パリでピティナっ子5名が招待演奏、大喝采を呼ぶ

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2005/03/23

 3月22日(火)パリのコルトーホールにて、瀬堂川拓さん、高尾奏之介さん、小林愛実さん、及川まりやさん、関本昌平さんがAnimato Foundationが主宰するコンサートに出演した。
 瀬堂川さんはクリアな音と繊細な感性でモーツァルトのきらきら星変奏曲を演奏し、見事にトップバッターを果たした。続く高尾さんはラヴェルのソナチネを、指先まで行き届いた細やかな音色と丁寧な音楽へのアプローチで聴衆を魅了した。3番目に登場の小林さんは、バッハのパルティータ、ドビュッシー、ベートーヴェンのソナタという堂々たるプログラム。小さな体から湧き出る豊かな感性と、9歳とは思えぬ構成力で喝采を呼んだ。そして及川まりやさんは、駅伝選手としての実績を紹介され、観客は興味深々。会場が固唾を呑んで見守る中、演奏されたショパンのノクターン、バラード4番は、一音一音に感情がこもっており、その個性が充分に音楽にのって伝わってきた。ラストを飾ったのは、現在パリ留学中の関本さん。ショパンのエチュード、子守歌、英雄ポロネーズを演奏した。持ち前の深く豊かな音色と細やかな表現の対比が素晴らしく、熱狂的な拍手を誘った。
 終演後は聴衆がロビーにつめかけ、小さいな出演者一人一人に語りかけたりサインを求める人も。ピアニストに心からの愛情と敬意を持って接する聴衆に、芸術家がパリをこよなく愛する理由を見たような気がする。


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