出演者インタビュー
掲載日級名お名前
2017/3/8F級[銀賞] 橋本 崚平さん

ショパンの音楽が持つ深い悲しみだけでなく、包み込むような温かい部分なども表現したいと思います!

2000年12月生まれ。2011年~2016 年ピティナ・ピアノコン ペティションにおいて、全国決勝大会C級金賞・D級ベスト賞・ E級ベスト賞・Jr.G 級ベスト賞・F級銀賞及び聖徳大学川並弘昭賞を受賞。第13回ヤマハ・ヤングピアニスト・コンサート3・4 年部門金賞・ファイナル推薦演奏会出場。第1回日本バッハコ ンクール 5・6年Bコース金賞、ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 3・4年部門全国大会金賞・アジア大会銀賞・ 中学生部門全国大会金賞・アジア大会銅賞、第12回宝塚ベガ学生ピアノコンクール中学生部門第1位及び宝塚演奏家連盟特別賞、第7回クオリア音楽コンクールコンサーティスト部門審査員特別賞、第10回ベーテン音楽コンクール全国大会第2位など。2017年すばるイブニングコンサートにてソロリサイタル開催。現在、石田幸、石井なをみ、新野ダリアの各氏に師事。大阪教育大学附属高等学校池田校舎1年在学中。

第1部出演

演奏曲目
ショパン:バラード第1番 ト短調 Op.23

ピアノを始めたきっかけはなんでしたか?

姉がピアノを弾いていて、2才のころ僕はそのそばで踊っていたそうです。次第に弾くことにも興味を持ち始めるようになりました。姉に楽譜の読み方を教えてもらい、家中の楽譜を遊びで自由に楽しく弾いていたことが、本格的にピアノを始めるきっかけとなりました。

今の先生との出会いはどのようなものでしたでしょうか。

石田幸先生は作曲のコンクール(ヤマハのJOC)でも素晴らしい生徒を輩出されており、テレビでそのレッスンを拝見したときから幸先生に教えていただきたいと思っていました。小学1年生から専門コースで幸先生が担当してくださると知り大変嬉しかったことを覚えています。石井なをみ先生はアドバイスレッスンにヤマハに来ておられ、小学2年生のとき石田幸先生の薦めで初めて教えていただいたことが出会いとなりました。小さな僕でも分かりやすい表現をしてくださり、とても楽しいレッスンであったことを覚えています。

F級では多種類の課題曲がありますが、どのような方法で選曲したのでしょうか。

今年は過去に弾いた曲も含め四時代のバランスを考え選曲をいたしました。特にサン=サーンスは小学生の頃に大好きだった曲で、感性だけで弾くのではなく構成や背景を勉強し直し「過去の自分とどう変われるのか」が楽しみで、敢えて高校生になった今選曲いたしました。

小学校2年生からピティナに参加なさっていますが、初めてピアノコンペティションに出演したときから、どのように変化なさったと思いますか。

小さい頃は先生や母と曲のイメージを一緒に考え、作曲者のことも教えてもらいながら曲作りをしていました。成長した今は作曲者や曲を自分で調べ、曲のイメージや弾きたい演奏、音などを考えながら曲作りをしていき、その上で先生からご指導いただくことを意識するようになりました。

ご自分の成長を確かめながら、次の級へ挑戦されているのですね。

各級で入賞出来たら次の級へと考えて進んできましたので、スキップはせずに一つずつ級を進めてまいりました。E級で入賞することができましたので、次のステップであるF級に進みました。

普段練習するときに気を付けていることはありますか?

楽譜をよく読むことです。その上で間の取り方や音楽を、実際に声を出して歌って考えるようにしています。

予選通過後に意識したことはありますか?

全国決勝大会では同じ曲を弾くことになるので、全国決勝大会へのイメージをしながら、予選曲も更に良い演奏を目指しつつ、本選曲をしっかりと練習することを意識していました。

決勝大会を見据えながら、本選曲もご準備されたのですね。その他、決勝大会にむけて意識したことはありますか?

5か月も同じ曲を弾いていることになります。長い間ずっと同じ曲を弾いていると音楽が崩れてしまうので、ゆっくり一つ一つこれで良いのかを確認しながら練習することを意識していました。

確かに、同じ曲を長期間練習するには、惰性的になってしまわないよう注意することが肝心ですね。今回の銀賞受賞は、様々なスパンからご自分の演奏を細かく振り返る努力を継続されてきたことの証だと思います。改めて、本当におめでとうございます。結果を知った時の気持ちはどうでしたでしょうか。

ありがとうございます。銀賞で自分の名前が呼ばれた時には本当に嬉しかったです。ただその反面では、決勝大会で大きな失敗をしてしまい、満足のいく演奏ができなかったので自分の力を出し切れなかったという悔しい気持ちも正直ありました。

「嬉しい」と「悔しい」を同時に感じられる強いお気持ちが、次の演奏につながるのですね。入賞者記念コンサートではショパンの「バラード1番」をお弾きになります。この曲を選んだきっかけや理由があれば、お聞かせください。

5年生の時、同じこの舞台で小林愛実さんがショパンのバラード1番を弾かれていたのを聴いて、感動したその日から次再びこの舞台に立てるならその時はバラード1番を弾きたい、と心に決めていました。

今回の舞台で、一つの夢が実現されるのですね!バラード1番のどのようなところがお好きですか?

この曲の第1テーマは、迷いながら何か答えを出そうとして、自分に問いかけたり、悔しさや怒りやいろんな気持ちを歌っているように聞こえます。第2テーマは答えが出て吹っ切れたようなすがすがしさがあるのですが、その後のどうにもならない運命と向き合う結末。そんな印象を感じるこの曲はショパンの比較的若い頃に作曲されたこともあり、何となく僕自身の色んな心を代弁してくれているような親近感があり、弾いていて素直になれる本当に大好きな曲の1つです。

今回の演奏において、表現したいことやぜひ聞いてほしい点などありましたらお聞かせください

ショパンの音楽が持つ深い悲しみだけでなく、包み込むような温かい部分なども表現したいと思います。物悲しくも美しい旋律を是非聴いていただきたいと思います。

コンサートに向けての意気込みを教えてください。

僕の表現したいことを聴いて下さるすべての方々に感じていただけるよう精一杯の演奏をしたいと思います。

楽しみにしております。最後に、次への抱負を教えてください。

僕は弾ける曲の数がとても少ないので、色々な作曲家の多くの曲に挑戦していき、レパートリーを増やしていきたいとと思います。人の心に残る演奏ができるよう、これからも音楽について深く学んでいきたいと思います。

Youtube - 決勝での演奏

チケット
  • 2017/03/20(月・祝)
  • 第1部 13:00~開演/第2部 16:30~開演
  • 【会員・学生】各部(自由席/指定席):3,000円
  • 【一般】各部(自由席/指定席):3,500円
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