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    <title>会員・会友レポート</title>
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    <title>ラ・ロック・ダンテロン音楽祭リポート／恒川洋子さん</title>
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    <published>2009-12-04T06:25:33Z</published>
    <updated>2009-12-11T10:03:29Z</updated>

    <summary>「ピアノマニアのための」音楽祭には世界各地から８万人の人が！</summary>
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        <category term="国際音楽祭レポート" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<div class="right ct" style="width:250px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="小曽根真さん" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_ozone.gif" width="250" height="166" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ファンキーでノリノリのコンサート！この夏もジャズ・ファンだけでにとどまらずクラシック・ファンもすっかり虜にした小曽根真さん！</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ラ・ロック・ダンテロン音楽祭リポート" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_title.gif" width="318" height="65" class="mt-image-none" style="margin-bottom:15px;" /></span>

<p>リポート◎恒川洋子<span style="font-size:11pt;">（ベルギー在住・音楽ジャーナリスト）</span></p>

<hr size="1" noshade>
<br />

<p>
「こだわり」を追求するピアノマニアの音楽祭と言えば、真夏の南仏で一か月にわたって開かれるラ・ロック・ダンテロン音楽祭(今年は7/24-8/22)が挙げられるだろう。</p>

<div class="right">

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="LaRoque_010.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_010.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br /><br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ピアニストの登場を待つステージ。おしゃべりに興じていた聴衆が、一瞬静まり返る。" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_001.gif" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ピアニストの登場を待つステージ。おしゃべりに興じていた聴衆が、一瞬静まり返る。<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ネルソン・ゲルネル" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_003.gif" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="margin-top:10px;" /></span>
<div class="ct">ネルソン・ゲルネル</div>

</div>

<p>演奏するピアニストの多くは、この音楽祭にまるで何かを信じ託しにくるように毎年戻ってくる。ピアノを愛する聴衆をとにかく喜ばせたいと駆けつける者、若手ピアニストとして世界に発信したい者、プロバンスの照りつける太陽と心地よい香りや食材を求めてくる者などと思いはさまざまであろう。</p>
 
<p>聴衆はといえば、世界各地から今年は８万人ほどの人が集り、朝のマスタークラスから真夜中のコンサート後の打ち上げまで、ピアノをテーマに語り合う。ここを訪れる人の多くは、音楽が本職ではないとしても、音楽が生活の一部となっている人たちである。それだけに耳が肥え、批評も厳しい。質の高いものを一緒に追及 し育てていこうとする姿勢は、実に気持ちよく幸せを感じさせる。この音楽祭には家族連れやリピーターが多いが、「三十年近くもこのプロバンスで毎夏家族でヴァカンスを過ごしているが、この音楽祭は欠かせない。」とピアノを始めたばかりの孫を連れた老夫妻が話してくれた。</p>
 


<p>またラジオ局も大きな役割を果たす。音楽祭期間中は生放送が流れ、この音楽祭のプロデューサーのルネ・マルタン氏やピアニストのフィリップ・キャサール氏による見事な解説を聴いて車で駆けつける人もいる。こうした雰囲気の中、実に凄い顔ぶれのアーティスト達が忙しく出入りしているのである。そして「忙しく出入 りしている」のはピアニストだけではない。ピアノもアーティストに合わせコンサート会場から別の会場へと畑で使うトラクターに引かれ気持ちよさそうに風を切り移動して行く。この音楽祭へ足を運んだ者だけ目にする面白い光景でもある。</p>


<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="モーツァルト、ドビュッシーを弾くチッコリーニ。音楽、ピアノ、そして空間が一体に。" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_002.gif" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />モーツァルト、ドビュッシーを弾くチッコリーニ。音楽、ピアノ、そして空間が一体に。</div>

<p>「このベヒシュタインに本気で惚れた。この秋のミラノでのコンサートには是非このピアノで演奏したい。」と子供のように目を輝かせながらアルド・チコリーニ氏が演奏直後に話す。ピアニストとピアノがまるで一つに溶け合ったようなそんな演奏は、とても言葉では表現できない神がかった感動を与えてくれる。この夏84 歳を迎えた巨匠アルド・チコリーニ氏の演奏は、年を重ねるごとにますます研ぎ澄まされ、曲の完成度がますます高まっている。それでも「満足」した演奏ではないと本人は渋い顔をして語る。選曲は<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/mozart_a/001284.html">モーツァルトのピアノソナタ第１１番イ長調 K331「トルコ行進曲付」 </a>、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/mozart_a/001286.html">ピアノソナタ第１３番変ロ長調 K333</a>、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/debussy/000671.html">ドビュッシー　プレリュード第１集</a>。</p>



<div class="right" style="width:150px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="陽気なストリートミュージシャン。" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_011.jpg" width="150" height="100" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />陽気なストリートミュージシャン。<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="夏の強い日差しを避けて、池のほとりで涼む人々。" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_012.jpg" width="150" height="100" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />夏の強い日差しを避けて、池のほとりで涼む人々。<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="南仏名物の香り高いオリーブが、屋台にずらっと並ぶ。" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_014.jpg" width="150" height="100" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />南仏名物の香り高いオリーブが、屋台にずらっと並ぶ。

</div>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="LaRoque_013.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_013.jpg" width="150" height="100" class="mt-image-none img left" style="width:150px" /></span>

<p>こんな時、「私は弾けていたのに、一番だと思うのに、なんで彼らよりも順位が後なのでしょう？」などと国際コンクール会場で嘆いていた若者達を思い出す。音楽は競うものではないとどうして思わないのか、不思議で仕方がない。音楽は芸術であり、多角的な視点、思考と趣向があるということに気付き、もっとこだわって欲しいと思う。だが彼らにとっては有名になることばかりが目的となり、コンサートの契約を交わすためにはとにかく他のアーティストより優れてなければならないと自縄自縛し、有名コンクールばかりを巡って一喜一憂している。そんな彼らに是非このような演奏を聴いて欲しいと切に思うのである。</p>

<p>最近あるコンクールの審査員がもらした言葉を思い出す。「テクニック」と言うよりも、「メカニック」と言う方が正しい。最近の若者はメカニック的にはとても長けている。しかし音楽と誠実に向き合うということからはかけ離れた次元にいて、驚くほど速いテンポと正確さを目指して必死で練習していると言うのである。 確かに最近話題性の高い若手アーティストの多くは、そんなけれんに満ちた演奏スタイルを上手にアピールしているし、それをはやしたてるメディアにも責任はあるであろう。</p>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="LaRoque_004.gif" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_004.gif" width="133" height="200" class="mt-image-none img" style="float:right;margin-left:15px;" /></span>

<p>今年のテーマは、生誕を祝って<a href="/enc/dictionary/composer/mendelssohn/">メンデルスゾーン</a>と<a href="/enc/dictionary/composer/haydn/">ハイドン</a>。Philippe Herreweghe 指揮の下、Collegium vocale Gent聖歌隊の実に美しくそして音域の広く豊かで透きとおった声による<a href="/enc/dictionary/composer/haydn/">ハイドン</a>が、ルルメルの教会内に響き渡る。そして日も暮れ蝉も涼む頃になると、フロリアン城公園をはじめとする各会場で、夜の部のコンサートが始まるのである。</p>
<p>フロリアン城公園では、ジャン・エフラム・ヴァブゼによる<a href="/enc/dictionary/composer/haydn/004997.html">ハイドンのピアノ協奏曲第１１番ニ長調</a>が、実にユニークで新鮮な解釈で楽しませてくれた。同じ会場で<a href="/enc/dictionary/composer/chopin/002078.html">ショパンの24のプレリュード</a>を演奏した今年初顔の広瀬悦子さんも、この晩客席サイドで耳を傾け「こんなに楽しく聴けるハイドン、最高！」とニコニコ顔。 </p>



<div style="clear:both;"><div class="left" style="margin-bottom:15px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="コンサート会場に向かう聴衆。「今日はどんな演奏を聴けるのかしら？」" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_005.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />コンサート会場に向かう聴衆。「今日はどんな演奏を聴けるのかしら？」</div>

<div class="left ct">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ジャン・エフラム・バヴゼ" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_007.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ジャン・エフラム・バヴゼ<br /><br /></div>

<div class="left ct">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="広瀬悦子さん" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_006.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />広瀬悦子さん<br /><br /></div></div>

<div style="clear:both;font-size:1.3em;margin-bottom:15px;">

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="グレゴリ・ソコロフ" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/LaRoque_008.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />話題に尽きないグレゴリ・ソコロフの演奏。ピアノをやさしく囲む程度まで照明を さげ、そして響く一音一音に詰まった愛情、情熱そして誠実さ。誰もが息をのむ。</div>


マルタ・アルゲリッチとネルソン・フレールの円熟名コンビ・ピアニストの夕べ、ステファン・コバセヴィッチの身を削るような慎重さで奏でられ心に染みとおる<a href="/enc/dictionary/composer/beethoven/">べートーヴェン</a>のディアベリ変奏曲。またこの数年ヨーロッパのピアノ界で「感動、感激」の筆頭にあげられる巨匠グレゴリー・ソコロフ氏も、８月半ばエックス・ アン・プロバンス市内の新ホールで<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/beethoven/011726.html">ベートーヴェンのピアノソナタ第2番イ長調Op2-2</a>、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/beethoven/001122.html">ピアノソナタ第13番変ホ長調Op27-1「幻想曲風ソナタ」</a>、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/schubert/000285.html">シューベルトのピアノソナタ第17番ニ長調D.850</a>を奏でた。</div>
 
<p>素晴らしいピアニストたちによる無限の解釈から生まれる演奏から瞬時の「うまみ」を絞り出しに是非足を運んでみてはいかがでしょう？</p>
 
<p>「南仏で　必ず出会う　感動と」</p>
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    <title>第19回ジョルジュ・エネスク国際音楽祭＆コンクール／菅野恵理子さん</title>
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    <published>2009-11-27T03:38:54Z</published>
    <updated>2009-11-27T05:44:12Z</updated>

    <summary>東欧ルーマニアの伝統ある音楽祭　コンクールも同時に！</summary>
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<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第19回ジョルジュ・エネスク国際音楽祭＆コンクール（ルーマニア・ブカレスト市）" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006Enescu_title.gif" width="627" height="45" class="mt-image-none" style="margin-bottom:10px;" /></span>

<div class="right" style="width:250px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="091006Enescu_001Pleinair_youngpianist.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006Enescu_001Pleinair_youngpianist.jpg" width="250" height="170" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />広場では野外コンサートが行われた。小さな女の子がショパンを演奏中。</div>



<p><span style="font-size:0.9em;line-height:150%;">過去にはディヌ・リパッティやクララ・ハスキル、現在はラドゥ・ルプー、声楽家のアンジェラ・ゲオルギュ―など、素晴らしい音楽家を輩出している東欧の国ルーマニア。そしてもう一人、この国を代表する作曲家の名を冠した「ジョルジュ・エネスク国際音楽祭」は1958年に創設され、以降2年毎に一流音楽家を集めて盛大に行われています。そして、若い音楽家のためのコンクールが同時開催されるのも初回からの伝統（ルプーは1967年に優勝）。この「音楽祭＆コンクール」の両立したイベントは世界的にも珍しく、ルーマニアの音楽文化に対する意識の高さが伺えました。今回はその音楽祭をリポートします。（リポート◎菅野恵理子、取材協力・恒川洋子）</span></p>

<hr size="1" noshade>
<br />


<h3>一流アーティストを招く意味</h3>

<div class="right" style="width:210px;padding-bottom:10px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Stpetersburg_Temirkanov" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu07.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />英フィルハーモニア管を指揮するアシュケナージ<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="philharmonia_Enescusisters" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu02.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />エネスクの子孫にあたる双子の美人姉妹。二人揃って元TVキャスター。<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Sala_audience" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu15.jpg" width="200" height="147" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ロビーはいつも大賑わい。CDショップやShigeru Kawaiのピアノ展示も。
</div>




<p>ルーマニアでは現在3つの大規模なフェスティバルが行われているが、その一つがこのジョルジュ・エネスク国際音楽祭である。実に700万ユーロ（約9億円）もの国家予算が投じられたこの音楽祭は、欧州各地より著名オーケストラ・演奏家を招聘し、夏の音楽祭シーズンの最後を飾るにふさわしい大規模なものであった。<br />
8月末にフランスとルーマニア合作のオペラ「オイディプス王」（エネスク作曲）で幕を開け、ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団（デュトワ指揮）、ローザンヌ室内管弦楽団（ツァハリアス指揮）、スイス・ロマンド管弦楽団（ヤノフスキ指揮）、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団（ヤンソンス指揮）、ウィーン室内管弦楽団（シフ指揮）、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団（テミルカノフ指揮）等。ソリストもピリス、ルガンスキー、グリモー、フレイレ、アンスネス等。錚々たる演奏家が名を連ねた。</p>


<p>コンクール事務局長ミハイ・コンスタンティネスク氏によれば、「今年度の聴衆は推定12万人」。欧州各国から派遣されたジャーナリストは85名、前回の29名と比べると高い注目度が伺える。EU加盟から2年経ち、欧州の中でも存在感を増してきた証拠だろうか。毎日発行される16面の音楽祭新聞を片手に、会場へと足早に急ぐ聴衆も多く見られた。</p>


<div style="clear:both"></div>

<div class="right" style="width:150px">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ateneul" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu21.jpg" width="150" height="180" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />古代ローマ風の柱が印象的なアテネウ。</div>



<p>筆者が取材した中（9/13-17）で印象深かったのは、ドーム型のアテネウル（Ateneul Roman）でのコンサート。音が均等に四方に広がっていく素晴らしい音響を備え、年間約280公演が行われている。ここでマレイ・ペライア（指揮・ピアノ）とアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールドは、さすがに息のあった共演を見せた。特にバッハの協奏曲第3番はピアノのディナーミクに幅があり、遊び心さえ感じさせる余裕も見せつつ、ピアノの左手とコントラバスの呼吸と音色が絶妙にあって美しいハーモニーを奏でていた。<br />

翌日はマーク・ミンコフスキー指揮によるハイドンのオラトリオ『天地創造』。こちらも優れた音響効果を生かし、独唱と合唱が見事なバランスで響いていた。隣に座っていたルーマニアの聴衆は、音楽の世界にすっかり没入して聴き入っていた様子。12年かけて改装したというこのホールは、音響もさることながら天上画も見事で、音楽の世界に心地よく浸らせてくれた。</p>

<div class="left2"><div>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ateneul" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu13.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />素晴らしい音響のドーム型ホール、アテネウ。</div>

<div>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="decoree_peraia" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu01.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />終演後、文化大臣より勲章を授与されるペライア。
</div>

<div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Louvre_Minkovski" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu06.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" /></span><br />見事な『天地創造』を披露した指揮のマーク・ミンコフスキーとソリスト達。
</div></div>

<br />




<h3>自分たちの文化を生み出す情熱</h3>

<p style="padding-bottom:0px;">この音楽祭の最大の特徴は、やはりジョルジュ・エネスクの作品が連日演奏されることである。エネスクの曲は演奏機会こそ少ないが、独特の叙情性と民族的リリシズムを湛えた作品が多く、ルーマニア国民から絶大な人気を得ている。初期の作品には時代遅れの感が否めないものもあるが、絵画的な美意識を感じさせ、また壮年期（1936年）に書かれたオペラ『オイディプス王』は、急進的な作風で新しい境地を開いている。さらに民族的旋律を多用した作品等は、エネスクの真骨頂である。ヴァイオリン、ピアノを奏し、自ら指揮もこなす才人であったエネスクは、自作やヴォーン・ウィリアムズなど同時代人の作品も積極的に指揮し、ラフマニノフやバルトークなどとも交流した。</p>
<div style="width:180px;padding-bottom:10px;" class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="LipattiCD" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu19.jpg" width="180" height="138" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />エネスクとリパッティは、ヴァイオリン・ソナタ2番、3番等を共演した。</div>


<p>ちなみに、当時4歳であったリパッティ少年の頭に、手をかざして微笑む40歳のエネスクの写真がある。大先輩に才能を見出されたリパッティは、後年共演もするが（CDは国内限定販売）、先に他界したのは若き天才の宿命だったか。いずれにせよ、エネスクを中心にルーマニア音楽文化の黄金時代が築かれたといっても過言ではない。</p>


<div class="left2"></div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="lifschitz_ugorski" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu23.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img left" style="" /></span>

<p>この音楽祭に出演する音楽家は、必ずエネスク作品を1曲演奏することになっているが、ロシア人デュオ、コンスタンティン・リフシッツ（pf）＆ユージン・ウゴルスキー（vl）はソナタ第１番を演奏。初期のエネスク作品は一見シンプルな楽想だけに、「そこからどんな音楽的な妙味を発見できるか？」という音楽家自身の力量が試されるが、特にリフシッツの豊かな音色と音楽を多面的に捉える力によって、ブラームスにも似たこのソナタに、新たな息が吹き込まれた。彼らのプロコフィエフもまた絶品であった。</p>

<div class="right" style="width:170px"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="SalaParatului" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu12.jpg" width="150" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />客席3500席の大ホール。ここで連日オーケストラの演奏会が行われた。</div>

<p>音楽祭期間中には、他のルーマニア人作曲家による作品も多く演奏された。テーマの一つである「エネスクと同時代人」に沿ったものである。ミハイ・ヨラ（Mihail Jora）、リアナ・アレクサンドラ（Liana Alexandra）,ゲオルグ・コスティネスク（Gheorghe Costinescu） 等。エネスク自身も後進の発掘に熱心で、1912年に自らエネスク賞を設立しており、その精神が今も受け継がれている。<br />
また音楽祭と同時開催されたエネスク国際音楽コンクールでも、作曲部門へのルーマニア人の参加が多かったそうだ（全180作品応募）。ルーマニアから優れた音楽を生み出したい、という情熱は若い世代にも伝わっている。</p><br />


<h3>音楽祭とコンクールを同時開催する意味は？</h3>

<p>一方ピアノ部門では、エネスクのソナタ第1&#65374;3番いずれかを弾いた参加者の中より、優秀者１名にソナタ特別賞が贈られた（6千ユーロ <span style="font-size:small;">*80万円相当</span>）。今年はイリヤ・ラシュコフスキーが受賞した。優勝はアミール・テベニヒンで、審査員には海老彰子さんも。入賞者記念演奏会は、音楽祭期間中にアテネウルで行われた。</p>

<p>こうした若い才能を発掘するコンクールが、アーティストが集まる音楽祭の中で開催されることには、大きな意味がある。それは、「若い才能は、上の才能を見て伸びる」こと。最近は音楽祭の中でも、若い音楽家を育てるアカデミーを行うところが増えている。有名なところでは、<a href="http://www.verbierfestival.com/index.php?page=academy_fr">ヴェルビエ音楽祭</a>（スイス）、<a href="http://www.shmf.de/inhalt.asp?ID=4320&Zeit=10:29:54&BesucherID=38105441">シュレスヴィヒ=ホルスタイン音楽祭</a>（ドイツ）等である。このエネスク音楽祭では1950年代から既に同時開催していることを考えると、その先見性が伺える。かのラドゥ・ルプーも優勝者の一人である。</p><br />


<h3>ルーマニア人にとって音楽とは？民俗芸能の継承</h3>

<div class=" right" style="width:200px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="church_orthodox" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu22.jpg" width="200" height="160" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ニコライ・リカーレ氏" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu20.jpg" width="200" height="146" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />「今春、ブカレスト・フィルハーモニー管弦楽団に随行して東京に行きましたよ」というリカーレ氏。<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ルーマニア文化大臣" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu11.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />連日音楽祭に顔を出していた文化大臣のパレオログ氏。</div>


<p style="margin-bottom:5px;">ところでルーマニア人にとって、音楽はどのような存在だろうか？ルーマニア人の日常生活には、ルーマニア正教会（国民の7&#65374;8割）が深く根を下ろしている。街の至るところに教会があり、老若男女問わず参拝客が訪れる。人々は一列に並び、牧師の手に口付けをして祈りを捧げた後、パンとワインを口にして教会を後にする。中には赤ちゃんや学校帰りの学生も。
フィルハーモニカ音楽監督で、ピアノ・オルガン奏者でもあるニコライ・リカーレ氏によれば、「若い世代は、バロックやそれ以前の音楽にも興味がありますね。バッハ、ハイドンやオルガン作品のコンサートにもよく来ます。」リカーレ氏から頂いたCDには、パイプオルガンの優しい音色が吹き込まれており、ルーマニア人の血の中に神への信仰心が根付いていることを感じた。リパッティもルプーも、恐らくこのような文化環境の中で育ったのだろう。</p>



<p>またルーマニア文化大臣テオドール・パレオログ氏に、民族伝統芸能の継承について質問してみた。「ルーマニアの伝統楽器、パンフルートやアコーディオン等の楽器を音楽学校でも教えています。今年5月に秋篠宮ご夫妻が来訪されたのですが、その時に民族楽器パンフルートの演奏会に紀子様をご招待し、お土産にパンフルートをお贈りしました。」パンフルートとは、ギリシャ神話の牧畜の神パンが用いた笛のこと。農牧国ルーマニアの生活には、今でも伝統音楽が根付いていることを感じさせる。そして、それはエネスクの音楽にも脈々と流れている。</p><br />


<h3>ルーマニアのこれから、若い世代は？</h3>

<div style="width:115px;" class="left"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Ashkenazy" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu05.jpg" width="115" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />今回エネスクの他にショスタコーヴィチ8番等を指揮したアシュケナージ。</div>

<p style="padding-bottom:0px;">またルーマニアといえば、1989年にチャウシェスク元大統領率いる社会主義政権が倒され、民主主義になってから今年で20年。この歴史の流れを誰より重く受けとめたのは、フィルハーモニア管弦楽団（英）を率いる指揮者ウラディミール・アシュケナージだろうか。</p>

<div class="right" style="width:200px">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Philharmonia_Ashkenazy" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu03.jpg" width="200" height="146" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />英フィルハーモニア管を指揮するアシュケナージ</div>

<p>「1963年にソ連を亡命して以来、東欧諸国には訪れていませんでした。民主化が進んでから、ようやく足を運ぶようになり、ルーマニアで初めて演奏したのは今から2年前です。この音楽祭ではありませんでしたが、ルーマニアのEU加盟を記念してEUユース・オーケストラとエネスクのラプソディー1番を演奏しました。この曲には想像性があり人生の豊かさに溢れている。若いメンバーたちは皆好きなんですよ。」<br />
エネスクは社会主義政権が台頭する前にパリへ移住し、そこで生涯を閉じているが、苦悩や葛藤よりも、祖国への愛着や郷愁が音楽にも反映されているようである。それは同じくフィルハーモニア管が演奏した、同時代人のショスタコーヴィチ（交響曲8番）と対照的である。</p>


<div class="right" style="width:200px"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ルーマニア風ロールキャベツ「サルマーレ」" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu14.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ルーマニアのお袋の味、サルマーレ。<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="place_revolution" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu08.jpg" width="200" height="164" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ブカレスト中心部にある革命広場。</div>



<p>現在のルーマニアは近代化が進み、2007年にはEU加盟を果たし、民主主義の振興を着実に進めている。その象徴的存在は、前述のルーマニア文化大臣だろうか。まだ36歳という若さながら、英仏独語を自在に操り、ルーマニア文化政策の法整備を積極的に推し進めている。「現在抱えている2大優先課題は、民間スポンサー支援制度と遺産保護の法整備です。スポンサーについては、税制控除が絡んでくるので財務省との討議が必要ですが、文化活動の活性化に繋がる、とても重要な課題と捉えています。例えばフランスでは2003年の法整備によって、文化支援が大幅に進んだ例があります。また、3年以内に新図書館設立、劇場の修復、写真美術館の設立などを目指しています。」<br />
国家予算の0.2％を預かる一方、今回の音楽祭にも連日顔を出し、ペライアやアシュケナージに勲章の授与を行っていた文化大臣。クロサワ映画にも造詣が深く、広くアジアにも目が開かれており、そのバランス感覚で若い世代と共に新しいルーマニアを築いていくだろう。</p>

<div class="right" style="width:200px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Nemtoi_working" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu18.jpg" width="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ガラスを吹く作業中のネムトイさん（右）。<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ジュエリーショップLa Rose" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu09.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ジュエリー・ショップLa Roseの元気なオーナー（右）とデザイナー。</div>

<p>そして欠かせないのが街の音楽家やアーティスト達。ガラス彫刻家の<a href="http://www.nemtoigallery.com" target="_blank">イオアン・ネムトイ</a>さんは美しい色彩感覚と大胆なフォルムで、英国のマクラーレン・メルセデス技術センターに作品が常設されている。また目抜き通りにあるジュエリーショップLa Roseは、少し変化に富んだデザインがお得意。オーナーは「ルーマニアにも外国ブランドの店が増えたけど、自分たちのデザインに自信を持ってアピールしたいですね！」と力強く語っていた。</p>

<p>陽気な気質を持つルーマニア、まだまだ底力を秘めている。</p>


<p>なお次回の音楽祭・コンクールは、2011年8月&#65374;9月に行われる予定。エネスク国際音楽コンクールにご興味のある方は<a href="http://www.festivalenescu.ro/eng/concurs.html">こちら</a>へ。優勝賞金は15,000ユーロ、宿泊施設あり（2009年度参考）。</p>
<div class="left2">
<div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Nemtoi_McLaren" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu16.jpg" width="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />英国のマクラーレン技術センターに展示されている、ネムトイさんの作品（一部）。</div>

<div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Nemtoi_redglass" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu17.jpg" width="200" class="mt-image-none img" style="" /></span> </div>
<div><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="glassartist" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006_Enescu10.jpg" width="200" class="mt-image-none img" style="" /></span></div>

</div>


]]>
        
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    <title>ベルギー・クララ音楽祭レポート／菅野恵理子さん</title>
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    <published>2009-11-20T03:33:46Z</published>
    <updated>2009-11-20T03:11:41Z</updated>

    <summary>多彩なユーモアに彩られた、斬新な音楽祭</summary>
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<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="クララ音楽祭（ベルギー）~多彩なユーモアに彩られた、斬新な音楽祭 " src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_title.gif" width="358" height="51" class="mt-image-none" style="margin-bottom:10px" /></span>


<div class="right" style="width:250px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="クララ音楽祭" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_001.jpg" width="240" height="160" class="mt-image-none img" style="margin-top:30px;" /></span><br />ロビーに登場したシークレット・ゲストは、私服姿のゲルギエフ！</div>


<p><span style="font-size:90%;line-height:140%;">8月28日&#65374;9月11日ベルギーで開催された<a href="http://www.klarafestival.be" target="_blank">クララ国際音楽祭</a>。ユニークな音楽祭として、欧州内外から注目を集めています。今年は『Forza Musica!（音楽の力）』を合言葉に、駅から広場へ、サロンからコンサートホールへとステージを変えながら、音楽祭の熱狂は広がり、チッコリーニ、サローネン＆ゲルギエフのコンサートにおいて頂点を迎えました。今回は音楽祭全体の様子をお伝えします。（リポート◎菅野恵理子）</span></p>

<hr size="1" noshade>
<br />


<h3>街からホールへ、次第に高まる熱狂</h3>

<div class="right" style="width:200px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="エッカードシュタイン" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_23.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />音楽祭の幕開けは広場で。オープニングを飾ったエッカードシュタイン。</div>

<p>オープニングを飾った一人は、<a href="http://www.to-on.com/artistpromotion/artists/severin_von_eckardstein/">セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン</a>（2003年エリザベート王妃国際コンクール優勝）。前月満席のコンセルトヘボウ（蘭）を賑わせたエッカードシュタインであるが、今回は広場がステージに。北へ南へと往来する客足を止め、何重にも輪になって聴き入らせた。中でもベートーヴェンの熱情ソナタは、このピアニストの特徴である、楽想を大きく捉えつつ核心にぐっと迫る力を発揮して圧巻。またリスト「ドン・ジョバンニの回想」では多彩な音色と幅広いディナーミクを生かし、雄弁な演奏で拍手喝采を誘った。常に新しい表現を試み、自ら作曲も行うエッカードシュタインは、斬新な音楽祭の幕開けにふさわしいアーティストといえよう。（2010年1月来日予定）</p>
<div class="right" style="margin-left:20px;width:230px;">
<div style="width:115px;float:left;margin-right:5px;"><img alt="lara_journal" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_01.jpg" height="133" class="img" style="" /><br />「ゲルギエフ vs サローネン」と大胆なタイトルが。</div>

<div style="float:left;width:105px;"><img alt="lara_journal" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_25.jpg" height="133" class="img" style="" /><br />メトロの駅では、スタッフが目印の青風船をもってアピール。</div>

<div style="width:105px;float:left;margin-right:5px;padding-bottom:10px;"><img alt="lara_journal" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_24.jpg" height="133" class="img" style="" /><br />演奏を見守るベルギーの聴衆。</div>

<div style="float:left;width:115px;padding-bottom:10px;"><img alt="lara_journal" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_08.jpg" height="133" class="img" style="" /><br />日刊新聞を読む聴衆。</div>
</div>


<p>こうして街中から少しずつ熱狂を高めていき、コンサートホールに集約していくというのが、この音楽祭のアプローチである。メトロの駅でも同時多発的にコンサートが行われたほか、ご家庭のサロンでも音楽会が催された。中には玄関前の歩道にまで「Living Room Music」の文字が。音楽祭クリエイティブ・ディレクターのパトリック・デクラーク氏（以下デクラーク氏）が「私たちは口コミを何より大切にしています」と語る通り、日刊新聞、youtube、facebook、flicker、twitter 、Last-fmなどあらゆるメディアを駆使したコミュニケーションを試み、聴衆は着実に増えていった。ちなみにこの日刊新聞はプログラムの役割も果たしているが、ジョークが効いていて面白い（<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_26.jpg">チッコリーニの写真をご覧下さい！</a>）。</p>

<div class="left2">
<div><img alt="lara_journal" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_14.jpg" height="133" class="img" style="" /><br />日本人アーティスト、Noriko Tsujikoさん。</div>
<div class="naka"><img alt="lara_journal" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_13.jpg" height="133" class="img" style="margin:0 auto" /><br />家の前の道路にも、<br />Living Room Musicの文字が。</div>
<div><img alt="lara_journal" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_12.jpg" height="133" class="img" style="" /><br />Living Room Musicでは、ご家庭のサロンや庭で演奏会を。</div></div>



<h3>チッコリーニの演奏会入場料一部がWWFへ寄付</h3>

<div class="right naka"><img alt="アルド･チッコリーニ" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_09.jpg" class="img" style="" height="133" width="200"><br />風格ある演奏を披露したチッコリーニ。</div>


<p>デクラーク氏の機転のきいたアイディアは、随所に生かされている。9月7日に行われたアルド・チッコリーニの演奏会は、入場料収益10％がWWF（世界自然保護基金）に寄付されるという社会的にも意義ある企画。今回は音楽祭のため通常より入場料を安めに設定しているとはいえ、計1400ユーロ（約19万円）が協会に寄付された。後半の開始前、ステージ上でスピーチと授与式が行われた。</p>

<div class="right" style="width:150px;">
<img alt="Ciccolin_photo" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_26.jpg" class="img" style="" height="200" width="150"><br />巨匠チッコリーニもこの通り！（注）プログラム写真です。
</div>

<div class="right" style="width:100px;">
<img alt="Ciccolin_photo" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_10.jpg" class="img" style=""><br />チッコリーニ演奏会にて。ロビーではお爺さんの人形がお出迎え。</div>



<p>演奏会も秀逸。84歳の巨匠は実にゆっくりとした歩みでステージに登場し、この上なく純粋な音でモーツァルトのソナタ第11番を演奏し始めた。数十年に渡り何百回も弾いたであろうこのソナタに、新たな感動を覚えながら一音一音慈しむように弾く姿は、神々しくさえある。ゆったりとした呼吸、軽いタッチから放たれる余韻ある音、音色の絶妙なバランスが生み出す奥行き、そしてモーツァルトの精神に静かに寄り添うような演奏であった（他にモーツァルトソナタ第13番K333）。後半のドビュッシー前奏曲集第1巻は誠実なアプローチが印象深く、アンコールはファリャで熱く締めくくられた。<br />（ちなみにプログラムに掲載されたアーティスト写真には、全員お茶目な落書きが書かれている。チッコリーニもご覧の通り！）</p><br />


<h3>二人の世界的指揮者が聴ける演奏会&#65374;サローネンvsゲルギエフ</h3>

<div class="right" style="width:220px;padding-left:10px;"><div style="text-align: center;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="salonen_gergiev" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_02.jpg" width="180" height="180" class="mt-image-none img" style="" /></span></div>見事に構築されたシベリウスを披露したサローネン<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="salonen_gergiev" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_03.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />高い集中力でオーケストラを率いたゲルギエフ<br />

<img alt="salonen_gergiev" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_27.jpg" width="200" height="133" class="img" style="" /><br />
演奏後に贈られる花束はバルーンアート。<br />
<img alt="salonen_gergiev" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_28.jpg" width="200" height="133" class="img" style="" /><br />最終日はサローネン指揮によるスウェーデン放送交響楽団。ヴァイキングが聴衆をお出迎え。
</div>


<p>そして何といっても、この音楽祭の白眉は9日のエサ・ペッカ・サローネン＆ヴァレリー・ゲルギエフのダブル出演だろう。世界を代表する指揮者であるこの二人が、何と同じ公演に登場するとあって、会場のボザールは超満席。スウェーデンの王室関係者もご臨席されていた。<br />
前半はサローネン指揮による<a href="http://hillborg.com" target="_blank">アンデルス・ヒルボルグ</a>作曲「Flood Dreams」とシベリウス交響曲5番。ヒルボルグは、スウェーデン人作曲家らしいリリカルな曲を予想していたが、意外にもリズミカルで直感に訴えてくる音楽。ラッパのファンファーレで始まり、ティンパニなども多用し、複雑なリズムを折り重ねながら音の自由な広がりを楽しむ作品で、北欧の新しいセンスを感じた。シベリウス5番は、フィンランドがロシアから解放されたのを記念した曲。サローネンの音色と響きに対する高い美意識、その中にも決然とした強い意志を感じさせ、シベリウスの音楽を一段高みに置いた演奏であった。聴衆からは盛んにブラボーが飛んだ。</p>

<p>後半はゲルギエフの登場。こちらはチャイコフスキー5番であったが、第1楽章冒頭の弦の響かせ方などは、あたかも霊的な力に支配されているかのように腹の底に響いてくる。ゲルギエフの高い集中力と情感あふれる音楽性が、全ての楽器を通して一斉に伝わってきた。そのため金管が強く響き過ぎる箇所があったが、本能を激しく揺さぶられるような演奏で、こちらも聴衆の熱狂を誘った。<br />
オーケストラは両者とも同じくスウェーデン放送交響楽団。指揮者によって、ここまで出てくる音が変わるのかと、誰もが驚き、そして興奮した一夜であった。</p><br />


<h3>2人の指揮者を動かした、ユニークな企画力の源泉は？</h3>

<div class="right" style="width:200px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ゲルギエフ" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_05.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />シークレット・ゲスト、ゲルギエフの登場に沸くホールロビー
</div>

<p>この演奏会が実現したのは、デクラーク氏の長年にわたる音楽家との信頼関係と、ユニークな企画力だ。今回シベリウス、チャイコフスキーとも『5番』交響曲で揃えたこと、またこれに先立って行われたロビーコンサートでは、シークレットゲストとしてゲルギエフが登場し大いに聴衆を沸かせたが、これらはゲルギエフとデクラーク氏のアイディアである。</p>

<p>デクラーク氏は3年前からこの音楽祭に関わっている。<br />
「それまではフランドル地方の一音楽祭でしたが、3年前よりダイナミックで国際的な音楽祭に生まれ変わり、聴衆は一気に増えました。今年は延べ5万人です。明るい軽快な雰囲気で、広報にはWebやグラフィックを多用しています。私自身も兵隊のようにこんなTシャツを着ていますしね（笑）。シリアスなコンサートの前にも、ちょっとしたジョークがあるんですよ。何が始まるの？と一見軽い感じなのですが、本番では最高水準の演奏をお届けします。</p>

<p>サローネンとゲルギエフの共演？私は企画を考えて指揮者に話をしただけです。『新しい音楽のあり方を提示して、聴衆にもっと魅力を感じてもらいたい』と。すると2人から「OK！ぜひ協力しましょう」と快諾を頂いたのです。<br />
新曲「Flood Dreams」については、面白い話があるんですよ。私はそもそもクラシック音楽には国境はどこにも無いことを、この音楽祭で明確に示したかったんです。そこで今回は極東アジアとスカンジナビア音楽をフォーカスしたのですが、作曲家のヒルボルグ氏は私の意図を知っていたので、作品に中国の楽器を取り入れてきました。そうして（音楽と音楽祭の）リンクを作ったのです。」</p>

<div class="right" style="width:200px">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Patrick_HKChineseOrch" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_15.jpg" width="200" height="153" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />クリエイティブ・ディレクターのパトリックさん（右）。</div>

<p>ヨーロッパとアジアを結ぶというコンセプトもこの音楽祭の特徴。ソウル・フィルハーモニー管弦楽団（チョン・ミュン・フン指揮）や香港中楽団（ヤン・フイチャン指揮）などはアジア文化を大いにアピールした。後者では中国を象徴する獅子が登場したり、聴衆も中国太鼓を手にしたりで、まさに会場が一体に！デクラーク氏が4ヶ月間アジアに滞在し、アジアのほぼ全てのオーケストラを聴いて選んだという。「今回招聘したオーケストラは演奏も素晴らしく、私は大変嬉しく思います。」</p>
<div style="margin-bottom:15px;text-align:center;clear:both;">
<div class="left" style="width:200px;text-align:left;"><img alt="workshop" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_16.jpg" width="200" height="133" class="img" style="" /><br />聴衆も中国太鼓を手に盛り上がる！</div>
<div class="left" style="width:200px;text-align:left;"><img alt="workshop" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_17.jpg" width="200" height="133" class="img" style="" /><br />中国獅子？がホールロビーで聴衆をお出迎え。</div>
<div class="left" style="width:200px;text-align:left;"><img alt="workshop" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_18.jpg" width="200" height="133" class="img" style="" /><br />香港中楽団のコンサートでは、太鼓を手に会場が一体に！</div>
</div>

<div style="clear:both;">&nbsp;</div>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="workshop" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_22.jpg" width="133" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />U-Theatreによるワークショップ<br />では、観客も実体験！</div>


<p style="padding-bottom:0px;">この音楽祭を通じて、アジアの音楽家にヨーロッパへの道を作ったことは意義深い。中でもソウル・フィルハーモニー管弦楽団は今回が初めてのヨーロッパ公演となったが、これがきっかけで来年以降15公演が決まったそうだ。</p><div class="left naka"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="workshop" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_21.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none left img" style="margin-top:10px;" /></span><br />韓国の太鼓グループ、U-Theatre。</div>
<p>また韓国の打楽器グループU-Theatreも注目を集めた。彼らのワークショップでは、聴衆10人が舞台に上がり、東洋のリズムに合わせて太鼓を叩くという体験をした。戸惑いながらも、最後は全員でアンサンブルを披露した。</p>



<br />


<h3>新しいアートに目が開かれている聴衆</h3>
<div class="right" style="width:133px;">
<img src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_30.jpg" class="img" style="" /><br />
<img src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_07.jpg" class="img" style="" /><br />広場に照らし出された"Klara Festival"の文字。</div>

<p>ところでベルギーと言えば、フランス、ドイツに囲まれた小国ながら、国際機関が多数設置されるなど、まさにヨーロッパの中心に位置するコスモポリタンな都市である。アートも14世紀のファン-アイク、16世紀のブリューゲル、20世紀はルネ・マグリットに代表されるように、寓意や神秘性をたたえた作風が多い。その独創的な芸術性は現在も受け継がれており、その一例がこのクララ音楽祭だろう。<br />
では、会場にはどのような聴衆が来ているのだろうか？ピアニストで、ご自身もイタリアで音楽祭を営んでいるシモーヌ・グートマンさんにお話をお伺いした。</p>

<p>「ベルギーはアートの国。初めて王立美術館に行った時、ぱっと目が開かれ、絵画への興味がどんどん沸いてきました。アートは街の至るところにあります。それに気づかなければ、自分で限界を作ってしまうことになりますね。」</p>

<p>新しい音楽や芸術を自分の中に取り込むことに貪欲なシモーヌさん。様々な一流芸術家をリアルタイムで見聞きしたご経験から、14歳のバレンボイム少年が半ズボン姿でベートーヴェン後期三大ソナタを弾いた話、アシュケナージとバレンボイムが話し合ったという正しい手のポジションについて、恩師ジーナ・バックアゥワーとの思い出の数々、息子さん（ヴァイオリン奏者）との共演など、生き生きと語って下さった。</p>
<div class="right" style="width:200px;">
<img alt="lara_journal" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091007_klara_29.jpg" height="133" class="img" style="" /><br />またある日は、オケメンバーが聴衆をお見送り。</div>
<p>そしてご自身もピアニストとして、音楽に込められた精神性を何より大事にする。<br />
「感情をいかに指に伝えるか、これは生徒が自分で感じなくてはなりません。ピアノという物質的なものをいかにそうでなく弾くのか―例えば（この音楽祭で）アルド・チッコリーニが弾いたドビュッシー前奏曲のように。私は音楽の詩情性、つまり音楽がもたらす感情についていつも話をします。」<br />
ペダルに関する見識も高く「いつも楽器で何ができるか興味を持っている」というシモーヌさんは、若い演奏家にも温かい眼差しを注いでいる。当地で開催されるエリザベート王妃国際コンクールやこの音楽祭にも、連日足を運んでいたそうだ。グートマンさんの現代的な感性は、他のアーティストを刺激してやまない。<a href="http://www.pietrasantainconcerto.com" target="_blank">ご自身が主宰するピエトラサンタ音楽祭</a>では、ベレゾフスキーやアルゲリッチ＆フレイレ等も出演するという。そんな眼と耳が開かれている聴衆が、ベルギーには多いようだ。</p><br />


<h3>来年は、ワーグナー！</h3>

<p>さて、来年はどのような音楽祭になるのだろうか？<br />
「来年以降の4年間は作曲家にフォーカスします。2010年はマーラーで『何がマーラーをインスパイアしたか、マーラーは誰をインスパイアしたか』がテーマ。2011年はリストで、彼の一生を辿りながらその心理的変化を追います。以降はドビュッシー、ワーグナーの予定です」。</p>

<p>常に聴衆との新たなコミュニケーション手段を試みるデクラーク氏。来年も、きっと面白いユニークな企画で楽しませてくれるだろう。乞うご期待！</p>
]]>
        
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    <title>「音楽祭に行こう！」&#65374;2009ヨーロッパの音楽祭リポート</title>
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    <published>2009-11-13T07:37:20Z</published>
    <updated>2009-11-27T05:51:32Z</updated>

    <summary> 夏から秋にかけてヨーロッパ各地で行われた音楽祭。 普段は個々に活動している一流...</summary>
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<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Verbier" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091109_reporttop_01.jpg" width="150" height="100" class="mt-image-none" style="" /></span><br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="klar" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091109_reporttop_02.jpg" width="150" height="100" class="mt-image-none" style="" /></span><br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Verbier" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091109_reporttop_03.jpg" width="150" height="100" class="mt-image-none" style="" /></span><br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="enescu" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091109_reporttop_04.jpg" width="150" height="113" class="mt-image-none" style="" /></span>
</div>



<p>夏から秋にかけてヨーロッパ各地で行われた音楽祭。<br />
普段は個々に活動している一流アーティスト達が、一同に集い、共に演奏し、聴き合い、聴衆とふれあい、来年の再会を誓う―。音楽祭はそんな特別なエネルギーに溢れています。</p>

<p>会場では聴衆とのコミュニケーションも活発！アーティストたちとの音楽を通したフランクな交流を楽しみに、通う聴衆も多いようです。リラックスした雰囲気の中にある真剣さは、まさに音楽祭の醍醐味。その空気感は、皆さんが普段受けているステップに通じるところがあるのかもしれません。</p>

<p>中には、アカデミーやコンクールが同時開催されるところもあり、アーティストによるマスタークラスを受けることも可能。ここでは国籍や年齢に関わらず、全員がアーティストとしてお互いに敬意を払い、対等にコミュニケーションしています。<br />
音楽祭は才能と才能が出会い、輪を広げる場でもあるのです。</p>

<p>今回は以下４つの音楽祭をご紹介します。</p>

<div class="hp">
<table class="simple">
<tr>
<th><a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/11/13_9650.html">（1）ヴェルビエ音楽祭（スイス） </a></th>
<td>ラン・ランやアルゲリッチらが毎年出演。各世代アーティストの成長ぶりも。</td>
</tr>
<tr>
<th><a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/11/20_9649.html">（2）クララ音楽祭（ベルギー）</a></th>
<td>斬新かつユニークな企画で、アーティスト・聴衆・街を結ぶ。ゲルギエフ、サローネンの指揮者対決も！？</td>
</tr>
<tr>
<th><a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/11/27_9651.html">（3）エネスク音楽祭（ルーマニア）</a><span style="color:#FF0000;font-family:times;">up!</span></th>
<td>音楽、歌劇、バレエ・・懐の深い東欧の芸術感覚とは？コンクールも同時開催。</td>
</tr>
<tr>
<th nowrap>（4）ラ・ロック・ダンテロン音楽祭（フランス）</th>
<td>南仏のエネルギッシュな陽光の下に集まる、400人のアーティストと8万人の聴衆。</td>
</tr>
<tr>
<th>（5）2009-2010音楽祭情報</th>
<td>まずは行ってみよう＆見てみよう！</td>
</tr>
</table>

</div>]]>
        
    </content>
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    <title>スイス・ヴェルビエ音楽祭レポート／ 恒川洋子さん</title>
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    <published>2009-11-13T03:37:20Z</published>
    <updated>2009-11-13T03:10:39Z</updated>

    <summary> リポート◎恒川洋子（ベルギー在住・音楽ジャーナリスト） 【コラム】ヴェルビエ音...</summary>
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<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Lang_Lang" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006verbier_001.jpg" width="250" height="167" class="mt-image-none img left" /></span>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="十六回目を迎えるヨーロッパ随一の音楽祭、ヴェルビエ音楽祭" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091006verbier_title.gif" width="338" height="55" class="mt-image-none" style="margin-bottom:7px;" /></span>

<p style="padding-bottom:7px;">リポート◎恒川洋子<span style="font-size:80%;">（ベルギー在住・音楽ジャーナリスト）</span></p>

<div class="curve-01" style="width:375px;margin-left:265px;"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="margin:0 10px;font-size:1.1em;line-height:120%;">
【コラム】<br />ヴェルビエ音楽祭映像が<a href="http://www.medici.tv" target="_blank">www.medici.tv</a>にて9月末まで無料視聴可能。今年は世界中から80万アクセスを集めた。フランス37％を筆頭に、インドやモロッコからのアクセスも多かったそう。
</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />
<div class="right" style="font-size:8pt;width:202px;line-height:110%;">
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_001charles_du.jpg" class="img"><br />シャルル・デュトワ指揮による、メシアンのトゥーランガリラ交響曲。<br />

<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_002Concert_me.jpg" class="img"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_003VF_Concert_Eg.jpg" class="img"><br />
ヴァレリー・ソコロフ（vl）とダヴィッド・フレイ（pf）によるデュオ。<br />


<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_004Concert_Me.jpg" class="img"><br />一皮むけた感のあるキーシンのリサイタル。<br />


<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_005Don_Giovan.jpg" class="img"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_006Concert_Me.jpg" class="img"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_007Concert_Me.jpg" class="img"><br />レーピン、ラン・ラン、マイスキー、クヴァストホフ等、豪華な共演！<br />

<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_008Concert_Me.jpg" class="img"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_009Concert_Me.jpg" class="img"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_010Concert_Me.jpg" class="img"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_013JJansen_SM.jpg" class="img"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_014EKissin_CD.jpg" class="img"><br />デュトワ指揮＆キーシンによるショパン協奏曲第2番。<br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_015J-YThibaud.jpg" class="img"><br />「トゥーランガリラ交響曲」でのティボデ。<br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_016JQuentin_N.jpg" class="img"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_017EAx_Wang_A.jpg" class="img"><br />「ピアニストの夕べ」にて、アックス、バックス、ゲルネル、ユージャ・ワンなどによる4台8手。
<br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_018J-YThibaud.jpg" class="img"><br />ユーモラスなパフォーマンスをみせるアーティスト達！<br />

<img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_019_2009verbi.jpg" class="img"><br />新鮮な感動を呼ぶ、アルゲリッチのベートーベン協奏曲第２番。<br /><br />
</div>

<p>今年はちょうどこの音楽祭の時期に、ツール・ド・フランスがこのヴェルビエを通るところが世界中に生中継され、ますます多くの人に知られる良いきっかけとなった。</p>

<p>アルゲリッチ、キーシン、デュトア、テミルカノフ、マズール、クァストッフ、シェドリンを始めとする五つ☆スター達が愛してやまない、スイスの大自然に囲まれながら過ごす17日間の夏の音楽祭。</p>

<p>例年同様音楽祭直前の質の高いアマチュア室内楽コンサートにはじまり、芸術に触れる機会を与える子供アトリエ、音楽家たちと交流できる早朝ハイキング、そしてバイオリン、ピアノ(D.バシュキロフ、S.コバセヴィッチ、N.ゲルナー)、声楽、室内楽のマスタークラスが音楽祭期間中に開催される。</p>

<p>音楽監督のマルタ・アームストロームは新しいプログラムに挑むことをためらわない。デュトワ指揮、ティボデの弾くメシアン作「トゥーランガリラ交響曲」は弾き手も聴き手も大変なエネルギーを要する。「リズムがリズムだったから、ずっと弾きながらカウントしていたよ」と演奏後楽屋で汗だくになって語るティボデ。彼のプログラムのレパートリーの広さと充実した演奏はいつも多くのファンを楽しませてくれる。</p>

<div class="left" style="text-align:center;"><img src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_012SGraham.jpg" class="img"><br />スザン・グラハム</div>

<p>さらに新しい要素としてオペラが初登場。ルネ・パップ、スザン・グラハム、トーマス・クァストッフ等世界中からのスター歌手が集まった。またキリ・テカナワによる「ドン・ジョバンニ」のマスタークラスは毎日大人気。「舞台とはまた違ったアーティスト達の姿に接するのも実に面白く、大切に思う。」とマスタークラスに通っていたクレール・ファンチーさん(19歳)は語ってくれた。いつも噂に聞いていたこのヴェルビエ音楽祭に憧れて初めて足を運ぶ。何かをつかんで帰りたい、音楽と自分について考えるのに良い機会を持てたとも話してくれた。（<a href="#c1">※</a>）</p>

<p>今年はアーティストにとっても、音楽祭関係者、長年サポートしてきたボランティアの人々、そして音楽愛好家達にとっても大きな分岐点となった。<br />
昨年来の金融危機でこの音楽祭の大パトロンであったUBSが撤退することになり、この音楽祭の顔であったユース・オーケストラも　VFO (Verbier Festival Orchestra) と改名、団員も三年契約となった。<br />
「世界中に散らばった団員と毎夏再会し、お互いにあちこちの情報交換をする。一緒に一か月以上も共同生活するのはそれなりに大変だが、それは音楽と同じくらいに大切な絆のように思える。」「これからも日本とヨーロッパのかけ橋となって頑張っていきたい。」とVFOの真野謡子さんと高梨真実さん。</p>

<p>こんなご時世だからこそ、実力のある本物はこの厳しいふるいにかけられながらますます磨かれるのかもしれない。もちろん強い「運」、音楽を追及する気高い「心」もこんな時だからこそ問われてくるのかもしれない。</p>

<p>ダビッド・フレイのバッハのパルティータ第六番BWV830、アレシオ・バックスのプロコフィエフのプレリュード、ジュリアン・カンタンのバルトークのピアノとバイオリンのソナタ第二番Sz 76 (共演ミリアム・コンゼン)を聴いていると、音楽をとことんまで追求し、成長してやまないそれぞれの持ち味や感性が今年もまた一段と魅力的であった。</p>

<p>特に三十代、四十代を迎えた一流ピアニスト達にとって、先はなかなか見えにくくなっているようだ。そんな中、紆余曲折しながらも一皮むけた感がするのがキーシン。彼の音楽的解釈は必ず話題を呼ぶ。今回のショパンの協奏曲第一番を聴いていると、いままでの「ロシア的」な演奏から、音の何かを絞りだすような演奏に変わってきたように思った。様々な言語に興味を持ったり、ヘブライ語でシェイクスピアの詩を朗読したりと、自分なりの興味を極めようという強い意志が見えてきたように思う。</p>

<p>そしてまた驚かせてくれたのが彼のピアニストとして以外の一面。マイスキー、ジョシュア・ベルたちと共にヒョウキンなふりつけを披露してくれた。(是非<a href="http://www.medici.tv" target="_blank">www.medici.tv</a>でご覧ください。) この様子を客席からランランが楽しみながら眺めているのもこの音楽祭ならではの光景。そしてそのランランが演奏するチャイコフスキーの協奏曲第一番をアルゲリッチはどのように聴いていたのだろうか？アーティストがアーティストを聴く。語り合い、励まし合う。そして新たな共演者として輪が広がる。普段は時間的、距離的に難しいことが、ここではとても自然に当たり前に実現できてしまうのである。</p>

<p>アルゲリッチのベートーベンの協奏曲第２番を聴いた人は、きっとこの作品を新作を発見したような気持ちで楽しめたのではないだろうか？カデンツァをドキドキしながら聴く心地良さはなんとも言えない満足感で一杯であった。</p>

<p>一方でブラームスのヴィオラとピアノのソナタ　ヘ短調op130 n1で、静かな深い音楽的アプローチを魅力的に聴かせてくれたのがステファン・コバセビッチである(共演Kim Kashkashian)。 一音一音を身を削るようにして演奏し、正確さを追及する純粋な人柄が鍵盤を通して伝わってくる。彼の演奏は人をほっとさせ、そして音楽の持つ深みや原点に戻りたい気持ちにさせてくれる。最近どの国際コンクールでも目立つスピードまかせのテクニックだけが華やかに書きたてられる新世代の演奏家とは対照的であった。</p>

<p>それにしてもこの夏は北京出身の新星ユジャ・ワン(王 羽佳)の名前をなんど耳にしたであろう？見事なテクニック、そして潔い演奏ぶりは多くのピアノファンを喜ばせた。特にペトリュシカは聴きごたえもあり選曲としても彼女に合っていた。</p>

<p>来年度は2010年7月16日&#65374;8月1日までの開催予定。ぜひ現地でお会いしましょう！</p>

<a name="c1"></a>
<div style="margin-bottom:20px;font-size:11pt;">
※参考情報：毎年恒例ヴェルビエ・アカデミーは、CD・DVDの審査によって受講生が決定される。各マスタークラスは初日から最終前日まで、毎朝早朝から始まり多くの音楽愛好家が通う。</div>
<div style="font-size:11pt;">
※アクセス：ジュネーブ国際空港からマルティヌ駅まで電車が1日数本。また、パリ・リヨン駅からマルティヌ駅まで直通電車あり。マルティヌ駅から音楽祭会場までバスで約45分（音楽祭聴衆割引あり）。詳しくは<a href="http://www.veribier.ch" target="_blank">ヴェルビエ音楽祭公式サイト</a>をご覧下さい。</div>


<div style="clear:both;line-height:110%;">
<div class="left" style="width:200px;">
<img alt="verbier" src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_020.jpg" width="200" height="133" class="img" /><br />
「全ては何を軸にし大切にしていきたいかを見極めることだと思う。音楽に費やす時間と同じくらいプライベートの時間を大事にしている。親しい友人や家族はエネルギーの源」と話すダヴィッド・フレイ。話題性の多いフランス人ピアニストの一人。</div>

<div class="left" style="width:200px;"><img alt="verbier" src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_021.jpg" width="200" height="133" class="img" /><br />
チャイコの協奏曲の一番を弾き終えた汗だくのランランと四列目の客席で聴いていたマルタ・アルゲリッチ。楽屋にて。</div>

<div class="left" style="width:200px;"><img alt="verbier" src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_022.jpg" width="200" height="133" class="img" /><br />
音楽祭期間中はヴェルビエ山取り立てのきのこもたんと頂ける！こりこりして実においしい、自然よ、万歳！</div></div>

<div style="clear:both;line-height:110%;">

<div class="left" style="width:160px;"><img alt="verbier" src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_024.jpg" width="133" height="200" class="img" /><br />
トロトロと溶けるラクレットは大自然の中だとまた格別な味！観光局ディレクター、パトリック主催の恒例ラクレット・ランチ。</div>

<div class="left" style="width:240px;"><div style="text-align: center;"><img alt="verbier" src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_023.jpg" width="200" height="133" class="img" /></div>
VFO団員の真野謡子さんと高梨真実さん。国によるピッチの合わせ方の違い、デュトア、マズールをはじめとする多くの巨匠による指揮の下での経験などを話してくれた。これからの世界での活躍を楽しみにしたい。</div>


<div class="left" style="width:200px;"><img alt="verbier" src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_025.jpg" width="200" height="133" class="img" /><br />
ネルソン・ゲルナーのマスタークラス後のクレア・ファンチさん（左）。</div>

<div class="left" style="width:200px;"><img alt="verbier" src="/report/04ess/itntl/images/091006verbier_026.jpg" width="200" height="133" class="img" /><br />
ヴェルビエでお茶をすると言えばここ「ミルク・バー」。乳製品、特にMyrtilleシェーキは抜群に美味しい。</div></div>


]]>
        
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    <title>家族で2倍楽しむBBCプロムス ~ マルチプル・ピアノ・デー ~　第2回</title>
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    <published>2009-10-22T14:26:53Z</published>
    <updated>2009-11-10T01:24:13Z</updated>

    <summary>親子で楽しく満足。「マルチプル・ピアノ・デー」とは？</summary>
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    </author>
    
        <category term="ロンドン・レポート" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="家族で2倍楽しむBBCプロムス ~ マルチプル・ピアノ・デー ~　第2回" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091012bbcprms_title02.gif" width="612" height="46" class="mt-image-none" style="" /></span>
<div style="text-align: right;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/091022bbc-e02.html">英語</a>】 【<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/10/15_9480.html">第1回</a>｜<strong>第2回</strong>】</div>
<div class="curve-01" style="background:#E9F2F3;"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="margin:0 10px;font-size:1.2em;">

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="(c)Simon Jay Price" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms11.jpg" width="250" height="167" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<div style="font-size:1.2em;color:#666;font-weight:bold;">─ イベント情報 ─</div>
<div style="float:left;margin-bottom:10px;">名称：</div>BBCプロムス32「マルチプル・ピアノ・デー」<br />〈ファミリー・ミュージック・イントロ〉<br />
日時：2009年8月9日（日）13：15&#65374;14：00<br />
会場：英国王立音楽大学アマリリス・フレミング・コンサートホール<br />
演奏：<a href="http://www.pianocircus.com/" target="_blank">Pianocircus（ピアノサーカス）</a>
<br /><br />

〈メインコンサート（プロムス32）〉（第1公演）<br />
<div class="right naka" style="font-size:8pt;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="プロムス32ラベック姉妹" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms12.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />プロムス32ラベック姉妹</div>

日時：2009年8月9日（日）15：00&#65374;17：00<br />
会場：ロイヤル・アルバート・ホール<br />
<div style="float:left;margin-bottom:50px;">演奏：</div>カティア＆マリエル・ラベック（ピアノ）／フィリップ・ムーア＆サイモン・クロフォード-フィリップス（ピアノ）／リディア＆サンヤ・ビジャーク（ピアノ）／ブリテン・シンフォニア／ルドヴィーク・モルロー（指揮）<br />
<div style="float:left;margin-bottom:50px;">曲目：</div>フォーレ◎ドリー／W.A.モーツァルト◎２台ピアノのための協奏曲　K.365／アンナ・メレディス◎Left Light（世界初演）／W.ルトスワフスキ◎２台ピアノのためのパガニーニの主題による変奏曲／サン＝サーンス◎動物の謝肉祭<br />
※<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/whatson/0908.shtml" target="_blank">当日のプログラムのページ</a>（第1、第2公演）




</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

<br />



<div class="right" style="width:205px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="子ども向けに作られたイラスト入りプロムス、オーケストラのガイド" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms13.jpg" width="200" height="163" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />子ども向けに作られたイラスト入りプロムス、オーケストラのガイド</div>

<div class="t1">今日はピアノに注目する日！</div>

<p>8月9日のプロムスは「マルチプル・ピアノ・デー」と名付けられ、ピアノ、特に複数のピアノのために捧げられた。午後の第1公演ではモーツァルトの2台ピアノのコンチェルトや動物の謝肉祭のような2台ピアノとオーケストラやルトスワフスキの2台ピアノだけによる作品など、2台ピアノの作品が並んだ。夜の第2公演では、バルトークやストラヴィンスキー、ジョン・アダムズなどの20世紀の作曲家によって書かれた2台、さらには4台ピアノの作品が演奏された。</p>


<div class="right naka"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="プロムス・プラスの会場、英国王立音楽大学" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms14.jpg" width="150" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />プロムス・プラスの会場、<br />英国王立音楽大学</div>

<p>この日のプロムス・プラスは2回、それぞれの公演の前に英国王立音楽大学のホールで行われた。特に第1回公演の前のイベントは、馴染みやすい楽器・曲目ということから「ファミリー・ミュージック・イントロ」として子供向けに組まれた。もちろんテーマは「マルチプル・ピアノ」。ガイドと演奏を担当するのは、1989年結成の「<a href="http://www.pianocircus.com/" target="_blank">ピアノサーカス</a>」というピアニスト6人組。これまで10のアルバム、作・編曲を含めて100作品ほどを世に出してきた。</p>

<p>開演間際の会場は1階も2階も満席状態。ステージ上には2台のグランドピアノと打楽器、そしてステージのすぐ下には何と6台のキーボードが円を描いて置かれていた。既にピアノサーカスの6人が6台のキーボードに向かってリハーサルする様子に惹きつけられ、幼稚園から中学生くらいの子供たちが100人以上前の方へ集まっていた。全体では約380人の満員の観客が参加し、その約半数の180人ほどが子どもだった。</p>

<div class="right naka"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ピアノ・サーカスと会場の様子" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms15.jpg" width="200" height="126" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ピアノ・サーカスと会場の様子</div>

<p>「今日のプロムスは何の楽器のためのコンサートか知ってる？」とピアノサーカスの1人が口を開くと、待ってましたとばかりに「ピアノ&#65374;&#65374;！」と叫ぶ。「この中でピアノを弾いたことがある人!?」と尋ねるとほとんどの子どもが手を挙げた。明らかに今日はピアノに興味のある子が集まってきているのだ。ピアノについての質問にも我先にと答えている。</p>


<div class="t1">ピアニストは弾きながら戦っている！？</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="(c)Simon Jay Price" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms16.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<p>さて、ここからはメンバーが1人ずつ交代に話をしながら今日のプロムスのプログラムを少しずつ紹介していく。最初はフランスの作曲家フォーレ。「フォーレはピアニストでもあったのだけど、後から出てくるサン＝サーンスの弟子だったんだ。このフォーレがある女の人に恋をした。その人の子供の愛称が'ドリー'で、その子のために作った曲なんだよ。ちょっと聴いてみてね。」他の2人のメンバーが舞台のグランドピアノに並んで座って第1曲の「子守歌」を静かに弾き始める。</p>

<p>数小節たったところで「こうやって2人で並んで弾いていると狭いでしょう、おやおや、この2人も大変なようだよ...？」と言うと、連弾の2人はお互いに押し合い、手の場所やペダルを取りあう。「ピアノの連弾のリハーサルって大変なの、わかるだろう？」と笑いを誘う。「今日はこのピアノ連弾曲を、オーケストラでやるんだ。どんな感じかな？」と、今日のオケ、ブリテン・シンフォニアから応援にかけつけたフルートとクラリネットの奏者が同じ部分を演奏し、聴きくらべ。</p>

<p>「ピアノは1人で弾くだけじゃなくて、さっきのように2人で連弾したり、フルートなどとアンサンブルをする時もあれば、オーケストラとも一緒にやる。あんなに大勢のオーケストラだから、ピアニストはがんばらなくちゃいけないんだよね？」と言うと、舞台上で1人ピアニストが力こぶを作って待っている。「赤コーナー、ピアニスト！対するは青コーナー、オーケストラ！」とコールすると、舞台下の5台のキーボードではオケの音を担当する5人のピアニストが負けまいと腕をまくる。1台のピアノ対5台キーボードオケで、グリーグのピアノコンチェルトの一部を演奏。その迫力に会場は喝采。「どうやらピアノが勝ったらしいね...」と次の司会へとマイクを渡す。</p>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="(c)Simon Jay Price" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms17.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<p>「今度は2台のピアノの演奏に行こう。このモーツァルトの2台のピアノのためのコンチェルトは、モーツァルトがお姉さんのナンネルと一緒に弾くために作ったって言われているんだよ。」と紹介すると、2台のグランドピアノにキーボード2台によるオーケストラで、短い抜粋を披露した。今日のコンサートでは、ルトスワフスキによる2台ピアノ曲もプログラムに入っている。「これは、こんなヴァイオリンの曲がもとになっているんだ。」と、1人がヴァイオリンに持ちかえ、パガニーニの主題を披露。「この曲にインスパイアされて、リストやラフマニノフ、最近ではロイド・ウェーバーまでもが曲を書いているんだよ。」と続けた。</p>

<div class="t1">みんなの動物のイメージでリクエストして！</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="(c)Simon Jay Price" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms18.jpg" width="133" height="200" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<p>最後は『動物の謝肉祭』。「サン＝サーンスは86歳まで生きて、シンフォニーやコンチェルト、オペラなど大作をたくさん書いたのだけど、ある時、仲間うちで楽しむだけのために、ジョークのつもりで書いたのがこの『動物の謝肉祭』だったんだ。でも、サン＝サーンスはごく親しい友達の他に誰にも見せたがらなかったんだって。どんな曲か聴いてみる？」</p>

<p>「14の短い曲それぞれに、テーマとなっている生き物がいるんだ。まず動物園と言えばライオン。」マーチの部分をピアノで弾き出すと、勇ましく手拍子を始める子も。低いユニゾンで上下する所で「今ライオンが何してた所だと思う？」と聞くと「ウォーって吠えてた。」「どう？あんなイメージ？」と聞くと「もっと怒った吠え方がいい！」とリクエスト。ピアニストはさらなる迫力でライオンを真似る。</p>

<p>次は雄鶏と雌鶏。ドドドドドドドドソー！と鋭い連打がピアノとヴァイオリンとかけあう。「何をしている所だと思う？」と聞くと、「鳴き声」「つっついてる音」という答え。聴衆も2つに分かれて声でかけあいを真似してみる。次の野生ロバはとっても力強く素早い。2台のピアノで素早いスケールを上ったり下がったり。みんなに「十分に速かった？」と聞くと「もっと!!」と言われ、さらに速いスピードに挑戦。</p>

<p>そこへ突然他のメンバーが肩を組んでフレンチカンカンで登場したかと思うと、カメのようにスローダウン。そう、4曲目のカメである。今度は「森の中から何かが聞こえてくるかも...？」と言って演奏を始めると、どこかから「カッコウ&#65374;」。おやっ？ときょろきょろするけれど見当たらない。再び「カッコウ&#65374;」と聞こえて振り返ると、2階のバルコニーの柱の影からクラリネット奏者が顔を出すのを発見。「次はピアニストの曲だから、ちょっとウォームアップさせて。」と、6人がキーボードに座り「ハ長調！せーの。ドレドレミファミファ...」と大きな音でピアノの練習。わざとずれた下手な音階練習に会場は吹き出す。コンサートの最後は「ピアノだけ6台でもこんな風に弾けるよ！」と、自分たちの6台ピアノのためのオリジナル曲で締めくくった。</p>


<div class="right naka"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="プロムス33の4台ピアノ本番" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms19.jpg" width="200" height="138" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />プロムス33の4台ピアノ本番</div>

<p>メインコンサートの曲の紹介とピアノという楽器をテーマにしたイントロコンサートだったが、これだけのものをたった45分の間で成し遂げた。驚いたことに、それぞれの曲を演奏したのはほんの数十秒ずつに過ぎない。だが短いだけにそのテーマとお話とがコンパクトに記憶に結びつき、コンサートで聴いても「あ、あの話に出てきたメロディだ。」「今度はどのくらいの速さでやるかな？」「さっきのフルートの人だ。」「カッコウが今度はどこから現れるかな？」などとすぐに思い出しやすく、注目しやすいのだ。この絶妙なバランスと、くるくると変わる音楽とお話のテンポに、子どもも大人も飽きずに最後まで満席のまま拍手喝采となった。</p>

<p>イベントが終わると、ほとんどの人はそのまま目の前のロイヤル・アルバート・ホールへ直行。ピアノを始めたばかりという6歳くらいの女の子を連れた母親は、「実はロンドンからちょっと遠い所から来ているの。子どもは小さいし夜のコンサートまでは出られないけれど、このイベントだけでも十分に楽しめたわ。むしろ、これが子どもたちにとってのプロムスね。」と満足して去っていった。その後の第1回コンサートには全部で5000人の聴衆が集った。</p>

<div class="naka right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="イベントが終わってコンサートへ向かう親子" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms20.jpg" width="149" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />イベントが終わってコンサートへ向かう親子</div>

<p>今年も盛況だったプロムス・プラス。せっかくイギリスにプロムスを聴きに来られるのであれば、ぜひその日のプロムス・プラスもチェックして、プラスαの楽しみと雰囲気を十分に感じてほしい。さらにイギリスでなくてもプロムスを楽しむ方法はある。近年は選ばれたコンサートやイベントの音源がその後7日間<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/broadcasts/" target="_blank">インターネット上で公開されている</a>。来年はどんな演奏者とプログラムになり、またそれを何倍も楽しむどんなユニークな方法、テーマが考え出されるのか？今から楽しみだ。</p>
<br />
<div class="t1" style="clear:both">Links ──────────────────────────────</div>

<p><span style="font-size:0.9em;">※<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/gallery/" target="_blank">2009年のフォトギャラリー</a></span></p>
<p><span style="font-size:0.9em;">※引き続き公開中<br />
・<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/broadcasts/maestrocam.shtml" target="_blank">マエストロ・キャム。オーケストラの団員の目線で指揮者が見られる</a><br />
・<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/broadcasts/webcasts.shtml" target="_blank">プロムス・プラスのトークのビデオ抜粋</a><br />
・<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/takepart/iwasthere/" target="_blank">ファミリー・オーケストラの記録</a></span></p>

<p style="text-align: right;">取材・執筆　二子千草</p>

<div style="text-align:center;font-size:1.2em;"><a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/10/15_9480.html">＜＜第1回へ</a></div>]]>
        
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    <title>家族で2倍楽しむBBCプロムス ~ マルチプル・ピアノ・デー ~ 第1回</title>
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    <published>2009-10-15T02:25:10Z</published>
    <updated>2009-10-23T01:11:27Z</updated>

    <summary>家族で楽しめる世界最大のクラシック音楽の祭典「BBCプロムス」</summary>
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        <category term="ロンドン・レポート" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="家族で2倍楽しむBBCプロムス ~ マルチプル・ピアノ・デー ~　第1回" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091012bbcprms_title01.gif" width="611" height="46" class="mt-image-none" style="" /></span>

<div style="text-align: right;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/091015bbc-e01.html">英語</a>】 【<strong>第1回</strong>｜<span style="color:#999999"><a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/10/22_9481.html">第2回</a></span>】</div>
<div class="right naka"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="満員のロイヤル・アルバート・ホール" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms01.jpg" width="250" height="168" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />満員のロイヤル・アルバート・ホール</div>
<p><span style="font-size:90%;line-height:140%;">ロンドンの夏の音楽の風物詩「BBCプロムス」。7月中旬から約2ヵ月間、ロイヤルアルバートホールを中心に毎日コンサートが行われるBBCプロムスは、世界最大のクラシック音楽の祭典。トップクラスのアーティストたちの音楽を、一流のホールで、気さくなお祭り的な雰囲気の中で楽しめるということから、イギリスはもちろん世界中から聴衆が集まってくる。しかしこれらのコンサート自体の他に、それと同じくらい膨大な数の、初心者から楽しめる無料イベントが毎日開かれていることをご存じであろうか。今回は変貌を続けるBBCプロムスについて、次回は今年のイベントの中から、ファミリー向けに企画された「マルチプル・ピアノ・デー」の様子をレポートしながら、音楽の祭典を2倍も3倍も楽しむ活用法をご紹介したい。</span></p>



<div class="curve-01" style="background:#E9F2F3;"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="margin:0 10px;font-size:1.2em;">

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="メイン会場ロイヤル・アルバート・ホール外観" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms02.jpg" width="200" height="144" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<div style="font-size:1.2em;color:#666;font-weight:bold;">─ イベント情報 ─</div>
名称：BBCプロムス（<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/" target="_blank">BBC Proms/The Proms</a>）<br />
主催：BBC(<a href="http://www.bbc.co.uk/" target="_blank">英国放送協会</a>）<br />
期間：2009年7月17日&#65374;9月12日（58日間）<br />
会場：メイン会場＝<a href="http://www.royalalberthall.com/" target="_blank">ロイヤル・アルバート・ホール</a><br />
<div style="margin-left:35px;margin-bottom:5px;">室内楽＝<a href="http://www.cadoganhall.com/" target="_blank">カドガン・ホール</a><br />
プロムス・イン・ザ・パーク（最終夜。ロンドン、グラスゴー、サルフォード、スウォンジー、カウンティ・ダウンの5公園）<br />
プロムス・プラス＝<a href="http://www.rcm.ac.uk/" target="_blank">英国王立音楽大学</a>／<a href="http://www.rgs.org/HomePage.htm" target="_blank">王立地理学協会（映画）</a></div>
</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

<br />


<div class="t1">BBCプロムスとは？</div>

<div class="right naka"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="henry wood:ヘンリー・ウッド" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms_henry_wood.jpg" width="138" height="96" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ヘンリー・ウッド</div>

<p>BBCプロムスの前身「ヘンリーウッド・プロムナード・コンサート」が始まったのは今から114年前、1895年8月のこと。当時ロンドンに新しくできたクイーンズ・ホールのマネージャー、ロバート・ニューマンの発案だった。「できるだけ多くの聴衆に音楽を届けるため、馴染みやすいプログラムを取り入れ、堅苦しいしきたりを取り払った廉価なコンサートができないだろうか。」この趣旨に賛同したのが、オルガニスト兼指揮者のヘンリー・ウッド（1869-1944）だった。ヘンリー・ウッドは「最初はポピュラーなものから、徐々に水準を上げながらクラシックや現代音楽の聴衆を育てる」ことを目指し、初年度の49コンサートを皮切りに、約半世紀に亘りほぼ一人で全コンサートを指揮するという偉業を成し遂げた。</p>

<p>この創始者たちの意志は、1927年にBBCに主催が移り、第二次大戦中にクイーンズ・ホールが焼失してロイヤル・アルバート・ホールへ場所を移して以降も変わらず、プロムスのユニークな音楽祭のスタイルを作り上げている。</p>


<div class="right naka"><img alt="プロムス33コンサートより" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms04.jpg" width="200" class="img" style="" /><br />プロムス33コンサートより</div>

<p>1つ目の特徴は、2ヵ月間いう長期間、連日繰り広げられる膨大なコンサートの数である。ロイヤル・アルバート・ホールでは毎夜少なくとも1コンサートが開かれ、時には昼間や深夜のコンサートも加わり、2009年には76、カドガン・ホールの室内楽を含めると100コンサート以上に上った。この期間中、聴きたいと思えば毎日何かやっているという状況だ。（<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/whatson/season/?week1" target="_blank">プログラム</a>）</p>

<div class="right naka"><img alt="会場の外のプログラム一覧" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms05.jpg" width="200" class="img" style="" /><br />会場の外のプログラム一覧</div>

<p>2つ目はプログラムのバラエティの豊富さである。ヘンリー・ウッドの理念に基づき、有名なクラシック曲から現代曲まで幅広くプログラミングされている。特筆すべきは、必ず毎年初演作品が入るということであろう。ヘンリー・ウッドはエルガーなどイギリス人作曲家や、ドビュッシー、リヒャルト・シュトラウスなど同時代の作曲家の新作の多くをイギリスで初演したと言われる。「レパートリーをできる限り新鮮に保つこと」「発見の感覚を楽しむこと」その伝統は、今でも受け継がれている。さらに現在ではイギリス以外にも世界各地からゲストオケ、ソリスト、指揮者が集い、このバラエティにさらなる色彩を加えている。（<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/whatson/atoz_artist.shtml" target="_blank">アーティスト一覧</a>）</p>


<div class="right naka"><img alt="会場へ向かう人々" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms06.jpg" width="200" class="img" style="" /><br />会場へ向かう人々</div>

<p>3つ目の特徴は、「プロムス」つまり「プロムナード（そぞろ歩く）・コンサート」の名前に象徴されるような聴衆のスタイルである。この時ばかりはコンサートの堅苦しい形式を取り払い、気さくな雰囲気を生み出そうと、ドレスコードもなく、ホールのアリーナ（平土間）とギャラリー（天井桟敷）を立ち見に開放した。今はできないが、当初は飲食や喫煙をしながら聴くこともできた。この「プロミング」のチケットは現在でもたった5ポンドで手に入り、1400人まで入れると言う。これはどんな完売コンサートでも、当日並べば誰にでもチャンスがある、ということでもある。人気公演の日にはジーンズ姿の若者も含めホールの外に長蛇の列が見られる。</p>

<p>最後に挙げるのが、メインコンサートの前に行われる数々の無料イベント「プロムス・プラス」の存在である。大きなコンサートをただ聴くだけでなく、当日のコンサートをもっと楽しみ、活用するために、コンサートに関連づけたプレコンサート・トーク、家族向けワークショップ、映画などが、2009年は70以上も開催された。これらはロイヤル・アルバート・ホールの真向かいに位置する英国王立音楽大学内のホールで行われ、メインコンサートの開場1時間前に終わり、そのままコンサートへ向かえるよう構成されている。では「プロムス・プラス」についてもう少し詳しく見てみよう。</p>

<div class="t1">プロムス'＋'何で楽しむ？</div>

<div class="right naka"><img alt="当日のプログラムとチケット" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms07.jpg" width="200" class="img" style="" /><br />当日のプログラムとチケット</div>

<p>広く一般大衆が楽しめるようにと始められたプロムスは、この115年の間、常に変化を伴ってきた。1960年代に西洋音楽以外の世界の音楽を積極的に取り入れるようになった頃、子供向けに企画されたプログラムも現れてきた。1970年代からはプレコンサート・トークが、1990年代には関連のレクチャーも開催されるようになった。2006年には「プロムス・ファミリー・オーケストラ」のプロジェクトが開始、2008年にはメインコンサートにも1日だけ無料ファミリー・コンサートが加わり、2009年にはダーウィン生誕200年を記念し虫から恐竜までをテーマにしたコンサートが開かれるなど、バラエティも数も近年革新的に伸びてきた分野である。2009年度は次の6つに整備され、合計73の「<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/whatson/plus.shtml" target="_blank">プロムス・プラス</a>」として毎日少なくとも1つ以上のイベントが開催された。</p>

<div class="right naka"><img alt="プロムス・プラスとファミリー・プロムスの冊子" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms08.jpg" width="200" class="img" style="" /><br />プロムス・プラスとファミリー・プロムスの冊子</div>

<div class="left">
<div style="margin-bottom:90px">（1）</div>
<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/whatson/promsintro.shtml" target="_blank">プロムス・イントロ（31回）</a><br />
当日のコンサートの作曲家、指揮者、ソリスト、楽器、テーマなどに焦点をあて、彼らもしくは専門家（学者や、ダンス音楽＆振付家、アルペン・シンフォニー＆登山家なども）によるトーク（時に演奏つき）。<br /><br />

<div style="margin-bottom:30px">（2）</div>
<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/whatson/films.shtml" target="_blank">プロムス・フィルム（8）</a><br />
音楽に関する映画、ドキュメンタリーなどの上映。（『雨に唄えば』『イギリス音楽の誕生』他）<br /><br />

<div style="margin-bottom:20px">（3）</div>
<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/whatson/portraits.shtml" target="_blank">プロムス・作曲家の肖像（4）</a><br />
その日のプロムスで初演される作曲家を招き、作品と話を聞く。<br /><br />

<div style="float:right;margin-left:15px;font-size:0.7em;text-align:center;"><img alt="プロムス・プラスに参加する子どもたち" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms09.jpg" width="200" class="img" style="" /><br />プロムス・プラスに参加する子どもたち</div>

<div style="margin-bottom:30px">（4）</div>
<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/whatson/literary.shtml" target="_blank">プロムス・文学フェスティバル（16）</a><br />
作家、哲学者、歴史学者、役者を迎え、同時代の文学など、音楽を取り巻く文化・文学世界を探る。<br /><br />

<div style="margin-bottom:240px">（5）</div>
<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/takepart/musicintro.shtml" target="_blank">ファミリー・ミュージック・イントロ（7）</a><br />
子どもが家族と一緒に楽しくメインコンサートについて探り、音楽家と出会う。自分の楽器を持参して参加も可能。（7歳以上対象）<br />
7/25（土）イギリスの作曲家をテーマに、ロンドンから惑星まで旅をする。<br />
7/27（月）ダンス音楽をテーマにチェコ、ロシア、ハンガリーの曲を。ダンスシューズ持参OK。<br />
8/8（土）ナショナル・ユース・オーケストラによる10代の子たちが作った曲を演奏。<br />
8/9（日）マルチプル・ピアノ・デー。6人のピアニストで複数のピアノ演奏について探る。<br />
8/10（月）音楽の背後に隠れた伝説、神話、おとぎ話を聴く。<br />
8/30（日）メインコンサートで聴くコンチェルト、展覧会の絵についてのイントロ。<br />
8/31（月）メインコンサートで聴くバレエ音楽などについてのイントロ。<div style="float:right;margin-left:15px;font-size:0.7em;text-align:center;"><img alt="プロムス・ファミリー・オーケストラの様子" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/091009proms10.jpg" width="200" class="img" style="" /><br />プロムス・ファミリー・オーケストラの様子</div><br /><br />


<div style="margin-bottom:60px">（6）</div>
<a href="http://www.bbc.co.uk/proms/2009/takepart/familyorchestra.shtml" target="_blank">プロムス・ファミリー・オーケストラ（5）</a><br />
子どもから大人まで、能力に関係なく家族が好きな楽器を持ち寄ってオーケストラで一緒に演奏をする。ワークショップとコンサート。（7歳以上対象）<br /><br />
</div>

<p style="clear:both;">―次回はいよいよ「マルチプル・ピアノ・デー」の様子をレポート！</p>

<p style="text-align: right;">取材・執筆　二子千草</p>

<div style="text-align: center;font-size:1.2em;color:#999;"><a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/10/22_9481.html">第2回へ＞＞</a></div>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>ストリートピアノ・プロジェクトinロンドン - 30台のピアノが街中に!?</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/08/26_9054.html" />
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    <published>2009-08-26T05:25:52Z</published>
    <updated>2009-08-26T15:07:54Z</updated>

    <summary>通りがかりの人々を巻き込む「ストリートピアノ」の魅力</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="ロンドン・レポート" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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<div style="text-align: right;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/e-spp-in-london.html">English</a>】</div>
<table style="border-collapse:collapse;float:right;width:160px;margin-left:15px;border:solid 1px #cccccc;"><tr><td style="padding:5px;">

<div class="thumb"><div class="thumbinner">
<object width="150" height="140"> <param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/6z2eEHORhXI"> </param> <embed src="http://www.youtube.com/v/6z2eEHORhXI" type="application/x-shockwave-flash" width="150" height="140"> </embed> </object>
<div class="thumbcaption"><a href="http://www.youtube.com/watch?v=6z2eEHORhXI">動画（クリックで拡大）</a> </div></div></div><br />


<div style="text-align: center;">---イベント情報---</div>
■名称：Play Me, I'm Yours: <br />London 2009/<br /><a href="http://www.streetpianos.com/london2009/" target="_blank">The Street Pianos Project</a><br />
■アーティスト：<a href="http://www.lukejerram.com/" target="_blank">Luke Jerram</a><br />
■期間：2009年6月中旬&#65374;7月中旬<br />
■場所：ロンドン市内30か所（<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/" target="_blank">地図</a>）<br />
■共催：<a href="http://www.colf.org/index.cfm" target="_blank">City of London Festival</a>／<a href="http://www.singlondon.org/" target="_blank">Sing London</a>
<div style="text-align: center;">------------------</div>
</td></tr></table>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ストリート・ピアノ・プロジェクトinロンドン" src="/report/04ess/itntl/images/spp_title.gif" width="450" height="49" class="mt-image-none" style="margin-bottom:15px;" /></span>


<div class="right" style="text-align:right;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="photo by Luke Jerram" src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano01.jpg" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />photo by Luke Jerram</div>

<div class="t1">「Play Me, I'm Yours!」と描かれたピアノが、ロンドンの街の至る所に現れる！ある日そんなニュースを目にした。「シティ・オブ・ロンドン・フェスティバル」の期間中の約1か月、30台ものピアノが、ロンドンのショッピング通りや広場、ビジネス街に駅に置かれ、誰でも弾くことができるという。さて、一体どんなことが起こるのだろうか？</div>




<div class="t2">◆ 公園で駅で、カラフルなピアノが音を奏でる</div>
<div class="left"><img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano03.jpg" class="img"><br />ソーホー・スクエア</div>

<p>ある晴れた日に早速ピアノを探しにロンドンの街へ出かけた。まず最初に目指したのはソーホー・スクエア。ロンドンの街の中心部にあり、ショッピング街やレストラン、カフェ、シアター街などに囲まれたエリアにあるちょっとした公園で、ロンドナーの憩いの場だ。ピアノはどこだろう？と思いつつ足を踏み入れてみると、木陰の方から音が聴こえてきた。</p>

<p>見えてきたのは、赤やピンクで「Play Me, I'm Yours!」という文字や絵がペイントしてある茶色いアップライト・ピアノ。カラフルなシャツを着た男性がジャズを奏でている。ピアノの傍に寄って聴き入る人もいれば、ちょっと離れて立って聴いている人、横のベンチに座って膝を打ってのっている人、芝生に腰をおろしてランチを食べながら耳を傾ける人...みな好き好きの格好と距離で、風に乗ってくるピアノの音色に身を委ねている。</p>


<div class="right"><img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano04.jpg" class="img"><br />ショーが始まる</div>
<p>曲の合間に、傍らで聴いていた人が話しかける。リクエストをしたのだろうか、また別の曲を弾き始めた。「君も弾くかい？」とピアノを譲ると、今度は別の人がビートルズの弾き語りを始めた。公園の横を通り過ぎようとしていた人も中へと足を向け、立ち止まり、一緒に歌いだす。と思うと、大道芸人のような衣装を着たミュージシャンたちが出てきて、周りの人を巻き込んでピアノと歌のショーをやり出した。30分座っているだけでも、1つのピアノの周りを色々な人と音楽が巡っていく。</p><br />


<div class="t2">◆ ストリート・ピアノ・プロジェクトって？</div>

<div class="right"><img src="/report/04ess/itntl/images/sp_lukejerram.jpg" class="img"><br />luke：Luke Jerram</div>

<p>「Play Me, I'm Yours!」と名付けられたこのストリート・ピアノ・プロジェクトの仕掛け人はルーク・ジェラムというイギリス人のアーティスト。これは実は、多彩なジャンルで活躍するアーティスト、ルークの芸術作品の1つなのだ。町の中に、ただ、ピアノを置いてみる。そのピアノは誰のものでもない、むしろ「I'm yours（あなたのもの」、日々そこを行き交う人たちのもの。すると、何が起きるか。通りがかった人がピアノで何かを弾き、それをまた通りがかった人が聴き、足を止め、会話が生まれ、コミュニティが生まれる。「空白のキャンバス」とルークが表現するように、そのピアノを誰がどのように使い、何が生まれるかはその人たち次第なのだ。</p>


<div class="left"><img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano05.jpg" class="img"><br />ピアノに向かうルーク</div>

<p>「都会に住む僕たちは、毎朝バス停で同じ人と顔を合わせても、それがどこの誰か知らないし、話をすることもない。どうして自分の住むコミュニティの人のことを何も知らないままのだろう？」そんな疑問から、このプロジェクトの構想は生まれた。「Play me, I'm yoursは、いつも同じ空間で過ごしながらお互いに知らない人同士が、足を止め、話し出すきっかけを作るためのものなんだ。」とルークは話す。</p>

<table class="right" style="margin-bottom:0px;"><tr><td style="text-align:center;">
<img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano12.jpg" class="img"><br />
サンパウロの様子photo by Luke Jerram<br /><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano06.jpg" class="img"><br />
突然シング・ロンドン！
</td></tr></table>

<p>ストリート・ピアノ・プロジェクトは、2008年3月に<a href="http://www.streetpianos.com/birmingham2008/gallery" target="_blank">バーミンガム</a>で15台のピアノで始められたのを皮切りに、10月に<a href="http://www.streetpianos.com/saopaulo2008/gallery.php">ブラジル・サンパウロ</a>、2009年1月にはオーストリアの<a href="http://www.streetpianos.com/sydney2009/gallery" target="_blank">シドニー</a>と世界中をツアーしている。シドニー・フェスティバルでは、30台のピアノを通算20万人が弾くなり聴くなりをしたという。今回ロンドンでは、40年以上の歴史を持つ夏のアート・フェスティバル「<a href="http://www.colf.org/index.cfm" target="_blank">City of London Festival</a>」と、ロンドンの街を歌でつなげようという一連のイベント「<a href="http://www.singlondon.org/" target="_blank">Sing London</a>」と連携する形で実現した。そのため、これらのピアノは関連イベントの拠点としても使われる。リバティの裏のカーナビ―ストリートの入り口に置かれたピアノでたまたま弾き語りをしていた男性に、「Sing Londonの案内でここで歌えるって見てきたの！ヘイ・ジュード弾いてもらえるかしら!?」とリクエストをして一緒に歌っていく姿も見られた。（大人数になったヘイ・ジュードは<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/gallery" target="_blank">こちら</a>）</p><br />

<div class="t2">◆ どのピアノで何をするかはあなた次第！</div>

<div class="right"><img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano02.jpg" class="img"><br />プラザ</div>

<p>それぞれのピアノは場所にあわせて様々な色や模様でデコレーションされている。約半数はルークがその場でペイントし、他の半数は地元のアーティストが手がけたそうだ。賑やかな<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/pianos/carnaby-street" target="_blank">カーナビ―ストリート</a>にはカラフルな海と魚の絵が、テムズ川の<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/pianos/millennium-bridge" target="_blank">ミレニアム・ブリッジ</a>横のピアノにはヨットの絵、<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/pianos/british-library" target="_blank">大英図書館</a>の前にはたくさんの言葉、<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/pianos/church-street-market" target="_blank">マーケット</a>にあるピアノにはこのピアノで楽しむ地元の人たちの写真が、<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/pianos/plaza" target="_blank">プラザ・ショッピングセンター</a>にはイギリスの国旗が大きく描かれたグランドピアノが、近くに病院がある<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/pianos/plaza" target="_blank">ソーホー・スクエア</a>のピアノにはよく見ると心臓のイラストが描かれていた。</p>


<div class="right"><img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano08.jpg" class="img"><br />カーナビ―・ストリート</div>
<p>これらのピアノはどこから来たのだろうか？30台ものピアノを設置するとなると、コストもかかるはずだ。「このピアノは、ピアノの運搬会社の協力を得て譲ってもらったものなんだよ。そこに集まってきた廃棄用のピアノを壊してしまわずに、町の中に持って来てデコレーションしたんだ。だから、ピアノ代はただ。かかっているのは、運搬費と調律費だけで、それは今回はシティ・オブ・ロンドン・フェスティバルの一環として持ってもらっているんだ。」なるほど、廃棄ピアノもかわいくペイントしてしまえば、お金をかけずに町の中でのシンボル的存在になる。試しにピアノを弾いてみると、確かに調律でどうにもならないくらい、音が出ない鍵盤や一度押すと戻ってこない鍵盤、機能しないペダル...という状態。それでも皆おかまいなしに楽しんで弾いている。むしろ、「このキー、戻ってこないんだよ！」なんていうのも、会話の一つになっている。</p>


<div class="right"><img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano10.jpg" class="img"><br />ミレニアム・ブリッジ</div>
<p>これらのピアノの楽しみ方は色々。クラシックでもポピュラーでも自分の好きな曲を弾いたり、何を弾いたらいいかわからない人のためには、それぞれのピアノにくっつけられたソング・ブックの楽譜がある。ロンドンに関する歌や、駅のピアノには電車の歌、橋には水の歌など、その場所にちなんだ歌がセレクトされている。さらに、<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/" target="_blank">オフィシャルウェブサイト</a>を使って、<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/events" target="_blank">イベントを企画して時間と場所を告知</a>したり、自分たちが<a href="http://www.streetpianos.com/london2009/gallery" target="_blank">撮影した写真やビデオをアップ</a>したりというインタラクティブな機能も持っている。学校の子どもたちが外に出て音楽を楽しんだり披露する場として使ったり、プロやアマチュアがイベントの告知に使うことも自由だ。中には、8時間でロンドン中の24ものピアノを連弾でマラソンをする、という<a href="http://www.youtube.com/watch?v=lL_nPl1AY8E" target="_blank">野心的な試みに挑戦したデュオ</a>も。</p>
<br />

<div class="t2">◆ 誰でも弾けるピアノはコミュニティをつなげるのに最適</div>

<div class="right"><img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano11.jpg" class="img"><br />大英図書館</div>

<p>ロンドンの街をピアノを探しながら歩いてみると、平日も休日も、イベントが特にない時でもほとんどのピアノがその時誰かに弾かれていた。1人が弾き終わると、すっと誰かがまた来て弾き始める。並んでいるわけでもなく、ふっとタイミングよく近寄った人が弾いているのだ。ある時、大英図書館の前のピアノが誰にも弾かれずひっそりと佇んでいるのを見かけたので、近づいてみた。少し音を出してみると、たちまち家族連れが近づいてきて、子どもが覗き込んできた。「弾いていいよ。」と譲ってみると、ピアノを弾いたことのあるお姉ちゃんが映画のサウンド・トラックを弾き始めた。弾き終わって帰ろうとすると、まだピアノを弾いたことのないような小さい妹がいつの間にかちゃっかりピアノの椅子に座って「私も弾きたい！」と鍵盤をたたいていた。</p>

<div class="right"><img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano09.jpg" class="img"><br />セント・ポール寺院</div>

<p>ルークに尋ねてみた。「なぜ、他の楽器ではなくてピアノを選んだの？」すると、「ピアノは鍵盤を押せば音が出るから、誰でも簡単に弾けるだろう？だから、突然そこにピアノがあっても、誰でも音が出せる。それに、他の楽器の人が来てアンサンブルしても、みんなで歌っても、ピアノがあれば万能じゃないか。誰でも弾けて、多くの人とシェアできる、コミュニティの人をつなげるのにちょうどいいんだよ。」と語ってくれた。これらのピアノは、イベント終了後、地元の施設などに寄付され、コミュニティに貢献する予定だ。</p>

<div class="right"><img src="/report/04ess/itntl/images/streetpiano13.jpg" class="img"><br />リバプール・ストリート駅</div>

<p>これまで世界を回ってきたストリートピアノ、地域によって反応は違ったのではないだろうか？「サンパウロに行った時には、ほとんどの人が生でピアノを見たことがなかったから、遠くからもやってきて、本当に喜んで弾いてくれたよ。ロンドンの場合には、実は隠れたピアニスト、っていうのがたくさんいるから、色々な才能が発掘できるし、みなクリエイティブに色々とやってくれるからおもしろいよ。」日本にも来る予定はある？「ぜひ日本にも行きたいと思っているよ。日本の人たちもたくさん弾いてくれるかな？」</p><br />


<div style="padding:10px 5px;border-top:dashed 1px #666666;border-bottom:dashed 1px #666666;margin-bottom:20px;">

<div style="font-size:1.2em;margin-bottom:10px;"><strong>◆ 参考リンク</strong></div>
<ul class="list">
<li><a href="http://www.guardian.co.uk/music/2009/jun/24/piano-art-installation-luke-jerram" target="_blank">ガーディアン紙</a>
<li><a href="http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/london/8114859.stm" target="_blank">BBCニュース映像＆記事</a>
<li><a href="http://www.nytimes.com/2009/07/11/arts/design/11pianos.html?_r=1" target="_blank">ニューヨーク・タイムズ紙</a>
<li>BBC Worldラジオ（<a href="http://www.youtube.com/watch?v=PcgQ37lG3o8&feature=related">Youtube</a>）</div>




<p style="text-align: right;">取材・執筆　二子千草</p>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>ギルドホール音楽院『コネクト』第5回　ファイナル・コンサート！</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/08/06_9000.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2009:/report/04ess/itntl//28.9000</id>

    <published>2009-08-06T02:55:10Z</published>
    <updated>2009-08-07T01:06:34Z</updated>

    <summary>「ギルドホールコネクト」最終回　ワークショップ集大成となるコンサートの模様</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="ロンドン・レポート" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<div class="dl2colmr" style="width:440px;">




<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ギルドホール『コネクト』" src="/report/04ess/itntl/images/guildhall_title2.gif" width="403" height="54" class="mt-image-none" style="margin:10px 0px;" /></span>


<div style="text-align: right;margin-bottom:20px;">
【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/04ess/itntl/guildhall05e.html">English</a>】<br />
【 <a href="/report/04ess/itntl/2009/05/12_8420.html">第1回</a>｜<a href="/report/04ess/itntl/2009/05/22_8421.html">第2回</a>｜<a href="/report/04ess/itntl/2009/07/04_8502.html">第3回</a>｜<a href="/report/04ess/itntl/2009/07/14_8703.html">第4回</a>｜<strong>第5回</strong>】</div>

<h2>第5回　バービカン・ホールでファイナル・コンサート！</h2>

</div>

<div class="dl2col"style="width:200px;">

<table style="border-collapse:collapse;float:right;"><tr><td>
<div class="thumbinner">

<object width="180" height="150"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/44drhXKPbqo"> </param> <embed src="http://www.youtube.com/v/44drhXKPbqo" type="application/x-shockwave-flash" width="180" height="150"> </embed> </object>
<br /><a href="http://www.youtube.com/watch?v=44drhXKPbqo" target="_blank">ビデオ（別窓）</a></td></tr></table>
</div>




<div class="hp">

<table style="border-collapse:collapse;width:200px;float:right;margin-left:15px"><tr><td>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ギルドホール　第5回" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090716_concert02.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span></td></tr>
<tr><td>
<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="margin: 0px 10px; font-size: 13px;" class="ct">
- - - - コンサート情報 - - - -</div>
<div style="margin: 0px 10px; font-size: 13px;">
公演：<a href="http://www.barbican.org.uk/theatre/event-detail.asp?ID=9356" target="_blank">Urban Sounds London '09</a><br />
場所：<a href="http://www.barbican.org.uk/" target="_blank">Barbican Concert Hall</a><br />
日時：2009年7月1日　19：30&#65374;<br />
入場：無料、要予約<br />
主催：<a href="http://www.gsmd.ac.uk/music/introduction/centre_for_creative_professional_practice.html" target="_blank">ギルドホールコネクト</a></div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>


<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="margin: 0px 10px; font-size: 13px;" class="ct">
- - - - プログラム- - - -</div>
<div style="margin: 0px 10px; font-size: 13px;">
1.Us: The Looking Game<br />
2.Planet Folk: The Victor's Return Medley<br />
3.Nashaa: Seven Oceans<br />
4.Redshift: The Citadel<br />
5.Morpeth Schools' Urban Playground Band+Globe Primary School Band:Urban Blues<br />
6.Future Band: And it all happened in a little fish pond...<br />
7.World in Motion Drummers: PULSE<br />
8.Finale</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

</td></tr></table>

<p>春先から初夏にかけて並行して行われていたいくつものワークショップ・グループが、その成果を思う存分発揮する日、ファイナル・コンサートが7月1日にやってきた！</p>


<div class="t1">ワークショップで作った音楽のエッセンスを抽出</div>


<p>この日に向け、6月の最後の週末2日間をかけて合同リハーサルが行われた。2月&#65374;5月に集まった「Urban Sounds（<a href="/report/04ess/itntl/2009/07/04_8502.html">No.3参照</a>）」「World in Motion（<a href="/report/04ess/itntl/2009/07/14_8703.html">No.4参照</a>）」のそれぞれ3つの月のグループに加え、ロンドン東部の学校を拠点に活動をしていたドラムのグループ「PULSE」「iCan」のメンバーもあわせて100人以上のリハーサルだ。ドラムのプロジェクトは、東ロンドンのいくつかの学校で毎週行っているワークショップの延長から、さらに興味のある子たちによって構成されたバンドである。</p>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_reharsal01.jpg" class="left img">
<p>まず初日は「Urban Sounds」「World in Motion」、ドラムと3つのプロジェクトに分れ、各リーダーのもとにコンサートに向けた作品作りをする。同じプロジェクトでも、3回全部参加していた子もいれば一部のみの子もいるので、他の月にどんな音楽を作っていたかは知らない。リーダーの指導のもと、それぞれの月の作品を皆で思い出し、そこからエッセンスを持ち寄って8分程の1つの曲に仕上げていく。前に一度作って演奏した作品でも、時間が経ち、違うメンバーや楽器が加わり、さらに大人数のアンサンブルになると、懐かしいメロディも少しずつ雰囲気が変わって聞こえるのがおもしろい。</p>


<div class="t1">全員で演奏するフィナーレを作る</div>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_reharsal02.jpg" class="right img">
<p>リハーサル2日目には、これらの3つのプロジェクトが集まり、お互いの作品を聴きあう。弦・管を中心にしたアンサンブルの子たちは、腰に大きなドラムを下げ、鮮やかなバチさばきとステップで華やかに演奏するドラムの集団の迫力満点の姿に目を見張る。が、みるみるうちに歓声をあげ、生き生きとした顔で見つめ、うずうずしだす。負けられない!と、お互いの演奏でさらに触発されたようだ。</p>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_reharsal03.jpg" class="right img">
<p>そしてコンサートの最後を飾るフィナーレで全員が演奏する曲を作るべく、それぞれのプロジェクトからさらにモチーフを抽出することに。全体を率いるリーダーは、ジョー。ギルドホール音楽院リーダーシップコースの卒業生で、ワークショップ・リーダーとして5年の経験を持つ。各グループが提案してきた音楽を、巧みにボディ・ラングエージを使って指揮しながら、1つの音楽に組み立てていく。</p>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_reharsal04.jpg" class="right img">
<p>「いくつかみんなの決まりごとを作ろう。僕がこうやったら、もうすぐやめるっていうしるしだから、よくカウントの合図を見てて。」「このマークを指で作ったら、MelodyのMだと思ってこのメロディを弾く準備をして。」などと、年齢も経験も様々な子たちを相手に、様々なジェスチャーでテンポやボリュームをコントロールし、1つのモチーフから次のモチーフへと誘う。子どもたちは、言葉や紙での説明に従うのではなく、音楽を奏でる中で、「次はどうなるかな、もうそろそろかな？」「おっ、この流れかっこいいな。」とその場で生み出される音楽の流れを常に感じている、そんな感じがする。</p>

<div class="t1">最後の最後まで新鮮さを失わない</div>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_concert04.jpg" class="right img">
<p>いよいよ本番の当日。夜の公演にもかかわらず朝から全員でリハーサル。リハーサルといえども、初めてこれだけ大きな2000人収容のホールを貸し切り、舞台で演奏をすることにみんな興奮している。この日はさらに、別の学校を拠点に活動をしているグループや、ギルドホール音楽院が協力して指導しているバービカン・ヤング・オーケストラやLSO（＝ロンドン交響楽団）フュージョン・オーケストラの合同チーム、コネクトの卒業生によるグループなども加わり、出演者は総勢約200人にも上った。</p>


<p>各バンドごとに最終リハーサル。座る位置や出入り、ソロの時のマイクとの位置関係、ボリュームのバランスなどをチェック。週末に来れなかった子も参加し、大きなステージで演奏してみると、さらなるアイディアも生まれ、微調整を重ねる。フィナーレでは週末の倍ほどの200人が所狭しと舞台へ上がる。<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_concert05.jpg" class="left img">約半数の人たちがこの日初めて聴いた音楽に参加し、週末にいた子やリーダーまでも、今まで聴いたことのないような迫力の音楽を「今作り上げている」ことを生の舞台で感じている。最後の最後まで何が起こるかわからないので、演奏をしながら真剣にリーダーへ意識を集中させている。驚くべき吸収力だ。よりよいものへ変えることへの恐れを感じさせない。その新鮮さと集中力、ライブ感が、このアンサンブルの最大の魅力だろう。</p>


<div class="t1">学校の友達や家族もかけつけて</div>
<table class="right" style="border-collapse:collapse;"><tr><td>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_concert01.jpg" class="img"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_concert06.jpg" class="img" style="margin-top:5px;"><br />
</td></tr></table>

<p>本番が近付くと、子どもたちの家族や一般の観客に加え、子どもたちが通う学校の生徒らしき子たちもたくさん会場に集まってきた。観客の方も、友達や家族の名前をプログラムで見つけ、彼らがどんな音楽をどんな風に演奏するのか、わくわくしながら座っている様子が客席から伝わってくる。「観客に期待されている」「観客が自分たちを真剣に見ている」そう心から信じられる舞台で演奏する子どもたちの心は、どれだけモチベーションがあがっていることであろう。</p>

<p>本番の舞台では、さらにヴィジュアルな効果も加わった。それぞれのバンドのイメージにあった赤や青などの格好いい照明がついたり、色とりどりの輪がステージと客席を動いたり、暗くなったり明るくなったり。お話と音楽作りをした「World in Motion」のステージでは、映像アーティストとのコラボレーションで、風景写真や幾何学模様などのイメージがスクリーンに投影され、音楽と映像の競演に。</p>
<table class="right" style="border-collapse:collapse;"><tr><td>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_concert08.jpg" class="img"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_concert03.jpg" class="img">
</td></tr></table>

<p>子どもたちの衣装も、恐らく子どもたち同士で決めたのだろう、バンドごとに黒いシャツに赤いネクタイ、黒い帽子で決めたり、おそろいのTシャツを着たり、顔にペインティングをしたりと、気合いが入っている。大人数での舞台になるので、大きな舞台転換は1度だけ。前半に演奏する4組は全て舞台上にあがり、座ってスタンバイ。最初は左のバンドが、2曲目は真ん中に座っていた人たちが立ち上がって、最後は右のバンドが、というように代わる代わる演奏をする形。そのため、1曲ごとに出入りで煩わされることもなく、プロのステージさながら非常にスムーズに進行した。</p>
<p>大喝采で本番が終わると、ロビーは満足気な家族のもとへ駆け寄る楽器を持った子どもたち、リーダーや身近で助けてくれた学生、仲良くなった友達と別れを惜しむ子どもたちの姿でにぎわった。小学生のサックス吹きの子は、「大きな舞台でちょっと怖いかなと思ったけど、大丈夫だった！楽しかったよ、また演奏したい！」と言って帰って行った。</p>
</div>
<div class="hp" style="border-top:dashed 1px #666666;border-bottom:dashed 1px #666666;padding:15px;margin:15px 0px;">

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090716_concert07.jpg" width="180" height="135" class="mt-image-none img left" style="" /></span>

<p>ギルドホール音楽院のワークショップ・リーダーたちは、今世界的にこのワークショップのスキルを伝えて活躍している。第1・2回にインタビューをしたグレゴリー氏、第4回のデッタ、第5回のジョーらは<a href="http://www.tosei-showa-music.ac.jp/arts/index.html" target="_blank">昭和音楽大学</a>、<a href="http://www.kobe-c.ac.jp/musicdp/outreach/index.html" target="_blank">神戸女学院大学</a>などと提携をして来日している。今後も日本でこうしたワークショップに触れる機会は増えるであろう。</p>

<p>
ピアノを習う子の多くは、小さい頃に楽譜を見て弾くことを覚えてしまうため、「何もない所から好きな音を選んで弾く」こと、「音で遊びながら自分の好きな音楽を発見すること」を経験する機会が少ないような気がする。ここで一連の例を見てきたクリエイティブなワークショップは、<img src="/report/04ess/itntl/images/090716_programme.jpg" class="img right" style="margin-top:5px;">何もない所から音楽を作る、一見ハードルが高い方法に見えるが、どんな年齢・能力・興味の子も、どんな音楽も受け入れる、むしろ何もハードルを設けず、ただ生まれてくるアイディアを楽しむことなのだと感じた。</p>

<p style="padding-bottom:0px;">
ピアノと付き合う長い時間を少しこうした経験にあててみることは、ピアノで音楽を学びつつある子たちにも、そして、子どもの音楽的アイディアを汲み取り伸ばすピアノ指導者たちにとっても、新たな才能を開花させるきっかけとなるのではないだろうか。</p>

</div>
<p style="text-align: right;">取材・執筆　二子千草</p>

<div class="next"><a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/14_8703.html">＜＜第4回</a>｜</span></div>]]>
        
    </content>
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    <title>スイス・ヴェルビエ音楽祭プレ・レポート／恒川洋子さん</title>
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    <published>2009-08-03T09:20:00Z</published>
    <updated>2009-08-03T09:25:31Z</updated>

    <summary>ヨーロッパ随一の音楽祭、第16回ヴェルビエ音楽祭が7月17日から8月2日まで開催されました。</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/">
        <![CDATA[<div class="thumb tright" style="margin-bottom:0px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ヴェルビエ音楽祭プレ・レポート" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090727_verbier.jpg" width="250" height="173" class="mt-image-none" style="" /></span>
<div class="thumbcaption" style="width:250px;text-align:left;line-height:120%;">
(c)Mark Shapiro08<br />
Yuja Wang / Nelson Goerner / Alessio Bax / Emmanuel Ax / Julien Quentin / Simon Trpceski
</div></div>

<p>マルタ・アルゲリッチ女史をはじめとする世界中のファイブ・スター☆☆☆☆☆がここスイスの避暑地に集まり、ヨーロッパ随一の音楽祭、第16回ヴェルビエ音楽祭が7月17日から8月2日まで開催されました。17歳から29歳までの29カ国から集まった団員を指揮するのはシャルル・デュトワ。特にオリヴィエ・メシアンの「トゥランガリーラ交響曲」とシュトラウスの交響詩「アルプスの詩」は、今回のヴェルビエ祝祭管弦楽団（VFO ; Verbier Festival Orchestra）の団員にとって、大きなチャレンジです。</p>

<p>29のコンサートが、下記サイトで9月末日まで無料視聴できます。また後日、開催リポートをお届けする予定です。</p>


<p><strong style="font-size:1.3em">・ <a href="http://www.medici.tv" target="_blank">www.medici.tv</a><br />
・ <a href="http://www.arteliveweb.com" target="_blank">arteliveweb.com</a>
</strong></p>

<p></p>

<p>どうぞお楽しみください。</p>]]>
        
    </content>
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    <title>国連コンサートレポート／根津理恵子さん</title>
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    <published>2009-07-17T09:20:29Z</published>
    <updated>2009-07-17T09:35:15Z</updated>

    <summary>記念の年に...国際連合欧州本部（ジュネーブ）でのソロ・リサイタル等</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
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<div class="hp">
<div class="thumb left" style="margin-bottom:0px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="パリの会場を外から撮影" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090710_001.gif" width="150" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><div class="thumbcaption">パリの会場を外から撮影</div></div>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090710_title1.gif" width="444" height="60" class="mt-image-none" style="margin:30px 0px;" /></span>

<p style="text-align:center;">［レポート◎根津理恵子］</p>
<br />
</div>

<div class="hp">
<hr size="1" noshade>
<br />



<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090710_UN4.jpg" width="250" height="177" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="thumbcaption" style="text-align:left;line-height:110%;">
左から国連文化活動担当ディレクター、根津、<br />
在ジュネーブ・ポーランド大使、ショパン研究者<br />
Bozena Adamczyk-Schmid女史
</div></div>



<p>　来年は皆様ご存じの通り、ショパン生誕200周年を迎えます。そのプレ・イヤーで没後160周年に当たる今年は、ポーランドにおける共産主義が崩壊して20年、更には日本とポーランドの国交が開かれて90年という、たくさんの記念が集中した節目の年。<br />
　先月24日、上記を記念した式典が、国際連合欧州本部（ジュネーブ）にて行われ、その席でソロ・リサイタルをさせて頂きました。プログラムは、ポーランドへ祝福を込めて、マズルカとポロネーズをメインに、ノクターン遺作嬰ハ短調（珍しい手法を用いた自筆譜*による解釈）、そしてパデレフスキの作品数曲を用意いたしました。</p>



<div class="thumb left"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="国連のコンサートポスター" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090717UNPoster.jpg" width="137" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><div class="thumbcaption">"国連のコンサートポスター</div></div>

<table class="right" style="border-collapse:collapse;margin-top:0px;width:200px;font-size:10px;"><tr><td>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="パデレフスキがかつて住んでいたモルジュの景色" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090717Morges1.jpg" width="200" height="130" class="mt-image-none img" style="" /></span>

<br />
パデレフスキがかつて住んでいたモルジュの景色<br />

<div style="text-align: center;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="パデレフスキがリサイタルを行ったホールの外観" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090717Morges2.jpg" width="112" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span></div>
パデレフスキがリサイタルを行ったホールの外観<br />


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090710_UN1.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="margin-bottom:5px;" /></span>
<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090710_UN3.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="margin-bottom:5px;" /></span>
<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090710_UN2.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="margin-bottom:5px;" /></span>
<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="090710UN_Piano1.gif" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090710UN_Piano1.gif" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="margin-bottom:5px;" /></span>


<div style="margin-bottom:5px;">以前ヴェルヴィエ音楽祭でこのピアノを弾かれた アーティストのサイン、アルゲリッチ、フレイレ、キーシン等。</div>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="090710UN_Piano2.gif" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090710UN_Piano2.gif" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="margin-bottom:5px;" /></span>
<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090710_chopinparis11.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span>

</td></tr></table>

<p>　パデレフスキはかつて、ジュネーブ近郊の町・モルジュに一時期居を構えていたこともあり、スイス国内では彼に対する関心は高く、また、日ポが国交を結んだ90年前の1919年、ポーランド初代首相を務めていたのがパデレフスキだったという史実により、今回のリサイタルは、国連本部内「パデレフスキホール」での開催となりました。</p>


<p>　舞台上にはアリー・シェフェール作「ショパンの肖像画」、舞台下手側にはパデレフスキの銅像が佇み、会場には各国の政治家や音楽関係者が続々と詰めかけ、国際機関ならではの独特の雰囲気。さらに演奏前に行われた厳かなスピーチに耳を傾けていると、改めてポーランドが歩んできた歴史の重みや、この舞台を任されたことへの責任感で身も心も引き締められましたが、この日のために用意して頂いたピアノ（写真*）の、深くてとろけるような響きのおかげで緊張感はすぐにほぐされました。<br />
　この度、光栄な舞台へ、両国を繋ぐアーティストとして日本人の私を選抜して頂いたことに心から感謝すると共に、今後更に意識を高く持ってポーランドとその音楽に取り組んでいこうとの思いも新たにしています。演奏後のレセプションでは、あるポーランド人の方から「あなたの中にあるショパンやポーランド音楽に対する魂に共感した。ずっと大切にしてほしい。」とのお言葉も頂き、これからの人生への大変な励みになりました。</p>

<p>
この式典の数日前には、パリのブローニュの森・バガテル公園で開かれた「ショパン・フェスティバル」では、「24の前奏曲」を演奏してまいりました。この日はフランス全土が音楽でいっぱいになる「Fete de la Musique（音楽の日）」だったこともあり、会場のお客様の盛り上がりが絶好調で、熱い雰囲気に後押しされるように、私もエキサイトして演奏させて頂きました！
パリ滞在中は、現地在住のジャーナリストさんでピティナ海外プロジェクト社外担当の菅野恵理子さんに、いろいろとお世話になりました。実は恵理子さんは、母の元門下生でもあり、私は幼い頃から「優しいお姉さん」として慕ってきましたが、年々尊敬の念は深まり、今回もたくさん興味深いお話しやアドバイスを頂き、思わず時間を忘れて話し込んでしまいました。恵理子さんのブログでも、このフェスティバル関連を取り上げて頂いたので、ご紹介いたします。 </p>


<p><strong><a href="http://www.cafeblo.com/eris/archive-20090702.html" target="_blank">"http://www.cafeblo.com/eris/archive-20090702.html" </a></strong></p>

<p>来年は、ショパン生誕200年と同時に、パデレフスキの生誕150年でもあり、二人の作品を演奏する機会が増えてくることと思いますので、知られざる自筆譜や名曲発掘を含め、毎回何かしらの新鮮な情報や感動をご提供できるよう、更なる研究と演奏を続けてまいります。2010年がますます楽しみです！</p>

<p><span style="font-size:80%;line-height:120%;">
（*ノクターンは、マヨルカ島のヴァルデモサ修道院「ショパン＆サンド博物館」に所蔵されている、自筆譜をもとに演奏しました。一昨年、ヴァルデモサの由緒ある「ショパン・フェスティバル」で演奏させて頂いた際、ほとんど知られていない、ポリメトリックを用いたこの自筆譜に出会いすっかり魅了されたのですが、満を持して今回のプログラムに取り入れることを決めました。ショパン自筆譜研究の第一人者であるBozena Adamczyk-Schmid女史いわく、この譜による解釈の公開演奏は、ヴァルデモサ以外では初演とのこと。自筆譜研究は奥が深く終わりのない旅ですが、私も研究を重ね、日本でも演奏していきたいと思っています。）</span></p>

<p style="text-align:right;">根津理恵子</p>
</div>
]]>
        
    </content>
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    <title>ギルドホール音楽院『コネクト』　第4回 ~自分で作ったお話を音楽にすると？~</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/14_8703.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2009:/report/04ess/itntl//28.8703</id>

    <published>2009-07-14T08:05:37Z</published>
    <updated>2009-08-06T03:13:10Z</updated>

    <summary>音楽のアイディアから自分たちで作る、クリエイティブ・ワークショップの形。</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="ロンドン・レポート" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<table style="border-collapse:collapse;width:650px;"><tr><td><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ギルドホール『コネクト』" src="/report/04ess/itntl/images/guildhall_title2.gif" width="403" height="54" class="mt-image-none" style="margin-right:5px;" /></span></td>
<td style="vertical-align:bottom;text-align:right">
【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/04ess/itntl/guildhall04e.html">English</a>】<br />
【 <a href="/report/04ess/itntl/2009/05/12_8420.html">第1回</a>｜<a href="/report/04ess/itntl/2009/05/22_8421.html">第2回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/04_8502.html">第3回</a>｜<strong>第4回</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/08/06_9000.html">第5回</a>】</td></tr></table>



<h2>第4回 ~自分で作った音楽をお話にすると？「World In Motion」~</h2>

<div class="hp b10">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="090525_wim_applause.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090525_wim_applause.jpg" width="200" height="147" class="mt-image-none left img" style="" /></span>

<p>イースター休暇に行われたもう1つのワークショップ、『ワールド・イン・モーション（World In Motion）』。リーダーも参加者もがらりと変わったこちらでは、どんなメンバーでどんな音楽づくりが展開されるのだろうか？</p>
</div>


<table style="width:650px;" cellspacing="10"><tr>
<td>
<div class="thumbinner">

<object width="180" height="150"> <param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/ZUOhwcrat0E"> </param> <embed src="http://www.youtube.com/v/ZUOhwcrat0E" type="application/x-shockwave-flash" width="180" height="150"> </embed> </object>
<br /><a href="http://www.youtube.com/watch?v=ZUOhwcrat0E" target="_blank">アクティビティの様子（別窓）</a>
</div>
</td>
<td>
<div class="thumbinner">
<object width="180" height="150"> <param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/XAw4cRjTOx4"> </param> <embed src="http://www.youtube.com/v/XAw4cRjTOx4" type="application/x-shockwave-flash" width="180" height="150"> </embed> </object>
<br /><a href="http://www.youtube.com/watch?v=XAw4cRjTOx4" target="_blank">物語作りの様子（別窓）</a>
</div>
</td>
<td>
<div class="thumbinner">
<object width="180" height="150"> <param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/42q6SPdOyUw"> </param> <embed src="http://www.youtube.com/v/42q6SPdOyUw" type="application/x-shockwave-flash" width="180" height="150"> </embed> </object>
<br /><a href="http://www.youtube.com/watch?v=42q6SPdOyUw" target="_blank">音楽づくりの様子（別窓）</a>
</div>
</td>
</tr></table>



<hr size="1" style="border-style:dashed;" noshade>

<table style="width:210px;" class="right"><tr><td>
<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="font-size:13px;margin:0px 10px;" class="ct">
- - アクティビティ情報 - -</div>
<div style="font-size:13px;margin:0px 10px;">
■名称：World In Motion<br />
■日時：2/16-20(Latin),4/14-16(UK sounds）,5/25-29(African beats)<br />
■リーダー：Detta Danford(フルート), Natasha Zielazinski(チェロ), Maxwell Golden(ゲスト)<br />
■対象：8-14歳<br />
■参加費：無料</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
</td></tr></table>

<div class="t1" style="margin-top:15px;">30名の小中学生と詩人のゲストリーダーを迎えて</div>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img src="/report/04ess/itntl/images/090525_wim_ensemble02.jpg" width="180" class="mt-image-none img left" style="" /></span>

<p>今回の『World In Motion』のリーダーはデッタとナターシャ。2人とも、昨夏にギルドホール音楽院のリーダーシップコースを修了し、ワークショップの活動を始めている。この春の『World In Motion』では、2月にラテン、4月にイギリス、5月にアフリカの音楽をテーマにアクティビティを行う。それぞれの回に2人の他にゲストリーダーを迎え、今回は詩人・ミュージシャン・ワークショップリーダーとして活躍するマックスウェルが2人とともにリードにあたった。</p>



<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_warmup03.jpg" class="img right">
<p>『World In Motion』に参加した子たちは『Urban Sounds』よりも少し年齢が若く、日本でいう小・中学生が対象。ヴァイオリン5、フルート4、チェロ4、ヴィオラ1、ドラム2、クラシックギター2、クラリネット4、サックス2、パーカッション1、ピアノ3、ヴォーカル3という、約30名の子どもと3人の学生が集う、大アンサンブルとなった。この年齢の子どもたちは1人1人のエネルギーが大きく、また1歳ごとの身体や精神年齢の違い、個々の音楽経験や能力の違いも大きい。このような年齢の大人数の子どもたちを相手に、どのように全体をまとめ、一つの音楽を作り上げるのだろうか。</p>

<div class="t1">音楽の要素を取り込んだウォーミングアップ</div>

<table class="bcc right"><tr><td>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_warmup01.jpg" class="img b5"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_warmup02.jpg" class="img">
</td></tr></table>

<p>初日の午前中は、たっぷり時間を使ってウォーミングアップ。マックスウェルが中心となって、まだ人見知りをして大人しい子どもたちの心と身体をほぐす。全員で輪になって、1人ずつ自分の名前に振りをつけて自己紹介、それを全員がまねする。また、ペアになって交互に1、2、3、1、2、3とカウントし、途中で「2」の部分だけ自分で好きな言葉と振り付けに変えて続ける。次は相手が「3」を考え、最後には「1、2、3」が全く別の言葉とアクションになって2人の間を3拍子で交互に駆け巡る。簡単な自己紹介やカウントのゲームにも、ちょっとした工夫で他の子と違うオリジナリティのある表現を即座に考えて披露し、他人のアイディアを注意深く見聞きし、その音とリズムと動きを再現する、という音楽的な要素が組み込まれている。</p>

<table class="bcc left"><tr><td>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_activity01.jpg" class="img b5"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_activity02.jpg" class="img">
</td></tr></table>


<p>少人数や全員での短いアクティビティは次第に大規模になっていく。「プロデューサー・サンプラー」と名付けたアクティビティでは、まずプロデューサー＝作曲家が短いフレーズを作り、サンプラーへ伝える。サンプラーが覚えたフレーズを声に出して歌い続ける間、プロデューサーは今度はサンプラーとして、次のプロデューサーの新しいフレーズを覚えて、前のフレーズに重ねて歌いだす。すると、メロディにベースのリズムがついたり、別のメロディが掛け合ったりと、その場だけのアンサンブル音楽が出来上がる。最後には30人が30通りの音楽を重ねて歌う大合唱ができあがった。</p>

<div class="thumb right">
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_maxwell01.jpg" class="img" width="100" height="160">
<div class="thumbcaption">
ゲストリーダー：<br />マックスウェル
</div></div>
<p>「色々なアクティビティを通して、一緒に何かを作り上げる時には、お互いがサポートし合って初めていいものができるということを感じて欲しいんだ。」とマックスウェルは言う。「今は自分の番じゃないからとおしゃべりするのではなくて、今メインとなっている子にちゃんと注意を向けて雰囲気を作ることや、アンサンブルの音楽は色々な要素がサポートし合って初めてそのサウンドが出来ていることなどを自然と感じてくれれば。」実際子どもたちは、自分の前に出来てきたアンサンブルの音色を注意深く聴きながら、自分が関わるイメージを描きながら音楽の中に飛び込んで行くようだった。</p>

<div class="t1">みんなで作ったお話を音楽にすると...？</div>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_story01.jpg" class="img left">
<p>お昼休みに外で元気に遊んだ後は、輪になって座って、全員でお話を作る。1人が「あるところに池がありました。」などと短いお話の切れ端を話し、次の人がそれを気に入ったら<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_story06.jpg" class="img right">「Yes! and...」と次のお話を考えて続ける。気に入らなくて「No」と言われたら、別のアイディアを提案。全く個性の違う子どもが少しずつ話をくっつけていくので、話は思いもかけない方向へ行ったり、子どもたちは次の展開に興味津々。最後には、「男の子が精神病院へ行き、出たところでパーティに参加し、ウサギを追いかけて池に落ちると、池の底の洞窟で人魚に出会って恋をするが、実はその人魚は邪悪で、いい人魚に助けられ脱出してハッピーエンド」というものになった。</p>

<table class="bcc right"><tr><td>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_story07.jpg" class="img b5"><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_story08.jpg" class="img">
</td></tr></table>

<p>そのお話をいくつかのシーンに分け、グループに分かれて担当するシーンのお話を表す音楽を作ることに。洞窟から脱出するシーンを担当したグループでは、弦楽器の子が「だんだんよじ登っていくけれど失敗して落ちてまたトライするのを、指をすべらせて上がったり下がったりするのはどう？」と提案すると、それにあわせてピアノの子が高音から低音へ音をジャンプさせたりと色々と実験。別のグループでは、「身動きが取れなくなった時の不安なメロディに、ドキドキした鼓動みたいな音を少しずつ早くしてつけてみるのは？」「それいいね！この音でどう？」とアイディアを出し合っている。</p>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_story04.jpg" class="img left">
<p>急に与えられた話ではなく、自分たちがお話を作りながら描いてきたイメージだから、お話を作る過程で「次はどうなるんだろう？」というドキドキ感、「今どんな様子かな？」というイメージ、「こう来たか！」という驚き、などの感情を既にそれぞれが持ち、共有している。従って、誰もがそれをどう音楽にしていくかについて、対等にアイディアが出し合えるのである。イメージをクリアーに持っている証拠に、出来上がってきた音楽は、単なるメロディやリズムの組み合わせではなく、それぞれに「緊張」や「興奮」「ほっとした気持ち」「愛情」などが、生き生きと表現されたものとなっていた。</p>

<div class="t1">自信と満足感に溢れて拍手を受ける</div>

<table class="bcc right" style="line-height:110%;"><tr><td>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_stage05.jpg" class="img"><br>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090626_natasha01.jpg" class="img"><div style="text-align: center;font-size:80%;">リーダー：ナターシャ</div>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_attention.jpg" class="img">
</td></tr></table>

<p>2日目には、それぞれのパートの音楽がつなぎあわされ、人魚とのラブソングも作られた。いよいよ最終日、これまでに作った音楽や歌詞を復習し、全体のステージプランも作られ、その日の最後に家族に披露するため練習に励む。オープニングは、からっぽのステージへ外から子どもたちが「毎日同じ...」と歌いながら入って来てステージ上をさまよう、精神病院の演出。ばらばらと全員が持ち位置に着くと、急にパーティの賑やかに音楽へと転換。それぞれのグループが作った音楽が全体の音楽になり、時にソロが入り、最後には全員が歌いながら前に出てきて、約20分ほどの大作が出来上がった。家族の前で晴々と笑顔で拍手を受ける子どもたちの顔は、満足感と自信に満ち溢れていた。</p>


<p>「子どもたちが、私たちが言わないでも自然とお互いに助け合っていたのが印象的。」とナターシャ。「年齢の上下など関係なくて、昨日いなかった子に年下の子が教えてあげていたり、本番で歌のソロの歌詞が予定したいた拍より余計にかかってしまった時も、誰もそのまま始めようとしなくて、全員がその子に注目して、終わるのを待って音楽を続けたのにはびっくりしたわ。」</p>

<div class="thumb right">
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_detta03.jpg" class="img">
<div class="thumbcaption">リーダー：デッタ</div></div>


<div style="font-size:16px;margin-bottom:15px;">「こうしたお話をベースに音楽を作っていく方法は今回が初めてで、私たちにとっても刺激的な経験。」とデッタ。「音楽と歌詞を作るという方法はやっていたけれど、皆で1つのお話のコンセプトを共有して音楽を作るというのには、まだ違った効果があったと思う。」マックスウェルも<table class="left"><tr><td style="font-size:80%;text-align:center;line-height:110%;"><img src="/report/04ess/itntl/images/090526_wim_leaders.jpg" class="img"><br />３人のリーダーたち</td></tr></table>「自分はこのセクションの音楽をやる、というエゴだけじゃなくて、全体の中の一部となってそのイメージや感情をどう描写しよう、という欲求が大きかったね。」と付け加える。「演劇やヒップホップや詩など色々なジャンルのワークショップをやってきたけれど、表現する手段や出来てくる作品が音楽というだけで、ベースや精神は共通する所が多いし、コラボレーションで生まれるものも大きい。これからももっとコラボレーションが進むといいね。」</div>

<div class="t1">素材を生かす力、殻を破る力、それが創造力</div>


<div class="thumb right">
<img src="/report/04ess/itntl/images/090526_eiko.jpg" class="img" width="100">
<div class="thumbcaption">東瑛子さん<br />（リーダーシップコース在籍）</div></div>

<p>このプログラムには、日本の神戸女学院からの留学生、東瑛子（あずまえいこ）さんもヴァイオリンで参加していた。グレゴリー先生が来日された際のワークショップに感銘を受けて渡英、昨年秋からリーダーシップコースに在籍している。「参加したワークショップで、今子どもたちが感じているように、'自分のアイディアが音楽になっちゃった！'という嬉しい衝撃を自分自身が感じたんですね。その思いが一番のきっかけだったと思います。」と東さん。</p>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090626_wim_story02.jpg" class="img left" width="180">

<p>留学してからの授業はほとんどが実践的なもの。「クラシックしかやってこなかった人間にとって、ある音楽のマテリアルを'種'に、あらゆるスタイルの音楽言語や即興を通して成長させ、今までに聴いたこともないような音楽を出現させる、その展開の自由さがセンセーショナルでした。こんなやり方もあったんだ、と。」いくつも実践を重ねるにつれたくさんのことが見えてきた。「まず最初の10分が勝負ですね。子どもが持っているものを出しやすくする雰囲気を作ること。そしてそれぞれの子どもが何をやりたいか、何ができるかをよく見て、子どもが投げてきたものを何でも受け入れ、ちゃんと打ち返してあげることが大事ですね。この子の言っていることをどう音楽の中で生かすか、あの子の言っていることは今ここで使うべきか後で使うべきか、同じ瞬間に色々なことを考えることが必要です。」</p>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090626_wim_ensemble01.jpg" class="img right">

<p>「シャイな日本の子どもたちは、全く同じやり方で同じものが出てくるとは限らないけれど、工夫をすることで日本でもできると思います。創造性というのは、ただ音楽が作れるということではなくて、何か一つのことがあったら、そこで終わらずにそれをどう生かして発展させていくかのアイディアを持ち、実践していく力だと思うのです。それがなければ、教科書の内容をインプットしてもそれを生かす術を失ってしまいますよね。そして、自分のできることの限界を作らずにトライする機会にもなると思います。日本の子たちは、自分のできる範囲というものを固く決めてしまいがちです。やってみれば自分のできることはもっと広いかもしれない。その時に、殻を外から破ってもらうのではなく、自分で内側から破る力、強さというのが、創造力だと思います。音楽、アートにはそれを養う力がある。それを伝えるのが私の目標です。」</p>

<p>（次回は総仕上げ、7月1日のバービカンセンターのコンサートをレポート予定。）</p>

<p>（取材・執筆　二子千草）</p>

<div class="next"><a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/04_8502.html">＜＜第3回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/08/06_9000.html">第5回</a>＞＞</div>




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    </content>
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    <title>ギルドホール音楽院『コネクト』　第3回 ~自分たちのクールな音楽を作る！</title>
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    <published>2009-07-04T05:29:08Z</published>
    <updated>2009-08-06T03:13:34Z</updated>

    <summary>クリエイティブなワークショップとは？「アーバン・サウンド」レポート</summary>
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    </author>
    
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<table style="border-collapse:collapse;width:650px;"><tr><td><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ギルドホール『コネクト』" src="/report/04ess/itntl/images/guildhall_title2.gif" width="403" height="54" class="mt-image-none" style="margin-right:5px;" /></span></td>
<td style="vertical-align:bottom;text-align:right">
【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/04ess/itntl/guildhall03e.html">English</a>】<br />
【 <a href="/report/04ess/itntl/2009/05/12_8420.html">第1回</a>｜<a href="/report/04ess/itntl/2009/05/22_8421.html">第2回</a>｜<strong>第3回</strong>｜<a href="/report/04ess/itntl/2009/07/14_8703.html">第4回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/08/06_9000.html">第5回</a>】</td></tr></table>



<h2>第3回 ~自分たちのクールな音楽を作る！'Urban Sounds'~</h2>

<p style="padding-bottom:10px;">ギルドホール音楽院の『コネクト』の活動の中心は「クリエイティビティ（創造性）」という。では実際に「クリエイティブ」な音楽ワークショップとは、どんなことをしているのだろうか？</p>
<p>この4月、イースターの学校の休みを利用して2つの『コネクト』のアクティビティが行われた。1つは『アーバン・サウンド-Urban Sounds』、もう1つは『ワールド・イン・モーション-World In Motion』。これらはともに、集まった若者と学生から成るアンサンブルで音楽を作りあげる、という『コネクト』の中心となる活動だが、その「クリエイティブ」な性質から、その時のリーダーや集まった若者、テーマやアイディアによりかなり異なったものができあがる。それぞれの様子を見てみよう。</p>

<div class="hp" style="margin-bottom:15px;">
<table style="width:220px;float:right;margin-left:15px;"><tr><td>
<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="font-size:13px;margin:0px 10px;" class="ct">
- - アクティビティ情報 - -</div>
<div style="font-size:13px;margin:0px 10px;">■名称：Urban Sounds<br />
■日時：09/2/21-22、4/6-9、5/26-28<br />
■リーダー：Paul Griffiths／Sigrun Saevarsdottir<br />
■対象：10-16歳<br />
■参加費：無料</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
</td></tr></table>

<div class="thumb" style="margin-top:5px;"><div class="thumbinner">
<table style="width:100%;margin-bottom:0px;"><tr><td style="text-align:center;">

<object width="180" height="150"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/fktslHf4r9E"> </param> <param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/fktslHf4r9E" type="application/x-shockwave-flash" width="180" height="150"></embed> </object><br />
<a href="http://www.youtube.com/watch?v=fktslHf4r9E" target="_blank">ワークショップビデオ（別窓）</a>
</td><td style="text-align:center;">
<object width="180" height="150"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/bsmrx2LEBVs"> </param> <embed src="http://www.youtube.com/v/bsmrx2LEBVs" type="application/x-shockwave-flash" width="180" height="150"> </embed> </object>
<br /><a href="http://www.youtube.com/watch?v=bsmrx2LEBVs" target="_blank">インタビュービデオ(別窓)</a>
</td></tr></table>
</div></div>
</div>

<div class="t1 hp">好きな楽器を手に自由にアンサンブルに参加</div>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_drums.jpg" class="img right">

<p>この春、「アーバン・サウンド」と題して行われるワークショップは3回。学校が休みの期間に、休暇の過ごし方の1つとして音楽好きな子供たちが集まってくる。3回とも続けて参加する子もいれば、どれかだけを選んで参加するのも自由だ。オーディションもなく、誰でも無料で参加できる。蓋を開けてみるまで、一体どんな楽器が何人集まるアンサンブルになるのか、誰も分からない...！</p>


<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_laptop.jpg" class="img left">

<p>今回の4日間のアクティビティには、9歳から17歳までの約20名の若者と、9名のギルドホールの学生が参加し、約30名のアンサンブルが出来上がった。編成は大まかに、ヴァイオリン4、フルート4、ピアノ1、ドラム2、ベース1、エレキギター5、パーカッション2、マリンバ1、ホルン1、サックス1、トランペット1、チューバ1、トロンボーン1、ヴォーカル2、コンピュータ音楽1というもの。<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_en01.jpg" class="img right">「ピアノも弾けるけど今回はフルートで参加するの」という女の子や、最初は太鼓だったけれど途中で「ぼくもトランペットが吹きたくなった」という男の子、音楽の流れにあわせて途中で楽器をベースからマリンバに、フルートやギターからヴォーカルに、と柔軟に楽器を変えるなど、固定した編成にとらわれない、まさにその時だけのアンサンブルだ。</p>

<br />

<div class="t1">自分で選んだ音から音楽ができる</div>


<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_paul2.jpg" class="img right">


<p>「アーバン・サウンド」のリーダーは、ポールとシグルンの2人。2人ともギルドホール音楽院のコースを経てここを中心に国内外でワークショップ・リーダーとして活躍してポールは22年、シグルンは11年というベテランだ。ロックやジャズの分野で現在もバンド活動をするポールはギターを肩に、トロンボーンを学んだシグルンは他にも太鼓やピアノや歌を駆使しながら、アンサンブルをリードしていく。</p>

<table class="right" style="margin-bottom:0px;border-collapse:collapse;"><tr><td>
<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_brass.jpg" class="img b15"><br /><br /><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_flute.jpg" class="img b15"><br /><br /><br />
<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_marimba.jpg" class="img">
</td></tr></table>

<p>「好きな音を3つ選んで出してみて。」と子どもへ問いかけるポール。突然のご指名にも臆することなく、トロンボーンの子が1つ1つ音を出してみる。「いいね。みんなも一緒にそれをやってみよう。」「じゃあ、次に1つだけ音を変えてみて。」「弦楽器はこれに応えるようなフレーズをつけるとどうなる？」などと、採用されたアイディアは少しずつ形を変化させたりリズムで肉づけされたりと発展していく。みんなで演奏していくうちに、「このリズム、こうしたらもっとかっこよくないかな？」と提案する子がいれば、他のパートの演奏にあわせてサポートするように音楽をつけて盛り上げていったりと、みるみるうちに形を成していく。</p>


<p>ある部分では、「ここでは君のソロにするから、好きなように即興して！」と投げかけ、音楽をその子のインスピレーションに委ねる。またある部分では、楽器のセクションごとに別室へ分かれ、8×4小節を自由に創って持ち寄らせる。自分に近い楽器の数名のみでアイディアを出し合うと、大勢の中ではシャイだった子も自然に参加している。各セクションでは、その楽器を担当する学生がリーダーとしての力を発揮し、子どもたちからアイディアを引き出している。</p>


<p>同じ音楽の流れの中で同じ4小節という持ち時間ながら、それぞれが持ち帰ってきた産物は実に様々。お互いに別のグループの作品を聴き合い、「どんな順番で始めるのがいいと思う？」「マリンバの作ったフレーズを今度<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_en02.jpg" class="img left">はフルートが引き継いで」などと、全体の構成も皆でアイディアを出して試演し、しっくり来なかったら別のアイディアを探す。従って、ちょっとしたアイディアから生まれたフレーズが、終いにはメインのモチーフになっていたり、2日目の終わりと3日目の終わりではいくつものフレーズが形を変えていたり、最初には予想もできなかった展開が4日間の間に起こっていたのであった。</p>
<br />

<div class="t1">「ライブ」な音楽づくり</div>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_family.jpg" class="img right">

<p>このプロジェクトでは、ワークショップを通じてできた音楽を、7月1日に<a href="http://www.barbican.org.uk/" target="_blank">バービカンセンター</a>の約2000席のコンサートホールで演奏するという大きな仕上げが待っている。しかし、ワークショップの日の子どもたちは、「今、自分が奏でたい音楽」を手探りで演奏しつくりあげていくことに集中していた。4日間かけて作った大作は約30分ほどにわたり、4つの部分から構成され、最終日にはイントロと各部のつなぎ、エンディングまで作り、最後に家族を招いて披露された。</p>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_violin.jpg" class="img right">

<p>参加した子の中には、何度もこうしたプロジェクトに参加している子もいれば、初めての子もいる。出来上がってくるクールでエキサイティングな音楽を聴くと、とても初めての子が作れるような音楽には思えない。しかし、全く何もない状態から、「好きな音を選んで出す」「好きなリズムを作ってみる」といったような、非常にシンプルなことならば、誰でも可能だ。全体を見れば長く複雑なように思えても、4日間を通して1度も楽譜を使わず、自分が仲間と考えた音とリズムを組み合わせるだけで、これだけの音楽が生み出せるのだ。</p>

<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_guitar.jpg" class="img right">

<p>子どもたちが音楽を作りだしていく過程が、リーダーが先生で後は生徒で教えられた音楽を覚えて演奏していくというものだったら、決してこのようなものはできなかっただろう。リーダーも仲間の1人の演奏者であり、提案者でありかつアイディアの聴き手でもあるという環境、また子どもたちだけでなく、すぐ傍らに学生や経験の長い先輩がいて分からない時やアイディアがある時にすぐに手を差し伸べてくれる環境が、これを可能にしているのである。</p>


<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_sigrun1.jpg" class="img right">

<p>4日前には全く芽もなかった音楽が、まるで生き物のように、まさに1粒の種から出来上がり、、その場の環境にあわせて成長していくのが感じられる。そしてその種は自分で蒔いたものであり、成長を導いたのも自分。押し付けでなく、その場を共有した皆が「いい！」と納得したものを「いい！」と思ったように演奏する...10代の子どもたちにとって、このような気持ちのよい達成感を感じる機会は貴重ではないだろうか。</p>


<div class="t1">「この音楽は自分のもの」という感覚と達成感</div>


<div class="thumb left">
<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_leaders.jpg" class="img">
<div class="thumbcaption">ポール＆シグルン</div></div>

<p>「クリエイティブなワークショップをするということは、子どもたちが、この音楽は自分のものだ、と感じること（Ownership）に重要なポイントがあるんだ。」とポールは語る。「僕たちも教えるのではなく、一緒に音楽を作り上げる同じミュージシャンの1人。」「音楽を作るという行為で、子どもたちはよりアーティスティックに音楽に関われる。それによって、子どもたちはより高いレベルでの満足感を得ることができるし、私たち自身も彼らと一緒に音楽を作ることで常に音楽家として刺激を受け続けているのよ。」という彼らは、自分たちのことを「Musicians in Education（教育を担う音楽家）」と定義する。</p>


<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_paul.jpg" class="img right" width="180">

<p>「子どもたちがどんな風なアイディアを出してくるか、リアクションを予想することはできないから、ワークショップの前に予めこうしよう、と計画することはできないの。次にどうしようとか、誰にどんなアイディアを求めようかとかは、全てその場での直観ね。」とシグルンは話す。「自分がどうしたいかじゃなくて、その場に流れる音楽のエネルギーに耳を傾けて、音楽が何を求めているか、を考えると、次の問いかけが見えてくるんだ。」とポール。こうした所に、リーダーとしてのセンスや素質が求められる。</p>


<div class="thumb right">
<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_jembe.jpg" class="img">
<div class="thumbcaption">男の子と話すフィリップ</div></div>

<p>リーダーシップコースに在籍するピアニスト・フィリップは「自分でワークショップをリードする機会も大切だけれど、こうやって一歩下がって参加することでポールやシグルンのリードから学ぶものが多いから、今は休みだし授業じゃないけれど自主的に参加しているんだ。」と言う。ワークショップをするようになって「どんな初心者でも、プロと同じくらい音楽づくりにとって大事な役割を果たせるんだ、こんなにできるんだ。」ということを実感しているという。リーダーの役目は「その人が持っているものを用いて、それを音楽にしていく手助けをすること」だと感じている。</p>


<div class="thumb left">
<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_benji.jpg" class="img"><div class="thumbcaption">ベンジ</div></div>


<p>アンサンブルの中には、10歳の頃以来ずっと『コネクト』に参加し続けている17歳の青年・ベンジがいる。マリンバやヴィヴラフォンで参加し始めたベンジは今、ドラムやベース、パーカッションを演奏しながら、実習生として後輩たちの面倒を見ている。何が彼をここに来続けさせているのだろうか？「ここに来て新しい仲間と出会って一緒に演奏をして、1日の終わりにはすごい作品が出来上がってる。すごい経験だよ。楽しいし満足感がある。それに、<img src="/report/04ess/itntl/images/090430_urban_vocal.jpg" class="img right">その時々の皆の気分や雰囲気で音楽が変わっていくのも好きなんだ。」今は『コネクト』以外にもジャズやサンバ、レゲエ、パンクなどいくつものバンド活動をかけ持つ17歳の彼に、今後どうしていきたいのかを尋ねた。「まだ学生だけど、パートタイムでポールやシグルンのようにリーダーとして活動していきたい。将来の計画としては、ミュージシャンか医者...いや、ミュージシャン'と'医者になりたいんだ。音楽をやめるなんてできないからね！」</p>

<p>（次回は、もう少し年少者向けの別のワークショップの様子を見てみましょう。）</p>
<p>取材・執筆　二子　千草</p>
<div class="next"> <a href="/report/04ess/itntl/2009/05/22_8421.html"> ＜＜第2回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/14_8703.html
"> 第4回＞＞</a></div>
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    <title>ギルドホール音楽院『コネクト』第2回 ~「生きるスキル」を学ぶ音楽教育</title>
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    <published>2009-05-22T10:55:36Z</published>
    <updated>2009-08-06T03:13:57Z</updated>

    <summary>初心者からプロまでが1つのアンサンブルに</summary>
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        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="ロンドン・レポート" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<div class="dl2colmr" style="width:435px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ギルドホール『コネクト』" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090420_title.jpg" width="403" height="54" class="mt-image-none b10" /></span>
<div style="text-align:right;" class="b10">【 <a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/05/12_8420.html">第1回</a>｜<strong>第2回</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/04_8502.html">第3回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/14_8703.html">第4回</a> ｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/08/06_9000.html">第5回</a>】</div>





<h2>第2回 ショーン・グレゴリー氏インタビュー後編</h2>
<div class="t1">初心者からプロまでが1つのアンサンブルに</div>
<div class="q">―実際にはどのような人たちが『コネクト』に参加しているのですか？</div>
</div>

<div class="dl2col" style="width:200px;">
<div style="text-align:right;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/04ess/itntl/guildhall02e.html">English</a>】</div>
<table class="right"><tr><td>
<div class="thumbinner">
<object width="180" height="148"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/THzpU6bhceY&hl=ja&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/THzpU6bhceY&hl=ja&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="180" height="148"></embed></object>

<br /><a href="http://www.youtube.com/watch?v=THzpU6bhceY" target="_blank">インタビュー動画（別窓）</a>
</div>
</td></tr></table>
</div>



<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090420_image02.jpg" width="200" height="140" class="mt-image-none img left" style="" /></span>



<p>全くのミックスです。フルートやヴァイオリン、ピアノなどの楽器のレッスンを受けている人もいれば、独学でドラムやギターをやっている人、それに打楽器や歌やコンピュータ音楽をやっている人もいます。私たちはオーディションを設けず、オープンにしています。伝統的なオーケストラやアンサンブルではあり得ないような組み合わせ、例えばフルート5人、ヴァイオリン1人、ドラムが3人などが集まっても、全てがアンサンブルの一員として参加できるような方法を見つけるのです。</p>



<div class="q">―何度も『コネクト』に参加し続ける子たちもいますか？</div>

<p>もちろんいます。私たちも常に次のプロジェクトに誘っていますし、口コミでも広がっています。『コネクト』の目的の1つは、若者との関係作りでもあります。『コネクト』ができる前は、1度ワークショップをやったらそれきりで、このような関係を作ることはできませんでした。今では、アンサンブルの中に様々な経験の層ができています。初めての子もいれば、3~5年になる子もいて、さらにリーダーを補佐して後輩の子どもたちをサポートする実習生という存在になっている若者もいます。</p>



<div class="t1">創作を通して音楽の一部になる</div>


<table class="right" style="border-collapse:collaspe;"><tr><td>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090420_sean03.jpg" width="150" height="120" class="mt-image-none img " style="" /></span></td></tr></table>


<div class="q">―『コネクト』の様々な活動に共通する特徴、理念とは？</div>

<p>私たちの活動の中心にあるのは「創造性」だと考えています。創造的なプロセスを通じてやりたいことは、全ての人に「声」を与えることです。ギルドホールの学生であれ、それまで音楽をやったことのない地域の若者であれ、彼らが自分自身の音楽の「声」―音楽を通して何かを言う「声」―を築き始めてほしいのです。そのためには、個々で努力するだけでなく、他人と一緒に協力してやることで発達させるのが一番よい方法だと考えています。</p>

<p>そしてこのプロセスによって、若者は自分が「音楽づくりの過程の一部になっている」という自信を感じることができるのです。ある者はこれによって「もっと上達したい、先へ行きたい」と決心したり、またある者はこの経験で満足するでしょうがそれでも構いません。何かの一員であるという感覚は、若者に人間としての自信を与え、人生によい影響を与えるからです。</p>

<p>また、私たちはプロセスと同様、出来上がってくるものも大事だと思っています。多種多様な音楽の言語やスタイルが組み合わされ、若者自身のアイディアから生まれた音楽は、今までに聴いたことのないサウンドやメロディやテクスチャを持った、全く斬新な音楽であり、若者の「声」の集合表現なのです。</p>


<div class="q">―そういった理由から「音楽を創造すること」を活動の方法として選んだのですね。</div>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;">
<img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090420_image03.jpg" width="200" height="147" class="mt-image-none img left" style="" />
</span>
<p>はい。例えばクラシック音楽をただ聴かせたとしても、若者にとって素晴らしい体験ではあるけれども、ほとんどの者は「私にはあんなことできない。できるようにならない。」と思ってしまいかねません。もし音楽を聴いて「私にはあってない」と思ったら、「私には音楽はできない」と思い始めてしまう。ですから、彼ら皆が参加しその一部となれるような他の方法で音楽をやってみたいのです。音楽は最も古いコミュニケーションの一つで、何かを言ったり、言葉では伝えられないものを表現する方法だったはずです。</p>

<p>また、イギリスの音楽教育の中心には、「全ての子どもは、あらゆるタイプの音楽を聴き、音楽を作り、演奏する機会を与えられるべきだ」という理念があります。私たちはその過程は、できる限り参加型であるべきだと思っています。『コネクト』ではアンサンブル活動を通じて、子どもたちが自分の音楽を作曲し、楽器なり声なりを使って演奏をし、一緒に音楽を作り上げ、自分たちがその一部として参加する機会を作っています。つまり、我々がただ一方的に演奏を提供するのではなく、相互に働きかけながらともにある音楽体験を作り上げる、という方法を取っているのです。</p>


<table class="right" style="border-collapse:collaspe;"><tr><td>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="guildhall_london03.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/guildhall_london03.jpg" width="115" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span></td></tr></table>

<p>私たちは学生や若者たちに、できるだけクリエイティブになってほしいと思っています。たとえクラシックのヴァイオリニストになるためにレパートリーを学んでいるとしても、グループの中でアイディアを持ち、作曲し、即興し、若者と対話し、つながりを作り、他のジャンルとも共同して音楽を作っていくことに自信を持ってほしいのです。地域の若者にも、これらの学生とともに音楽を作り上げる中で、たとえ楽器を習っていなくても、自分たちも音楽を通じてアイディアを持ち、クリエイティブになれるということに気付いてほしいのです。</p>

<div class="q">―それはとても大事なことですが、学びとるのも難しいですね。経験によって身につくものでしょうか。</div>

<p>経験はとても重要です。こうしたものは、例えば「いかに聴衆とつながり、自分を表現するか」などを教えられることでは獲得することはできません。自分なりの方法を見つけなければ意味がありません。様々なシチュエーションで実践をするにつれ、自分なりの人とのつながり方やコミュニケーションの仕方というものを学んでいくのです。音楽家は失敗を恐れるものですが、失敗から学ぶのです。我々の活動の理念で大事なのは、思い切ってリスクを冒すこと、責任を持つこと、いつでもアイディアに耳を傾け、貢献しようとすること、関わろうとすることです。</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="guildhall_london05.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/guildhall_london05.jpg" width="150" height="115" class="mt-image-none right img" style="" /></span>

<p>関わるとは、他人と、またプロセスに関わるということです。音楽家にとって音楽に関わることはたやすいことだと思うかもしれませんが、自分では音楽に関わっていると思っていても、実はちゃんと関わっていないことがよくあります。オーケストラやアンサンブルの中に座っていても、他のメンバーや自分以外の音楽にどれだけ関わっているでしょうか？周りで起きていることにどれだけ意識を配っているでしょうか？子どもと楽器を持って対話する時、どうやってお互いが交わるポイントを見つけるかは、さらに難しい課題です。</p>

<div class="q">―周りと関わるスキルは、ソロで活動することが多いピアニストにはより難しい点ですね。</div>

<p>その通りです。ですから、今回ピアノ教育業界がこうした活動に興味を持っていること、そして「学校クラスコンサート」などで実際にピアニストが子どもと関わる道を見つけ始めていることを知って、とても嬉しく思いました。音楽教育とは、生涯教育です。いかに素晴らしいピアニストになったとしても、同時に、自分の経験や周りから常に学び続ける、それが音楽家です。</p>


<div class="t1">音楽教育を通して「生きるスキル」を学ぶ</div>



<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="guildhall_london08.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/guildhall_london08.jpg" width="150" height="125" class="mt-image-none right img" style="" /></span>
<div class="q">―子どもにとっての音楽教育とは、どういうものであるべきと考えていますか？</div>

<p>子どもの音楽教育では、できるだけ多くのスタイルの音楽に接し、演奏し、創作し、聴く全てのことに参加し、できるだけ多くの異なった音楽経験を吸収できるようにすべきだと思います。音楽専門の教育を受けている若者でも、フォーマルな教育とともに、彼ら自身が聴き、心動かされ、もっと知りたいと思うような音楽と関わるインフォーマルな方法による学びが組み合わせられるべきでしょう。クラシック音楽の道に進もうという者が、ポピュラー音楽やジャズを聴いたり演奏したりすることに罪の意識を感じるべきではありません。それら全てはつながっていて、等しく価値があるのですから。</p>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="guildhall_london06.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/guildhall_london06.jpg" width="150" height="115" class="mt-image-none right img" style="" /></span>

<p>音楽の道に進まない子どももまた、音楽づくりの体験の機会を与えられるべきです。こうした経験は、子どもに人間としての自信を与えます。音楽づくりに参加する過程で、子どもは立ち上がり、自分のアイディアを持ち、人とコミュニケーションを持ち、表現し、フィードバックを受け、その中で人と交流する自信を持ち、対人スキルを育てるのです。技術的にどんなレベルであろうと、音楽教育を通してその他にもたくさんの「生きるスキル」を学ぶことができるのです。</p>

<p>それらのスキルは、他の領域にも転じることができます。音楽家にならずとも、音楽教育の過程で養ったものは、ビジネスであれ教育であれ、法律や医療であれ、生きていく中で活かすことができるのです。ですから、音楽家にならなかったからといって失敗と感じる必要はありませんし、「演奏家になれなかったから音楽の先生になる」といったような、演奏家を上に、教育家を下に置くような、まだどこかにあるような考え方はぜひとも変えたいと思っています。</p>

<p style="font-size:14px;"> - 次回は、実際に『コネクト』のアクティビティの様子を覗いてみましょう。</p>
<p>（取材・執筆　二子千草）</p>
<div class="next"> <a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/05/12_8420.html">＜＜第1回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/04_8502.html">第3回</a>＞＞</span></div>]]>
        
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    <title>インタビュー：ギルドホール音楽院『コネクト』　第1回 ~社会とつながる音楽教育を</title>
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    <published>2009-05-12T06:45:36Z</published>
    <updated>2009-08-06T03:14:16Z</updated>

    <summary>何のために音楽家になるのか？を問う　『コネクト』の活動</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
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<div class="hp" style="border-bottom:dashed 1px #999999;padding-bottom:15px;margin-bottom:15px">

<div class="thumb right">
<div style="text-align:right;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/04ess/itntl/guildhall01e.html">English</a>】</div>
<div class="thumbinner">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ショーン・グレゴリー氏" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090311SeanGregory.jpg" width="180" height="250" class="mt-image-none" style="" /></span><div class="thumbcaption">ショーン・グレゴリー氏<br />
<br />
<object width="180" height="148"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/1I_nmTQHeFY&hl=ja&fs=1"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/1I_nmTQHeFY&hl=ja&fs=1" type="application/x-shockwave-flash" allowfullscreen="true" width="180" height="148"></embed></object>
<br /><a href="http://www.youtube.com/watch?v=1I_nmTQHeFY" target="_blank">インタビュー動画（別窓）</a>
</div></div></div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ギルドホール『コネクト』" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090420_title.jpg" width="403" height="54" class="mt-image-none b10" style="" /></span>
<div style="text-align:right;" class="b10">【 <strong>第1回</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/05/22_8421.html">第2回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/04_8502.html">第3回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/14_8703.html">第4回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/08/06_9000.html">第5回</a>】</div>


<p>イギリスでは音楽家や音楽学校はどのように地域と関わって活動しているのでしょうか？<br />
今回、創造的な音楽ワークショップによる地域活動のパイオニアとして注目を浴びている、ロンドンのギルドホール音楽院を拠点に『コネクト』を展開するショーン・グレゴリー氏にお話を伺うことができた。<br />
『コネクト』では、音楽院の学生と地域の子どもたちでアンサンブルを構成し、お互いにアイディアを出し合いながら作曲、即興、アレンジし、共同で音楽を作り上げるというクリエイティブなワークショップを中心に活動している。その狙いは何だろうか。</p>

<span style="font-size:13px;">※<a href="http://www.gsmd.ac.uk/" target="_blank">ギルドホール音楽院（Guildhall School of Music & Drama）</a><br />
※<a href="http://www.gsmd.ac.uk/connect/" target="_blank">ギルドホール『コネクト』</a><br />
※ショーン・グレゴリー氏◎ギルドホール音楽院プロフェッショナル・ディヴェロップメント学科長、クリエイティヴ＆プロフェッショナル実践センター（コネクト）長。作曲家、演奏家、クリエイティヴ・プロデューサーとして英国及び海外において活躍。（<a href="http://www.gsmd.ac.uk/music/people/undergraduate_music_staff/department_of_professional_development/head_of_professional_development_music/sean_gregory.html" target="_blank">Sean Gregory:Head of Professional Development Department</a>)</span>
</div>

<h2>第1回</h2>

<div class="t1">何のために音楽家になるのか？を問う</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="flyer" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090420_flyer.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none left img" style="" /></span>

<div class="q">―『コネクト』の活動はどのように始まったのですか？</div>
<p>『コネクト』がプロジェクト化したのは2001年ですが、ギルドホール音楽院でこのような活動が始まったのは1984年に遡ります。1984年、ピーター・ランショー（Peter Renshaw)がギルドホール音楽院の学生のために新しいコースをスタートさせました。それは「音楽家の社会における役割」に焦点をあわせたコースです。彼は学生にこう問い続けました。「何のために音楽家になるのか？」もちろん、よい音楽家、演奏家、作曲家なりになるために勉強するのですが、その教育と社会とはどのような関係にあるのか、と。</p>

<p>それが発展して、現在<a href="http://www.gsmd.ac.uk/music/undergraduate/professional_development.html" taregt="_blank">プロフェッショナル・ディヴェロップメント学科</a>となっています。この学科は全ての学部生に、外に出て一般の学校やコミュニティで演奏し、教え、ワークショップを導く機会を与えています。大学院には<a href="http://www.gsmd.ac.uk/music/postgraduate/mmus_leadership.html" taregt="_blank">リーダーシップ・プログラムの修士課程</a>を設け、高い水準で演奏、制作をし、自信をもって教え、ワークショップを導き、自らアイディアを持ち実行できる音楽家を育てています。また、地域の子どもや大人、異なるジャンルの音楽家、俳優やダンサーなど異なる分野のアーティストとなど、できるだけ多くのコラボレーションをすることを推奨し手助けをしています。</p>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="area" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090420area.jpg" width="150" height="225" class="mt-image-none img right" style="" /></span>



<p>これらギルドホール音楽院内のプログラムに対し、『コネクト』は学院外における地域活動を指します。主な活動の場となっている近隣のロンドン東部の地域とは、ギルドホールはこの25年ほどをかけて徐々に関係を築いてきました。教師や学生が学校や病院や地域団体を訪れて演奏やワークショップを行い、若者や子どもたちが自分たちで作曲し、打楽器でも歌でも演奏できる楽器を使って一緒に音楽を作り上げ、プロの音楽家と一緒に音楽制作に参加する体験の機会を作ってきました。それが今日の『コネクト』を形作っています。</p>


<div class="q">―この活動を音楽院の中で始めたのはなぜですか？</div>

<p>ピーター・ランショーもこの活動を始めるにあたり、既存の音楽学校や音楽団体から離れて新しく始めるべきか、それともそれらの中で始めるべきか、深く考えました。そして、なぜ音楽をするのか、音楽は社会にとってどうあり得るのかについての人々の考えを変えるには、既に音楽づくりに関わっている音楽学校や団体の内部で始めなければならないという考えに行きついたのです。</p>

<p>私もそれはとても大事なことだと思います。なぜなら、ギルドホールのような定評のある音楽学校で、よりクリエイティブに、よりオープンに、などといった、伝統的なアプローチとは一風変わった方法を導入するには、我々がやること全てがまずハイクオリティであること、音楽的に、芸術的に強い主張をもっていることが要求されるからです。私たちは教育・学習活動が、できるだけクオリティのよい音楽実践と結びついて行われるべきだと思っています。その全てが音楽学校にはあるのです。</p>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="/report/04ess/itntl/images/090420sean07.jpg" width="120" height="160" class="mt-image-none img left" style="" /></span>


<div class="q">―グレゴリー先生がこの活動に関わるようになったのはいつからですか？</div>



<p>私は1988~89年に、まさにこの新しい学科の大学院研究生として在籍していました。その2年後ピーターの助手としてここへ戻り、その後コーディネーターを務め、2001年にピーターが退職したのを機に学科長となりました。『コネクト』を創設したのはその時です。</p>

<p>先述のように地域活動は長い間やってきたのですが、プロジェクト化して発展させるには、資金を調達する必要がありました。そこで『コネクト』を立ち上げ、<a href="http://www.youthmusic.org.uk/" target="_blank">ユース・ミュージック</a>という若者の音楽活動を支援する政府団体に、ロンドン東部を拠点に様々なバックグラウンドの若者によるアンサンブルを作り、ギルドホール音楽院の教師・生徒の協力のもと自らの音楽をつくり・奏でる、という提案をしたのです。4，5年間のユース・ミュージックの援助のもと『コネクト』が軌道に乗った頃、ギルドホール音楽院の方が活動を認め、音楽院のメインの活動として『コネクト』を組み込むことにしてくれたのです。</p>

<div class="t1">「つながりを作ること」</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="guildhall_london09.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/guildhall_london09.jpg" width="150" height="115" class="mt-image-none right img" style="" /></span>


<div class="q">―『コネクト（Connect）』と名付けたのはなぜですか？</div>


<p>私たちの活動の最も重要な部分が「つながりを作ること（Making Connections)」だからです。私たちはギルドホールの学生に、いかに各々がクラシックやジャズの音楽・楽器に照準を合わせていようと、できるだけ多くの「つながり」を作り始めて欲しいと思っています。彼らがよい演奏家になるためにしてきた訓練や情熱、モチベーションと、外の世界との間に、つながりを作って欲しいのです。「私は何年も練習して素晴らしいピアニストになってレパートリーを演奏できるようになった。けれど、私のこのスキルをどう社会で使うことができるのだろう？広い外の世界、社会とどうつながっていけばいいのだろう？」と考えて欲しいのです。</p>

<p>そして地域の若者や大人たちには、大小のグループワークを通じて、お互いにつながりを作り、その中で一緒に音楽をつくり上げることができることを感じて欲しいと思っています。またもちろん、ギルドホール音楽院とコミュニティの間にもつながりを育てたいという思いもあります。</p>


<div class="t1">若者のモチベーションとフォーマルな音楽教育とのギャップを埋める</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/090420_image01.jpg" width="200" height="147" class="mt-image-none img left" style="" /></span>


<div class="q">―地域でのアクティビティの主なターゲットは10代の若者のようですね。</div>

<p>そうですね。もちろん、1~3歳の乳幼児や小学校での初めての音楽体験から、様々な背景で音楽に触れる機会のなかった隠れた才能の持ち主、ただ一緒に音楽づくりを楽しむために来る学生まで、できるだけ多くの若者が音楽にアクセスできるようにしたいと思っています。その中でも特に、10代というのは特に重要な時期だと思っています。なぜなら、種々の調査でも明らかなように、その年代の子は時に音楽や演奏に興味をなくしてしまうことがあるからです。</p>

<p>10代の子の中には、楽器を習っていたのをやめてしまい、それ以上やりたがらなくなる子が多くなります。でもそれと同時に、10代というのはとても音楽に興味を持つ時期でもあるのです。彼らは常に音楽を聴き、ダンスをし、コンピューターで音楽をやったりしています。つまり、10代の若者が音楽に興味を持つモチベーションと、音楽教育が提供しているものとの間にギャップがあるのです。</p>

<p>私たちはこのギャップを埋めようと努力しています。フォーマルな音楽教育についてはよく語られますが、それは1つの音楽の進め方で、もっと自ら音楽を生み出したり、自分の音楽に正直に耳を傾けたりというような、別の道があってもよいと思うのです。私たちは『コネクト』を通して、彼らのやる気、興味をキャッチして、彼ら同士や音楽専門に進んだ者とをつなぐ道を模索しているのです。</p>


<table class="right"><tr><td>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="guildhall_london07.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/guildhall_london11.jpg" width="150" height="115" class="mt-image-none img" style="" /></span>

</td></tr></table>

<div class="q">―音楽専門の道に行くか否かだけの選択を強いられると、音楽自体をやめてしまいかねない...どこの国でも悩みは同じですね。</div>

<p>全くその通りです。さらに言うと、音楽学校へ進学して来る学生の中でも、「私はオーケストラに入りたい」「ソロピアニストになりたい」と明確な目標を持っている学生もいますが、卒業後本当に何をしたいのかはっきりとしていない学生もいます。そうした学生たちが『コネクト』の活動を通して、自分たちが社会や若者に対して何か影響を与えることができるのだ、ということを発見する機会となっています。</p>

<p>中には、7，8年前に『コネクト』のプロジェクトに参加したのがきっかけでギルドホール音楽院に入り、リーダーシッププログラムを経て、今は音楽家として活動するとともに、今度は自分たちが『コネクト』の指導者としてコミュニティに戻って来るという卒業生も出てきました。このように私たちは音楽をやる者たちのコミュニティを作っているのです。地域の若者がいて、学生がいて、卒業生がいて、ベテランの指導者や音楽家がいて...それらが皆集まって、共に音楽をつくり、演奏し、学びあっているのです。どんなに経っても、私たちは学ぶことをやめることはありません。「私が先生であなたは生徒。あなたは私から学びなさい」という図式ではなく、指導者も常に若者からアイディアを得て学ぶように、常にお互いに与えあっているのです。</p>

<p style="font-size:14px;"> <a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/05/22_8421.html">- 次回は、『コネクト』の活動の特徴と、そこから見えてくる彼らの音楽教育活動の理念 - 音楽教育から若者に何を学んでほしいのか - へと話を進めます。</a></p>

<p>（取材・執筆　二子　千草）</p>

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