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    <title>ロンドンレポート</title>
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    <updated>2011-08-18T08:10:34Z</updated>
    <subtitle>ロンドンの音楽シーンというと、何を思い浮かべますか？大きなホールで世界一流の演奏家がドレスアップした聴衆の前で腕を披露する姿でしょうか。ロンドンの音楽の魅力はそれだけに留まりません。むしろ、ロンドンの街自体を音楽の「場」として、誰もが気軽に音楽を楽しみ、参加するための粋なアイディアがあらゆる所に散らばっているところに、その醍醐味があると思います。
「ロンドンレポート&#65374;街と人と音楽と&#65374;」では、そんなロンドンの街で見つけた、一般の人から子どもまでが楽しめる音楽イベント、音楽と人と街とをつなぐアイディアを、「実際はどういうことをしているの？」という視点から、体験レポートとしてご案内します。 二子千草（ふたこ ちぐさ） </subtitle>
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    <title>バービカンセンターの新体制：クリエイティブ・ラーニング　第3回</title>
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    <published>2011-08-18T08:08:00Z</published>
    <updated>2011-08-18T08:10:34Z</updated>

    <summary> 【日本語｜英語】 【第1回｜第2回｜第3回】 Come and Play! 「...</summary>
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        <name>admin</name>
        
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<div style="text-align: right;margin-bottom:10px;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/english/bar-03.html">英語</a>】 【<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12941.html">第1回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12942.html">第2回</a>｜<strong>第3回</strong>】</div>





<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_01.jpg" class="mt-image-none" style="" /></span><br>Come and Play!</div>

<div style="text-align: left;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="バービカンセンターの新体制：クリエイティブ・ラーニング　第3回&#65374;Come and Play!／Disruption" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03t.gif" width="460" height="105" class="mt-image-none" style="margin:0 0 25px;" /></span></div>



<p>「バービカン／ギルドホール・クリエイティブラーニング」の数々のイベントの中で、音楽に焦点をあてた、センターを大々的に使ったイベント「Come and Play!」と、バービカンならではの多様なアートジャンルを混交させた「Disruption」の様子をレポート。</p>


<div style="clear:both"></div>


<div style="float:right;text-align:center;font-size:8pt;margin-top:10px;"><iframe width="180" height="132" src="http://www.youtube.com/embed/Quvbi5ypcnE" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />Disruptionビデオ
</div>

<div class="curve-01" style="margin-right:200px;"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="font-size:10pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong style="color:#666">--- 情報---</strong><br />




<div style="margin-bottom:5px;">
■イベント：COME AND PLAY!<br />
　日時：2010年11月6日（土）、7日（日）10時&#65374;17時<br />
　場所：<a href="http://www.barbican.org.uk/" target="_blank">バービカンセンター</a>（Barbican Centre, Silk Street London, EC2Y 8DS）、<a href="http://www.gsmd.ac.uk/" target="_blank">ギルドホール音楽院</a> （Guildhall School of Music & Drama, Silk Street, Barbican, EC2Y 8DT）[<a href="http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&rlz=1T4SKPB_jaJP284JP285&um=1&ie=UTF-8&q=Barbican+Centre+Silk+Street+London++EC2Y+8DS&fb=1&gl=jp&hq=Barbican+Centre+Silk+Street&hnear=London+EC2Y+8DS,+UK&cid=0,0,17575087570356905715&ei=RlawTYLaIJCo8AOY1s3wCw&sa=X&oi=local_result&ct=image&resnum=2&ved=0CCgQnwIwAQ" target="_blank">地図</a>] </div>

<div style="margin-bottom:5px;">
■イベント：Disruption（混乱）<br />
　日時：2011年1月29日（土）18：00&#65374;19：30<br />
　場所：バービカンセンター　ホワイエフリーステージ、地下クラブステージ</div>

■クリエイティブ・ラーニング：<a href="http://www.barbican.org.uk/education/home" target="_blank">The Barbican/Guildhall School Creative Learning Department </a>

</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />


<div class="t1">音楽に焦点をあてた週末「Come and Play!」</div>


<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_02.jpg" class="mt-image-none" style="" /></span><br>パーカッションワークショップ</div>


<p>「Come and Play!（来てみて演奏してみよう！）」と名付けられたこのイベントは、土日2日間に亘って、バービカンセンターとギルドホール音楽院の両会場を広く使ったイベント。バービカン／ギルドホール・クリエイティブ・ラーニングの主催する数々のイベントの中で、全館をあげて音楽に焦点をあてたものだ。</p>

<p>「あらゆる人にアクセスを」という、ミュージック＆クロスアーツプロデューサーのアンが掲げたモットーを体現するように（<a href="○">No.2参照</a>）、この週末は、土曜日にバービカンセンターの地下、一階、中二階と、ホールやシネマ、フリーステージやオープンスペースを、日曜日にギルドホール音楽院の中の部屋を開放し、無料もしくは廉価ないくつものワークショップが行われた。</p>


<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_03.jpg" class="mt-image-none" style="" /></span><br>ジャズワークショップ</div>

<p>対象は全ての年齢の人。バービカンセンターで行われたものの多くは、音楽経験のほとんどない子どもや家族、初心者などが対象のワークショップや全ての人が楽しめるステージが、ギルドホール音楽院では楽器を習いたい人や既に習っている若者、久しぶりに楽器を演奏したい大人など楽器演奏に興味のある人が主な対象となった。土曜のバービカンには2000人、日曜のギルドホールには1000人と、合計約3000人が参加した。</p>

<div class="t1">多様な角度からのクリエイティブな音楽づくり</div>




<p>当日のバービカンセンターは、親子連れで活気あふれていた。入口すぐの所には、道行く人が物を飾って楽譜にみたてたインスタレーションがあったり、階下のオープンスペースでは色とりどりの素材を使って楽器を作る親子たちの姿、中二階からはサックスやクラリネットでジャズにトライする若者の演奏と声が、と賑やかだ。この日センターの中は、大きく4つのセクションに分かれていた。「Have a go（やってみよう）」「Make Zone（つくってみよう）」「Explore（たんけんしよう）」「Watch and Listen（見よう、聞こう）」。</p>



<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_05.jpg" class="mt-image-none" style="" /></span><br>フォーク音楽のワークショップ</div>

<p>「Have a go（やってみよう）」では、初心者が楽器にトライできる。その場で楽器を借りても、自分で持ってきてもいい。3歳以上の親子が対象で、ヴァイオリン、チェロ、トランペットなどのクラシック楽器、ギターなどのロック、バンジョーでフォークミュージック、タンバリンやジャンベなどのパーカッション、サックスやクラリネットでのジャズの5か所に分かれ、様々なジャンルの音楽の楽器を試すことができる。午前10時から午後4時まで、グループワークショップが何度か繰り返され、全て無料で予約参加できる。バンジョーのセッションでは、子どもたちはインストラクターと一緒に輪になって座り、楽器の持ち方や鳴らし方を習った。パーカッションは小さい子どもに人気で、クッションの上に座った子どもたちの前に、次々にタンバリンや太鼓類が置かれ、インストラクターの動作にあわせてたたいたり、左右に分かれて違うリズムをたたきあったりした。</p>

<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_04.jpg" class="mt-image-none" style="" /></span><br>手作りの楽器で遊ぶ</div>


<p>「Make Zone（つくってみよう）」では、自分で楽器を作ってみて、どうやって音が出るのか、そのしくみを発見しよう、というもの。今回は「パーカッション・ビュッフェ」「ギターづくり」「オーボエづくり」の3つ楽器づくりワークショップが行われた。こちらは素材代2ポンドで予約参加できる。「パーカッション・ビュッフェ」では、ビュッフェ台にドラムを作るための素材が、枠となる「フレーム」、たたく「膜」、共鳴する「シリンダー」、バチ類、それに音に変化を与えるものなど、種類ごとにそれぞれ色々な素材や形、大きさのものが置いてある。親子でそれぞれから好きなものを選んで組み立て、飾り付け、持ち帰ってよいというユニークな企画。その他、空き箱を使ったギターづくりや、ストローを使ったオーボエづくりも少し上の年齢の子に人気で、真剣に作業をしていた。</p>

<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_06.jpg" class="mt-image-none" style="" /></span><br>トリオを指揮しよう</div>



<p>「Explore（たんけんしよう）」はギルドホールコネクトのメンバーが中心となって、クリエイティブな音楽の楽しみ方を簡単に試してみるコーナー。「Play Me」と題されたコーナーでは、ミュージシャンやテクノロジーを操って音楽づくりを体験することができる。トリオの前に立ち、人や楽器を指でさしたり大きさを身体で表したりしながら指揮をすると、あわせて即興で演奏をしてくれるものや、'クレッシェンド''もっと速く'などが書かれたフリップを自由に掲げると、マリンバがそれにあわせて演奏に変化をつけてくれるもの、電子楽器テルミンを演奏するミュージシャンの手を左右上下に動かすことで電子音を変化させるものまで。「Cast Your Note（音を飾ろう）」では、道行く人が壁にかかった何本もの紐に、用意された紙コップや毛糸など色々な物を好きな所に飾ることで、一定の時間が来たらそれを楽譜に見立ててミュージシャンが即興でセッションをするという、非常に現代的なクリエイティブな試みに参加できる。</p>


<p>「Watch and Listen（見よう、聞こう）」としては、ロビー階のフリーステージでジャズやフォーク、パーカッションなどのコンサートが代わる代わる演奏されるのをコーヒーを飲みながら聴いたりする他、シネマで『美女と野獣』の映画の音楽を一緒に歌ったり、家から持ってきた楽器や「Make Zone」で作った楽器、もしくはその場で楽器を借りて、プロのミュージシャンが無声映画にあわせて演奏するのを見て自分たちでもやってみるというイベントが行われた。</p>

<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_07.jpg" class="mt-image-none" style="" /></span><br>ギルドホール音楽院でピアノを体験</div>





<p>日曜日のギルドホール音楽院では、予約制の無料ワークショップが行われた。フォーク、ロック、パーカッション、ピアノ、合唱というジャンルで、8歳以上の若者から大人まで、現在演奏している人から昔演奏したことがある人、いつか弾きたいと思っていた人まで、あらゆるレベルの人を対象として、グループでのワークショップが行われた。単純に楽器を弾くという経験の他に、アンサンブルで他の人と一緒に演奏する楽しみ、楽譜が読めなくても音楽を作って演奏できるという経験など、新しいスキルや楽しみ方の発見のきっかけになった。</p>



<p>また、これからどうやって音楽の勉強を続けていくかについてのアドバイスが、2日間両会場において、アーツカウンシル・イングランド、サウンド・コネクションズ、メイキング・ミュージック、フェデレーション・オブ・ミュージックサービスなどの団体から提供された。この日受けた刺激を、そこで終わらせて欲しくない、という姿勢の表れだ。</p>

<br />

<div class="t1">学生が作るファッションショー・ステージ「Disruption」</div>


<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_MG_01.jpg" /><br>Disruption（混乱）のパフォーマンス</div>



<p>もう一つの「Disruption（混乱）」と題されたイベントは、音楽とファッションとをあわせたユニークな試みだ。バービカンのアートギャラリーで2010年10月から2011年2月まで開催された「Future Beauty: 30 Years of Japanese Fashion（未来の美：日本のファッション30年）」に絡めて行われた一連のイベントの一つだ。</p>

<p>日本ファッション展では、1980年代から現在まで日本のファッション界をリードし世界に紹介してきたデザイナーの刺激的な作品が展示された。それにあわせて、ファッションや日本文化に関連するトーク、ワークショップ、クラス、映画上映、演劇上映など様々なイベントが期間中合計30以上行われた。「Disruption」はこの中でも開催期間全体をかけて準備され、終了間際に集大成として開催されたファッションショーで、この一つのパフォーマンスの中には、バービカンの持つネットワークならではできる様々なジャンルのアートが織り込まれている。</p>

<div class="t1">多ジャンルのアートが一つのパフォーマンスに集大成</div>


<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_MG_02.jpg" /></div>


<p>プロジェクトがスタートしたのは、2010年9月。バービカンが主な対象としている東ロンドンの中・高等学校から参加校が選ばれ、学校の先生方がクリエイティブ・ラーニングのスタッフと企画についてミーティングを開始。10月にファッション展が始まると、先生と生徒たちはバービカンのアートギャラリーを訪れ、自分たちの目で展示を見学した。そこで見つけてスケッチブックに書き留めた印象やアイディアをもとに、11月からは本格的なワークショップが始まった。</p>

<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_MG_03.jpg" /></div>

<p>8週間に亘るワークショップでは、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの指導陣が毎週火曜日の夕方2時間ずつ大学のサイトにて、生徒たちにコスチュームデザイン、ヘッドウェアやアクセサリーのデザイン、作り方、さらにスタイリングから写真や動画の撮影までの実践的な指導を行った。生徒たちが日本ファッション展から持ち帰り、服作りに反映させたのは赤・白・黒の色使い、髪とアクセサリーには'ボリューム'というポイントだった。そしてテーマは、東ロンドンと東アジアのファッションを混交し、都会的なハイブリッドを提示することに設定された。</p>

<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_MG_04.jpg" /><br>フューチャーバンド</div>

<p>それと並行して、ギルドホール音楽院の指導者が中心になって、9&#65374;16歳の若者たちによるフューチャー・バンドのメンバーもファッション展を見学し、そこからイメージを膨らませて音楽づくりを始めた。音楽づくりは、ギルドホール・コネクトのバンドの音楽づくりと基本的に同じである（<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/07/04_9934.html">コネクトNo.3参照</a>）。若者たちが音楽づくりに取り入れたアイディアは、日本のファッションに見た'影'と'空間'、そして'折りたたむ'というイメージだった。</p>



<p>当日のファッションショーも、ただ作製した服をモデルが着て歩くという形ではなく、ダンスと音楽とで作るパフォーマンスの形で披露されるというユニークなスタイル。ダンスは、服をデザインした生徒たちと同年代の13&#65374;18歳の若者で構成されたブルー・ボーイズというダンスグループが振付家の指導を受けながら、それらの服を着てパフォーマンスをするためのダンスを作った。</p>

<p>また、当日のパフォーマンスのための音楽は、コネクト出身のジョー・ウィリスが日本や日本のファッションからインスパイアされた音楽を作った。ダンサーたちの本番のヘアとメイクアップは、Tony & Guyと資生堂のアーティストが生徒たちの服作りを視察してデザインし、当日施した。さらに、ステージのデザインも、このパフォーマンスのための建築デザイナーのコンペが行われ、そこで選ばれた作品と照明がステージ上で実現という形で発表された。</p>
<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_MG_05.jpg" /><br>観客を誘導するドラム隊</div>



<p>1月29日当日には、18時から30分間、ロビー階のフリーステージにおいて、フューチャー・バンドによるオリジナル音楽の演奏が行われた。パフォーマンスが終わると、観客を誘導するように、ステージ横からジョー率いるドラム隊が列を組んで演奏しながら地下のスペースのクラブステージへと移動し、ファッションショーへバトンタッチ。ファッションショーは、特別にデザインされたステージ上で、オリジナルの音楽と照明にのって、生徒たちがデザインした服を身にまとったダンサーたちがそれぞれの服を見せるためのオリジナルの振付のダンスで約30分間のダンスステージを披露した。ステージを見ていた服をデザインした生徒たちからは、歓喜の声援が飛び交った。</p>


<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR03_MG_06.jpg" /></div>


<p>このように、一つのパフォーマンスの中に、ファッション展の見学、服飾デザイン、服作り、音楽作り、ダンス作り、撮影、パフォーマンス、建築、照明、自分たちや他の人たちの作品に聴衆として参加...と、多種多様な要素が盛り込まれた、非常に成功したイベントとなった。この企画は、バービカンとギルドホール音楽院、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションといった組織と、個々のアーティストやグループ、企業といった、大きなコラボレーションの輪を生かしたものであり、また視点を変えればこの企画がそうしたコラボレーションの輪を作り、新たな発展の可能性を示したとも言えよう。</p>



<p style="text-align: right;">取材・執筆：二子千草</p>


<div class="next">＜＜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12942.html">第2回</a>｜</div>]]>
        
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    <title>バービカンセンターの新体制：クリエイティブ・ラーニング　第2回</title>
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    <published>2011-08-18T08:02:00Z</published>
    <updated>2011-08-18T08:11:13Z</updated>

    <summary> 【日本語｜英語】 【第1回｜第2回｜第3回】 Anna Rice 「バービカン...</summary>
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<div style="text-align: right;margin-bottom:10px;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/english/bar-02.html">英語</a>】 【<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12941.html">第1回</a>｜<strong>第2回</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12943.html">第3回</a>】</div>


<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR02_01.jpg" width="150" height="200" class="mt-image-none" style="" /></span><br>Anna Rice</div>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="バービカンセンターの新体制：クリエイティブ・ラーニング　第2回&#65374;ミュージック・プロデューサーインタビュー" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR02t.gif" width="460" height="105" class="mt-image-none" style="margin-bottom:25px" /></span>

<p>「バービカン／ギルドホール・クリエイティブラーニング」のコラボレーションが発足して1年が経過したその実態や理念について、ミュージック＆クロスアーツ・プロデューサーとして音楽をメインに統轄するアン・ライスさんにインタビューをした。</p>


<div style="clear:both"></div>


<div style="float:right;text-align:center;font-size:8pt;margin-top:-5px;"><iframe width="180" height="132" src="http://www.youtube.com/embed/RXqKluFV-s0" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />インタビュービデオ
</div>

<div class="curve-01" style="margin-right:200px;"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="font-size:10pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong style="color:#666">--- 情報---</strong><br />

クリエイティブ・ラーニング：<a href="http://www.barbican.org.uk/education/home" target="_blank">The Barbican/Guildhall School Creative Learning Department </a><br />
インタビュー：Anne Rice (Music and Cross Arts Producer, Creative Learning)<br />
※インタビューは2011年1月に行われました。


</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />


<div class="t1">コラボレーションから得るもの</div>



<div class="q">― クリエイティブ・ラーニングは組織としてどのように機能しているのですか？</div>

<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR02_02.jpg" width="225" height="150" class="mt-image-none" style="" /></div>



<p>「バービカン／ギルドホール・クリエイティブ・ラーニングはまだ発足して1年強の新しい組織なので、今もよりよい形を模索中の段階です。ギルドホール音楽院はご存じのように主に音楽を教えていて、またシアターの方面でも素晴らしいスタッフと実績があります。バービカンは音楽、シアター、映画、ダンス、美術、文学といったあらゆるアートを扱ってきたので、新しい組織では両方の力をあわせて全てのアートのジャンルの、またジャンルをまたいだクロスアートの教育プログラムを実施しています。もとは'バービカン・エデュケーション''ギルドホール・コネクト'として、別々の教育プログラムを行っていたバービカンとギルドホールですが、新しい組織では、ダイレクターの<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/05/12_9932.html" target="_blank">ショーン・グレゴリー氏</a>のもとで、全てのチームが両方のために働いています。」</p>





<div class="q">― ギルドホール音楽院や、レジデント・オーケストラとしてのロンドン交響楽団（LSO）、シティ・オブ・ロンドンや東ロンドンの地方自治体などとの強いパートナーシップから得られる大きな利点は？</div>

<p>「他の組織と一緒に働くことで、その組織が持つ異なる専門性や経験から、多くのことを学ぶことができます。自分たちだけでやろうとすると、何でも一からスタートしなければなりません。他の組織が持つような高度な専門性を生かした、クオリティの高いプログラムを作るまでには、非常に多くの時間と努力、経験が必要になりますから。</p>

<p>また、より広い層にまで達することができます。特に地方自治体と協力することで、地元コミュニティのどこにどんな団体がどれだけあり、どのようにアプローチできるかが分かります。私たちだけでは、その実態を随時把握することはできません。</p>


<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR02_03.jpg" width="225" height="150" class="mt-image-none" style="" /></div>


<p>LSOやギルドホール音楽院からは、非常に素晴らしいレベルのアーティストや指導者を得られるという大きなメリットがあります。双方とも、トップレベルのオケ、音楽院であるだけでなく、20年以上に亘る豊富な教育活動、コミュニティ活動の経験を持つ方たちと一緒に仕事ができることは、素晴らしいことです。それに加えて、それぞれを各地から訪れるアーティストたちの情報を共有することで、ただ演奏やレクチャーをしてとんぼ返りしてもらうのではなく、そのアーティストに関わってもらえるプログラムを企画して有効活用することも可能です。</p>



<p>また、バービカンがギルドホール音楽院の学生たちに与えることのできる機会の大きさを考えるととてもわくわくします。学生たちは年間を通じて様々なプログラムに関わる中で、バービカンセンターのホールやフリーステージ、オープンスペースやギャラリー、シアターのピット、センター外の様々な会場などあらゆる異なる環境の中での演奏を経験することができます。また各地からやってくる、バービカンがコラボレートする様々なジャンルの一流のプロアーティストと一緒に、コンサート、シアター、クロスアートのイベントなどの創作に関わることができます。これらを学生の間に体験できるということは、学生にとってまさに宝です。私も今からでも学生として入りたいくらい！</p>

<p>学生という意味では、ギルドホール音楽院だけでなく、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートやロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを始めとする多くのアートの高等教育機関ともコラボレートしています。アーティストとしては、音楽家、ヴィジュアル・アーティスト、ファッションデザイナー、建築家、写真家、ダンサー、俳優、サウンドデザイナー、シアター技術者、映画制作者、どのジャンルとは一言ではくくれないアーティストたちともたくさんコラボレートしていますし、まだまだどんなアーティストとコラボレートできるか、常に探しています。」</p>

<div class="t1">ニーズにあわせて全てをテイラーメイド</div>


<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR02_04.jpg" width="225" height="150" class="mt-image-none" style="" /></div>

<div class="q">― イベントの種類としては、どのようなものがありますか？</div>

<p>「はっきりと種類が分けられるものではありませんが、音楽に関する主なものとしては、次のようなものがあります。コンサート、マスタークラス、プレコンサートトーク、セミナー、導入音楽ワークショップ、学校コンサート、学校ワークショップ、音楽家や他ジャンルのアーティストとの創作音楽ワークショップ、クラシックにロック、ジャズのアンサンブルやバンド、オケ、ドラムグループの編成、研究、フェスティバル、公開リハーサル、作曲ワークショップ、フリーステージでのパフォーマンス、学校の教師のトレーニング、教師のための資料パック、既習者のためのスキルアップ、プロ養成トレーニング、アーティスト自身を対象にしたものなど。その時の対象や場所によって、様々な形を取ります。クリエイティブ・ラーニングでは、イベントの種類ごとではなく、音楽／シアター／映画／美術とアートジャンルごとに担当が分かれているので、例えば音楽関係のものであれば、学校企画もステージパフォーマンスも、全て私の管轄になります。」</p>

<div class="q">― バービカンセンター内でのイベントの他に、どのような所で活動をしていますか？</div>

<p>「学校が一番多くて各ジャンルあわせて年間100校くらいです。その他に病院、お年寄りや特別支援施設、刑務所、フェスティバルなど様々な場所です。内容は、ワークショップ、レクチャー、コンサート、シアター...とあらゆるスタイルがありますが、それぞれのニーズにあわせてプログラムをテーラーメイドします。私たちが特に力を入れているのは近隣の東ロンドンの地区と持続可能な関係性を作ること、そして協調して持続可能な活動をする方法を作ることを目指しています。」</p>

<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR02_05.jpg" width="225" height="150" class="mt-image-none" style="" /></div>


<div class="q">― 基本的なパターンというものはないのですか？</div>
<p>
「ありません。私たちは、学校に出来合いのプログラムを持って行って『これが私たちが提供できるものですから、これを受け入れてください。』と言って押しつけることはできるだけしたくないと思っています。私たちが先に決めてしまってプログラムにしてしまうよりも、対象の学校、聴衆、家族、地域が求めているものは何かを聞いてからプログラム化するようにしています。」</p>

<div class="q">― 1校1校のニーズを聞いてからそれにあわせた企画をするとなると、非常に大きな労力が必要ですね。</div>

<p>「そうです。学校の場合は先生と相談します。先生がその場の専門家ですから、そこの生徒にとって何が必要か、何が効果的か、一番よく分かるのです。それに対して、私たちが提供できるアーティストや内容と照らし合わせてプログラムを作っていきます。プロジェクトの長さも、1日で終わるもの、1週間集中のもの、1ターム毎週、数回シリーズから年間に亘るものまで様々です。費用も学校側の財政事情によって様々です。学校側が負担できない費用がかかる場合、そのための資金調達も必要になります。クリエイティブ・ラーニングは、シティ・オブ・ロンドンからの支援も受けていますが、その他に必要に応じて様々なトラストや基金に申請して資金を調達しています。このように、企画デザインと資金調達に時間がかかるので、どのプロジェクトも少なくとも実施までに6ヶ月は必要です。」</p>

<div class="t1">教育プログラムを支える理念</div>


<div class="img"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR02_06.jpg" width="225" height="194" class="mt-image-none" style="" /></div>

<div class="q">― イギリスでのアート機関での教育プログラムへの関心はどのように変化していますか？</div>

<p>「大きな流れが来たのが1980年代です。その頃、アート機関はただパフォーマンスのためだけに存在することはできない、コミュニティとともに活動する必要性があると気付き始めたのです。すぐに活動を起こす機関もありましたが、多くの機関にとっては、実行に移すまでにはまだ時間がかかるものでした。今となっては、イギリス内のアート機関、施設で教育プログラムを持たない所は思い当たらないくらいですし、ほとんどの音楽院では学生にコンサートでベストのパフォーマンスをすることだけでなく、コミュニティで活動するための教育を施すようになりました。</p>

<p>恐らく最初の教育プログラムを推進したオーケストラが、ロンドン・シンフォニエッタで、私も以前そこでエデュケーション・マネージャーを務めていました。それを立ち上げたアーティスティック・ディレクターであったジリアン・ムーアは、学校教育（ナショナル・カリキュラム）にどのように音楽教育を導入すべきかのコンサルタントの役目も担っていました。そのような中で、ここ30年の間、アートの中でも音楽教育はリスペクトされてきたジャンルで、政府や人々の間でも、音楽が人々の生に対して与える力の大切さ、音楽が教育の基礎の一部を担うものだという認識が定着してきています。」</p>


<div class="q">― アンさんが教育プログラムを企画実施する際の理念を教えてください。</div>

<p>「個人的には、アクセスという点を最も大事に考えています。誰もがアートに参加できる、自分にもチャンスがあると感じられるようにしたいと思っています。一度でも機会があってちゃんと関わることで、その人はその後に自分で選択、判断をすることができます。一度も機会がなく、どんなものかも体験したことがないまま、音楽は私には向かない、と決めつけてしまう状況は、とても残念なことだと思います。</p>

<p>私たちがやろうとしていることは、決して全ての人に楽器を演奏することを勧めたり、ダンサーにしようとすることではありません。その人がその後楽器を演奏することを選ばなくても構いません。チャンスがあって、その上で選択できたのですから。それに、その人自身がダンサーやミュージシャンにならなかったからと言って、アートがその人の人生の一部になっていないわけではありません。</p>

<p>イギリスでは「ソフター・オブジェクティブ（softer objective）」と呼ばれますが、7歳から10歳までの子どもの成長、向上を図る際に、例えばヴァイオリンを弾くことを習った場合、演奏技能の上達以外に、それを学ぶことによって、今までに気付かなかった機会や能力の可能性に気づいたり、自尊心、自信を育んだり、人の演奏や音楽家の話に耳を傾けて刺激を受けたり、音楽でも様々な角度から成長を見てとることができるという考え方があります。</p>

<p>そういう意味では、子どもも大人も、プロを目指している人も音楽に全く縁がなかった人も、アーティストやアートの仕事に携わる人自身も、全ての人がその経験から学ぶものがあるのです。私はどんなプログラムを企画する時も、できる限り多くの人に、そうした様々な異なる体験の機会、アクセスがあるようにしたいと考えています。」</p>

<div class="q">― 次回は、クリエイティブ・ラーニングのイベントの例をレポート。</div>






<p style="text-align: right;">取材・執筆：二子千草</p>


<div class="next">＜＜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12941.html">第1回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12943.html">第3回</a>＞＞</div>]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>バービカンセンターの新体制：クリエイティブ・ラーニング　第1回</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12941.html" />
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    <published>2011-08-18T08:00:00Z</published>
    <updated>2011-08-18T08:27:00Z</updated>

    <summary> 【日本語｜英語】 【第1回｜第2回｜第3回】 バービカンセンター外観 ロンドン...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
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        <![CDATA[
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<div style="text-align: right;margin-bottom:10px;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/english/bar-01.html">英語</a>】 【<strong>第1回</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12942.html">第2回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12943.html">第3回</a>】</div>


<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR01_01.jpg" width="150" height="225" class="mt-image-none" style="" /></span><br>バービカンセンター外観</div>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="バービカンセンターの新体制：クリエイティブ・ラーニング　第1回&#65374;音楽院と共同で教育部門" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR01t.gif" width="460" height="105" class="mt-image-none" style="margin-bottom:20px" /></span>



<p>ロンドンの最もメジャーなコンサート会場の一つと言えば、<a href="http://www.barbican.org.uk/" target="_blank">バービカンセンター</a>。ここの教育部門が2009年秋、ギルドホール音楽院と共同して、「バービカン／ギルドホール・クリエイティブラーニング」という組織を新しく発足させた。バービカンにとって、この新しい組織はどういった位置付けになるのであろうか。</p>

<div style="clear:both"></div>

<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="font-size:10pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong style="color:#666">--- 情報---</strong><br />
<a href="http://www.barbican.org.uk/" target="_blank">バービカンセンター</a>：（Barbican Centre, Silk Street London, EC2Y 8DS）[<a href="http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&rlz=1T4SKPB_jaJP284JP285&um=1&ie=UTF-8&q=Barbican+Centre+Silk+Street+London++EC2Y+8DS&fb=1&gl=jp&hq=Barbican+Centre+Silk+Street&hnear=London+EC2Y+8DS,+UK&cid=0,0,17575087570356905715&ei=RlawTYLaIJCo8AOY1s3wCw&sa=X&oi=local_result&ct=image&resnum=2&ved=0CCgQnwIwAQ" target="_blank">地図</a>] <br />
<a href="http://www.barbican.org.uk/education/home" target="_blank">クリエイティブ・ラーニング</a>：The Barbican/Guildhall School Creative Learning Department 
</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />




<div class="t1">総合アートセンター、バービカン</div>

<p>バービカンセンターは、ロンドンにあるヨーロッパ最大の総合アートセンターで、中には1949名収容のバービカンホール、1166席のバービカンシアター、200席のピットシアター、シネマ、2つのアートギャラリー、7つの会議室、2つの展示スペース、公立図書館、レストラン、カフェが入っている。バービカンホールでは、レジデント・オーケストラのロンドン交響楽団の他、世界の有名なオーケストラやアーティストたちが代わる代わるに腕をふるいにやって来る。そこで開催される、年に約3700のイベントへ総計約86万人が、そしてオープンスペースやレストラン、図書館等の機能を利用しに、さらに多くの人々が日々訪れるのである。</p>

<p>センターの構成を見ても分かるように、バービカンセンターの活動は、総合アートセンターとして、大きく音楽、演劇、映画、美術、その他クロスアート的な最先端の現代アートにと大きくまたがっている。各イベント数と動員数、収入の配分は次の通り。</p>

（Barbican annual report: 2009-2010より）<br />


<table class="simple">
  <tr>
    <th colspan="3">イベント構成（2009-2010シーズン）</th>
  </tr>
  <tr>
    <td></td>
    <td>イベント数</td>
    <td>動員数</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>音楽(Music)</td>
    <td style="text-align:right;">261</td>
    <td style="text-align:right;">351,217</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>演劇(Theatre)</td>
    <td style="text-align:right;">333</td>
    <td style="text-align:right;">134,296</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>美術(Art)</td>
    <td style="text-align:right;">5</td>
    <td style="text-align:right;">169,928</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>映画(Cinema)</td>
    <td style="text-align:right;">2,860</td>
    <td style="text-align:right;">191,051</td>
  </tr>
  <tr>
    <td>教育(Creative Learning)</td>
    <td style="text-align:right;">220</td>
    <td style="text-align:right;">16,453</td>
  </tr>
  <tr>
    <td colspan="3"></td>
  </tr>
  <tr>
    <td>合計</td>
    <td style="text-align:right;">3,679</td>
    <td style="text-align:right;">862,945</td>
  </tr>
</table>


<!-- ▼グラフ▼ -->

<div style="float:left;margin-right:20px;padding:10px;border:solid 1px #ccc;margin-bottom:10px;">
<div style="background:#ccc;border-radius:5px;-moz-border-radius:5px;webkit-border-radius:5px;font-size:11pt;font-weight:bold;line-height:100%;margin-bottom:10px;width:315px;padding:2px 10px;text-align:center;">イベント数</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="イベント数" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR01_g1.gif" width="315" height="212" class="mt-image-none" style="" /></span></div>


<div style="float:left;margin-right:20px;padding:10px;border:solid 1px #ccc;margin-bottom:10px;">
<div style="background:#ccc;border-radius:5px;-moz-border-radius:5px;webkit-border-radius:5px;font-size:11pt;font-weight:bold;line-height:100%;margin-bottom:10px;width:195px;padding:2px 10px;text-align:center;">動員数
</div>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="動員数" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR01_g2.gif" width="195" height="212" class="mt-image-none" style="" /></span></div>


<div style="float:left;margin-right:20px;padding:10px;border:solid 1px #ccc;margin-bottom:10px;">
<div style="background:#ccc;border-radius:5px;-moz-border-radius:5px;webkit-border-radius:5px;font-size:11pt;font-weight:bold;line-height:100%;margin-bottom:10px;width:461px;padding:2px 10px;text-align:center;">収入
</div>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="収入" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR01_g3.gif" width="461" height="190" class="mt-image-none" style="" /></span></div>

<div style="clear:both"></div>

<!-- ▲グラフ▲ -->

<br />


<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR01_02.jpg" width="225" height="150" class="mt-image-none" style="" /></span><br>バービカンセンター入口</div>


<p>戦後廃墟となったロンドンの復興の目的で1950年代に構想が始まったバービカンセンターは、1982年3月3日に開館し、間もなく30周年を迎える。シティ・オブ・ロンドン（<a href="http://www.cityoflondon.gov.uk/Corporation" target="_blank">City of London</a>）により場所の提供を受け、また毎年収入の50％以上の資金的な援助も受けている。収入源としてはこの他、アート関連事業の直接収入に加え、アーツ・カウンシル・イングランド（<a href="http://www.artscouncil.org.uk/" target="_blank">Arts Council England</a>）その他のトラストや基金、企業や個人の寄付などから資金調達をしている。</p>


<div class="t1">アートを支え、新しい価値を付加するのが教育プログラム</div>

<p>2009年秋に発足した新体制：バービカン／ギルドホール・クリエイティブ・ラーニングは、このバービカンセンターに12年前から存在していたバービカン・エデュケーションの部門と、地理的にも隣にあるギルドホール音楽院のコネクト（<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/05/12_9932.html">参照</a>）とが合体してできた組織だ。ギルドホール音楽院のショーン・グレゴリー氏がダイレクター（Director of Creative Learning）として就任し、クリエイティブ・ラーニングの17名のチームが、バービカンとギルドホールの双方の教育活動を運営する。</p>



<div class="curve-01" style="float:left;"><div class="curve-head"><div></div></div><p class="fontsize80">バービカン・エデュケーション</p><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/barbican-guildhall-arrow1.gif" width="51" height="29" class="mt-image-none" style="float:left;margin-top:40px;" /></span>

<div class="curve-01" style="float:left;"><div class="curve-head"><div></div></div><p class="fontsize80">ギルドホール・コネクト</p><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

<div style="clear:both"></div>
<div class="curve-01" style="float:left;margin-left:30px;"><div class="curve-head"><div></div></div><p class="fontsize80">バービカン／ギルドホール・クリエイティブ・ラーニング</p><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

<div style="clear:both"></div>
<br />


<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/BAR01_03.jpg" width="225" height="150" class="mt-image-none" style="" /></span></div>

<p>「次世代の国際的アート＆ラーニングセンターのモデルを作る」という長期目標を掲げたクリエイティブ・ラーニングは、「音楽、演劇、美術、映画、ダンス、文学というあらゆるアートジャンルに関わる、世界トップクラスの創造的な教育プログラムを開発する」ことを通じて、「新しい聴衆層にアプローチし、アート全体の体験に新たな価値を加えるクリエイティブ・ラーニングの力を証明する」ことを目的としている。</p>

<p>「アートとの生涯に亘る深く長い関係を動機づける」という目標の対象は、広くアーティスト、愛好者、アートの仕事に携わる人、聴衆とそれらの可能性を秘めている全ての人々である。そうした意味で、今ではバービカン全体の中でクリエイティブ・ラーニングは、ただアートプログラムから派生した一部門という意味以上に、「全てのバービカンのプログラムの根底を支えるもの」、という見方をされているのが印象的だ。</p>

<p>―次回は、クリエイティブ・ラーニングの音楽プロデューサーにインタビュー。</p>

<p style="text-align: right;">取材・執筆：二子千草</p>


<div class="next">｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/08/18_12942.html">第2回</a>＞＞</div>]]>
        
    </content>
</entry>

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    <title>英国王立音楽院『ミュージック・イン・コミュニティ』第4回</title>
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    <published>2011-03-11T04:23:00Z</published>
    <updated>2011-04-06T17:28:13Z</updated>

    <summary>音楽のみならず、身体表現など他分野とのコラボレーション</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/">
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<div style="text-align: right;margin-bottom:10px;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/02soc/london/english/ram-4.html">英語</a>】 【<a href="/report/02soc/london/2010/10/21_11496.html">第1回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/10/26_11497.html">第2回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/03/03_12093.html">第3回</a>｜<strong>第4回</strong>】</div>


<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Kings Place外観" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM04_01.jpg" width="180" height="233" class="mt-image-none" style="" /></span><br />Kings Place外観</div>




<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="英国王立音楽院『ミュージック・イン・コミュニティ』第4回~身体表現とのコラボレーション" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/ram-title4.gif" width="420" height="81" class="mt-image-none" style="margin-bottom:10px;" /></span><br />




<p style="padding-top:15px;">
英国王立音楽院（ロイヤルアカデミーオブミュージック）の『ミュージック・イン・コミュニティ』のプログラムでは、音楽だけでなく様々なジャンルで活躍するアーティストとのコラボレーションも行われる。今回はゲストアーティストとして、身体表現の専門家を迎えての合同でワークショップ。1つのお話を素材に、2つのアートの視点から作品を作り上げていく。どのようなものになるのだろうか？</p>

<div style="clear:both"></div>



<div style="clear:both"></div>
<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="font-size:10pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong style="color:#666">--- イベント情報---</strong><br />
名称：RAM at Kings Place　ファミリーワークショップ<br />
日時：土曜日　10:00-15:00<br />
場所：<a href="http://www.kingsplace.co.uk/" target="_blank">Kings Place</a> （90 York Way London N1 9AG）<br />
対象：5歳以上＋保護者<br />
アーティスト：<a href="/report/02soc/london/2010/10/26_11497.html">ジュリアン・ウェスト</a>（イベントディレクター）、サフィナ（ムーヴメントディレクター）、ロイヤルアカデミー学生＆卒業生音楽家10名<br />
主催：英国王立音楽院（<a href="http://www.ram.ac.uk/" target="_blank">ロイヤルアカデミーオブミュージックRAM</a>）／Kings Place<br />
参加費：無料
</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />


<div class="t1">音楽と身体表現とのコラボレーション</div>

<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="学校ワークショップの様子" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM04_02.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none" style="" /></span><br />学校ワークショップの様子</div>



<p>この週は、ロンドンの新しいイベント会場Kings Placeでロイヤルアカデミーが1週間のレジデンシーとして様々なイベントを催しており、土曜はファミリーワークショップに充てられ、『ミュージック・イン・コミュニティ』の出番となった。『ミュージック・イン・コミュニティ』の特徴の一つは、他ジャンルのアートの一線で活躍するアーティストとのコラボレーションの機会を積極的に取り入れている点。（<a href="/report/02soc/london/2010/10/26_11497.html">第2回参照</a>）今回は「動き」つまり身体表現の専門家サフィナをゲストに招いてのワークショップ実践となった。
</p>

<p>全体と音楽の部分をアカデミーからジュリアンが、動きの部分をサフィナが、そしてミュージシャンとしてアカデミーの学生と卒業生ら10名ほどが率いた。今回集まった楽器は、ピアノ、クラリネット、ヴァイオリン、フルート、チェロ、アコーディオン、チューバに歌手、それに作曲家の学生が1人。テーマにするのは、アンデルセン童話の『スズ（錫）の兵隊（The Steadfast Tin Soldier）』。このお話を元に、作曲家の学生エラが子どもたちのために曲を書いたのだが、2か所ほど、空白で残している部分があるという。その部分を、今日みんなで作って完成させようというのだ。</p>




<p>今日の参加者は、5歳以上の子どもと保護者たち。みなで輪になって自己紹介をすると、まずはサフィナが指揮を執って身体と心をほぐすエクササイズ。『スズの兵隊』にちなんで、マーチで色んな方向に歩いたり、手と足をまっすぐにぶらぶら動かしたりと、兵隊のような動きを取り入れている。続いてジュリアンが声や唇を使って色々な音を出しみなで真似るアクティビティで発声。そこで作品の中で歌う歌の歌詞を、ジュリアンに続いて歌いながら覚える。「まっすぐ前を向け、勇敢な兵隊よ。銃を掲げよ、勇敢な兵隊よ...」と、歌い方も兵隊のようにしっかりといい姿勢で立ち、動かずにはっきりと歌う練習。</p>



<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ワークショップをしたKings Placeの部屋" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM04_03.jpg" width="200" height="178" class="mt-image-none" style="" /></span><br />ワークショップをしたKings Placeの部屋</div>

<br />

<div class="t1">お話にあわせて音楽を構成</div>


<p>ここからは、2グループに分かれて、それぞれがお話にあわせた音楽と動きを作るワークショップ。45分ずつ、音楽はジュリアンと、動きはサフィナと作り、前半と後半で交代するという仕組み。そこで作った作品を14時からのコンサートで披露しようというのだ。</p>



<div style="font-size:11pt;"><strong>スケジュール</strong></div>
<table class="simple">

<tr>
	<td>10:00-10:30</td><td>イントロ、エクササイズ</td>
</tr>
<tr>
	<td>10:30-11:15</td><td>グループ&#9312;音楽ワークショップ／グループ&#9313;動きのワークショップ</td>
</tr>
<tr>
	<td>11:15-11:30</td><td>休憩</td>
</tr>
<tr>
	<td>11:30-12:15</td><td>グループ&#9312;動きのワークショップ／グループ&#9313;音楽ワークショップ</td>
</tr>
<tr>
	<td>12:15-12:30</td><td>お互いに持ち寄る</td>
</tr>
<tr>
	<td>12:30-13:10</td><td>昼休み</td>
</tr>
<tr>
	<td>13:10-14:00</td><td>リハーサル</td>
</tr>
<tr>
	<td>14:10-15:00</td><td>コンサート</td>
</tr>
</table>

<br />




<p>グループ&#9312;はまずは音楽のワークショップ。集まったところで担当するシーンのお話を読んでもらう。「夜みなが寝静まると、おもちゃの人形たちは賑やかにパーティや、戦争ごっこを始めました。スズの兵隊も仲間に入りたくて箱の中でゴトゴトと暴れています。すると、カナリアが朝の訪れを告げ、おもちゃたちはまた元の所へ戻って眠りにつきました。」</p>

<p>「どんな風に音楽にしたい？」とジュリアンが尋ねると、さっそく女の子がアイディアを出す。「最初はベッドに寝てるから静かに始まるの。そしてだんだん色んな楽器が参加して音が大きくなって、最後にカナリアの声の音で終わるの。」「いいね。最初の静かなスタートは、どんな楽器がいいかな？やってみせてくれる？」とジュリアンが言うと、女の子は楽器の山の中からトライアングルを取り上げ、静かにゆっくりと鳴らす。「どの楽器に一緒に弾いてほしい？」と聞くと、「ヴァイオリンにゆっくり低い音で」とリクエスト。</p>

<p>その後は1人1つずつ好きな楽器を選んで順々に加わっていくのだが、静かな場面からどうやってパーティの場面に切り替えるのがいいだろうか。楽器の順番を選ぶために、学生の楽器も含めてそれぞれの持っている楽器の音を出してみるとイメージが膨らむ。「静かなところに、おもちゃ箱がゴトゴト鳴るように鈴が鳴り始める」「そこへタンバリンとチューバでおもちゃがマーチしているように」「ギロ、木魚、ドラム、チェロ、がだんだんと入って全部加わったところでクライマックス！」などとどんどんと意見が出てくる。激しく速くなったところで、カナリア役のピッコロが突然鳴り、みんなはぴたっとやめることに。</p><br />

<div class="t1">身体を使ってストーリーを語る</div>

<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="学校プロジェクトで室内楽を指揮" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM04_04.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none" style="" /></span><br />学校プロジェクトで室内楽を指揮</div>

<p>今度は動きのワークショップへ。担当するシーンは「朝になるとスズの兵隊は窓辺に置かれました。すると突然風が吹いて窓がバンっと開き、スズの兵隊はひらひらと外へ落ちてしまいました。子どもたちは外に出て探しますが見つかりません。そのうち雨が降ってきました。別の2人の男の子がスズの兵隊を見つけ、新聞紙で船を作って兵隊を乗せ、川に流しました。紙の船は波で右へ左へと揺れますが、スズの兵隊は一本足でまっすぐにがんばって立っています」</p>

<p>イメージが沸いたら、実際に身体を動かしながら、パントマイム劇のように動きでお話を語れるように試みる。まずは朝のシーンなので、みんなステージの後ろ側に座って寝ていると、窓役の2人の大人が立ちあがって身体で窓を作り、子どもが窓辺にスズの兵隊を置く真似をすると、スズの兵隊役の子が窓辺に片足で立つ。お話にあわせて、その場その場で必要な役をピックアップし、サフィナのリードに従って自分で動きをやってみる。ひらひらと落ちて行く様も、兵隊の格好を保ちながらぐるぐると時間をかけて回って倒れることで、ステージにはない高さを落ちたことを表す。</p>

<p>子どもたちも大人も、サフィナに「雨がやんだのに気がついて遊び始めて」と言われると、男の子2人でサッカーの真似を始めたり、スズの兵隊を見つけた時や「船を作ろう！」とひらめいた時のパントマイムのリアクションも、なかなか役者だ。サフィナは、イメージを喚起するようにどんな場面かを指示し、立ち位置や、ステージの中の動きまわり方、子どもたちが反応して作った動作をもっと効果的に見せるためのアドバイスをする。休憩中には、子どもたちがサフィナのところへ行って、音楽の方ではこうしたんだよ、何を演奏するんだよ、自分でアイディアを出したんだと、嬉しそうに話している。</p><br />

<div class="t1">同じ話からどんな音楽と動きができたのかな？</div>

<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="別の日のFamily Dayより" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM04_05.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none" style="" /></span><br />別の日のFamily Dayより</div>


<p>さて、いよいよ2つのグループが集まって披露しあう。1つ目のお話にはグループ&#9312;が音楽を、グループ&#9313;が動きを作り、2つ目のお話にはグループ&#9312;が動きを、グループ&#9313;が音楽を作ってあわせてパフォーマンスをする、という仕組み。まずは、お互いに作った音楽や動きを単独で見聞きして、音楽と動きがどう重なるのか、想像を働かせる。そして、音楽の長さにあわせて動きを調整したり、動きにあわせて音楽を盛り上げたり繰り返したり、音楽にマーチがあるので、動きにも兵隊の行進を取り入れたり、と、音楽と動きをあわせてみる。父親たちも、戦争ごっこの場面ではステージ狭しとチャンバラで跳びまわったり、子どもを連れてほふく前進で相手から隠れたりと、非常に楽しそうだ。</p>

<p>お昼休みを挟んで最終リハーサルを終えると、いよいよ本番。会場に来た家族や友達も含めて、参加者たちも観客席に座り、いよいよ全体のお話が明かされるのを待つ。エラが作曲した音楽をアカデミーの学生たちが演奏し、ナレーターがそれにあわせてお話を読んでいく。それぞれが音楽や動きを作ったシーンが来ると、参加者たちはステージへと進み、さきほど作った音楽と演技を披露する。学生たちの本格的な音楽演奏の間だけに、みんなもプロフェッショナルなステージの中に参加しているという気分で誇らしげにパフォーマンスをしていた。</p>

<p>作品は、2つの空白のシーンだけでなく、随所に参加型の場面を作っている。途中、スズの兵隊の歌の場面になると、ジュリアンが指示して客席の参加者たちは立ちあがり、覚えた歌を歌って参加したり、魚にのみこまれて海を泳ぐシーンでは、子どもが魚のぬいぐるみを持って学生アンサンブルの前をうねうねと横切ると、目の前の楽器が、ぬいぐるみの高さや動きにあわせた音や大きさを表現したり。これには「私もやりたい！」と何人もが指揮の役割を買って出た。</p>

<div class="img"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Kings Placeの中" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM04_06.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none" style="" /></span><br />Kings Placeの中</div>

<p>1日のワークショップだったが、同じお話の素材をもとに、音楽と身体、それぞれで表現すること、音楽と動きのダイナミクスをあわせてパフォーマンスすること、大人と子どもとが一緒になって集団でものを作ること、人の演奏とお話を聞くこと、など、非常に様々な要素を学ぶ、密度の濃い機会となった。異なる視点からアプローチすること、身体を動かして体験する過程で、より「表現」することへの理解が深まったのではないだろうか。</p>


<p style="text-align: right;">取材・執筆：二子千草</p>



<div class="next">＜＜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/03/03_12093.html">第3回</a>｜</div>]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>英国王立音楽院『ミュージック・イン・コミュニティ』第3回</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/03/03_12093.html" />
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    <published>2011-03-03T08:04:24Z</published>
    <updated>2011-03-11T04:28:04Z</updated>

    <summary>音大にある博物館の活用事例　楽しく楽器に触れるワークショップ</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/">
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<div style="text-align: right;margin-bottom:10px;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/02soc/london/english/ram-3.html">英語</a>】 【<a href="/report/02soc/london/2010/10/21_11496.html">第1回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/10/26_11497.html">第2回</a>｜<strong>第3回</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/03/11_12094.html">第4回</a>】</div>




<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="英国王立音楽院『ミュージック・イン・コミュニティ』第3回~音大ミュージアムとのコラボレーション" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/ram-title3.gif" width="589" height="55" class="mt-image-none" style="" /></span>






<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Family Play Dayの看板" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM03_01.jpg" width="165" height="220" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />Family Play Dayの看板</div>

<p style="padding-top:15px;">音楽家になるために必要不可欠として英国王立音楽院（<a href="http://www.ram.ac.uk/">ロイヤルアカデミーオブミュージック</a>）のカリキュラムに取り入れられた『<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/10/21_11496.html">ミュージック・イン・コミュニティ</a>』。学生演奏家のグループで地元の小学校を訪問する形に加え、音大の中や外部の施設を使ったワークショップも開いて、一般の希望者も参加できる機会を作っている。今回は音大併設のミュージアムとの、次回は身体表現の専門家とのコラボレーションのワークショップの様子を紹介しよう。</p>

<div style="clear:both"></div>



<div style="clear:both"></div>
<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="font-size:10pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong style="color:#666">--- イベント情報---</strong><br />
名称：<a href="http://www.ram.ac.uk/families">ファミリー・プレイデー　「メンデルスゾーンと一緒に妖精の曲を作ろう」</a><br />
日程：土曜　10:30-12:00（5-8歳）／14:00-15:30（8-11歳）<br />
場所：英国王立音楽院（<a href="http://www.ram.ac.uk/">ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック</a>）　<a href="http://www.ram.ac.uk/museum">ミュージアム</a>内　ピアノギャラリー<br />
対象：一般　5-11歳の子どもとその保護者<br />
参加費：無料
</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />





<div class="t1">アカデミーのミュージアムでファミリーワークショップ</div>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="アカデミーで開催された学校ワークショップ" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM03_02.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none" style="" /></span><br />アカデミーで開催された学校ワークショップ</div>

<p>今回のファミリー・プレイデーが行われたのは、アカデミーのミュージアムの１フロア。ミュージアムはアカデミーのすぐ隣の建物なので、学生やスタッフも行き来しやすく、また一般の親子がアカデミーやミュージアムに足を運ぶきっかけにもなる。１階にはショップと特別展示スペース、２階は弦楽器、３階には鍵盤楽器のコレクションが常設展示されている。さほど大きなスペースではないが、様々な時代の貴重な楽器を間近に見ることができ、また２，３階には修理工房が併設されており、ガラス越しに見ることもできる。</p>

<p>午前中は５歳から８歳、午後は８歳から11歳の子どもとその保護者が、鍵盤楽器フロアに８組ずつほど集まった。両親ともに参加している家族や、友達の家族と参加する姿も見られる。スクエアピアノやトルコ行進曲用のペダルつきのピアノなどを少し脇に寄せた床に、親子、そしてワークショップリーダーの<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/10/21_11496.html">ジュリアン・ウェスト</a>、今回の参加学生５名が混じって円を描いて座った。胸にネームタグを貼っている。アカデミーの建物には来たことがある人はいるが、ミュージアムは初めてという人がほとんど。「ここに来るまでに何があったか教えて？」と聞くと、「ピアノ！」「ホルン」「作りかけの楽器があった！」などと、既に子どもたちはこの場所に興味津津の様子。</p>



<p>参加者の中には、ピアノやチェロ、ドラムなど何らかの楽器を始めている子が、特に午後の大きい子のグループには多くいた。友達に誘われて初めてという人から、いくつもファミリー向けイベントに参加している人、アカデミーの学生に楽器を習っていて情報をもらった人、何か楽器を始めさせようかと思うが、音楽が好きかどうか、どんな楽器に興味を示すのかまだ分からないので、音楽を間近に体験できる機会をインターネットで探していて見つけたなど、熱心な親も多かった。</p>
<br />


<div class="t1">自筆譜の図像とハンドチャイムで音楽を想像してみる</div>


<div class="right" style="width:165px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="チューバを覗き込む子ども（Christopher Placeのチルドレンセンター）" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM03_03.jpg" width="165" height="220" class="mt-image-none img" style="" /></span><div style="text-align: left;">チューバを覗き込む子ども（Christopher Placeのチルドレンセンター）</div></div>
<p>今回のファミリー・プレイデーのテーマはメンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』。ミュージアムがその自筆譜を公開中の企画展示『オーケストラの魔術師』との連携企画だ。まずはジュリアンがピアノで序曲の冒頭部分を弾いてみる。「これは、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』というお話をもとに作られた音楽。今まさにお話が始まろうとしていて、お話の雰囲気を作っているところなんだ。劇場に行ったことある人いるかな？じゃあ、ライトが消えてこれから始まりそうな雰囲気って、わかるよね。」と話しだす。</p>

<p>「今私が弾いたところは、本当はオーケストラと言ってたくさんの楽器の人たちが弾くのだけれど、その楽譜がどうなっているか、見てみる？」とミュージアムコレクションのメンデルスゾーンの自筆譜のスライドを映す。「作曲したメンデルスゾーンが自分で書いたものが残っているんだよ。どう見るかわかるかな？まず一番左に演奏する楽器の名前が書いてある。ほら、オーボエ、クラリネット、トランペット...。そして左から右の方へ、上下が同時に起こっていくんだ。」と楽譜を指しながら説明する。楽譜の図像で見ると、最初にいくつかの楽器が同時に始まり、途中で別の楽器が加わったり移ったりするのが目で見て分かる。</p>

<p>「最初の所、どんな雰囲気の音か演奏してみたい？」と聞くと積極的な子がさっそく手を挙げる。ジュリアンはそれぞれ１つの音がするハンドチャイムを渡し、１つずつ音を鳴らしてみる。「これが同時に鳴るとハーモニーになるんだよ。」と最初の４つの和音を順にみなで奏でてみる。「これはお話を話し始めようとしているところ。『むかしむかしある所に...』ってね。どんな感じで始めたい？」と聞くと、ある子が「静かにやさしく始める」と答え、なるべくやさしく和音を奏でてみる。「ボーン」とやわらかい和音が響く。「どう？お話が始まりそうな感じがする？」と言うと、みんなうなずく。</p>
<br />

<div class="t1">何で音楽があてられたのかな？</div>



<p>「『真夏の夜の夢』には、人間と妖精が出てくるんだ。中でも妖精パックは、すばしこくていたずら好きで、人間に魔法をかけちゃうんだ。」と言って、妖精の絵のスライドを見せる。「それから、森の中で眠る静かなシーンや、盛大な結婚式のシーンもあるよ。」と森の風景とダイアナ妃の結婚式の写真を見せた。「これから聴く音楽が、どのシーンのものなのか、あてられるかな？彼らが弾いてくれるよ。」と、学生演奏家たちを紹介。</p>

<p>フルート、ヴァイオリン、フレンチホルン、クラリネットの４名が、まず１つ目の曲を演奏する。軽快な感じの音楽に、子どもたちは「妖精」と「結婚式」に意見が分かれて決めきれない。「３つ全部聴いたら分かるかもしれないね。」と次の曲へ。今度はホルン１人で静かでゆったりとした音楽を演奏。子どもはすぐに手を挙げて、「森で眠っているところ！夢を見ている感じ」と答える。３曲目が始まると、子どもたちは一斉に「あっ！」と表情を明るくし、母親に「結婚式で聴いた！」と耳打ち。おなじみの結婚行進曲だ。さて、それで１曲目は「妖精」と分かったわけだが、もう一度聴いてみることに。</p>

<p>ジュリアンが尋ねる。「どうしてこれが妖精の曲だってことが分かるのかな？何か気付くことはある？」すると子どもたちからは、「小さなステップがたくさん聞こえる。」「いたずらっぽく飛び回ってる感じがする。」という意見。フルートで吹いてみると、確かに速くて短い音がたくさん出てくる。「音は大きかった？小さかった？」と聞くと、「小さかった。」と。「そうだね、メンデルスゾーンは妖精の様子を、速くて短いたくさんの音と、小さくて軽い音とを使って表したんだね。」とジュリアン。</p>

<p>「それに比べて、結婚行進曲の方はどうだった？大切でわくわくするように聞こえるのは何でかな？さっきと比べて速さはどう？」と尋ねると、ダイアナ妃の写真を指して「ゆっくり。だって、ドレスで堂々と歩くから。それに、勝利の音楽みたいにお祝いしている感じがする」と言う。「それはきっとこの音のことだね。これはファンファーレと言って、あなたが言ったように、戦いに勝って帰る時にトランペットで吹いていたんだよ。」「じゃあ、眠りの音楽はどうしてすぐに分かったの？」と聞くと、「静かだった」「すごく優しい感じ」「ゆっくり」「私が眠くなったから」などの答え。「そうだね。たった１人でホルンが優しい音で、長ーい音をゆーっくりと吹いていたね。」</p><br />

<div class="t1">楽器と演奏の仕方を実験しながら音楽を作る</div>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ミュージアムガイド" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM03_04.jpg" width="150" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ミュージアムガイド</div>

<p>ここからは、今のイメージをヒントに、学生たちと3つのグループに分かれて、3つのうち好きなテーマの音楽を自分たちで作ってみることに。このグループでは、大学院生が指揮を執り、メンバーの希望の結果、妖精の音楽を作ることに。「どうやったら妖精の音楽らしくなるかな？」とリーダーが聞くと、子どもや親から「小さい音」「ステップみたいに短い音と休みをたくさん入れる」とアイディアが出る。「どうやったらここにある楽器を使って、音楽で表せるかな？」と聞くと、「たくさんの楽器で、短い音をすごく静かに鳴らす」「低い音より高い音の方が似合う気がする」と。「じゃあ、いいなと思う楽器を手にとって、どうやったら高くて速くて静かな音が出せるか、実験してみて！」と投げかける。</p>

<p>「あっ、こんなのは？」とマラカスを小刻みに振ったり、ドラムもバチの代わりに指先で優しく音を出してみたり。「ドラムやマラカスも、陽気で大きな音にしか使えないわけじゃないんだね。色んな音の出し方があるね。よく発見したね！」と学生が褒める。学生たちの楽器でもトライ。選んだハンドチャイムの和音をヴァイオリンで奏でてみると、子どもから「ちょっと悲しそう。もっと速く弾けない？」とリクエスト。ヴァイオリニストは「じゃあ、こんな弾き方はどう？」とトレモロやピチカートをやってみせ、子どもに選ばせる。</p>

<p>こうして素材が決まると、今度はどうやってそれらを演奏するかだ。「全部一緒に鳴らす？」と聞くと、「ううん、少しずつ始めて増やしていって、最後はまた静かになる。」というアイディア。「最初はどの楽器で始める？」と聞くと、ヴァイオリンのトレモロとハンドチャイムを指名。「どう？オープニングによさそう？」とリーダーが尋ねると、他の子たちも「いいね！」と納得。「次はだんだんと増やすんだね。いいなと思う順番とタイミングで指名して。」と言うと、別の子が音を聴きながらシェーカー、ボンゴ、トライアングル、木魚と次々に指名していく。学生は模造紙に順番を書く。ヴァイオリンの学生が「私はさっきのままでいい？」と聞くと、「素早く飛び回るところだから、ピチカートに変えて」と希望。ヴァイオリンがピチカートでリズムを刻みだすと、ボンゴの子もそれにあわせてリズムを変えてきた。「いいね、よくヴァイオリンの音を聴いていたね。それで行こう！」ということに。全部加わって盛り上がった所で、終わり方を決める。「これはどう？」とある子がゴングを取り上げ、静かに3回ゆっくり鳴らす。「うん、妖精のパーティも終わって、元の世界に戻ったっていう感じでいいね。」と採用。</p><br />

<div class="t1">小規模でも関連性と定期性を大事に企画</div>



<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="アカデミーミュージアム入口" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/RAM03_05.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />アカデミーミュージアム入口</div>


<p>40分程して各グループが集まり、お互いに披露。リーダーが指さしたり、大きさを身体で表したりするのを見ながら、先ほどの音楽を再構成していく。同じ妖精を選んだ他のグループも、別の楽器でまた違った音楽ができている。テーマは明かさずに最後に当てると、それぞれの音楽のポイントを抑えた後だけに、みんなぴたりと当たった。こうして1時間半で音楽を作って演奏するワークショップが拍手で終わった。「1階にスライドで見せたメンデルスゾーンの自筆譜が飾ってあるから、ぜひ実物を見て帰ってね！」と声をかける。</p>

<p>「アカデミーのミュージアムでは、過去にも年に一度などワークショップをやったことがありましたが、小規模でももっと頻繁にやった方がよいのではないか、また定期的にやることで、参加者も時期を予測できるのでいいだろうということで、各タームに１回ずつ、年３回やろうと企画しています。」とミュージアム担当のフィオナが語る。「関係のないイベントでここに足を運んでもらうのではなく、ミュージアムのコレクションと絡めた企画をするようにしています。それでないと、他ではなくここでやる意味がなくなってしまうので。」と構想を語った。帰り際には、周りの古楽器を覗き込み、アルバイトの学生に演奏してもらっている姿なども見られた。</p>

<div style="font-size:11pt;font-weight:bold;text-align:left;">スケジュール例</div>

<table class="simple">
<tr>
<td>10:30-11:10</td>
<td>イントロ＆全員で『真夏の夜の夢』の音楽のワークショップ</td>
</tr>
<tr>
<td>11:10-11:45</td>
<td>グループ別に音楽づくり</td>
</tr>
<tr>
<td>11:45-12:00</td>
<td>集まって発表</td>
</tr>
</table>


<p>（アカデミーの『ミュージック・イン・コミュニティ』の理念については、<a href="/report/02soc/london/2010/10/21_11496.html">こちらの記事を参照</a>）</p>




<p style="text-align: right;">取材・執筆：二子千草</p>



<div class="next">＜＜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/10/26_11497.html">第2回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/03/11_12094.html">第4回</a>＞＞</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>英国王立音楽院『ミュージック・イン・コミュニティ』第2回</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/10/26_11497.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2010:/report/02soc/london//56.11497</id>

    <published>2010-10-26T01:34:50Z</published>
    <updated>2011-03-11T04:27:01Z</updated>

    <summary>演奏家であることの意義を考える必修授業の中身とは</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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<div style="text-align: right;margin-bottom:10px;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/02soc/london/english/ram-2.html">英語</a>】 【<a href="/report/02soc/london/2010/10/21_11496.html">第1回</a>｜<strong>第2回</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/03/03_12093.html">第3回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/03/11_12094.html">第4回</a>】</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt=" 英国王立音楽院『ミュージック・イン・コミュニティ』第2回~インタビュー2：'演奏家であること'についてのプログラム " src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/ram-title2.gif" width="590" height="53" class="mt-image-none" style="" /></span>


<div class="right" style="text-align:center;"><object width="180" height="150"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/watch?v=W2Tgw4rLTxw"> </param> <embed src="http://www.youtube.com/v/W2Tgw4rLTxw" type="application/x-shockwave-flash" width="180" height="150"> </embed></object><br /><a href="http://www.youtube.com/watch?v=W2Tgw4rLTxw" target="_blank">ビデオ（別窓）</a></div>



<p style="padding-top:15px;">前回、ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック（以下アカデミー）の『ミュージック・イン・コミュニティ』の導入について、コミュニティと学生両方に対するアカデミーの役割の側面から、オープンアカデミー主任のジュリアン・ウェスト氏に話を伺った。引き続き、カリキュラムの具体的な内容についてインタビューを進める。</p>

<div style="clear:both"></div>




<div class="t1">将来のプロの演奏家を育てるカリキュラム</div>

<div class="right"><img alt="" src="/report/02soc/london/images/ram2_01.jpg" class="img" style="" /></div>

<div class="q">― 『ミュージック・イン・コミュニティ』のカリキュラムは具体的にどのようなものですか？</div>

<p>『ミュージック・イン・コミュニティ』は、アカデミーの学部3年生の必修科目です。12回のレクチャーと1回の実地研修とで構成されています。4年生では選択科目として12名限定で開講しており、22回のレクチャーと3つの異なるプロジェクト参加により、より自分たちでワークショップのデザインやリードすることについて学びます。昨年から大学院生も選択履修できるようになり、数日間にわたるワークショップへの参加など、より実践的な内容を行います。アカデミーにはこれを専門とした学生がいるというのではなく、全ての学生が、自分の演奏や作曲などの専門を別に持っています。</p>

<div class="q">― それでは、将来のワークショップリーダーを育てるというよりも、将来の演奏家を育てるためのカリキュラムということですね。</div>
<div class="right"><img alt="" src="/report/02soc/london/images/ram2_02.jpg" class="img" style="" /></div>

<p>そうです。実際、非常に興味を持って、卒業後にワークショップ活動を続ける学生もいますが、これは'演奏家であること'についてのカリキュラムであって、アカデミーの主眼としては、自分たち音楽家や自分の楽器が人々やコミュニティにどう貢献できるかを発見するということにあります。そういう意味で、アカデミーの全学生が3年生の時に履修が義務づけられています。</p>

<div class="t1">レクチャーと実地研修で実践的な感覚を養う</div>

<div class="q">― 12回のレクチャーではどのようなことを扱いますか？</div>

<p>アカデミーのほとんどの学生にとって『ミュージック・イン・コミュニティ』の分野は未知の世界です。ですから3年生のレクチャーの内容はまさにイントロダクションです。まず学生に、この分野の活動が、'学校にコンサートをしに行く'こととも、'楽器の弾き方を教える'のとも違うということ、それらのどちらでもない間に位置するものだということを理解してもらいます。こうしたことが本当に自分の中でピンとくるまでには、多くの学生にとってかなり時間がかかるものですし、実際にやってみるまでは十分に理解できないものです。ですから、実地研修とあわせて初めて意味をなすものだと考えています。</p>

<p>その他には、コミュニティ音楽活動をする上での基礎的な講義を行います。この分野の仕事というものがどんなものか？どういった歴史を持つのか？政府の方針は？自治体、アーツカウンシル、オーケストラ、ホールその他のアウトリーチプログラムについてや、それらとどう関わっていくのか、など。</p>

<div class="right"><img alt="" src="/report/02soc/london/images/ram2_03.jpg" class="img" style="" /></div>

<p>そして、自分たちが今後のキャリアの中でこの分野にどう関わっていけるのかを考えるために、非常にシンプルな問いを考えたりします。「あなたなら、どうやって自分自身や自分の楽器について、今までその楽器を見たことのない人に紹介しますか？」「これから演奏する作品について、自分の持っている知識や自分と作品とのつながりなどから、何がおもしろいのか、どこが好きなのか、どうして自分がそれを弾きたいと思うのか、をどのように伝えますか？」と。聴衆の多くは、なぜ'あなたが'その音楽作品を演奏したいのかに興味があるのです。</p>

<div class="q">― レクチャーは全て先生がされるのですか？</div>

<p>私自身が行うレクチャーの他に、なるべく多くの分野で実際に活躍しているゲストスピーカーに来てもらっています。ほとんどがフリーランスのワークショップリーダーで、オーケストラやホール、オペラカンパニー、フェスティバルなど、学生が卒業後に関わることになりそうな分野の活動を代表するような人たちに来てもらい、現実の仕事の話や、その場でプロジェクトを実際にリードしてもらったりします。学生はそこで参加者となることで、子どもの立場に立って、子どもがここで何を学んでいるのか、どのように学んでいるのか、何の要素がその学びを可能にしているのか、を体験しながら考えることができます。</p>

<div class="q">― 実地研修はどのようにアレンジされますか？</div>

<p>学部3年生は1回6時間程度の実地研修を行います。1日の場合もありますし、2日に分けて行われる場合もあります。4名から6名の学生とワークショップリーダーとして私か外部のゲストでグループを組みます。ほとんどが地元の小学校で、その他ミュージアムやホールなどのプログラムに参加する場合もあります。実地研修が1回とは少ないかもしれませんが、1学年約75名を1回ずつ手配するのもなかなか大変なものです。</p>

<div class="q">― 受け入れ先の学校の自治体やホールなどの団体との関係は？</div>
<div class="right"><img alt="" src="/report/02soc/london/images/ram2_04.jpg" class="img" style="" /></div>
<p>学校のあるウェストミンスターや隣のカムデンのカウンシルの音楽コンサルタントと会合を持ち、市の政策や強化したいと思っている分野と、アカデミーのコミュニティプロジェクトとがどのように合致するかを常に協議しながら、プロジェクトをデザインしています。カウンシル側が、最も恩恵を得ると考える学校を推薦し、毎年10校から12校ほどを訪れています。学校は、続けて行く所と新規の所とが混ぜられています。</p>

<p>受け入れる学校側は金銭的には無料です。学生に謝礼はありませんが、単位を得ることになります。ワークショップリーダーや基本的な経費は、学生の指導の一環としてアカデミーからの予算で賄っています。時々、カリキュラム外で、例えばウィグモアホールとの共同プロジェクトを立ち上げる場合などは費用を折半しますし、学生の指導に直結していないプロジェクトに関わる場合には、そのための資金調達が必要になります。</p>

<div class="t1">学生の変化</div>

<div class="q">― 学生の反応はどうですか？</div>

<p>実に様々です。4年生以上に関しては選択制ですので、もともと熱意のある学生が来ますが、3年生に関しては必修科目ですので、態度も非常にばらばらです。特に年度の初めは、熱心な学生もいれば、全く興味はないけれど必修だからいなければならない、というくらいの学生もいます。ですが、クラスが進むにつれこの分野への理解を深め、また実地研修で子どもと関わる中で、学年末には、ほぼ99％の学生が関心を持ち、ポジティブな経験と認識するようになっているようです。</p>

<p>前にも述べたように、多くの学生にとって、自分たちが何であるのか、なぜ音楽を学ぼうと思ったのか、なぜこの楽器を選んだのか、演奏家としての自分のアイデンティティを発見／再発見する機会となっています。また、子どもたちの反応に接する中で、自分が思っていたよりもずっと大きなインパクトを与えられるのだということ、そして、聴衆がそこから得ているものは、自分たちが想像していたものをはるかに超えたものだ、ということに気づくようになります。ある意味、最初にそうした内容を期待していなかった学生こそ、発見による変化の幅が大きいように思います。</p>

<div class="q">― 学生の専攻の楽器によって反応や成果は異なりますか？</div>
<div class="right"><img alt="" src="/report/02soc/london/images/ram2_05.jpg" class="img" style="" /></div>

<p>楽器間の違いはほとんど感じません。個人差の方が大きいように思います。また、イギリスではオーケストラやアート団体のアウトリーチ活動も歴史が長くなってきたので、最近のイギリス出身の学生は、自分たち自身が学校で受けた経験があるので、どんなものかを把握するのが早く、またより深い理解にもつながっています。自分たちで体験したことのない海外の留学生にとっては、そこの壁がまず大きいようですが、逆にインパクトが強く、卒業後母国に持ち帰ってやりたい、という熱意を抱く学生も多くいます。</p>

<div class="t1">どんなコンテクストでも音楽家としての最高の力を発揮する</div>

<div class="q">― ピアノの学生が小学校を訪問する際には、ピアノがある学校を選んでいますか？</div>

<p>理想的には、ピアノの学生も自分の専門の楽器を生かしてプロジェクトを行うのが望ましいですが、実際そうはいかない所もあります。この近辺で訪問する小学校には、何らかのピアノが1台ある場合が多いですが、状態はたいていよくありません。音楽室がある学校もありますが、楽器をトロリーに乗せて、使う時に教室に移動させてくる学校も多いですし、動き回るスペースや環境の変化を考慮して大きめのスペースを使わせてもらうこともあるので、実際に使うスペースにピアノがあるとは限りません。</p>

<div class="right"><img alt="" src="/report/02soc/london/images/ram2_06.jpg" class="img" style="" /></div>

<p>ピアノがなかった場合、ピアニストはどうするのか？その時こそ、'音楽家としてのどんなスキルを自分は持っているか？''どんな音楽的な知識とスキルを、その場に提供できるのか？'を考えるよいチャンスです。例えば、パーカッションを使って子どもと音楽を作る時など、ピアノを弾かなくても、自分が使える音楽家としての知識がたくさんあるのです。音楽家としての耳を持っていること、作品についての知識や音楽の構造の理解、アンサンブルの感覚、どのように音楽として作り上げるのかの知識、経験、直観、センス等々。こうした経験が、自分が'音楽家である'ことの再認識、また自信を与えるのです。</p>

<div class="q">― 学生がこのプログラムによって学ぶ最も重要なことは何だと思われますか？</div>

<p>真に大きな影響をもたらすのは、'演奏の質'だということです。例えば、ある時ヴァイオリンの学生が保育園に行って、子どもたちの知っている「きらきら星」などのわらべ歌をいくつか演奏しました。子どもたちは手をたたいて楽しみ、喜びました。その時、「今は何を練習しているの？」と聞かれ、「シベリウスのコンチェルト」と答えると、子どもたちはそれを弾いてほしいと頼みました。そこでコンチェルトの1楽章の抜粋を演奏すると、子どもたちは「きらきら星」の時とは打って変わって、度肝を抜かれたように口をぽかーんと開けて、シーンとなってまさに惹き込まれていたのです。</p>

<p>それが、音楽家として学ぶべき最も大切なことの一つなのです。コンサートホールにせよ、小学校にせよ、どんな異なるコンテクストにおいても、音楽家としての最高の力をそこで発揮するということです。そこで初めて、その音楽は人々にとって真のインパクトを与え、それが人々に真の芸術的経験を与えるということなのです。子どもたちは、それが何の作品なのかを全く知らなくても、演奏家の音楽との真摯な関わり方をよく見ていて、それが大切な意味を持つことを感じとっているのです。</p>

<div class="q">― アカデミーの『ミュージック・イン・コミュニティ』のユニークな点は何でしょうか？</div>

<div class="right"><img alt="" src="/report/02soc/london/images/ram2_07.jpg" class="img" style="" /></div>

<p>色々な質の高い団体や人材とのパートナーシップを持っていることだと思います。<a href="http://www.wigmore-hall.org.uk/" target="_blank">ウィグモアホール</a>、<a href="http://www.oae.co.uk/" target="_blank">オーケストラ・オブ・ジ・エイジ・オブ・エンライトメント</a>、<a href="http://www.spitalfieldsfestival.org.uk/" target="_blank">スピタルフィールドミュージック</a>など、ハイクオリティの音楽を提供するコミュニティプロジェクトを率いる団体から、学生のうちから学べるということです。もう一つのユニークな点は、このプログラムが、アカデミーの学生の「演奏家である」という意識と強く結びついていることです。これはまさに、自分自身について、音楽家としての自分のアイデンティティについてのプログラムなのです。そういう経験の中から、コンサート会場でない様々なコンテクストにおいても、音楽家として、芸術家としての力を発揮する力をつけ、音楽家としてのアイデンティティを養うことができるのだと考えています。</p>

<p>（次回は、実際のワークショップの模様を見てみましょう）</p>

<p style="text-align: right;">取材・執筆：二子千草</p>



<div class="next">＜＜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/10/21_11496.html">第1回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/03/03_12093.html">第3回</a>＞＞</div>]]>
        
    </content>
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    <title>英国王立音楽院『ミュージック・イン・コミュニティ』第1回</title>
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    <published>2010-10-21T04:23:34Z</published>
    <updated>2011-03-11T04:26:47Z</updated>

    <summary>社会における音楽家の役割とは？必修課目『ミュージック・イン・コミュニティ』のコンセプト</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
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<div style="text-align: right;margin-bottom:10px;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/02soc/london/english/ram-1.html">英語</a>】 【<strong>第1回</strong>｜<span style="color:#cccccc"><a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/10/26_11497.html">第2回</a></span>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/03/03_12093.html">第3回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2011/03/11_12094.html">第4回</a>】</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="英国王立音楽院『ミュージック・イン・コミュニティ』第1回~インタビュー１：音大カリキュラムとしてのコミュニティ音楽" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/ram-title1.gif" width="590" height="53" class="mt-image-none" style="" /></span>



<div class="right" style="text-align:center;>
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<a href="http://www.youtube.com/watch?v=IAcBIDhy1qg" target="_blank">ビデオ（別窓）</a></div>


<p style="padding-top:15px;">『ミュージック・イン・コミュニティ』は、188年の歴史を誇るイギリスのロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック（RAM、英国王立音楽院）のカリキュラムの一つである。世界有数の演奏家を輩出し続けている音楽大学がこうしたプログラムを全ての学生の必修科目としている理由とは何であろうか？担当のオープンアカデミー主任ジュリアン・ウェスト氏にお話を伺った。</p>


<div style="clear:both"></div>
<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="margin:0 10px;">
名称 ： <a href="http://www.ram.ac.uk/open-academy" target="_blank">ミュージック・イン・コミュニティ</a><br />
主催 ： <a href="http://www.ram.ac.uk/" target="_blank">ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック</a>　<a href="http://www.ram.ac.uk/open-academy" target="_blank">オープンアカデミー</a><br />
所在 ： Marylebone Road, London NW1 5HT, UK（<a href="http://maps.google.co.jp/maps?f=q&source=s_q&hl=ja&geocode=&q=royal+academy+of+music+Marylebone+Road,+London+NW1+5HT,+Uk&sll=51.522578,-0.154091&sspn=0.011749,0.026822&g=Marylebone+Road,+London+NW1+5HT,+Uk&brcurrent=3,0x0:0x0,0&ie=UTF8&hq=royal+academy+of+music&hnear=Marylebone+Rd,+London+NW1,+%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9&ll=51.524112,-0.152972&spn=0.005874,0.013411&t=h&z=16" target="_blank">地図</a>）<br />
対象 ： 学部3年生必修、4年生・院生選択<br />
インタビュー ： ジュリアン・ウェスト氏（Julian West　: <a href="http://www.ram.ac.uk/find-people?pid=227" target="_blank">Head of Open Academy</a>）
</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

<br />


<div class="t1">「音大がなすことの先入観への挑戦」オープンアカデミー</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/ram1_01.jpg" width="150" height="200" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<p>ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック<small>（以下アカデミー　※<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/07/05_10917.html">RCMロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック</a>とは異なる）</small>は1822年にロンドンに設立された音楽大学で、サイモン・ラトルやエルトン・ジョンなど数多くの傑出した音楽家を世に送り出してきた。リージェントパークの南というロンドンの一等地に、一流の指導陣、一流の音楽家や団体との交流、コンサートやシアター用のホール、100以上の練習室、録音スタジオなどの設備を備えた環境に、学部から博士課程まで器楽・声楽・作曲・指揮・ジャズなど約17の学部に亘り、世界50カ国以上から700名以上の学生が集まってきている。2009年の英紙の高等教育に関する調査では、イギリスの専門家養成機関の第一位を獲得し、イギリスで音楽を学ぶのに最もふさわしい場所としての評価を受けた。</p>

<p>「最高水準の指導を提供する」伝統を誇るアカデミーはまた、「学生が、音楽家という職業への刻々と変化する要求に応じて、音楽家として成功したキャリアを築くための準備をすること」にもその使命を置いており、90％以上の学生が、卒業後に音楽を職業とすることに成功している。近年は特に「これまでにないほど広い」能力が音楽家に求められている時勢を意識し、「音大が何をするかの先入観への挑戦」としてオープンアカデミー部門を設立し、その主な活動として2004年から『ミュージック・イン・コミュニティ』のクラスを開始した。その授業を担当する、オープンアカデミーの主任のジュリアン・ウェスト氏にインタビューをした。</p>

<div class="t1">コミュニティ音楽教育との関わりのきっかけ</div>

<div class="q">― オープンアカデミーの主任とはどのような仕事ですか？</div>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/ram1_02.jpg" width="150" height="200" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<p>ロイヤル・アカデミーでは、オープンアカデミーの主任（Head of Open Academy）として2年務めています。『ミュージック・イン・コミュニティ』というクラスを専門に担当して、他に楽器指導は兼任していません。その他、他の学科がどのように外部に活動を拡げられるかという観点からアドバイスや調整をする、各学科に対するコンサルタントのような役割も果たしています。一般公開しているアカデミーのイベントについては、別のイベント部門が運営していますが、もちろんそことも共同で連動企画を考えたりしています。</p>

<div class="q">― どのようにコミュニティ音楽教育の道に入られたのですか？</div>

<p>私はオーボエ奏者としてフリーで活動していたのですが、ある時、友人の一人に、彼が音楽ディレクターをしている<a href="http://www.glyndebourne.com" target="_blank">グラインドボーンオペラ</a>の若者グループの作品に演奏参加をしないかと誘われました。実はグラインドボーンオペラは、1986年設立というイギリスで最も早くコミュニティ教育部門を備えた先進的なアート団体の一つで、私はそこでの仕事がとても気に入りました。そこでそれまでの中学生グループに加え、小学生向けの若者グループを新たに立ち上げるので、その音楽ディレクターとして働いてみないかという話をいただき、快諾したのが始まりです。</p>


<div class="q">― それでは、当時は特にワークショップの指導も学習もほとんど経験がないまま、一から始められたのですね。</div>
<p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/ram1_03.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img right" style="" /></span>
そうですね。15年ほど前のことですが、当時はそのためのトレーニングのようなものはほとんどなく、ギルドホール音楽院にコースができましたが、依然この世界に入るための明確なキャリアパスのようなものはありませんでした。ですから、仕事をしながら、グラインドボーンオペラの教育部門の持つ経験とスキルとを学ばせてもらうという感じでしたね。ほとんど未知の世界でしたが、オペラ作品に基づくプロジェクトが主だったので、演劇的動き、音楽、デザインと3人のチームの中の1人として働くことができ、非常に多くのものを学ぶことができました。</p>

<div class="q">― 現在もアカデミー以外での活動をされていますか？</div>

<p>その後、フリーランスとして色々なアート団体と一緒に働いてきましたが、現在でもアカデミーと外部の活動と約半分ずつの割合で仕事をしています。主な活動分野としては、ウィグモアホールの『<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/12/18_9941.html">チェンバートット・イン・コミュニティ</a>』を始めとする幼児教育活動、認知症の患者に対する音楽療法を行う『<a href="http://www.wigmore-hall.org.uk/community-and-education/musicforlife" target="_blank">ミュージック・フォー・ライフ</a>』、学習障害などを持つ子どもから大人までの特別支援教育活動の3つになります。</p>

<div class="t1">コミュニティ、学生に対するアカデミーの役割</div>

<div class="q">― こうしたコミュニティでの活動に対するアカデミーの役割はどのようなものだと考えていますか？</div>


<p>アカデミーは、豊富な資源や知識、素晴らしい専門家や音楽家を有しているという点で、非常に素晴らしい場所です。アカデミーは現在、こうした素晴らしい資源をこの建物の壁の外にまでどのように拡げられるか、ということに意欲的です。そしてそれは、高水準の学生指導の価値に逆行するものではなく、むしろ学生のトレーニングを通じて達成されるものだと考えています。そこでカリキュラムに『ミュージック・イン・コミュニティ』を導入し、学生が実際にコミュニティに出て、クリエイティブなプロジェクトを通じてコミュニティと関わる制度を作りました。アカデミーの役割としては、普段はハイレベルな生の音楽を体験する機会のない人々にまで、そのアクセスを拡げ、音楽への興味を喚起し、何らかの形で音楽を自分たちの生活の一部として取り込んでもらえるようになることだと信じています。</p>

<div class="q">― カリキュラムを通じた学生への学びのインパクトも、アカデミーの役割の一つですね。</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/ram1_04.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<p>はい。まず学生が、コンサートホールの外にも、自分たちの音楽家として、演奏家としての役割があるという視点が持てるようになることが第一の目的です。それと同時に、そもそも一体なぜ自分は音楽を演奏したいと思ったのか、その理由を発見／再発見することも大きな意味を持っています。アカデミーの学生は、ここに入るためにとても厳しい競争をくぐってきていて、入った後は尚更厳しくなる一方ですから、なぜそもそも音楽をやりたかったのかを簡単に見失ってしまいがちです。このアカデミーの建物から一歩外に出て、子どもたちやコミュニティの人々と音楽を通じて接することで、音楽や音楽家が人々に与えることのできる非常に大きなインパクトを感じることができます。子どもたちの素直なリアクションを見て、そこに自分たちがかつて抱いていた感情を見て、「これが、私が音楽を学ぼうと思った理由だ。」と再認識することができるのです。自分と、音楽家としての自分とを再び強く結びつけ、音楽家としてのアイデンティティの形成を助けるのだと考えています。</p>

<p>つまりアカデミーは、我々の学生の認識や経験を豊かにするとともに、その豊かな資源を開放し、コミュニティにハイクオリティな音楽の体験を広める、という二つの大きな役割を担っているのです。</p>

<p>（次回は『ミュージック・イン・コミュニティ』の具体的な内容を見てみましょう）</p>

<p style="text-align:right;">取材・執筆：二子千草</p>

<div class="next">｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/10/26_11497.html">第2回</a>＞＞</div>]]>
        
    </content>
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    <title>ギルドホール音楽院『コネクト』　第6回 ~学校訪問プロジェクト</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/08/13_11106.html" />
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    <published>2010-08-13T06:20:48Z</published>
    <updated>2010-08-13T12:11:19Z</updated>

    <summary>音楽院と地域の共同企画。『ダイナミック・チェンジ』とは</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/">
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<div class="images1">
<div style="text-align: right;margin-bottom:10px;font-size:10pt;">
【 <strong>日本語</strong>｜<a href="/report/02soc/london/english/guildhall06e.html">English</a> 】<br />
【 <a href="/report/02soc/london/2009/05/12_9932.html">第1回</a>｜<a href="/report/02soc/london/2009/05/22_9933.html">第2回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/07/04_9934.html">第3回</a>｜<br /><a href="/report/02soc/london/2009/07/14_9935.html">第4回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/08/06_9936.html">第5回</a>｜<strong>第6回</strong> 】</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="スクールプロジェクトの様子（2008年度より）" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school01_by_Katie-Henfr.jpg" width="220" height="167" class="mt-image-none" style="" /></span><br />スクールプロジェクトの様子（2008年度より）<br />
</div>



<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ギルドホール『コネクト』" src="/report/04ess/itntl/images/guildhall_title2.gif" width="403" height="54" class="mt-image-none" style="margin-bottom:20px;" /></span>


<h2 style="clear:none;margin-right:235px;">第6回&#65374;学校訪問プロジェクト</h2>



<p>ギルドホール音楽院が手掛けている『コネクト』のうち、音楽に関心のある子どもたち、若者たちが集まって音楽作りをするプロジェクトを第5回までに見てきた。今回は、ギルドホール音楽院の学生たちが、地元の小学校へ出かけて行き、そこで音楽作りをする『ダイナミック・チェンジ』というプロジェクトの様子をレポートする。</p>

<div style="clear:both"></div>

<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="font-size:10pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong style="color:#666">--- プロジェクト情報---</strong><br />
タイトル：ギルドホールコネクト『ダイナミック・チェンジ』<br />
場所：ロンドンのタワーハムレット地区の小学校8校<br />
対象：6-7歳の小学生、各20&#65374;30名程度×10クラス<br />
セッション：2010年1月&#65374;3月の平日に各2&#65374;3時間×7回のセッション<br />
コンサート：2010年3月18日（木）9：30&#65374;12：00　Hackney round church<br />
アーティスト：ギルドホール音楽院リーダーシップコース（修士）学生、卒業生
</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />


<div class="t1">音楽院と地域機関との共同学校プロジェクト</div>

<div class="images1"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="地元の小学校の門をくぐる" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school03.jpg" width="220" height="165" class="mt-image-none" style="" /></span><br />地元の小学校の門をくぐる</div>

<p>ギルドホール音楽院は、地元ロンドン東部の学校における音楽プロジェクトにも積極的に参加し、長期的に地域とのつながりを深めてきている（<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/05/12_9932.html">参照：インタビュー</a>）。そのうちの1つ『ダイナミック・チェンジ』というプログラムは、ロンドン東部のタワーハムレット地区の小学校を対象とした音楽づくりプログラムであり、2008年に続き2回目のシリーズである。</p>

<p>主導するのはギルドホール音楽院のリーダーシップコース修士課程2年目に在籍する学生と、近年修了した元学生たち。これは修士2年の必修プロジェクトの一つとなっている。今回参加している学校は、タワーハムレット地区の8校10クラスで、総勢15名程の音楽家たちが2&#65374;3名ずつ手分けして1&#65374;2クラスずつ受け持つという形で行われた。</p>


<div class="images1"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ワークショップはいつもの教室で" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school04.jpg" width="220" height="165" class="mt-image-none" style="" /></span><br />ワークショップはいつもの教室で</div>


<p>これはギルドホール音楽院と、<a href="http://www.lgfl.net/lgfl/leas/tower-hamlets/accounts/THe%20Grid/musicservice/" target="_blank">タワーハムレット・アート＆ミュージック　エデュケーションサービス</a>との共同プロジェクトとして企画されたもので、ミュージックサービスが学校の選択とアレンジ、資金調達を行い、ギルドホール音楽院が音楽家の手配、音楽作りを担当するという分担体制。タワーハムレット・アート＆ミュージック　エデュケーションサービス（TAMES)は市の機関の一つで、中央政府の子ども・学校・家庭省（<a href="http://www.education.gov.uk/" target="_blank">現教育省</a>）のDCSF Music Standard Fundからの資金援助を得て、市内の子どもと若者（4&#65374;18歳）を対象に主に教育的な音楽プロジェクトやサポートを提供している。地域の子どもみなが小さいうちに音楽経験を持てるようにという目的から、ギルドホール音楽院の他、ロンドン交響楽団やウィグモアホールなどの音楽機関の協力を得て、学校を対象とした楽器や歌、アンサンブルのレッスン、演奏機会の提供や学校教師への指導、土曜教室など数多くの音楽、アートのプロジェクトを行っている。</p>


<div class="images1">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="スクールプロジェクトの様子（2008年度より）" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school02_by_Katie-Henfrey.jpg" width="220" height="165" class="mt-image-none" style="" /></span><br />スクールプロジェクトの様子（2008年度より）</div>
<p>一方プロジェクトの中身を考案し、中心となって各音楽家たちを主導したのは、ギルドホール・コネクトでお馴染みのデッタとナターシャである（<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/07/14_9935.html">参照</a>）。2人はこう語る。「最初にこの『ダイナミック・チェンジ』の企画についてお話をいただいた時は、これだけ多くの人数の子どもたちが一緒に音楽を作りパフォーマンスをするということは、想像もつかないようなことでした。でも同時に、もし全ての10の学校グループが共通のテーマをもとに音楽づくりをして持ち寄ることができたなら、とてもおもしろいパフォーマンスになる可能性を秘めているのではないか、と思ったのです。」</p>

<div class="t1">'五感'をテーマに各学校のオリジナリティを出す</div>


<p>音楽家たちは'共通のテーマ'を携えて各担当する学校に散ばり、約2カ月に亘って計7回クラスを訪れ、2&#65374;3時間ずつのワークショップを行った。今回の'共通のテーマ'は'五感'。'見る''聞く''におう''味わう''触る'の5つのテーマを10グループそれぞれに1つずつ与え、それをもとにその学校のオリジナルの音楽を一から作る。</p>

<div class="images1"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="案を出し合うリーダーたち" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school05.jpg" width="220" height="165" class="mt-image-none" style="" /></span><br />案を出し合うリーダーたち</div>

<p>シャプラ・スクールが担当したのは'味わう'。2年前にコースを修了したマイク、修士2年のフェルナンドと東瑛子さんがリーダーとしてクラスへ向かった。まずは'味'についてみんなでアイディアを出し合う。「どんな味がある？」「どんな味が好き？」という話から、「季節や時間によって味が違う」と発展し、「私の生活の味」というタイトルの歌詞を作るに至った。20人ほどの児童はグループに分かれて歌詞やメロディを考え出す。歌はおなかがすいて起きてあたたかい紅茶を飲むところから始まり、朝の味、夜の味、夢の中の味と巡り、みんなが好きなチョコレート、ピザ、ジュース、チキンなどが歌詞に入った。</p>

<p>4回のセッションが過ぎると、だいたいの歌詞とメロディが出来上がった。マイクが「前回までに作った歌を覚えてる？誰か教えて。」と言うと、子どもたちは先を争って手を挙げる。「おなかがすごくすいたな」と1つ目の歌詞をある子が言い、「次は？」と当てていくと次々に歌詞が出て来る。忘れかけていた歌詞も、みなの記憶力をあわせるとちゃんと完成する。今度はコンサートに向けて歌詞に振付をつけることに。「熱くてやわらかいサモサ」は手をサモサの形の三角に、「辛いチキンウィング」は鶏の羽のように腕をパタパタするなど、子どもたちは喜んでアイディアを出す。振付は、次の歌詞を忘れた時ジェスチャーで思い出すのに役立つ。複雑なリズムのメロディをあわせて歌えるように、休符のところに手拍子を入れるなど、覚えやすく、かつ楽しく歌えるよう工夫する。</p>


<div class="images1">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="子どもの休み時間に手早く相談" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school06.jpg" width="220" height="165" class="mt-image-none" style="" /></span><br />子どもの休み時間に手早く相談

</div>

<p>子どもたちの休憩時間には、3人のリーダーたちは教室で集まって、今までに決まったものをどう曲として構成するかを話し合う。自分たちは楽器でどう参加するか？ハーモニーはどうするか？つなぎの部分はどうするか？など。休憩時間が終わり、「じゃあさっきの復習をみんなでしようか。」とマイクが言うと、子どもたちが「自分たちだけでやってみたいから、見てて！」と言い張る。自分たちの歌、という自主性が出て来たのである。クラスの担任の先生も一緒に参加して、歌や振りを覚える。いつもの子どもたちの様子をよく知っている先生がいることで、ワークショップ中もさりげなく子どもたちの位置を変えたり、授業の一環としてほめたり注意したり、集中力が切れそうなのが長く立っているせいだと感じたら座ることを提案したり、セッションとセッションの間も子どもたちと一緒に歌を復習して覚えたり、週に1回来る音楽家だけではカバーできない役割を担ってくれている。</p>

<div class="t1">10クラスの力を合わせてコンサート</div>
<div class="images1">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="コンサートの会場ラウンド・チャペル" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school07.jpg" width="165" height="220" class="mt-image-none" style="" /></span><br />コンサートの会場ラウンド・チャペル</div>
<p>こうして7回のセッションを経て、合同リハーサルの日がやってきた。午前、午後にそれぞれ5グループずつが集まり、初めて他のグループの前で自分たちの音楽を披露するのだ。子どもたちの到着に先立って、リーダーたちは各学校で作った音楽についてお互いに情報交換し、全体の構成、担当以外の音楽家にどう演奏に携わってほしいか、などを話し合う。子どもたちが順々に到着すると、デッタとナターシャがまずみんなの身体と声をウォーミングアップさせる。自分たちの学校以外のグループと初めて会って、初めはナーバス気味できょろきょろしていた子どもたちも、思いっきり声を出したり、音楽ウォーミングアップに集中しているうちに、だんだんと自信をもって立てるようになってくる。</p>

<div class="images1" style="width:226px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="使用する楽器もあらかじめ準備" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school08.jpg" width="220" height="165" class="mt-image-none" style="" /></span><br />使用する楽器もあらかじめ準備<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="リーダーたちの最終打ち合わせ" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school09.jpg" width="220" height="165" class="mt-image-none" style="margin-top:15px;" /></span><br />リーダーたちの最終打ち合わせ<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="歌にボディパーカッションに楽器に様々な組み合わせ" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school10.jpg" width="220" height="165" class="mt-image-none" style="margin-top:15px;" /></span>
<div style="text-align: left;">歌にボディパーカッションに楽器に様々な組み合わせ</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="コンサートの様子（2008年度より）" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/gh-school11_by_Katie-Henfre.jpg" width="220" height="165" class="mt-image-none" style="margin-top:15px;" /></span><br />コンサートの様子（2008年度より）</div>


<p>まず最初にシャプラ・スクールが自分たちの歌を披露した。担任の先生の復習と振付とのおかげで、たくさんの'味'の出てくる歌詞も、自信を持って大きな声で歌えた。歌い終わると、他のグループから盛大な拍手があがる。デッタが他のグループの子どもたちに聞いていく。「シャプラ・スクールの歌は、'五感'のうちどの感覚についてだった？」「味！」「どんな味が出て来たか覚えてる？」と聞くと、「塩味のピザ」「チョコレート」「ジンジャーブレッド！」などと、色々な方面から声が挙がる。みんな、他のグループがどんな音楽を作ったか興味津津で、よく聴いているのが分かる。</p>

<p>続いて1グループごとにそれぞれの音楽を発表していく。'聞く'をテーマにしたグループでは、「まわりの音によく耳を澄ましてごらん、何を伝えようとしているのかな？」と、ささやき声まじりの歌を、'におい'のグループは1666年ロンドンの大火の時の煙や焼け焦げたにおいが広がる様子を、歌とボディパーカッション、さらにいくつもの楽器の演奏も挟んで音楽を、生き生きとした動きとともに披露した。全部で10グループ、五感の各感覚を2クラスずつが担当したわけだが、どこも似た歌詞や音楽がなく、非常にオリジナリティあふれた音楽となった。</p>




<p>コンサートの当日。<a href="http://www.theroundchapel.org.uk/" target="_blank">ラウンド・チャペル</a>という地域の教会に付属した円形の多目的ホールに、音楽家と子どもたちは集まった。ホールのフロアに座った約300人の子どもたちと学校の先生、リーダーの音楽家たちに加え、コンサートを見に来た50名ほどの保護者や友達がホールのギャラリーに入った。</p>

<p>実はこのコンサートには、各学校がそれぞれ自分たちの音楽を演奏するだけでなく、最初と最後に全員で演奏する部分も含まれている。そこでは、五感が全くない真っ暗闇だったら...という歌から始まり、それぞれの学校の演奏により五感が目覚め、最後には全員で五感を使って外の世界を探検し、それによって自分たちの中身も変えて行こう、という大きな一つの音楽が出来上がり、全体は「内から外へ／外から内へ」というタイトルがつけられた。歌は各学校でも練習してきたのだが、10クラス集まって歌うのは初めて。さらに、せっかくいくつものグループが集まったのだからと、グループごとに音を変えてハーモニーを作ったり、輪唱形式にしたり、全員で強弱をつけると非常に大きなうねりとなり、子どもや先生たちも、自分たちがこれほど大きな効果を生み出しているということに半分信じられないような顔をしながら、コンサートでのパフォーマンスを楽しんでいた。</p>


<p style="text-align: right;">（取材・執筆　二子千草）</p>

<div class="next">＜＜<a href="/report/02soc/london/2009/08/06_9936.html">第5回</a>｜</div>
]]>
        
    </content>
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    <title>LSOディスカバリー　第２回：１歳からの音楽ワークショップ</title>
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    <published>2010-07-23T03:45:00Z</published>
    <updated>2010-07-23T03:49:10Z</updated>

    <summary>音楽との出合いは１歳児から！ロンドン交響楽団のとりくみ</summary>
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        <name>admin</name>
        
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<div class="img-f8">
<div style="text-align: right;font-size:10pt;margin-bottom:10px;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/02soc/london/english/lso-discovery-2.html">英語</a>】　【<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/07/14_10760.html">第1回</a>｜<strong>第2回</strong>】</div>
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_01.jpg" class="img" /><br />楽器と触れ合う幼児(c)LSO
</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="LSOディスカバリー　第２回：１歳からの音楽ワークショップ" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/lso02_title.gif" width="401" height="53" class="mt-image-none" style="margin-bottom:15px;" /></span>

<p>ロンドン交響楽団の教育活動は早くは1歳児から始まる。世界トップクラスの演奏者と聴衆を相手にすると同時に、音楽はおろか世界と出会ったばかりの幼児を相手にした音楽活動もコンスタントに行っている。まだ幼い子たちを対象に、どのようなセッションが行われているのだろうか？5歳児までの幼児期の音楽ワークショップの様子を見てみよう。</p>

<div style="clear:both"></div>



<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="font-size:11pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong style="color:#666">--- イベント情報---</strong><br />
タイトル：<a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=5125">幼児期の音楽ワークショップ</a><br />
対象：1歳&#65374;5歳児<br />
期間：毎週月曜×10週間・年3期<br />
時間：10:00-10:45　1歳&#65374;1歳半／11:00-11:45　1歳半&#65374;3歳／12:00-12:45　3歳&#65374;5歳<br />
場所：<a href="http://lso.co.uk/lsostlukes/">LSOセント・ルークス　</a>クロアルーム<br />
料金：&#65505;77.50（10回）<br />
アーティスト：ヴァネッサ・キング／LSOの演奏者
</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />


<div class="img-f8">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_02.jpg" class="img" /><br />ヴァネッサ・キング
</div>



<div class="t1">幼児と親と10週間のワークショップ</div>

<p>
LSOセント・ルークス内の小さいクロアルームに、母親や父親に抱かれた赤ちゃんたちが集まってきた。部屋に入ると、興味深くハイハイしたりよちよち歩き回ったり、親にしがみついたまま周りを見渡したりぐずったり。15から20組ほどが輪になって集まってきたところで、ワークショップを行うヴァネッサ・キングが静かにリコーダーを吹き始めた。すると赤ん坊たちは音のする方を探して見つめたり、興味深く近づいたりし出す。</p>

<div class="img-f8">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_05.jpg" class="img" /><br />ミニ木琴や卵型シェーカーなども用意
</div>


<p>短い曲を吹き終わるとヴァネッサはそのまま「手を振ってこんにちは」と歌い出し、親は膝上の子どもの手を取ってひらひらと振り参加する。歌は続き、膝をたたいたり、床をたたいたり、手を大きくたたいたり小さくたたいたり。今度は同じ歌のメロディに乗せて「こんにちは○○ちゃん」と言いながら手元の人形の顔を向けて一人一人にあいさつすると、名前を呼ばれた子どもは「ハロー」と答える。</p>




<p>ヴァネッサは10週間を通じてワークショップを担当する。ロンドン交響楽団の幼児のワークショップやコンサートのプレゼンターを務めるほか、保育園や病院、児童センターなどでの音楽や人形を使ったワークショップを15年程しており、同時にフレンチホルン奏者として演奏活動をしたり、ピアノを教えたりと幅広く活動している。前半5週間はヴァネッサが、後半の5週間はロンドン交響楽団の演奏者がゲストとして加わる構成になっている。</p>


<div class="t1">幼児に語りかけるのは全て歌で</div>


<div class="img-f8" style="float:left;margin-right:15px;margin-left:0">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_04.jpg" class="img" /><br />「今度はハチがどこにとまった!?」
</div>


<p>ヴァネッサのワークショップは、非常になめらかに、全てが音楽的に進んでいく。「はい、みんな集まって、始めますよ！」のような掛け声や「次は○○をやりましょう」のような説明的な言葉はほとんどない。しかし注意や様子が様々だった子どもたちが、いつの間にか静かにヴァネッサに注目して、歌に耳を傾けたり真似して身体を動かしたりしている。「子どもたちは、声や騒音で騒がしい屋外からやってくるので、ここでは声を上げて呼び集めるより、静かにリコーダーを吹いて子どもたちの耳をそこに注目させ、心を準備させる方が効果的なのです。」とヴァネッサは語る。</p>

<p>そうして始めた後も、ヴァネッサはほとんどのアクティビティと、その間も全て、語りかけるような歌でスムーズにつないでいく。それらはただ次々と羅列されるのではなく、それぞれうまくつなげられている。膝をたたくアクティビティをしたら、たたくリズムにあわせて次の歌を歌う。「ある日動物園に行ったよ。何に出会った？」と歌いながら動物の絵本を取り出す、というように。絵を見て子どもたちが「オウム！」と答え、鳴き声の真似をすると、ヴァネッサはその鳴き声を歌に取り入れる。</p>

<div class="img-f8">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_03.jpg" class="img" /><br />たくさんの人形も音楽づくりに一役買う
</div>


<p>今度は部屋に隠してあったテディベアを見つけさせ、テディベアの歌を一緒に歌う。「テディを見てごらん、回れるよ。」と歌うと子どももくるくると回る。「高くジャンプできるよ！」とテディベアを放り上げると親は子どもに'高い高い'をする。「お話を語りながらアクティビティをすることで、次々と関連のないことをやっては終わるのではなく、一つ一つの歌や動きの間につながりを感じたり、想像力をかきたてて自分とのつながりを感じたりすることができます。」とヴァネッサは話す。これらの歌は、15年間の経験のうちに集めたり、わらべ歌を替え歌したり、自分で作ったりしたものだ。</p>

<p>「お話や歌にすることで家に帰っても覚えていられます。親が一緒に参加するという点はとても大事です。この時期の子どもたちには、親とのスキンシップ、コミュニケーションが大切なので、親が子どもを抱いたり傍にいて一緒にアクティビティをすることで、親子の関係づくりができます。親子が同じ経験をして歌やアクティビティを覚えると、家でも続けられます。ここで楽しむだけでなく、家庭での生活に習慣として取り入れてもらうことも私の狙いの一つなのです。」とヴァネッサ。</p>

<div class="img-f8">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_06.jpg" class="img" /><br />楽器に興味津津の子ども (c)LSO
</div>

<p><a href="http://lso.co.uk/aboutlsodiscovery">LSOディスカバリー</a>のプログラム担当のベッカ・リントンはこう語る。「このセッションのよさの一つは毎週参加できることです。単発のプログラムだと、1回でたくさん投げかけ、詰め込んで終わってしまいますが、ここでは毎週少しずつ積み重ねていくことができます。基本的に同じ枠組みを使って少しずつ応用させたりと。家で親と一緒に覚えた歌を歌っていると聞きますし、回を重ねるごとに子どもたちの関わり方も深くなっていきます。」</p>

<p>確かに数回目に再び同じセッションを訪れてみると、明らかに子どもたちの姿勢がより積極的になっている。初回にはヴァネッサの歌にのせて動きを真似するのが主だったのが、最初から一緒に歌ったり、お話もヴァネッサが全て話すのではなく子どもも一緒になって話すようになる。雪だるまを作る歌では、「次は何をつける？」とヴァネッサが聞くと、「ボタン！」としっかり覚えていて、ボタンの入った歌詞を歌うというように。</p>

<div class="t1">あらゆる発達エリアをカバーするアクティビティ</div>



<p>このワークショップでは、音楽を使って子どもの発達を助ける要素が他にもたくさん盛り込まれている。例えば身体の発達。1歳から5歳までの幼児は、ようやく歩きだせるようになってから、ジャンプしたり走ったりスキップしたり、タイミングにあわせて手を打ち、放ったものをキャッチできるようになる。ヴァネッサは3つの年齢グループごとに音楽にあわせた身体の動きを巧みに変える。1歳から1歳半のクラスでは、その場で足踏みしたり膝をたたいたり、親と手をつないで部屋の中を歩いたり。真ん中のクラスでは膝を曲げたり片足で立ったり走ったり。5歳までのクラスになると、木琴やピアノのテンポにあわせて走ったりスキップしたり、音楽が止んだら止まったりできるようになる。</p>

<div class="img-f8">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_07.jpg" class="img" /><br />カラフルな楽器がいっぱい！<br />

<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_08.jpg" class="img" /><br />動物の顔のカスタネット<br />

<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_04_2.jpg" class="img" style="" /><br />ミニドラムもたくさん用意<br />
</div>
<p>言語の発達も促される。小さいマラカスを歌にあわせて振りながら、頭と言うとマラカスを頭につけるというように、鼻、指先、つま先...と身体の部分をゲームのように覚えたり、「十人のインディアン」の曲にあわせて人形の数を数えたりと歌詞に色々な言葉や数を組み込む。「歌では、普通にしゃべるよりもゆっくりと言葉を発します。それを繰り返すことで子どもたちは早く言葉を覚え、話す能力を身につけるのです。」とヴァネッサ。</p>






<p>ワークショップの後半、ヴァネッサは輪の真ん中におもちゃ箱をひっくり返した。中からはカラフルなマラカスや卵型のシェーカー、ミニ木琴、動物の顔のカスタネット、ミニ太鼓、ギロなどたくさんの打楽器がこぼれ落ちる。小さい年齢の子どもたちは一目散に楽器の山に寄って手に取り、音を鳴らしだす。大きい年齢のグループの子たちは、目を光らせて見つめるもののすぐには駆けよらない。「緑の服を着ている子、最初に選んでいいよ」と言われると、他の子はちゃんと待っている。この年齢の子たちは他の子とおもちゃを共有したり順番を待ったり、片づけを手伝ったりすることを学び始めているのだ。</p>

<p>ヴァネッサは5分程音楽をかけ、子どもたちに自由に楽器と遊ばせる。音楽が止んだらみんなも音を止め、また音楽が鳴ると続けるということだけをルールに、後は好きな楽器をたたいたり振ったり音楽にのって踊ったり、自分の好きなように音楽を楽しんでいい。ヴァネッサは言う。「フリープレイの時間は一見無秩序のように見えますがとても重要なのです。自由に楽器を手に取り好きなように鳴らしてみることで、何がどんな音を出すのかを自ら発見し、どうやったら自分が好きな音が出せるのかを探り、自分なりの音楽を作っているのです。それが子どもの創造性や好奇心、自己満足や自信を育てるスタートなのです。」</p>

<div class="t1">生演奏と録音音源、両方にメリットがある</div>


<div class="img-f8">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_09.jpg" class="img" /><br />LSOのヴァイオリニスト、マシュー・ガードナー
</div>


<p>好きなだけ楽器で遊んだ後は、今度は静かな音楽をかけ、親子で一緒に床に寝転がって静かに聴く。「子どもたちを興奮させるのは実は簡単。静かに落ち着かせることの方がずっと難しいのです。ですから音楽を使って落ち着かせることも教えます。帰りに子どもたちが興奮したままだと親は大変ですしね。」とヴァネッサ。前半5回のセッションでは録音の音源もよく使う。ヴァネッサはその時の子どもの様子を見て、どういう曲をかけるか注意深く選ぶ。ヴァネッサは言う。「生の音楽がいいのはもちろん。でも生演奏しかだめというのではありません。実際の生活では生演奏は毎日聴けませんから。録音の音源を使ってデモンストレーションすることで、親は音源の使い方を知り、家でも実践しやすくなるのです。」</p>



<p>後半5回のセッションにはロンドン交響楽団の演奏者も参加する。子どもたちは生の音楽と一緒に歌ったり行進したり踊ったり寝そべったりという極上の体験をする。ヴァイオリンの弦を隠して弾いて弦の数をあてたり、楽器が鳴る様子を目の前で見たり、楽器に身近に触れることができる。「なるべく毎回違う楽器群から参加してもらうようにしています。目の前で演奏され肌で音楽を感じると、子どもの吸いつき方、姿勢が明らかに違います。またこれは育児の間ゆっくりと、ましてや生の音楽を聴く時間はなかなか取れない親のためでもあります。今回はヴァイオリン、フルート、バスーンと何か吹奏楽器が来ます。忙しいので誰が来られるのか直前まで分かりませんが、ロンドン交響楽団の方たちは色々なアウトリーチの経験が豊富なので、当日の簡単な打ち合わせやその場での指示、もしくはその場の様子を読み取って自ら即興で入ってくれるので、とてもやりやすいです。演奏力だけでなくこうした能力の高い方たちと一緒にできるのは特権ですね。」とヴァネッサ。</p>


<p>幼児が1つのことに興味を持ち集中していられる時間は短い。また幼児がその時期に発達させるエリアは非常に多岐に亘る。従って45分のセッションの間には、子どもたちのテンションを上げたり下げたり、身体を動かしたり座ったり、自分で音を出したり聴いたりと、非常に多くの種類のアクティビティがダイナミックに構成されている。ロンドン交響楽団の一流の演奏者が来たとしても、作品をまるまる聴くことはない。演奏者に求められるのは、その場のアクティビティに適した音楽をピンポイントで、かつ音楽的に満足させる形で提供する能力なのだ。</p>
<div class="img-f8">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso02_10.jpg" class="img" /><br />弦はいくつだったかな？
</div>



<div style="width:430px;background:#E6F2E2;padding:10px">

<p style="color:#666;padding-bottom:5px;"><strong>＊1日のワークショップの例（1歳&#65374;1歳半クラス）</strong></p>
<p style="font-size:11pt;padding-bottom:0px;">
10:00　輪になって集まる：ヴァネッサがリコーダーを吹く<br />
10:03　こんにちは：1人1人と歌ってあいさつ<br />
10:05　絵本：動物の鳴き声の歌<br />
10:08　テディベアの歌：テディと一緒に歌い、動作を真似する<br />
10:10　「ロンドン橋落ちた」の替え歌で足踏み、手拍子<br />
10:15　木琴にあわせて部屋の中を行進<br />
10:18　「雪だるまを作ろう」の歌：言葉と振付を連動<br />
10:23　マラカスを振る：身体の部分を覚える<br />
10:27　星型の鈴で「きらきら星」を歌う<br />
10:30　おもちゃ箱：楽器のフリープレイ<br />
10:35　片づけ<br />
10:38　動物の物語を歌う<br />
10:40　ストレッチ、音楽をかけて床に寝る<br />
10:43　さようなら：1人1人と歌ってあいさつ</p></div>





<p style="text-align: right;">（取材・執筆　二子千草）</p>



<div class="next">＜＜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/07/14_10760.html">第1回</a>｜<span style="color:#999999">第3回</span>＞＞</div>]]>
        
    </content>
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    <title>LSOディスカバリー　第１回：ロンドン交響楽団の教育プログラム</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/07/14_10760.html" />
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    <published>2010-07-14T10:02:45Z</published>
    <updated>2010-07-23T03:50:20Z</updated>

    <summary>「あらゆる人」に向けて開かれた教育プログラム</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/">
        <![CDATA[

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--></style>



<div style="text-align: right;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/english/lso-discovery-1.html">英語</a>】　【<strong>第1回</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/07/23_10761.html">第2回</a>】</div>

<div class="img-f8"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/lso01_01.jpg" width="182" height="250" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />LSOディスカバリーの様子 (c)LSO</div>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="LSOディスカバリー　第１回：ロンドン交響楽団の教育プログラム" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/lso01_title.gif" width="443" height="53" class="mt-image-none" style="margin-bottom:15px;" /></span>

<p>世界のトップクラスのアーティストが集まり凌ぎを削るロンドン。そこを本拠地に活動するロンドン交響楽団は、イギリスで最も古い独立オーケストラであり、現在でもロンドンで最も多くのコンサートを開催している。しかしその使命はホールで一流の演奏を届けるだけに留まらず、「LSOディスカバリー」を通じて年間約4万人の人々へ教育・コミュニティプログラムを提供している。一流オケの主宰する教育プログラムはどのように展開されているのであろうか？</p>


<div style="clear:both"></div>
<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="font-size:11pt;line-height:130%;padding:0 10px">

<strong style="color:#666">--- LSOディスカバリー---</strong><br />
主宰：ロンドン交響楽団（<a href="http://lso.co.uk/" target="_blank">London Symphony Orchestra</a>  略称：LSO）<br />
<div style="float:left;margin-bottom:1em">楽団本拠地：</div>
バービカンセンター<br />
（<a href="http://www.barbican.org.uk/" target="_blank">Barbican Centre</a>:  Silk Street,London, EC2Y 8DS 最寄駅：地下鉄Barbican）<br />
ディスカバリーURL：LSO Discovery（<a href="http://lso.co.uk/aboutlsodiscovery" target="_blank">http://lso.co.uk/aboutlsodiscovery</a>）<br />
<div style="float:left;margin-bottom:1em">ディスカバリー本拠地：</div>
<a href="http://lso.co.uk/lsostlukes/" target="_blank">LSO St Luke's, UBS and LSO Music Education Centre</a><br />
（161 Old Street, London, EC1V 9NG 
最寄駅：地下鉄Old Street　【<a href="http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=112487926274489103989.000484d40c2705b87d39c&brcurrent=3,0x0:0x0,0&z=16" target="_blank">地図</a>】）

</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />


<div class="t1">ロンドンの中心的かつ先駆的オーケストラ</div>


<div class="img-f8">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="LSOディスカバリー　第１回" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/lso01_02.jpg" width="278" height="192" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ロンドン交響楽団の本拠地：バービカンセンター</div>

<p><a href="http://lso.co.uk/" target="_blank">ロンドン交響楽団</a>は、イギリスで初めて楽団員が出資者となり自主運営を行う独立オーケストラとして発足した。1904年ロンドンのクイーンズホールでハンス・リヒターの指揮で幕を開けて以来、世界有数の指揮者・演奏者との共演を重ね、数々の作品の世界初演を務め、1906年にはイギリスのオーケストラとして初の海外公演をパリで行い、初期より積極的に蓄音器の録音や映画音楽の演奏に関わり...と、常にイギリスの音楽界の先駆的な立場を担ってきた。1963年、初めて日本を訪れたイギリスのオーケストラもロンドン交響楽団である。現在ではロンドンで最も演奏会の多い団体であり、録音の数においては世界一を誇る、ロンドンの音楽を語るのに欠かせない要素の1つである。</p>



<p>ロンドンで初めてレジデント・オーケストラの体制を敷いたのもロンドン交響楽団で、1982年ロンドン東部にオープンした<a href="http://www.barbican.org.uk/" target="_blank">バービカンセンター</a>を本拠地に演奏活動を展開している。その活動を支えているのは、演奏会や録音による収入の他、<a href="http://www.artscouncil.org.uk/">アーツカウンシル・イングランド</a>や<a href="http://www.cityoflondon.gov.uk/">シティ・オブ・ロンドン行政機関</a>からの支援に加え、<a href="http://lso.co.uk/ourpartners">企業</a>や<a href="http://lso.co.uk/joinus">個人</a>、<a href="http://lso.co.uk/trustsfoundations">トラストなどの団体</a>からの援助である。</p>

<div class="t1">地域とつながる教育活動の拠点、セント・ルークス</div>

<div class="img-f8">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso01_03.jpg" class="img" style="" /></form><br />セント・ルークス</div>



<p>
地元から海外までより多くの人々を巻き込むため、ロンドン交響楽団が教育に関する方針を定め、<a href="http://lso.co.uk/aboutlsodiscovery" target="_blank">LSOディスカバリー</a>を創設したのは1988年、今から22年前のことであった。1990年代に入り教育・コミュニティプログラムの拡大を図る中、バービカンセンターから徒歩圏内のセント・ルークスという廃墟になった18世紀の教会を改装し、ディスカバリーの拠点としようというアイディアが持ち上がった。教会の外観は復元し、内装は音楽活動に適した近代的な造りへという1800万ポンドの改修工事とその後の維持運営は、宝くじ収益からの助成と、このプロジェクトを全面的にバックアップした金融グループ<a href="http://www.ubs.com/">UBS</a>の支援により実現した。</p>

<p>こうして2002年末に改装を終えた教会は、小規模のコンサートに適するホールと、ワークショップやレッスンが可能ないくつかの部屋、音楽テクノロジーの実践ができる部屋と事務所とから成る、「<a href="http://lso.co.uk/lsostlukes/" target="_blank">LSO セント・ルークス、UBS・LSO音楽教育センター</a>」として生まれ変わった。ロンドン交響楽団は、ホールでの大規模なコンサートという形態以外に、地域の人たちと小規模だが密に継続的に関わることのできる環境を手に入れたのである。地域の人たちも、たまにある単発イベントや学校や地域の施設に来てくれるのを待つ以外に、出かければいつでも何らかの音楽プログラムを体験できる場を得たのである。</p>

<div class="t1">あらゆる年齢・能力・地域を対象に、参加者年間4万人以上</div>

<div class="img-f8">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso01_04.jpg" class="img" style="" /></form><br />LSOディスカバリーの紹介パンフレット</div>



<p>LSOディスカバリーの活動はバービカンセンター、セント・ルークスという拠点に加えて、地域の学校やコミュニティセンター、病院などにおいて実施され、あわせて毎年4万人以上の人が参加している。「音楽を発見する」をモットーに、人々がオーケストラと出会い、音楽の力を体験する機会を提供し、ロンドン交響楽団のコンサートに新たな側面を加えることを目的としている。首席指揮者を経て総裁に就いたコリン・デービスはこう述べている。「音楽は人を深く感動させるものだ。LSOディスカバリーの意義は、あらゆる人が、たとえ伝統的なコンサートホールに一度も入ったことがないとしても、音楽の力を体験できるという所にある。」</p>

<p>「あらゆる人に」と言うだけあって、LSOディスカバリーのプロジェクトの幅は広い。LSOセント・ルークスで行われている「<a href="#a">幼少期の音楽ワークショップ</a>」は1歳児からが対象で、これに続いて「<a href="#b">5歳児までのコンサート</a>」、12歳まで対象の親子ワークショップやコンサート、青年対象のデジタルテクノロジーのセッションや合唱、年齢制限のない一般対象のランチタイムコンサートや合唱やガムランのグループ、そして高齢者のためのプロジェクトと、ほぼ全年齢層をカバーしている。</p>

<p>また、対象者の能力の幅への対応力も大きい。子どもや一般向け企画のほとんどが特に音楽的経験を要しないものだが、特に身体や精神に不自由を抱えている人のためには<a href="#e">「バリアフリー」なプロジェクト</a>を開発し、一方でロンドン交響楽団の誇る高度な技術を生かして、才能ある若者に貴重な体験を与え<a href="#d">「未来の星」を育てる</a>夢のような企画もある。また学校の教師を対象に、学校への音楽の取り入れ方のトレーニングをするクラスもあり、豊かな音楽体験を伝える側の人を増やそうという取り組みもなされている。</p>



<div class="img-f8">

<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso01_05.jpg" class="img" style="" /></form><br />ディスカバリーのイベントガイド</div>


<p>対象者の居住エリアにも幅がある。LSOセント・ルークスで頻繁に行われるワークショップや合唱、ガムランのクラスなどは、基本的にはその近辺のエリアに住んでいる人たちを主な対象としている。また地域の学校や病院等施設への出張という形でも近隣エリアとつながっている。これらのプログラムは単発というよりも毎週、何週間にも亘って継続的に開催されるものが多く、音楽的にも徐々に体験を染み込ませ、音楽を日常生活の中に習慣づけするとともに、音楽を通じたコミュニティづくりにも貢献している。バービカンやセント・ルークスでのファミリー・コンサートやランチタイム・コンサート、スクール・コンサートなどは単発で参加できるため、より広範囲からの参加が望める。さらには<a href="http://lso.co.uk/otherdiscoverywork">コンピュータやビデオ会議</a>などを通じて、イギリス各地や海外の学生らともつながっている。</p>

<div class="img-f8">
<img alt="" src="/report/02soc/london/images/lso01_06.jpg" class="img" style="" /></form><br />バービカンセンター</div>

<div class="t1">LSOディスカバリー・プログラムの例</div>

<p>LSOディスカバリーの枠組みの下では、このように単発やシリーズものが、ホールやセント・ルークス内外で年間を通じて同時進行で行われているため、ほぼ毎日、複数のイベントが進行している状態だ。下記のようなプログラムが実施されている。</p>

<div style="clear:both"></div>


<div class="t2">【地域プログラム】<a name="a"></a></div>

<table class="simple">
<tr>
<td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=5125">幼児と保護者のためのワークショップ</a></div></td>
<td>5歳以下／毎週45分／10回　&#65505;77.5</td></tr>
<tr style="background:#fafafa">
<td><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4200">ユース合唱</a></div></td>
<td>8&#65374;15歳／毎週45分&#65374;1時間＋コンサート／参加無料／約75名在籍</td>
</tr>

<tr><td><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4198">コミュニティ合唱</a></div></td><td>
近隣在住・勤務の大人／毎週2時間＋コンサート／約80名在籍</tr>
<tr style="background:#fafafa"><td><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4202">ガムランクラス</a></div></td>
<td>初心者、中上級／毎週約1時間半／1回&#65505;5／約1500名が参加</td></tr>
<tr><td><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4245">フュージョン・オーケストラ</a></div></td>
<td>近隣在住の10&#65374;18歳／学校の休暇時等／参加無料／約80名</td></tr>
<tr style="background:#fafafa"><td><div><a href="http://lso.co.uk/otherdiscoverywork">デジタル・テクノロジークラス</a></div></td>
<td>近隣在住の12&#65374;18歳／毎週3時間／無料</td></tr>
</table>


<div class="t2">【ホールイベント（バービカン／セント・ルークス）】<a name="b"></a></div>


<table class="simple">
<tr>
<td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&detailid=4989&showdetailstype=event">5歳児までのコンサート</a></td><td>5歳以下の親子・保育園児グループ／45分／無料&#65374;&#65505;1.5</td></tr>
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4856">ファミリー・コンサート</a></td><td>7&#65374;12歳の親子／1時間＋プレコンサートワークショップ／子ども&#65505;4、大人&#65505;7／年約3回／約4500名参加</dd>
<tr><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=5127">金曜ランチタイム・コンサート</a></td><td>誰でも／無料／月1&#65374;2回／プレゼンターつき45分間</dd>
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=5130">土曜ファミリーワークショップ</a></td><td>8歳以下の親子／年3回程度／約2時間半／1組&#65505;3</dd>
<tr><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&detailid=5027&showdetailstype=event">LSOディスカバリー・デー</a></td><td>リハーサル見学＋トーク＋演奏の1日／年4回程度／&#65505;16</dd>
</table>




<div class="t2">【<a href="http://lso.co.uk/schoolsteachers">学校向け企画</a>】<a name="c"></a></div>
<table class="simple">
<tr style="background:#fafafa">
<td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/activitiesforschools">スクール・コンサート</a></div></td>
<td>小学校・中学校各年次対象／バービカンホール／年間16,400人参加</td>
</tr>
<tr>
<td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4158">公開リハーサル見学とコンサート割引参加</a></div></td>
<td>11&#65374;18歳の学校グループ／バービカンホール</td></tr>

<tr style="background:#fafafa">
<td nowrap colspan="2"><div>学校におけるLSOメンバーによる室内楽コンサート</div></td>
</tr>

<tr>
<td nowrap colspan="2"><div>学校におけるLSOメンバーによる楽器レッスン</td>
</tr>
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap colspan="2"><div>学校における音楽づくりワークショップ</td>
</tr>
<tr><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4154">学校単位でのガムランクラス</a></div></td><td>7歳以上の学校グループ／単発もしくは長期</td></tr>
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap><div>テクノロジークラス</a></div></td><td><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4156">7歳以上：オーケストラ音源のリミックス</a>、<a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4347">16歳以上：作曲</a></div></td></tr>
<tr><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4361">ビデオ会議を通じたオケ紹介、ディスカッション</a></div></td><td>イギリス国内の7&#65374;14歳のクラス／35分</td></tr>
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/detailedeventinfo&showdetailstype=event&detailID=4363">ビデオ会議を通じた楽器マスタークラス</a></div></td><td>イギリス国内の初心者から中上級の学校グループ／45分</td></tr>
<tr><td nowrap colspan="2"><div>生徒、教師向けのCD、DVD資料</td></tr>
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/otherdiscoverywork">学校教師のためのトレーニング</a></div></td><td>短期、2年間プログラム</td></tr>
<tr><td nowrap colspan="2"><div>スクールコンサート前の教師向け説明会</td></tr>
</table>



<div class="t2">【若い音楽家のための企画】<a name="d"></a></div>
<table class="simple">
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/getinvolved/youngtalent/lsoontrack">LSOオン・トラック</a></div></td><td>あらゆる能力の若者がLSO奏者とオケで共演／学校や地域音楽機関を通じて</td></tr>
<tr><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/academy">LSOアカデミー</a></div></td><td>才能ある若者へのLSO首席奏者等によるマスタークラス、ワークショップ／14&#65374;24歳の30名／1週間／年1回</td></tr>
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap><div>LSO演奏家スキーム</a></div></td><td>毎年ロンドンの音大選抜の20名がLSOのトレーニング、リハーサル、コンサートにエキストラとして参加する機会を得る／<a href="http://lso.co.uk/stringexperience">弦</a>／<a href="http://lso.co.uk/windbrasspercussion">管打</a></div></td></tr>
<tr><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/composing">LSO作曲家スキーム</a></div></td><td>毎年6名の若手作曲家がLSOのために作曲し、リハーサルで演奏される機会を得る</td></tr>
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap><div><a href="http://lso.co.uk/conducting">LSO指揮者スキーム</a></div></td><td>毎年3名の若手指揮者がLSOの首席指揮者ゲルギエフか総裁コリン・デイビスの下で学び、最終的にコンサートで1/3ずつ指揮する機会を得る</td></tr>
</table>

<div class="t2">【<a href="http://lso.co.uk/aboutlsodiscovery">バリアフリー企画</a>】<a name="e"></a></div>
<table class="simple">
<tr><td nowrap><div>聴覚障害の学生のために視覚的解釈を加えたスクールコンサート</div></td></tr>
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap><div>精神・学習障害者のための音楽ワークショップやコンサート</div></td></tr>
<tr><td nowrap><div>視覚障害者のための作曲と演奏ワークショップ</div></td></tr>
<tr style="background:#fafafa"><td nowrap><div>高齢者と児童とが一緒に音楽を作り演奏する世代交流企画</div></td></tr>
</table>



<p>この他にも、常に新しい企画が考案され実現されている。次回はこの中から、セント・ルークスで行われている最も若い世代、乳幼児向けのプログラムの様子を紹介しよう。</p>




<p style="text-align: right;">（取材・執筆　二子千草）</p>


<div class="next">｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/07/23_10761.html">第2回</a>＞＞</div>]]>
        
    </content>
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    <title>英国王立音楽大学がピアノに熱狂する5日間：ピアノ・フィーバー！</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/07/05_10917.html" />
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    <published>2010-07-05T02:15:00Z</published>
    <updated>2010-07-06T02:15:38Z</updated>

    <summary> 【英語】 ピアノ・フィーバー！のポスター イギリスを代表する音楽大学の一つ、ロ...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/">
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<div class="img1">
<div style="font-size:10pt;text-align:right;margin-bottom:5px;">【<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/english/rcm.html">英語</a>】</div>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ピアノ・フィーバー！のポスター" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-01.jpg" width="180" height="248" class="mt-image-none" style="" /></span><br />ピアノ・フィーバー！のポスター</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="英国王立音楽大学がピアノに熱狂する5日間：ピアノ・フィーバー！" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-title.gif" width="371" height="55" class="mt-image-none" style="margin-bottom:15px;" /></span>


<p>イギリスを代表する音楽大学の一つ、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックを舞台に、鍵盤科をあげてのフェスティバルが開催された。題して「ピアノ・フィーバー！」。5日間に亘って教授陣や学生たちが数々の工夫を凝らしたイベントを企画し、一般に公開した。</p>


<div class="curve-01" style="margin-right:195px;"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="font-size:11pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong style="color:#666">---イベント情報---</strong><br />
タイトル：<a href="http://www.rcm.ac.uk/Events/Piano+Fever" target="_blank">ピアノ・フィーバー！(Piano Fever!) </a><br />
主催：<a href="http://www.rcm.ac.uk/" target="_blank">ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック(Royal College of Music)</a><br />
期間：2010年3月5日（金）&#65374;3月9日（火）<br />
入場料：無料<br />
<div style="float:left;margin-bottom:2em">会場：</div>ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック内　ホワイエ／<a href="http://www.rcm.ac.uk/Studying/Facilities+and+Resources/Amaryllis+Fleming+Concert+Hall">アマリリス・フレミング・コンサートホール</a>／<a href="http://www.rcm.ac.uk/Studying/Facilities+and+Resources/Recital+Hall">リサイタル・ホール</a>（Prince Consort Road, London, SW7 2BS）
</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />

<div class="img1"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-02.jpg" width="133" height="168" class="mt-image-none" style="" /></span><br />ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="フェラーリ・ピアノとフラッグ" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-03.jpg" width="133" height="168" class="mt-image-none" style="margin-top:2px;" /></span><br />フェラーリ・ピアノとフラッグ
</div>

<div class="t1">年に一度の鍵盤科主催のフェスティバル</div>

<p><a href="http://www.rcm.ac.uk/" target="_blank">ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック（RCM、英国王立音楽大学）</a>は、高水準な音楽教育、研究を推進することを目的として、1882年にイギリス王室の勅許により創立された。ホルストやブリテンなど一流音楽家を輩出するなど、イギリスを始め世界中から音楽家の卵が集まる音楽大学であり、現在はロンドンのロイヤル・アルバート・ホールの目の前、サウスケンジントンの校舎に約610名、49カ国からの学生が学部、大学院の課程に在籍している。</p>

<p>そのRCMが3月の5日間、ピアノの祭典の場と化した。<a href="http://www.rcm.ac.uk/Events/Piano+Fever" target="_blank">「ピアノ・フィーバー！」</a>と題した人目を惹くポスターに導かれて大学の構内へ足を踏み入れると、ロビーは黒山の人だかり。その中心には、一際目立つ真っ赤なグランドピアノが！これは「フェラーリ・ピアノ」と名付けられたスタインウェイD型のピアノで、<a href="http://www.ferrari.com/" target="_blank">フェラーリ</a>の車と同じ赤色で塗られたスペシャルバージョンだと言う。</p>

<div style="clear:both"></div>

<div class="img1" style="width:200px;text-align:left;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ヘルメットをかぶって「ポールポジション」のレース" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-04.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none" style="" /></span><br />ヘルメットをかぶって「ポールポジション」のレース<br />

<div style="text-align: center;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="「小犬のワルツ」レースの結果" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-05.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none" style="" /></span><br />「小犬のワルツ」レースの結果<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ヴァネッサ・ラターチェ鍵盤科主任教授" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-06.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none" style="" /></span><br />ヴァネッサ・ラターチェ鍵盤科主任教授
</div>
</div>

<p>高速のレーシングカーになぞらえて、このピアノで行われたイベントのタイトルは「ポール・ポジション」。期間中毎日、ショパンの「<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/chopin/000455.html">小犬のワルツ</a>」をどれだけ高速で弾けるか？というレースにRCMの学生や教授らが参戦し、最終日に優勝者が発表されるというもの。別名「Minute Waltz（1分間のワルツ）」とも言われる小品は、実際には1分間で弾ききるのは至難の業。「レディ・ゴー！」の合図とともに高速で舞う指や師弟でのデュオ、レースヘルメットをかぶっての挑戦などエンターテイメント性たっぷりの演出に、集まった一般客や学生たちから歓声があがる。ゴールと同時にチェッカーフラッグが振られ、ストップウォッチのタイムが読み上げられる。優勝者は何と53秒という記録をたたき出した。</p>



<p>自らもレースに参戦した鍵盤科の主任ヴァネッサ・ラターチェ教授はこう話す。「こうした学科をあげてのフェスティバルは、それぞれの学科がほぼ毎年1回ずつ企画しています。毎回テーマを決めていて、以前はモーツァルトやサロン音楽をテーマにしたことがありましたが、今年は3月1日のショパンの生誕200年にあわせて、ショパンをテーマに3月に行うことにしました。このように一般の人にも楽しんでもらえるエンターテイメント的なイベントから、前衛的な試みのコンサートまで、企画・運営・演奏・作曲・司会も全て教授、学生、大学スタッフが協力して自分たちでプログラムを作っています。一般にも無料で公開しているので、地域の方々に気軽に音大に足を踏み入れていただく日としても大切な機会だと思っています。」</p><br />



<div class="t1">スタインウェイNo.1のレプリカも登場</div>


<div class="img1"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="スタインウェイの歴史" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-07.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none" style="" /></span><br />スタインウェイの歴史<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="スタインウェイNo.1での演奏" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-08.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none" style="" /></span><br />スタインウェイNo.1での演奏
</div>

<p>イベントはロビーの華やかな演出だけに留まらない。ロビーの奥に位置するアマリリス・フレミング・コンサートホールには、<a href="http://www.steinway.com/" target="_blank">スタインウェイ</a>から特別にレンタルされたもう1つの目玉のピアノ、スタインウェイNo.1のレプリカが置かれていた。スタインウェイNo.1とは、スタインウェイ＆サンズの創設者<a href="http://www.steinway.com/about/" target="_blank">ヘンリー・スタインウェイ（ハインリヒ・エンゲルハルト・シュタインヴェーク）</a>が1853年ニューヨークにスタインウェイ社を設立する以前の1836年、ドイツの自宅キッチンで初めて製作し、その後のスタインウェイ・ピアノの華々しい歴史の第1歩となった記念すべきピアノである。「キッチン・ピアノ」と呼ばれたその現物はニューヨークの工場に保管されているが、それに魅せられたベルギーのピアノ製作者クリス・マーネにより2年かけて忠実に復元されたレプリカが、このホールへ登場したのである。</p>

<p>No.1ピアノの製作、復元の逸話を含めた、英国スタインウェイ社の代表取締役（MD）グレン・ゴフ氏によるスタインウェイの歴史のお話に続き、その楽器を使ってRCMの学生らによる演奏が披露された。現在とは異なる感触に演奏者も少してこずりながらも、No.1が作られた19世紀前半当時に活躍したショパン、シューマン、シューベルトによる作品を奏で、当時の音の風景を少し垣間見ることができた。会場にはRCMの学生の他にも多くの一般客が訪れ、「No.1のピアノと現在のピアノでは主に何が違うのですか？」「弾き心地はどうでしたか？」などといった質問も会場から挙がった。</p><br />



<div class="img1" style="width:205px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ノンストップコンサートのライブストリーミング" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-09.jpg" width="200" height="147" class="mt-image-none" style="" /></span><br />ノンストップコンサートのライブストリーミング<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ピアノ＆プラグコンサート" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-10.jpg" width="200" height="87" class="mt-image-none" style="" /></span><br />ピアノ＆プラグコンサート<br />

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="マスタークラス" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-11.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none" style="" /></span><br />マスタークラス</div>

<div class="t1">ポーランド作品のノンストップ・コンサート</div>

<p>フェスティバルの中心は日曜日にまる一日かけて行われたノン・ストップコンサート「ポールズ・アパート」。午前11時から夕方18時半まで、アマリリス・フレミング・コンサートホールに次々にRCMの学生たちが現れ、ショパン・イヤーにちなみ、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/chopin/index.html">ショパン（1810-1849）</a>や他のポーランドの作曲家、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/moszkowski/index.html">モシュコフスキ（1854-1925）</a>、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/szymanowski/index.html">シマノフスキ(1882-1937)</a>、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/lutoslawski/index.html">ルトスワフスキ（1913-1994）</a>、シュピルマン（1911-2000）、そして現在も活躍中の作曲家の作品などが演奏された。計45曲とほぼ同数のピアニストたちによりつなげられたコンサートは、ふらっと会場を訪れて10分だけ聴いて帰ることもできる上に、RCM初というオンラインでのライブ中継もされ、自宅でも世界中どこからでも聴くことができ、その扉を大きく外へと開いた。</p>


<p>5日間のイベントは下記の通り。ホワイエのフェラーリピアノを使ったリラックスしたジャズや、マスタークラス、RCMの学生により作曲されたピアノ数台と電子楽器とを組み合わせた作品の披露など、様々な試みがなされた。</p>

<div style="clear:both"></div>

<table class="simple">
<tr><td>Pole Position<br />（小犬のワルツレース）</td><td nowrap>3月5日(金),6日(土)<br />7日(日),8日(月)</td><td>ホワイエ</td></tr>

<tr style="background:#FBFBFB"><td>Red Jazz</td><td>3月5日（金）（ジャズ）</td><td>ホワイエ</td></tr>

<tr><td>Pianos and Plugs<br />（ピアノと電子の現代音楽）</td><td>3月5日（金）</td><td>アマリリス・フレミング・コンサートホール</td></tr>

<tr style="background:#FBFBFB"><td>Poles Apart<br />（ノンストップコンサート）</td><td>3月7日（日）</td><td>アマリリス・フレミング・コンサートホール</td></tr>

<tr><td>A history of Steinway<br />（スタインウェイの歴史）</td><td>3月8日（月）</td><td>アマリリス・フレミング・コンサートホール</td></tr>

<tr style="background:#FBFBFB"><td>Steinway No.1 Piano Recital<br />（スタインウェイNo.1の演奏）</td><td>3月8日（月）</td><td>アマリリス・フレミング・コンサートホール</td></tr>

<tr><td nowrap>Piano Masterclass with Peter Frankle<br />（マスタークラス）</td><td>3月9日(火)</td><td>リサイタルホール</td></tr></table><br />



<div class="t1">豊富な演奏機会で学生の将来を準備</div>

<div class="img1" style="width:133px;font-size:8pt;text-align:left;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="サウスケンジントンにストリートピアノも登場" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-13.jpg" width="133" height="172" class="mt-image-none" style="" /></span><br />サウスケンジントンにストリートピアノも登場</div>

<p>RCMではこうしたフェスティバル以外にも普段から<a href="http://www.rcm.ac.uk/Events" target="_blank">一般を対象とした公開のイベント</a>が盛んに行われている。これは地域の人々に音大や音大生に日常的に親しんでもらうとともに、今後の進路を考える子どもたちにも気軽に音大に触れるきかっけともなっている。大学を公開してのイベントとしては、コンサートホール、リサイタルホール、ブリテンシアター、その他の部屋において、無料もしくは廉価でのコンサート、レクチャー、オープンデー、各種コンペティション、子ども向けのワークショップなどが開催されている。また<a href="http://www.handel.cswebsites.org/" target="_blank">ロンドン・ヘンデル・フェスティバル</a>や<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/10/15_9938.html">BBCプロムス</a>など大規模な音楽フェスティバルの一部会場を担ったり、ジュニア部を設けて若い音楽家の指導とコンサートも行っている。併設されている楽器博物館は15世紀以降の1000以上の貴重な楽器のコレクションを誇り、一般に無料公開されている他、ミュージアムツアーやコレクションを使った演奏とレクチャーなども開催されている。</p>


<p><a href="http://www.rcm.ac.uk/?pg=5583" target="_blank">学外での演奏機会</a>も多い。例を挙げると、St. James's Piccadilly、St. Mary Abbots、St. Martin-in-the-Fields、St. Stephen's churchなどロンドン市内の教会、スタインウェイホールやロイヤル・アルバートホール内の部屋などの会場、<a href="http://www.rcm.ac.uk/?pg=5591" target="_blank">ナショナル・ギャラリー</a>や<a href="http://www.rcm.ac.uk/?pg=5588" target="_blank">ヴィクトリア＆アルバート美術館</a>などで絵に囲まれた会場など、数々の場で毎週や毎月などの定期的なランチタイム、モーニング、もしくは夕方のコンサートシリーズを開いている。学外の会場はその場所によって会場の雰囲気や条件も異なり、聴衆もツーリストから子連れ、お年寄りまで様々である。</p>

<div class="img1"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="RCMイベント案内" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/rcm-14.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none" style="" /></span><br />RCMイベント案内</div>

<p>各タームに学内約60、学外約45の演奏機会が設けられ、これらは学生たちにとって、プロとして巣立つ前に実社会での様々な演奏機会における経験を積み、キャリア形成への自信をつける貴重な場となっている。ソロの他、<a href="http://www.rcm.ac.uk/?pg=6092" target="_blank">室内楽シリーズ</a>への出演の機会も多く、演奏の幅を拡げるだけでなく、これを機会にアンサンブルを組んで卒業後も活躍するという例も見られる。これらは学生の育成の一環として大学をあげてのサポート体制が取られ、学業の一部として年に1回もしくは数回の演奏が求められたり、自らさらに希望して申し込んだり、大学を通して有料の演奏会の依頼を受けることもある。外部の会場とのレギュラーの関係を構築し、学生が演奏家として独り立ちするため、在籍中からの経験付与が非常に積極的に展開されていることも、RCMの音大としての強みの一つとして挙げられるだろう。</p>

<p style="text-align: right;">取材・執筆　二子千草</p>]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>ウィグモアホールの教育プログラム　第５回　スクールコンサート「ダーウィン探検！」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/04/09_10545.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2010:/report/02soc/london//56.10545</id>

    <published>2010-04-09T04:08:03Z</published>
    <updated>2010-05-18T09:23:16Z</updated>

    <summary>小学生向けのセミナー充実。音楽と他教科とのコラボも積極的に。</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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<div style="font-size:10pt;text-align:right;float:right;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/02soc/london/english/wigmorehall05.html">英語</a>】<br />【<a href="/report/02soc/london/2009/12/11_9940.html">第1回</a>｜<a href="/report/02soc/london/2009/12/18_9941.html">第2回</a>｜<a href="/report/02soc/london/2010/01/12_10070.html">第3回</a>｜<a href="/report/02soc/london/2010/01/29_10183.html">第４回</a>｜<span style="font-weight:bold;">第5回</span>】</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ウィグモアホールの教育プログラム" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_title5-1.gif" width="330" height="24" class="mt-image-none" style="margin-top:5px;" /></span>
<div style="clear:both"></div>

<div style="float:right;margin-left:15px;margin-top:10px;font-size:8pt;text-align:center;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="「ダーウィン探検！」のプログラム" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_school01.gif" width="200" height="269" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />「ダーウィン探検！」のプログラム</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第5 回 '音楽×自然科学×歴史'スクールコンサート「ダーウィン探検！」" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_title5-2.gif" width="351" height="54" class="mt-image-none" style="margin-top:10px;" /></span>

<p style="padding-top:20px;">ウィグモアホールでは年に数回、小学校のグループをホールへ招き、1 時間のスクールコンサートを開催している。パーカッションやジャズといった音楽や楽器に焦点をあてたり、英国チューダー朝の宮廷音楽を素材に異なる時代の文化と音楽、ダンスや衣装、歴史を学んだりと、学校のカリキュラムとのつながりを持たせたテーマを掲げる。今回は「ダーウィン」をテーマに、歴史と自然科学の教科とのコラボレーションだ。</p>

<div style="clear:both"></div>



<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="font-size:11pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong>イベント情報</strong><br />
タイトル：スクールコンサート「ダーウィン探検」<br />
日時：2009 年11 月27 日（金）11:00-12:00<br />
場所：<a href="http://www.wigmore-hall.org.uk/" target="_blank">ウィグモアホール</a><br />
<div style="float:left;margin-bottom:15px;">出演：</div>プレゼンター：サム・グレイザー<br />
アンサンブル：<a href="http://www.wigmore-hall.org.uk/community-and-education/projects/6" target="_blank">イグナイト</a><small>（ヴィブラフォン、フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、コントラバス）</small>
<br />
対象：キーステージ２（7&#65374;12 歳相当）<br />
参加費：1 人2 ポンド、学校ごとの申込
</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />


<div style="text-align:center;float:right;font-size:8pt;margin-left:15px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="チャールズ・ダーウィン" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_school02.jpg" width="188" height="250" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />チャールズ・ダーウィン</div>

<div class="t1">ダーウィン・トラストと協力した教科横断プロジェクト</div>

<p>2009 年はイギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィン（1809-1882）の生誕200 年にあたり、自然史博物館やテレビなど各方面で「ダーウィン200」にちなんだ催しが企画された。ダーウィンは世界的な自然科学者であるとともに、イギリス人にとって自国の歴史を代表する偉人なのである。ウィグモアホールでもスクールコンサートのテーマにダーウィンを取り上げることになった。</p>

<p>
「ダーウィン探検！」と題されたこのプロジェクトは、<a href="http://www.charlesdarwintrust.org/" target="_blank">チャールズ・ダーウィン・トラスト</a>との共同で企画された。プロジェクトはキーステージ２、日本での小学校中高学年を対象とし、学校ごとに参加する形が取られた。この日のスクールコンサートには約10 校350 人程の児童が参加し、そのうち約半数の学校は、事前のワークショップと組み合わせて参加した。</p>




<div style="margin-bottom:15px;font-size:12pt;">ワークショップに参加した学校は、「音楽」と「自然・歴史」の2つの事前のワークショップを経て、最後にウィグモアホールのコンサートに参加するという構成。「自然・歴史」のワークショップはチャールズ・ダーウィン・トラストから講師が派遣されて<a href="http://www.khwgarden.org.uk/" target="_blank">キング・ヘンリーズ・ウォーク・ガーデン</a>を散策し、<div style="text-align: center;float:right;margin-left:15px;font-size:8pt;margin-top:20px"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ワークショップの資料パック" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_school03.jpg" width="188" height="250" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ワークショップの資料パック</div>「音楽」の回にはワークショップリーダーのサム・グレイザーが、アンサンブル・イグナイトから2人の演奏家を伴って学校を訪れた。学校にはさらに、ダーウィンに関するミニ知識や、ダーウィンの思考法―注意深く周囲を観察する―を実践する1分間周囲の音に注意を払うアクティビティなどが記された資料パックが提供され、コンサートまでの補強教材として教室で活用できるようになっている。</div>

<p>ラーニング部門のエリザベスさんはこう語る。「ワークショップを受けた学校の子たちは今日のコンサートに何を期待できるか心の準備ができているので、コンサートにもより積極的に参加していたと思います。今回は『自然科学』とのコラボレーションでしたが、近年のイギリスではこうした教科横断的なプログラムの実施を望む学校が増えてきています。」</p>


<br />

<div class="t1">船乗りの歌を一緒に歌ってダーウィンの気分に</div>



<p>コンサート当日には、先生に引率された子どもたちが学校ごとにホールにひしめいた。コンサートは、ワークショップに行ったサムがプレゼンターとして語るダーウィンのお話と音楽とが交互に非常になめらかに紡がれる形で展開された。「後に偉大な自然科学者となるチャールズ・ダーウィンは、実は少年時代、学校では決していい生徒ではありませんでした。その代わり外で遊ぶのが好きで、いつも植物や石や虫を集めていました。」とサムがお話を始める。「そんな少年時代のダーウィンが庭を探索し、疲れて夜に家に戻る様子が目に浮かびますか？」とイグナイトの演奏を促し、コンサートが始まった。</p>

<div style="text-align: center;font-size:8pt;float:left;margin-right:15px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="イグナイト" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_school04.jpg" width="300" height="151" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />イグナイト</div>


<p>お話でヒントを得た子どもたちは、演奏の中に自分なりの少年ダーウィンの姿を映し、吸いこまれたように聴いている。思わずサムも「素晴らしい聴き方だね。」とうなる。「大学を出たダーウィンは、その後何を仕事にしたらいいのか分からずにいました。そんな時、ビーグル号という船で船長のアシスタントとして南米へ航海に出ないかという話が来ました。反対していたお父さんを説得し、世界を1周する5年の長い旅に出ました。」</p>

<p>「こんな長い間船に乗るのはどんな感じだと思う？」とサムが問いかけると、会場から「船酔いになっちゃう！」という声が。「そう、実際日記を見ると、船の旅は悲惨で、船酔いしたり食糧が腐ったりしたそうなんだ。」と言うと子どもたちは「えー、かわいそう。」などと口ぐちに言う。「ここでみんなに、そんな船の旅を盛り上げる船乗りの歌を教えてあげよう！」とサム。イグナイトの演奏にあわせてサムが１フレーズずつ歌い、子どもが繰り返すという形で陽気な『Blow Ye Winds Of Morning』を歌う。歌詞を覚えやすいように、ロープを引っ張るジェスチャーなどのアイディアを子どもたちからもらって付け加えていく。そして、サムがダーウィンの日記からの抜粋を歌のメロディに乗せて歌い、さびの部分を全員で振りつきで声をそろえて、最後には輪唱で歌った。</p>

<br />

<div class="t1">鳥の音ってどんな音？</div>

<div style="text-align: center;font-size:8pt;float:right;margin-left:15px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="資料パックの中身" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_school05.jpg" width="250" height="189" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />資料パックの中身</div>


<p>「こうしてダーウィン一行はようやく南米へ渡りました。このようにして、ヨーロッパの文化も南米へ伝わっていきました。だからこんなに遠いヨーロッパと南米でも、音楽につながりを感じることができるのです。」そして、スペインのホセ・プラのソナタと、同じ曲がモチーフのボリビアに伝わる曲、それからインスパイアされてイグナイトが作った新曲とを聴き比べた。言葉で「南米」と聞くだけよりもずっとその文化の雰囲気が感じられる。異国調の響きの中で、音楽の調子がはっと変わると子どもたちの集中力もぎゅっと高まる。</p>

<p>「南米に着いたダーウィンは多くの発見をしました。ダーウィンはガラパゴス諸島の異なる島に棲息する鳥たちをよく観察して、他は全部似ているのに嘴の長さだけが違う鳥がいることに気付きました。みんなは鳥をよく観察したことがあるかい？鳥が出す音ってどんな音？」とサムが問いかけると、1人の子は口笛を吹いてみせ、1人は「ホーホー」と手で笛を作り、また別の子は手をこすりあわせて鳥の羽音を出してみせた。「よし、これで僕たちだけの鳥の音楽を作ってみよう！」と、サムは会場の皆にどの音を出すかの合図を出し、それらの音を組み合わせた鳥の音楽を指揮してみせた。そして今度は、作曲家のメシアンには鳥の音楽がどんな風に聞こえたのかを聴いてみる。</p>


<br />


<div style="text-align: center;font-size:8pt;float:right;margin-left:15px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="絵の地図/楽譜「小道」" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_school06.jpg" width="300" height="214" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />絵の地図/楽譜「小道」</div>

<div class="t1">散策して描いた絵地図が'絵の楽譜'に</div>

<p>「旅から帰ったダーウィンは、島で見た植物や石、鳥たちのことを何度も何度も考えました。それが、有名な自然淘汰説、『種の起源』へとつながったのです。ダーウィンはものを考える時、庭を何時間も歩くのが習慣でした。そんなダーウィンの考え方を実践してみた学校の子がいるんだよね。」とサム。チャールズ・ダーウィン・トラストのワークショップではキング・ヘンリーズ・ウォーク・ガーデンを訪れ、歩きまわりながら周りの自然を観察する活動をしたのだ。そこで発見したものを絵地図にして描いてもらったものが会場のあちこちに掲げられた。小道を行くと、切り株や大きな穴、かたつむりや鳥の巣、ツタなどに出くわす。</p>

<p>「今日はこの絵地図を、『小道』という題の音楽の'絵の楽譜'に見立てて演奏してみようと思う。」とサム。子どもたちは「えー、どうやって？」と不思議顔。サムは続ける。「まず、上の道から黒い点々の足跡と、下の方からピンクの足跡が近付いているのが見えるよね。これらの足跡、どの楽器にやってほしい？」と尋ねると、子どもたちは「黒はフルートの男の人。」「ピンクはヴァイオリンがいい。」と指名。フルートとヴァイオリンが、考え事をしながら歩いているようにゆっくり目の足取りのリズムを奏でてみる。「歩いていくと、切り株があるな。これはどの楽器？」「チェロ！」。そして、かたつむりはバスクラリネット、鳥の巣はヴィブラフォン、大きな穴はコントラバスと決まり、演奏者はそれぞれ指名されたものを表現する短いパターンを考える。ツタは会場の皆で参加することに。</p>

<p>そしていよいよその音楽を作りながら演奏してみる。サムが'絵の楽譜'を指でたどりながら「黒い足跡がゆっくり歩いていると、切り株がある。あ、またある。おっと、気をつけなきゃ、大きな穴があるぞ！」と語りながら楽器を指示して指揮する。「おや、よく見ると葉っぱの陰にかたつむりが3匹...」と言うと、バスクラリネットはパターンを3度、「今度は小さいのが1匹！」と言うと高い音で出してみせる。庭の奥まで着くと「さあ、帰りは急ぎ足で戻ろう！」と、楽譜は逆方向に速く進行していく。</p>


<br />


<div style="float:right;margin-left:15px;font-size:8pt;text-align:center;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="学校向けイベントの案内" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_school07.jpg" width="250" height="171" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />学校向けイベントの案内</div>

<div class="t1">2つのワークショップの成果をコンサートで</div>


<p>自分たちが観察した道のりを描いた絵が、自分たちの選んだ楽器の音で、ライブで音楽になっていくのを目の当たりにして子どもたちは「すごーい！」と興奮。1時間のコンサートは、ただテーマに沿った音楽を演奏するのではなく、お話をヒントに音楽を聴きながら想像したり、聴き比べをしたり、一緒に歌を覚えて歌ったり、散策で得た発見を音楽に置き換えてみたり、さらにはその場で自分たちで選んだ音で音楽を作って演奏したりと、様々なアクティビティの盛り込まれたものになった。</p>

<p>教科間のコラボレーションの仕方は色々と可能だが、今回はダーウィンの思考法の実践で発見した自然を、音楽という形にするというように、2つのワークショップの成果を最後のコンサートであわせて出すという方式を取った。別々の授業で扱っているものも、一人の子どもの中に消化され共存することになる。それらの間に色々な方法でリンクを作り、共存する方法を示唆してあげるのも、教育の一つの重要な使命ではないだろうか。</p>

<br />


<div style="text-align: center;font-size:8pt;float:right;margin-left:15px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ウィグモアホール" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_school08.jpg" width="250" height="167" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ウィグモアホール</div>

<p style="font-size:11pt;"><strong>---当日のプログラム---</strong><br />
1. Stephen Warbeck: November<br />
2. Traditional: Blow Ye Winds Of Morning<br />
3. Jose Pla: Sonata No.4 Allegretto (from Six Sonatas)<br />
4. Anonymous: III. Allegro (from Folias)<br />
5. Ignite: Bolivian Remix<br />
6. Olivier Messiaen: Abisme d'oiseaux (from Quartet for<br />
the End of Time)<br />
7. Luke Bedford: Self-Assembly Composition No.1<br />
8. Jackie Walduck: Hot Foot Frenzy</p>


<p style="text-align: right;">取材・執筆 二子千草</p>


<div class="next">＜＜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/01/29_10183.html">第4回</a>｜</div>]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>ウィグモアホールの教育プログラム　第４回　音楽とマンガ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/01/29_10183.html" />
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    <published>2010-01-29T04:15:20Z</published>
    <updated>2010-04-09T07:12:46Z</updated>

    <summary>「難しい」とされる若者向け教育プログラム。その工夫の一つは&quot;MANGA&quot;</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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--></style>

<div style="float:right;font-size:10pt;text-align:right;">【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/02soc/london/english/wigmorehall04.html">英語</a>】<br />
【<a href="/report/02soc/london/2009/12/11_9940.html">第1回</a>｜<a href="/report/02soc/london/2009/12/18_9941.html">第2回</a>｜<a href="/report/02soc/london/2010/01/12_10070.html">第3回</a>｜<span style="font-weight:bold;">第4回</span>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/04/09_10545.html">第5回</a>】</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ウィグモアホールの教育プログラム　第４回　音楽とマンガ" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_title4.gif" width="380" height="46" class="mt-image-none" style="margin-bottom:15px;" /></span>


<div class="right" style="margin-left:20px;"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="若者向けプログラムのパンフレット" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_manga01.gif" width="250" height="176" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />若者向けプログラムのパンフレット</div>

<p>秋冬季のウィグモアホール・ラーニングの若者向けプログラムの中に、目を引く企画があった。「音楽とマンガ」というものである。なぜ「マンガ」をワークショップの素材に選んだのか？どのようにこれら2つを組み合わせたのだろうか？</p><br /><br /><br /><br />


<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="font-size:11pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong>イベント情報</strong><br />
名称：若者の日「音楽とマンガ<small>（MUSIC 'N' MANGA）</small>」<br />
日時：2009年11月14日（土）10:00-15:30<br />
場所：<a href="http://www.wigmore-hall.org.uk/" target="_blank">ウィグモアホール</a>　ベヒシュタイン・ルーム、ホール<br />
<div style="float:left;margin-bottom:40px;">アーティスト：</div>
<a href="http://chitanchitan.web.fc2.com/">轡田千重さん</a>（漫画家）<br />
アンサンブル：<a href="http://www.wigmore-hall.org.uk/community-and-education/projects/6">Ignite</a>＜Jackie Walduck （リーダー、作曲家、パーカッション)、Daniel Parkin (フルート) 、Julian Ferraretto (ヴァイオリン)、Andy Hamill (コントラバス)＞＋Kate Newell（ウィグモアホール研修生、オーボエ）<br />
対象：11-16歳<br />
参加費：1人10ポンド
</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />

<div class="right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ロンドンの書店のマンガコーナー（ここでは棚4つ分）" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_manga02.gif" width="200" height="145" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />
ロンドンの書店のマンガコーナー<br />（ここでは棚4つ分）<br />
<br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="本棚の表示も「Manga」" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_manga03.gif" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />本棚の表示も「Manga」</div>


<div class="t1">若者の興味を捉える企画を</div>

<p>教育プログラムの難関の1つは、若者向けのものである。日々変わりゆく若者の興味を捉えるため、ウィグモアホールでは様々なジャンルとのコラボレーションを含めた若者向けの音楽イベントを企画している。ジャズ、DJ、アニメ、そして今回のマンガなど。なぜ「マンガ」をテーマに選んだのか、ラーニングチームのエリザベスさんに伺った。</p>

<p>「私たちは若者への音楽ワークショップのアプローチとして、なるべく色々なジャンル、文化のものを結びつけて提示しようと試みています。マンガが属する日本の文化は、もちろんコンサートでは扱ったことがありますが、教育イベントとしては取り上げたことがありませんでした。また、マンガは最近ロンドンの若者にとても人気があるのです。」</p>

<p>マンガをテーマに決めたものの、何しろマンガを扱うのは初めて。「他の音楽の知人に尋ねても、音楽とマンガという組み合わせ自体どこもやったことがないものだから、誰も情報を持っていないのです。そんな時、ロンドンでマンガのワークショップをやっている人がいるということを聞きつけて、千重さんを見つけたのです。」</p>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ワークショップで使われた素材" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_manga04.gif" width="200" height="271" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ワークショップで使われた素材</div>

<p>このワークショップのマンガの部分を担当した<a href="http://chitanchitan.web.fc2.com/">轡田千重</a>（くつわだちえ）さんは、ロンドンを拠点に活動するマンガ家、イラストレーターだ。美術分野の出身のロンドン在住の日本人マンガ家ということで、執筆活動の他にも学校その他の施設からワークショップ講師の声がかかると言う。「美術の時間にマンガを描くワークショップに行くこともあれば、異文化を学ぶ時間に日本の文化としてマンガを紹介しに行く時もあります。日本のように子どもから大人まであらゆる階層の人がマンガに接する環境と違って、イギリスではマンガを手にして読むこと自体がある程度の階層、興味レベルの人のもので、また年齢層も10代の若者が中心です。日本文化、特に日本語に対する関心も昨今高く、日英バイリンガルで描いたマンガ</a>（吹き出しの中に2ヶ国語でセリフが書かれている）が受けたり、'かわいい''バカ''知らない！'などと、私たちが外来語を使うように話すのに驚かされたりします。」</p>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="店員からのおすすめコメントも" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_manga05.gif" width="200" height="144" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />店員からのおすすめコメントも</div>

<p>ロンドンのマンガ人気はここ10年ほどの間にも急激に上昇したと言う。アメリカン・コミックやグラフィック・ノベルと並んで、北米を中心に翻訳出版された英語版の日本マンガが'MANGA'として地位を確立し、書店や図書館でも数列の棚を占めるのを見ることができる。『<a href="http://www.amazon.co.uk/gp/reader/1569319367/ref=sib_dp_pt#reader-page">ドラゴンボール</a>』『<a href="http://www.amazon.co.uk/gp/reader/1421515121/ref=sib_dp_pt#reader-link">ワンピース</a>』『<a href="http://www.amazon.co.uk/gp/reader/1421528428/ref=sib_dp_pt#reader-page">NARUTO</a>』『<a href="http://www.amazon.co.uk/gp/reader/1421501082/ref=sib_dp_pt#reader-page">NANA</a>』などの単行本が6ポンド前後（900円程度※1ポンド＝150円）で手に入る。右開きのマンガを左から開けて結末を先に見てしまわぬよう、裏表紙をめくると「ストップ！逆から読まないで！」という注意書きやコマ割りの順番の指示に出くわしたりするが、本編は基本的に日本のマンガと同じである。こうした基本的なルール自体が日本文化だったのだな、と改めて思わされる。</p>

<div class="t1">その１：マンガのキャラクターを作る</div>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="音楽のワークショップ担当のイグナイト（Photo by Benjamin Harte)" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_manga06.jpg" width="226" height="106" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />音楽のワークショップ担当のイグナイト<br />（Photo by Benjamin Harte)</div>

<p>さて、「音楽とマンガ」のワークショップは、前半にまず千重さんからのこうしたマンガの特徴のお話とワークショップ、後半にイグナイト（<a href="http://www.wigmore-hall.org.uk/community-and-education/projects/6">Ignite</a>）が中心の音楽ワークショップ、最後に家族を招いて演奏を披露、というコラボレーションの形が取られた。イグナイトはウィグモアホールの専属アンサンブルで、多くの教育プログラムで演奏、リード、プログラム開発、作曲を担っている。この日集まったのは10歳から15歳までの若者26名。中には学校からまとまっての参加も。ほとんどの子がマンガを読んだことがあるようだ。</p>

<p>千重さんは持参したマンガを例にこう説明する。「日本のマンガでは、登場人物の心理描写がとても大事です。ですから、それを支えるキャラクター作りがとても大事な作業になります。これからみなさん、1人1人自分のキャラクターを作ってみましょう。」そしてそのキャラクターの'名前・性別・年齢・体格・髪型・衣装・職業・特殊能力・第一印象・その他の特徴'を考えることに。</p>


<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="イグナイトの作品「マンガ・スケッチ」" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_manga07.gif" width="250" height="177" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />イグナイトの作品「マンガ・スケッチ」</div>

<p>「今回は絵を描くことよりも音楽を作ることが目的のワークショップだったので、音楽による表現が適していそうな'第一印象'をよく考えるように言いました。特に、ただ一言'カッコいい'などだけで終わらないように、'そのキャラクターの第一印象と本当の性格は一緒なのか？'など、キャラクターに深みをもたせるように考えてごらん、とアドバイスしました。'その他の特徴'では、普段は'ペット、相棒、武器'などを考えるのですが、今回は'一番似合う楽器'を考えることにしました。」と千重さん。</p>

<p>エリザベスさんはこう語る。「最初マンガと音楽でどういうワークショップをやるかを考えていた時、千重さんがマンガを描く際のキャラクター作りの大切さを話すのを聞いて、その創作過程が作曲に似ていると思いました。そこでイグナイトのジャッキーと3人で相談して、若者が作ったマンガのキャラクターをもとに音楽を作るワークショップにしよう、という方向になったのです。実際のマンガのストーリーを使うこともあり得ましたが、そうすると音楽にも東洋的なイメージが先行して想像力が制約されてしまうし、自分たちで一から作ったキャラクターの音楽を作るという方がずっと魅力的だろうということで、この方法を取りました。」</p>

<p>若者たちは紙とペンを取り、自分が考えた登場人物の絵を思い思いに描いていく。ツンツンした髪の毛で武器のようにギターを下げている男の子、ネコの耳のついた女の子、魔法の杖のように木琴のバチを振りかざすキャラクターなど、様々な登場人物が現れた。「最初の説明で'自分が投影できる、あるいは友達になりたい、もっと知りたいと思えるようなキャラクターが、日本の漫画には沢山出てきます'と言ったのが印象的だったのか、おもしろいくらいに自分に似たキャラクターを作った子が多かったです。自分を元にしつつ、自分には出来ないことが出来る特殊能力を持つ設定にしていたり。」と千重さんは振り返る。</p>

<div class="t1">その２：キャラクターのテーマ音楽を作る</div>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="公立図書館にもマンガコーナーが" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_manga08.jpg" width="200" height="280" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />公立図書館にもマンガコーナーが</div>


<p>全員が自分のキャラクターの絵と特徴を発表した後、中から4人の登場人物を選び、4グループに分かれてそれぞれのテーマ音楽を作ることになった。イグナイトのメンバーも、自分が作ったキャラクターをもとに作った音楽の例を披露し、まずは全員で、全体のメインテーマ音楽を作ってみる。その後グループに分かれ、お互いにリズムやメロディのアイディアを出しながらイグナイトのメンバーの助けを得てそれぞれの音楽を作っていった。</p>

<p>1つのグループのキャラクターは、'かわいらしい女の子だが、どんな動物にも変身でき、夜になると困っている動物を助けに出かける'という設定。その特徴を表すように、彼女のテーマソングはかわいらしい感じで始まり、夜の外出の忍び足風な部分、動物と会話をしているようなコミカルな部分などが組み合わさり、それがメロディの雰囲気、楽器の組み合わせ、休止や大小、緩急をうまく使って表された。</p>

<p>「キャラクターの特徴がうまく音楽の特徴となって曲ができていくのが、絵で表現する私にとっては、まるで魔法のようでした。」と千重さん。エリザベスさんは「マンガのキャラクターを作曲のベースに置くことが、若者が創造的に考える手助けになり、リズムやメロディ、テクスチャを変えることがどう音楽のキャラクターに反映するかがよく分かるプロセスで、それが作曲の質を上げたと思います。」と評価し、お互いよい刺激を得たようだ。</p>


<p>1日の終りは、ホールへ移動して全員でリハーサルをし、迎えの家族の前で出来立ての曲のコンサートをした。ステージの前には、コンサートのテーマとなる4人のキャラクターを観客に見えるよう千重さんが模造紙に拡大して描いたものと、もっと絵が描きたいという子が描いたオープニングのイメージの絵が飾られた。</p>

<p>全員で演奏するオープニングは、「天気を操れる女の子」がテーマ。それぞれ持参した楽器やウィグモアホールにある楽器を手にスタンバイし、少しずつ色々な楽器が参加していく構成。ヴァイオリン、ホルン、フルート、クラリネット、ギター、コントラバス、太鼓、マラカス、シンバル、鈴、ギロ、木琴、鉄琴、ピアノなどの31人の大編成となった。その後、1グループずつ、テーマのキャラクターの絵と名前、性格、特殊能力などを紹介し、作った曲を順番に披露した。自分の創作したキャラクターについて語り演奏する若者の顔ははにかみつつも輝き、大切そうに自分の絵を家族に見せながら去る姿が印象的だった。</p>

<p style="text-align: right;">取材・執筆　二子千草</p>

<div class="next"><a href="/report/02soc/london/2010/01/12_10070.html">＜＜第3回</a>｜<a href="/report/02soc/london/2010/04/09_10545.html">第5回</a>＞＞</div>]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>ウィグモアホールの教育プログラム　第３回　音楽と絵画　</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/01/12_10070.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2010:/report/02soc/london//56.10070</id>

    <published>2010-01-12T01:12:24Z</published>
    <updated>2010-04-09T04:12:34Z</updated>

    <summary>ホールと美術館とでコラボレーションしたファミリーデー</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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<table style="margin-bottom:0px;width650px;"><tr><td>
<div class="right">
<div style="text-align:right;font-size:10pt;margin-bottom:2px;"><br />【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/02soc/london/english/wigmorehall03.html">英語</a>】<br />
【<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/12/11_9940.html">第1回</a>｜<a href="/report/02soc/london/2009/12/18_9941.html">第2回</a>｜<span style="font-weight:bold;">第3回</span>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/01/29_10183.html">第4回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/04/09_10545.html">第5回</a>】</div>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ウォレス・コレクション" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore3_hertfordhouse.jpg" width="250" height="171" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ウォレス・コレクション</div>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ウィグモアホールの教育プログラム　第３回　音楽と絵画" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore_title3.gif" width="360" height="45" class="mt-image-none" style="margin-bottom:15px;" /></span>



<p>ウィグモアホールは、子ども向けの教育プログラムの中に異なるアート・ジャンルとのコラボレーションを多く取り入れている。その中でも恒例となっているのが美術とのコラボレーションだ。今回は6歳以上の子どもとその親を対象としたファミリーデー「神話と伝説」をのぞいてみよう。</p>
</td></tr></table>


<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="font-size:11pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong>イベント情報</strong><br />
タイトル：ファミリーデー「神話と伝説」<small>（Myths and Legends）</small><br />
日程：2009年11月21日（土）10:15-16:00<br />
<div style="float:left;margin-bottom:20px;">場所：</div>
<div style="float:left;margin-bottom:10px;">〈午前〉</div>
<a href="http://www.wallacecollection.org/" target="_blank">ウォレス・コレクション</a><br /><small>（The Wallace Collection：Hertford House, Manchester Square, London W1U 3BN）</small><br />
〈午後〉<a href="http://www.wigmore-hall.org.uk/" target="_blank">ウィグモアホール</a><br />
対象：6歳以上児童＋保護者<br />
アーティスト：Bridget Crowley(童話作家) / Dominic Harlan(ピアニスト)<br />
参加費：子ども8ポンド、大人10ポンド</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
<br />






<div class="t1">美術館とホールを舞台に</div>

<p>11月のファミリーデーは、<a href="http://www.wallacecollection.org/" target="_blank">ウォレス・コレクション（Wallace Collection）</a>とのコラボレーションで行われた。ウォレス・コレクションは、ウィグモアホールのすぐ北の閑静な広場に位置するギャラリーである。18世紀に貴族の邸宅として建てられ、生活、社交の場、時に大使館としても使われた<a href="http://www.wallacecollection.org/thecollection/historyofthecollection/hertfordhousethebuilding/history">ハートフォード・ハウス</a>の建物内に、4代に亘るハートフォード侯爵と<a href="http://www.wallacecollection.org/thecollection/historyofthecollection/thecollectors/sirrichardwallace">サー・リチャード・ウォレス（1818-1890）</a>が18世紀後半から19世紀に蒐集した、フランス、オランダ絵画や家具調度品、武具、彫刻などが収められている。これらのコレクションはウォレス夫人により国に遺贈され、1900年6月22日に国立の美術館として開館、無料で一般に公開されている。</p>


<div class="right img"><a href="http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&amp;ie=UTF8&amp;msa=0&amp;msid=112487926274489103989.00047b46a47f357ee65af&amp;brcurrent=3,0x0:0x0,0&amp;ll=51.516595,-0.151191&amp;spn=0.008012,0.012875&amp;z=15&amp;source=embed" style="color:#0000FF;text-align:left" target="_blank">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="地図" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmorehall03_map_j.gif" width="300" height="300" class="mt-image-none" style="" /></span></a>
<br /><small>より大きな地図で <a href="http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&amp;ie=UTF8&amp;msa=0&amp;msid=112487926274489103989.00047b46a47f357ee65af&amp;brcurrent=3,0x0:0x0,0&amp;ll=51.516595,-0.151191&amp;spn=0.008012,0.012875&amp;z=15&amp;source=embed" style="color:#0000FF;text-align:left">Wigmore Hall &The Wallace Collection </a> を表示</small></div>

<p>ウォレス・コレクション自体も、ギャラリートーク、アートクラス、ファミリー向けのワークショップなど多くの教育プログラムを行っている。ウィグモアホールは他の美術館、ギャラリーとも共同企画を行っているが、ウォレス・コレクションとは、コレクションの質に加え地理的な利点があるため毎年数度のコラボレーションが実現している。ウィグモアホール・ラーニングのシニアプロデューサー、エリザベス・マッコールさんはこう語る。「開催場所が遠いと2日に分けてワークショップを行わなければならず、そうすると両方参加できない子が出たり、参加できたとしても1週間も前のことははっきり覚えていないかもしれません。ウォレス・コレクションだと、1日で美術館とホールを巡って、共通したフレッシュな記憶のもとにワークショップができるので、本当の意味のコラボレーションができていると思っています。」</p>

<p>「美術館とのコラボレーションの意味は大きく2つあります。1つは、子どもたちのインスピレーションの源を拡げてあげるということです。音楽も美術も、インスピレーションが大事な部分を占めているからです。2つ目は顧客層を2倍に広げることです。ホールには音楽好きな顧客が、美術館には美術好きな顧客がいます。それをつなげてより豊かな顧客層を生みだそうというのが、ホールとしての狙いです。」</p>
<br />


<div class="t1">絵画に潜んだ神話を探る</div>

<p>朝10時15分に集合した子どもと親は、まずウォレス・コレクションで美術鑑賞へ。多くの西洋の美術館と同様に、貴重な美術コレクションもガラスやロープで仕切られずに、子どもたちのすぐ目の前に生の状態で現れている。さらに、多くの古い調度品や絵画・彫刻作品に囲まれた<a href="http://www.wallacecollection.org/visiting/haveasneakpreview/groundfloor/thefrontstateroom">室内</a>や、大絵画のかかる赴きのある<a href="http://www.wallacecollection.org/visiting/haveasneakpreview/firstfloor/thegrandstaircaseandlanding">大階段</a>、かつて晩餐や舞踏会が開かれた<a href="http://www.wallacecollection.org/visiting/haveasneakpreview/firstfloor/thegreatgallery">大ギャラリー</a>に足を踏み入れると、当時の貴族の邸宅に招かれたような気分でコレクションを味わうことができる。</p>


<div class="right"><a href="http://wallacelive.wallacecollection.org:8080/eMuseumPlus?service=ExternalInterface&module=collection&objectId=65419&viewType=detailView" target="_blank"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="『日の出』フランソワ・ブーシェ" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore3_risingofsun.jpg" width="250" height="295" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="w250">『日の出』フランソワ・ブーシェ（by kind permission of the Trustees of the Wallace Collection, London.）</div></a>
</div>

<p>前半の絵画の部を担当するのは、童話作家としても活動するブリジット。子どもと親たちは、ブリジットの話に案内されながら様々なコレクションを見て回る。今回特に取り上げたのは次の3点の作品。2点は大階段の上に堂々と掲げられた、フランスの画家フランソワ・ブーシェ（François Boucher,1703-1770）の神話画2連作<a href="http://wallacelive.wallacecollection.org:8080/eMuseumPlus?service=ExternalInterface&module=collection&objectId=65419&viewType=detailView" target="_blank">『日の出(The Rising of the Sun,1753)』</a>と<a href="http://wallacelive.wallacecollection.org:8080/eMuseumPlus?service=ExternalInterface&module=collection&objectId=65420&viewType=detailView" target="_blank">『日没(The Setting of the Sun,1752)』</a>である。両作品ともギリシア神話の場面を表したもので、『日の出』は太陽神アポロが、世界に光明をもたらすべく東の海を馬車に乗って出発する様子を、『日没』は夕方に西の海へと帰途についたアポロが海の女神に迎えられている様子を描いている。音楽の神としても知られるアポロの傍らには、竪琴が描かれているのが見てとれる。もう1点はニコラ・プッサン(Nicolas Poussin, 1594-1665)の<a href="http://wallacelive.wallacecollection.org:8080/eMuseumPlus?service=ExternalInterface&module=collection&objectId=65042&viewType=detailView" target="_blank">『人生の踊り(Dance to the Music of Time, c1634-c1636)』</a>。馬車でかけるアポロの姿の下には、4人の神が輪になって踊る姿が。この4人は四季を表すとも、人生の時を表すとも言われている。</p>

<p>参加者たちはそれらの絵をじっくりと見て、絵の背景に隠されたお話を聞いた。ブリジットはお話をしながら、「何でこの登場人物はこんなに筋肉があるんだと思う？」などと色々な質問を投げかける。すると子どもたちは「力強いから！」などと答える。質問をすることで、子どもたちはよりよく絵を見るようになる。そして、そこで得た印象をもとにそれぞれ詩を書いた。ある男の子の母親は「うちの子はもともと音楽により興味があって参加したので、絵画にどれだけ興味を示してくれるか分からなかったけれど、午前中の美術館も楽しんでいたみたい。両方楽しむ機会があるっていうのはいいわね。」と語った。鮮明に残る絵のイメージと自分たちの詩を携え、今度は後半のワークショップが行われるウィグモアホールへと向かった。</p><br />


<div class="right"><a href="http://wallacelive.wallacecollection.org:8080/eMuseumPlus?service=ExternalInterface&module=collection&objectId=65420&viewType=detailView" target="_blank"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="『日没』フランソワ・ブーシェ" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore3_settingofsun.jpg" width="250" height="303" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="w250">『日没』フランソワ・ブーシェ（by kind permission of the Trustees of the Wallace Collection, London.）</div></a>
</div>


<div class="t1">まずは音楽を作る身体と心をつくる</div>

<p>午後、音楽のワークショップを担当するのはピアニストのドミニク。まずは音楽づくりができるような心と体を作るため、みんなで輪になってウォームアップ。この日はファミリーデーなので、子どもも親も1つの輪の中に入って平等に参加する。ドミニクやホールのスタッフが午前の美術館のワークショップに参加したように、午後の音楽の部にも美術館側の担当者も参加している。</p>

<p>参加者はドミニクをよく見て真似をする。手をこすったり、顔を覆ったり、跳んだり。「しっかり見ててよ...」と言いながら大きく開いた腕を「パンッ」とあわせる。ドミニクの息や手の速度を見て参加者は全く同じタイミングで手をあわせるようにトライする。全員で同時に跳んで「ハッ！」と言いながら着地する。何度もやる内に、まわりをよく感じてぴったりと合うようになる。次は「コレクト！」というゲームで身体を動かす。「ひじ」や「肩」「膝の裏」など言われた場所を、部屋中を走り回ってたくさんの人にタッチして集めるというもの。終わった頃には、子どもも大人も身体があたたまり、初めて会った人たちともすっかり混ざり合っていた。</p>

<p>今度は3歳の子と母親が長時間買物をしたシチュエーションでアクティビティ。だだをこねる子ども、重い荷物を抱えて疲れ切った母親になりきって、まず声を出さず表情だけ、次に大げさにセリフを言って演じる。「ママ、バナナ買って！」と子どもが言うと「はいはい、バナナ買ってあげるわよ。」と母親。今度はドミニクのリードで、真似したままリズムにのせて歌う。いつの間にか、この親子のやり取りをミュージカルの１シーンのように全員で歌い演じていた。</p>

<p>ピアニストのドミニクは、ここまでの15分間ほとんどピアノを使わず、豊かな身体と顔と声の表情を使って、子どもから大人までの集団をうまくリードし、皆で音楽を作るのに十分な集中力を磨き、想像力を働かせて日常のシーンを歌にして歌う、というところまでやってしまった。あまりの表現力と人を惹きつける力の強さに、はじめはピアニストではなく役者かと思えたほどだ。</p><br />


<div class="right"><a href="http://wallacelive.wallacecollection.org:8080/eMuseumPlus?service=ExternalInterface&module=collection&objectId=65042&viewType=detailView" target="_blank"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="『人生の踊り』ニコラ・プッサン" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore3_musicdance.jpg" width="300" height="237" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="w300">『人生の踊り』ニコラ・プッサン（by kind permission of the Trustees of the Wallace Collection, London.）</div></a>
</div>

<div class="t1">自分の言葉を音楽にする</div>

<p>さて、準備の整ったところでメインの音楽づくりに入る。今日見た絵から受けた印象をもとに歌を作るのだ。ドミニクは昼休みに子どもたちの間を回り、彼らの作った詩や印象に残った言葉を集め書き留めていた。それらの言葉を歌詞にして、全員で1つの音楽を作るのだ。まずはオープニング。円になった参加者たちを3つのグループにわけ、1グループずつ高さの違う声で「ブードゥー」と重ねていく、静かな幕開け。夜明けだろうか。</p>

<p>「最初のソロをやりたい人!」と声をかけると3人の女の子が名乗り出た。最初の歌詞は絵の主題だった神の名「アポロ」。ドミニクは3人に、この名前をどう歌うか考えて、と投げかける。先ほどのハーモニーを奏でるとそれに乗せて彼女たちは歌い出す。3人で声を出していくうちにピンとくる音を見つけたようだ。それに続いて全員もそのメロディを歌う。同じように、次に立候補した子たちが「波打つ金色の髪」という歌詞に旋律をつけると、ゆるやかなうねりのあるメロディができあがった。</p>

<p>ドミニクが「絵の中に太陽があったの覚えてるかな？」と尋ねた。「覚えてる。きらきらしてた。」と子どもが答えると、ドミニクはピアノできらきらした音楽を奏で始める。次の章の始まりだ。今度はそれに合わせて色々な子どもにメロディを考えてもらい、音楽が盛り上がっていく。「ここでもう一歌詞欲しいな。'ハンサムな'っていう歌詞なんだけど、どんな風にハンサムだった？」と尋ねるとある子が「とっても」と答える。「じゃあ、'ハンサム、とってもハンサム！'っていう歌詞にして、'とっても'の部分を強調しよう。」とその場で新しい歌詞とそれにふさわしい音を探していく。ドミニクは皆のアイディアを取り入れながら「ここは流れるようにゆったり」「その音でだんだん速くしていってみて！」などと音楽にスパイスを加えていく。</p>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ウィグモアホールのステージ" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore3_hall.jpg" width="180" height="238" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ウィグモアホールのステージ</div>

<p>後半は4グループに分かれ『人生の踊り』に見た四季をテーマにした詩にそれぞれ音楽をつける。子どもと大人とが一緒になって、'まぶしい太陽' 'ささやいて' '舞い散る雪' '生の喜び'などそれぞれの季節の印象を表す詩にふさわしい旋律、リズム、振付けまでも考える。数個だけ鍵盤の乗った小型木琴を囲んで、思いついた音をたたいてみたり、何度も皆で詩を声に出してみてリズムを見つけたり、やり方もグループそれぞれだ。</p>

<p>仕上げに全員で集まり、ドミニクが前半とがらっと雰囲気の異なるジャズ風の音楽をピアノで奏でながら、全員で「ドゥ・バダー」とコーラスをする部分や、各グループが持ち寄った歌を次々にリードしながら音楽を形にしていく。最後にはアポロが馬車で駆けて行ったのをクライマックスに、「もう行っちゃった！」と茶目っけたっぷりに曲を終えた。</p>


<div style="font-size:12pt;margin-bottom:15px;">音楽が出来上がると、参加者たちはウィグモアホールのステージでリハーサル。アポロが去る曲の終りは手を拡げてポーズを取ろう、とやってみると、彼らの手の先に音楽の神らしき絵が。<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="クーポラの'音楽の魂'" src="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/images/wigmore3_cupola.jpg" width="250" height="173" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />クーポラの'音楽の魂'</div>ウィグモアホールのステージ上にはドームがあり、<a href="http://www.wigmore-hall.org.uk/about-us/cupola">'音楽の魂'を象徴した像</a>が描かれているのだ。「アポロがいる！」「そうだ、最後はアポロを指さそう！」と決めのポーズが決まった。「準備はOK？」と言うと、子どもも大人もステージの上で姿勢を整え、出来たての音楽の唯一の本番を行った。自分たちの感じた言葉を、自分たちの考えた音で音楽にしてステージで演奏するというスリリングな達成感を、親も子どもと同時に味わうということは、この日のファミリーデーの大きな収穫だったはずだ。<br /><br />

次回は音楽とマンガのコラボレーションをレポート。</div>

<p style="text-align: right;">（取材・執筆　二子千草）</p>

<div class="next">＜＜<a href="/report/02soc/london/2009/12/18_9941.html">第2回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/01/29_10183.html">第4回</a>＞＞</div>]]>
        
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    <title>ウィグモアホールの教育プログラム　第２回　幼児のための室内楽</title>
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    <published>2009-12-18T08:02:50Z</published>
    <updated>2010-04-09T04:11:59Z</updated>

    <summary> 【日本語｜英語】 【第1回｜第2回｜第3回｜第4回｜第5回】 ウィグモアホール...</summary>
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        <name>admin</name>
        
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<div style="float:right;text-align:right;"><br />【<strong>日本語</strong>｜<a href="/report/02soc/london/english/wigmorehall02.html">英語</a>】<br />
【<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2009/12/11_9940.html">第1回</a>｜<strong>第2回</strong>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/01/12_10070.html">第3回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/01/29_10183.html">第4回</a>｜<a href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/london/2010/04/09_10545.html">第5回</a>】</div>



<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ウィグモアホール、幼児のための室内楽「チェンバー・トッツ」" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/wigmore_title2.gif" width="423" height="45" class="mt-image-none" style="margin-bottom:15px;" /></span>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="chambertots" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/chambertots01.jpg" width="250" height="167" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<p>ウィグモアホールの教育プログラムで最もポピュラーなものの1つが、2歳から5歳の幼児を対象にした音楽プログラム「チェンバー・トッツ」である。年間15日ある全てがすぐに完売するという人気企画の様子をのぞいてみよう。</p>

<div class="curve-01"><div class="curve-head"><div></div></div><div style="font-size:11pt;line-height:130%;padding:0 10px">
<strong>イベント情報</strong><br />
名称：チェンバー・トッツ（Chamber Tots）<br />
場所：Wigmore Hall - Main Hall, Bechstein Room <br />
時間：10:00-11:00（2-3歳対象）／11:30-12:30（3-5歳対象）<br />
料金：子ども1人あたり6ポンド（約900円　※1ポンド＝150円）
</div><div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

<br />


<div class="t1">幼児対象の音楽企画を</div>
<div class="left"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="chambertots" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/chambertots02.jpg" width="143" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<br />ウィグモア・ホールへ入る親子</div>

<p>1998年にスタートした「チェンバー・トッツ（Chamber Tots＝幼児のための室内楽）」は、11年目を迎えた今では最も人気のあるシリーズの1つだ。プロの音楽家が幼児と関わり、その間の溝を埋めるため、そして50歳以上が大半というホールの聴衆を若い世代にも拡大し、関係を作るために始められた。対象とする2歳から5歳という幼児期に音楽活動がもたらす影響は大きく、感受性、集中力、他者への敬意、自信など多くの資質を養うことが研究によっても示されている。この年齢層の子どもたちに、生の音楽を聴き、楽器に触れ、創造的な音楽アクティビティに参加する機会を与えることを目的としている。</p>

<p>「生の音楽に触れるといっても、幼児に通常のコンサートは堅苦しすぎるし、1時間半もじっと座って聴いているのは無理なので、短いお試し版としてこの年齢層の子たちが聴けるものを、もっとインタラクティブな形も加えて工夫して提供しています。」と説明してくれるのは、ラーニング部門のプロデューサー、ジュリア・ロダリックさん。</p>


<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="chambertots" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/chambertots03.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />入口にはベビーカーがいっぱい</div>

<p>この日の「チェンバー・トッツ」は、2&#65374;3歳向けと3&#65374;5歳向けの2回に分けて1時間ずつ行われた。開始近くなると、荘厳なウィグモアホールの建物に、子どもを抱いたお父さんやお母さんが次々とやってきて、ホールの入口は見るうちにベビーカーでいっぱいになった。入口では今日のプログラムと、座席を高くするクッションを配っている。各回の定員は約35名。申し込み数はさらに多く、もちろんホールの収容力はまだあるのだが、インタラクティブな効果を求めるには、ある程度人数を絞る必要がある。</p>

<div class="t1">まずはホールで15分のコンサート</div>


<p>前半はホールでのミニコンサート。「こんにちは！」と現れたのは、2人の歌手と1人のピアニスト。「最初はデュエットで歌います。この歌では、私たちの声である楽器の音をまねします。それはトランペットとオーボエです。どんな音が出てくるか、聴いてみてね。」と、パーセルの『サウンド・ザ・トランペット』を歌う。喋っていたのと違う声がすぐ頭上の舞台から響いてくるので、子どもたちはぽかんとして歌手たちを見つめている。</p>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="chambertots" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/chambertots05.jpg" width="200" height="155" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />子ども用座席クッション</div>



<p>次はピアノ。「口をふさいでもぞもぞ言うのが、手を取るとはっきりと声が聞こえるでしょう？ピアノもこの大きなふたを開けると、大きくはっきりと聞こえるようになるのよ。」と、ドビュッシーの『水の反映』を演奏。静かな所と盛り上がる所のコントラストが激しい。続いて短い歌のソロ。「赤ちゃんが寝たくないとぐずった時、どうする？そう、ララバイを歌ってあげます...」と、ゆっくりと穏やかに子守唄を歌い出す。歌手のメリットを生かし、子どもたちの目を見て、身体、表情全体で雰囲気を作って注意を惹きつける。</p>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="chambertots" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/chambertots07.jpg" width="200" height="142" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />ホールの中へ</div>

<p>4曲目は『キング・デービッド』。ほんの少しお話をして歌を披露していると、ゆったりした曲の間に小さな子どもはそろそろ我慢ができなくなり、お母さんに話しかけたり、歩きだしたり。そろそろ時間のようだ。「ではみなさん、今度は一緒に歌ったり踊ったりしましょう。下の階に5分後に集合！」と声をかけて前半を終了。お話を含め約15分の短いコンサートだが、幼児には十分の長さだ。</p>

<div class="t1">コンサートの曲目を使ってワークショップ</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="chambertots" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/chambertots06.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<p>ウィグモアホールにはメインホールの他に地階の多目的室「ベヒシュタイン・ルーム」がある。ここでトークやワークショップなど多くの教育イベントが実施される。「チェンバー・トッツ」は、前半15分程のミニコンサートと後半15&#65374;20分程のワークショップの2本立てで構成される。このスタイルは開始以来基本的に変わらない。歌ったり動いたりインタラクティブに参加できるものを、との基本姿勢は共通だが、曲目やアクティビティの詳細なプログラミングはアーティストに任されている。</p>

<p>「チェンバー・トッツ」を率いるリーダーは「<a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/2009/07/14_8703.html">ギルドホール・コネクト</a>」でも登場したナターシャ。「チェンバー・トッツ」は<a href="http://www.gsmd.ac.uk/">ギルドホール音楽院</a>と提携し、ワークショップ・リーダーやアーティストとして出演する学生の提供を受けている。学生にはこれが実地活動の単位となる。ここではナターシャの指導のもと学生たちは3回出演する。1回目はナターシャが中心となって実施し、2回目はより学生のアイディアを取り入れ、3回目は学生が中心、と徐々にリーダーシップを学生へ移行させていく。</p>


<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="chambertots" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/chambertots04.jpg" width="200" height="133" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />（左から）ジュリア、ニナ、ナターシャ、ディアナ</div>

<p>今日はこのグループの3回目。ナターシャは傍で様子を見守る。さて、部屋には先ほどの子どもたちが床に円を描いて座っている。「ディアナはさっき何を弾いていたか覚えてる？」すると子どもたちは「ピアノ！」と答える。「この部屋にピアノある？そう、これ、でもさっきのと何か違うね？」と尋ねると、「さっきのは大きかった！」「これは四角い」と色々な声が飛ぶ。</p>


<p>ディアナはピアノで色々な音を出してみせる。「私はこれで、とっても高い音が出せるし...とっても低い音も出せる。やさしく弾くことも、悪く怖い感じに弾くことも、指1本ずつでメロディを奏でたり、指をたくさん使って一度にたくさん音を出すこともできます。声でそれができるかしら？」と尋ねると、歌手のニナが「それは歌手にはできないわね。それはピアノの代わりに何を使ってるから？」と聞くと、「口！」「そう、みんな口あるわよね、だから歌は誰でも歌えるのよ。大きな口を開けて見せて！息を大きく吸って声を出してみましょう。せーの...」「あーー！」そして、短く鋭い声や長い声、高い声や低い声、笑い声や熊の真似などをしてみる。</p>

<p>「さっきの歌では、こうやって楽器の音を真似していたのよ。トランペットってどうやって演奏するかわかる？」と絵を見せながら聞くと何人かは顔の前で手を動かす。3人がトランペットを持つジェスチャーをして「ブルブルブルー！」とやると子どもたちも真似して「ブルブルブルー！」。「歌の中ではこんな風に出てきました。」と『サウンド・ザ・トランペット』の一部をちょっと大げさにやってみる。</p>

<p>『水の反映』では、ピアニストが弾く傍らで皆は立ち上がって思い思いの水の様子を身体で表現してみる。海のゆったりとした波をイメージしたり、魚が泳いで来たり、「嵐が来た！」と身体を大きく動かしたり。『キング・デービット』では、とても悲しい気持ちの王様が、慰めにハープを聴いたり庭で鳥の鳴き声を聞いたりするお話を語って聞かせる。</p>


<p>少しお話を始めると、じっとしていられなくなった子どもたちが1人1人とぐずりだす。その様子を敏感に察知したナターシャは「じゃあ、みんな立って、お話を一緒にやってみようか!?」と助け舟を出す。ピアノと歌の音楽と語りにあわせて、ナターシャと一緒に「おぉ、悲しい...」と渋い顔で首をふったり、ハープを弾く真似をしたり、夜の森をさまよい歩いたり、鳥を真似たり。動き出すと、子どもたちは「次は何をするんだろう？」とナターシャや音楽の変わる様子に集中し始める。最後は『きらきら星』など子守唄を一緒に歌ったり、鈴、太鼓、マラカス、ギロなど好きな楽器を持って、ピアノにあわせて小さく、大きく、やさしく、短く、はねて、と一緒に音楽を演奏して元気に終わった。</p>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/chambertots09b.jpg"><img alt="chambertots" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/assets_c/2009/11/chambertots09b-thumb-200x145-3728.jpg" width="200" height="145" class="mt-image-none img" style="" /></a></span><br />チェンバー・トッツ当日のプログラム</div>



<div class="t1">保育園へ出張「チェンバー・トッツ」</div>



<p>「チェンバー・トッツ」の圧倒的な支持の中で、ホールに足を運ぶには遠い地域や、保育園からの需要も増えて来た。そこで2000年には「チェンバー・トッツ・イン・コミュニティ」という、地域へ出かけていくプロジェクトも始まった。開始以来9年間で、ロンドンの11の市区、のべ51の幼児教育機関において実施され、1000人以上の幼児が参加した。加えて2009年は、ウェストミンスター区5つ、ハックニー区4つの保育園や児童センターで実施されている。これらの施設は公募ではなく、ウェストミンスター区議会、ハックニー区音楽教育機関などのパートナーと注意深く選んでいる。</p>

<p>このアウトリーチ・プロジェクトでは、6か月の間に8回のワークショップを行う。今年は4人の20年ほどの経験を持つワークショップ・リーダーと、3組のアンサンブルが9つの施設を回っている。アーティストたちは日中に2時間ほど保育園などを訪れる。最初の45分間は全員で一緒にアクティビティ。ここでリーダーを中心に様々なアクティビティを通して、歌ったり、打楽器で遊んだり、生演奏を聴いたり、音楽つきのお話に参加したり、動きながら音の高低、大小、遅速を学んだりする。</p>


<p>後半はいつもの保育園の設定に戻し、その中で子どもの要求にあわせて、子どもが中心になって演奏をしたり、色々な楽器を試したり、楽器を作ったり、外で遊びたい子は遊んだり、と自由な時間にし、アーティストはそこにいて子どもたちの活動をサポートする。半年間の最後は、ウィグモアホールのステージで子どもたちが歌や演奏を披露する。</p>

<div class="right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><a href="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/images/chambertots08b.jpg"><img alt="chambertots" src="http://www.piano.or.jp/report/04ess/itntl/assets_c/2009/11/chambertots08b-thumb-200x150-3727.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></a></span><br />保育園のためのリソース・パック</div>


<p>ジュリアによると、単発のホールイベントと異なり、子どもたちの属する保育園で半年に亘り密な関係を築くため、子どもたちの成長も確実だと言う。それに加え、最初・中間・最後の3回、保育園スタッフに対するトレーニングも行っている。多くの保育園では効果的な音楽活動のための十分なスキル、素材、自信がないために音楽教育が進まないことが多い。そのため、半年後には保育園スタッフが自信をもって自分たちで運営できるよう、スタッフ向けのトレーニングを実施し、ワークショップでもスタッフの積極的な参加を促し、日常に近い状態で実施し、保育園の活動へ取り入れられる音楽アクティビティの例や効果を記したリソースパックを渡したりしている。</p>

<p>この「チェンバー・トッツ・イン・コミュニティ」は1施設に注ぐ力は非常に大きいが、これにより幼児期の効果的な音楽活動のアイディアやスキルが幼児教育に関わる人たちに広まれば、恒常的に享受できる子どもたちの範囲も広がり、結果的に非常に大きな変化を生むことになる。またホールでの「チェンバー・トッツ」は、幼少の間は遠のきがちなホールに、子どもがどのくらい音楽に興味があり何ができるのかまだ分からないうちにも、気軽に親子で足を運んで試せる貴重な機会であり、その後の親子の音楽への関わり方へ影響を与えるきっかけになり得る。子どもと音楽の長期的な関係を作り、根づかせ、広めるためにはこうした応用性、継続性というものも大切なのだ。（続く）</p>
<p style="text-align: right;">（取材・執筆　二子千草）</p>

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