ピティナ・CrossGiving

支援者インタビューVol.2 住田 智子先生(島根)

Vol.2 住田 智子先生(島根)
相愛大学音楽学部卒業。大学卒業後、地元島根県で恩師の教室を引き継ぐ形で指導を始める。審査員・アドバイザー・セミナー講師として、全国各地を巡る。
インタビュー画面
ご支援のきっかけ

2020年度は苦しい状況が続く中、「コロナ禍の緊急支援」の呼びかけを始める前に、一早くご寄付をお寄せくださり、本当にありがとうございました。まずご支援にお寄せいただいたお気持ちを教えていただけますか?

実は、昨年何回寄付したとか、いつ寄付したとか、覚えていなくて…(笑)。最初は5月でしたか。

課題曲チャレンジの講師をご依頼させていただいた時、その謝礼をご辞退されて、コンペにご寄付してくださいました…!

そうでした。コンペ・ステップ・セミナー…とあらゆるイベントが中止となり、ピティナの減収が数億円規模ということを知っていましたので、課題曲チャレンジの説明会の講師依頼をいただいた時、最初から寄付するつもりでお受けしました。

連日たくさんのイベントの開催中止を余儀なくされていた時期だったので、お気持ちに大変勇気づけられました。

当時はコロナの漠然とした恐ろしさが蔓延していた時期でしたね。コンペがなくなってしまった時は、やはり生徒も私も不安でした。ピアノの歩みが止まってしまわないかと。でもピティナが、課題曲チャレンジ・オンラインステップ・オンラインセミナーと、次々に今できることを打ち出してくださって。「私たちも前に進まなければ!」と、こちらこそ勇気をいただきました。

お力になれたなら嬉しいです。

その後の寄付も、ほんのお礼の気持ちです。ピティナとのつながりがなければ、あの時期にZoomなんてツールでオンラインレッスンができるなんて知りえませんでした!本当に感謝しています。

現在もオンラインレッスンと、飛沫防止シートを使っての実地レッスンを併用
コロナ禍でのお教室の運営

お教室のご運営もご苦労されたと思いますが、レッスンはどのようにされていましたか?

幸いにも、島根県は都心ほど感染者数が多くなかったのですが、それでも当初は隣の市などからの移動もためらわれる空気でした。毎年3月末の教室の発表会をなんとか開催した直後、緊急事態宣言が出ました。

ギリギリのタイミングで実施できたのですね。結果論ですが、その直後にコンペ中止が発表されてしまったので、発表会は生徒さんたちの心の支えになったかもしれませんね。

はい。その後、一部の生徒はオンラインレッスンにせざるを得なくなり、教室のWifi環境を整えることから始めました。遠隔レッスンの情報も、ピティナのウェブサイトの発信やピティナで出会った先生方のFacebookなどで得ていたので、本当に助かりました。

皆さんが積極的に情報提供してくださっていたので、本部も情報を集約して発信すれば皆さんのお役に立てるコンテンツが作れて、ありがたかったです。

私の教室はオンラインの子が3~4割でしたが、全部オンラインレッスンにしないといけない先生もいたはずです。ピティナのネットワークで得た情報は、ピアノ指導者にとって本当にコロナ禍を乗り切る鍵でした。

緊急事態宣言前に開催された発表会
ピティナのネットワークで得たもの

全国の先生と繋がっていることはピティナの組織的な強みですが、先生は何がきっかけでピティナに入会されたのですか?

島根には支部が早い段階からあって、私が大学を卒業して地元に戻った頃、既にピティナのコンペ予選がありました。それで、コンペ予選や地元の先生の発表会を見学して勉強するようになったんです。

ということは、地元に戻られたタイミングで既にピアノ指導者を志していたんですね。

実は、地元で私がピアノを習っていた先生から、お教室を受け継ぐ約束をしていたんです。音大でもアルバイトで指導をたまにしていたのですが、地元に戻ってすぐに先生から引き継いだ、音大受験の高校生4人を含む25名ほどの指導が始まって、勉強しないと!となって。

突然25名の生徒とは、すごい指導者デビューですね!当時のピティナのコンペは、どんな印象でしたか?

近現代まで含む4期を勉強できるという構造が、とても魅力的でした。あと、自分の生徒と同じ年代の子たちがこんなに弾けるのか?と、とてもショックでした。最初1~2年は、私は参加させるだけで精一杯だったので。

ハードルを感じましたか?

はい。でも、どんな演奏にも審査員の先生方が温かいメッセージを直筆で心を込めて書いてくださる事にとても感動しました。県外から来られた様々なお立場の先生から的確なアドバイスをいただけて本当に勉強になりました。初めの頃は、先生方からいただいた講評を自分のノートに全て書き写して一つずつチェックしていました。当時は自分がピティナの審査員をやるようになるとは、想像もしていなかったですね。
その後自分自身も審査員やアドバイザーを引き受ける中で、いろんな場所に行かせていただいて、たくさんの先生と出会いました。このつながりは他では得難いものです。

コンペ、ステップ、セミナー、レッスン見学…それぞれの 現場でつながりが広がりました。
メッセージ

ピティナの事業が動くスピードには、いつも感動しています。コロナ禍での様々な事業のオンライン化は、多くの指導者の助けになったと思います。特にeラーニング!これまで参加を諦めていたセミナーを自宅に居ながらにして聴講できるのは、本当にありがたいです。
たくさんの指導者が、音楽の中で子どもたちの生きる力・心を磨く力を育む仕組みができているのは素晴らしいことです。私もその一端でお手伝いができればと思っていますので、地域の非会員の先生にも、ピティナから得た情報を共有して輪を広げていきたいです。
これからも全国のピアノ指導者・学習者を引っ張っていってください!

先生が仲間でいてくださることが大変心強いです。素敵なお話をありがとうございました!

コロナ2年目の発表会。高校3年の生徒たちも元気に卒業できました!

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