8月22日(日)、リニューアルした銀座のヤマハホールにて、A2級の入賞者記念コンサートが行われました。今年度よりA2級は地区本選をファイナルとし、そのステージで優秀な成績を修めた参加者による入賞者記念コンサートという形に変更。例年3月の入賞者記念コンサートに比べ、実に15倍の方に出演していただくことができました。全国各地から集まった小さなピアニストたちの小さな体から発せられるのは、とても大きなエネルギー。会場は彼らが紡ぎだす純粋で柔らかい音楽の種でいっぱいになりました。
今回の入賞者コンサートの出演者は、全国各地での地区本選を勝ち抜いてきた66名。堂々とステージに立つ姿、演奏技術、素直な音、そして表現力は目を見張るほどであり、どの子もおのずと未来への期待を感じさせるほど素晴らしい感性の持ち主たちでした。たった1人でステージで演奏し、拍手をもらって舞台袖に戻ってくる子どもたちの表情は達成感にあふれていて、「アーティスト」の顔そのもの。しかし、ステージを降りるとごく普通の可愛い子どもに戻ります。その集中力やギャップもまた、彼らの魅力の一つです。
また、今回のコンサートではパーカッション・アンサンブル・グループKlar(クラール)の演奏、および出演者とのコラボレーションステージも実現。『アンサンブルを楽しもう!』というコンセプトのもと、会場が一体となって楽しむこのステージは、様々な打楽器、タップダンスまでも登場し、会場を沸かせました。
コラボレーションステージでは、出演者も一緒に舞台に上がり、カラフルなドレミパイプを用いて「かえるのうた」や「きらきらぼし」を演奏。時にはにかみながらも、持ち前の音楽的センスを生かして、皆で息の合った一曲を作り上げました。このステージで、皆で音楽を作り上げる喜びを味わうことができたようです。素晴らしいピアノを披露した子どもたちにとって、何よりのご褒美となりました。
今回のコンサートでは、ピアノを弾く楽しみを感じられたことはもちろん、練習の進め方やステージマナー、親子の絆の深まりなど、様々な面で子どもたちの成長につながったことが、たくさんの場面で感じられました。そして何より、心に残る最高の思い出になったのではないでしょうか。小さなピアニストたちからたくさんの素敵な音楽の種、そして素敵な笑顔をもらうことができ、とても心温まる1日となりました。会場にいた全ての人の心の中にその種がまかれ、大切に育てていってもらえることを願っています。