品)
ポピュラースタイル部門
  • いずれも課題曲あり
対象 未就学児~一般まで、初級~上級まで
審査員 幅広いジャンルに精通した著名な方を予定
募集要項 2017年5月頃発表予定
主催 ピティナTOKYOポピュラーステーション
ご存知ですか?
  • 2015年度より、提携コンクールでの参加が、指導者賞の算出基準である「指導者ポイント」として加わることになりました。
  • 参加者がコンクール申込時に指導者を登録している場合、その指導者がマイページで生徒の参加履歴を閲覧することができます。
マイページのでの履歴閲覧のイメージ

緩急自在!提携コンクールを使いこなす指導者にインタビュー
松永由里先生横浜クラヴィアートステーション代表、ブルグミュラーコンクール東京大会実行委員会。3月12日に「レッスン見学」講師を務める。)
松永先生は、最も提携コンクールを活用されている会員のお一人なのですが、どうやって生徒さんに勧めていくのでしょうか。

「発表会、ステップ」「公開レッスン、弾きあい会」「コンクール」情報を3つにカテゴリー分けした、ステージの年間スケジュールを2月に配って、1年の予定を検討していきます。 去年よりも少しずつ頑張ってほしいと思うので、マイページでここまでの履歴を確認して、いろんな選択肢を提示していきます。

ブルグミュラーコンクールはお教室でどんな効果を上げているでしょうか。

ブルグミュラーコンクールは、地区大会→ファイナルの二段階制なので、約半数がファイナルに進出できます。ということは、それだけたくさんの子が、「もっと上手い子がいるんだなあ」ということを知る結果になりますよね。すると、「私も、ああいう音を出したい!」という意欲を引き出せることになります。
それから、レッスン室でいい音で弾けたと自己満足していても、大きなホールではそうでもなかった、ということに気づくチャンスです。しかも、いい音で弾いている子を間近に見て聴けるので、このとき初めて「いい音の出し方は、自分は実は分かっていなかったのだ」と本人が気付くことになるんですね。

ブルコンやステップは松永先生自身が「運営側」でもありますが、他にも地元のコンクールを多く活用していらっしゃいます。

生徒が上達のためにあるゴールを目指している、というとき、そのあと何が用意できているかが指導者の腕の見せ所ですよね。
特に結果が悪かったとき(トランポリンから落ちてしまったときに)その後に「代わりになる」選択肢をたくさん用意しておく必要があります。
また、たとえばバッハコンクールで、わざと少し余裕のある課題で出場する、という工夫をすることもあります。そんなときは、同時にその先のステップで、少し目標の高いショパンやベートーヴェンの憧れの曲をチラつかせておくんです。
コンクールがよい「クッション」になって、やる気が持続するパターンです。「クッション」は種類が多い方がベターです。

その次のコンクールやステップの課題のバランスを工夫していくなんて指導者としてすごいテクニックですね!

いえいえ、コンクールやステップのたびに、ひとつひとつの採点票、講評をいただけるのが、すべて教師として勉強になり有り難いです。どの場合も、自分の指導の不足を発見することにつながり、ある意味、単純にセミナーを受講する場合よりも、教師として磨かれていると感じています。 ピティナのステーションを任せていただけるようになって、憧れの先生方とはもちろん、地域の先生方ともより交流できるようになり、そこで互いの持ち味を知り、学び合えるのだということを知りました。ピティナという組織そのままに、コンペティションと提携コンクールも、互いに補い合うようにして、ピアノレッスンを活気づけてくれるものだと思います。

先生が常に、一歩先に先に進んで行こうと心がけている様子に心を打たれました。今日はありがとうございました。
住田智子先生(島根県江津市、ピティナ・ピアノコンペティション審査員、ステップアドバイザー。2016年度より、ブルグミュラーコンクール中国大会実行委員会。)

長年取り組んでいるピティナ・ピアノコンペティションとは別に、地元の教室を元気にするコンクールが必要だとずっと考えていました。そして昨年から、ブルグミュラーコンクールの島根地区大会を任せていただけることになりました。

ピアノ指導者は、子どもと長い付き合いを一対一でしていますので、どういう言葉かけをしたらよいかが見えてくるんですよね。コンクールの結果はさまざまですが、参加して良かった!と思えるような言葉かけをし、次に繋がるように導きます。その対応力についても、地域全体で共有し学び合っていきたいです。

ブルグミュラーコンクールを通じて達成感を得た子供たちは、更にやる気が出てステップにも参加しており、この2月の「島根浜田地区」ステップも盛り上がって早々に締め切りになりました。

コンクールは、指導者にもプレッシャーがあり、負担も大きくなりますが、確実に生徒は伸びます。そして生徒・保護者同士の横の繋がりが強くなって一緒に励ましあうようになりますし、何より指導者との信頼関係が増していきます。

これからも地域の先生方と協力・情報交換しながら、子供たちがピアノにやる気や自信をもって取り組み、長く楽しんでくれるような応援がしたいと考えています。

  • 5月7日に住田先生のレッスン見学を実施いたします。受講者募集中。詳しくはこちら
黒田佳奈子先生(北海道室蘭市、ピティナ・ピアノコンペティション審査員)

何か曲がよく弾けてくると、コンクールにちょうどいいかもしれないね、と生徒に参加をすすめます。コンクールのような舞台がなければ、いつになっても「仕上がる」という区切りが作れないものです。コンクールのおかげで初めて「ここまでに仕上げる」という設定ができます。

もちろん「結果」に引っ張られ過ぎないように「賞」以外の目標をきちんと見つけておきます。暗譜することなのか、左右のバランスなのか......。生徒それぞれ、コンクールで自信をつけたり、悔しさをバネにしたりして、必ずぐんと成長します。

例えば、西村航輝君は、バッハコンクールで全国大会に進んだ経験が良い踏み台になり、六年生になってから昨年のC級で初めてピティナのコンペに参加し、本選に進出できました。ピティナには難しいコンクール、というイメージがあったけど、小学校の「集大成」として頑張りたいという気持ちが強く、親子でいろいろ話し合ってくれるんですね。そんな想いに教師として答えるには、コンクールは最適だと思います。

人前で頑張るという意味では、秋の学芸会で活躍する生徒もいます。普段の様子を知る私がと目を丸くするほど、譜読みが速くなるんです(笑)。生徒の成長ばかりでなく、その後のレッスンが変わっていきます。


現時点で予定されているピティナ提携コンクール

現時点で予定されているピティナ提携コンクールは下記の通りです。
教室に最適な選択・組み合わせでぜひご活用ください!

※2017年2月10日現在
コンクール名 時期(過去の実績に基づく) 開催地 演奏曲課題曲/自由曲コース 対象
日本バッハコンクール 11月~2月 全国 課題曲1曲 未就学児~一般
ブルグミュラーコンクール(エリア別大会) 9月~12月 札幌・東北・東京・名古屋・大阪・中国・福岡・熊本・沖縄 課題曲1曲 未就学児~一般
ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan 6月~12月 全国 自由曲/課題曲 未就学児~一般
ローランド・ピアノ・ミュージックフェスティバル 2017 11月~3月 全国(予選はメディア) 課題曲 小学生部門 中高生部門 一般部門
Piano Talents in Milano 派遣オーディション 2月(隔年) 東京、Youtube、ミラノ 自由曲 5才~18才
AMAピアノと歌と管弦のコンクール 7月 関東・関西・九州山口 課題曲/自由曲/ピアノ、声楽、管弦、アンサンブル 未就学児~一般
栃木県ピアノコンクール 9月~11月 栃木 課題曲/自由曲/連弾、2台ピアノ、コンチェルト 未就学児~一般
和幸ピアノコンクール 2月~3月 埼玉 課題曲 未就学児~一般
Music Studio C コンサート形式オーディション 1月 東京 自由曲 未就学児~一般
丸の内エリアコンサート出演者オーディション 3月 東京 自由曲 年齢制限なし
ソナタコンクール 10月~12月 東京 課題曲 小学4年~大学2年生
赤坂ジュニア音楽コンクール 3月 東京 課題曲/自由曲/連弾、弦楽器、管楽器、アンサンブル) 年長~中学2年生
クリスタルコンクール 2018年3月25日 東京 課題曲(予定) 未就学児~一般
愛知ピアノコンクール(連弾・2台ピアノ) 次回より12月予定 愛知 課題曲1~2曲/連弾、2台ピアノ 未就学児~一般
愛知ピアノコンクール(ソロ) 12月~1月 愛知 課題曲2~6曲 小学生~一般
なごや青少年ピアノコンクール 10月~12月 愛知 自由曲 小学生~一般
国際ピアノコンクールin知多 6月~8月 愛知 課題曲1曲 未就学児~一般
岐阜ピアノコンクール 1月 岐阜 課題曲2曲 小学生~一般
寝屋川市アルカスピアノコンクール 10月~12月 大阪 課題曲1曲/連弾、2台ピアノ部門あり 未就学児~一般
中津 An die Musik ピアノコンクール 11月 大分 課題曲1曲/自由曲 未就学児~一般

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