【開催レポート】ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019 丸の内エリアコンサート

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2019/05/15
ラ・フォル・ジュルネTOKYO2019  丸の内エリアコンサート開催レポート

平成から令和への転換期となった5月の大型連休に、恒例のラ・フォル・ジュルネTOKYO2019丸の内エリアコンサートが、5月3日(金・祝)~5月5日(日・祝)の3日間に渡って開催され、今年も多くのピティナ会員や入賞者たちが参加しました。
「ボヤージュ 旅から生まれた音楽(ものがたり)」をテーマに、作曲家や演奏家たちの「旅」から生まれた音楽がイメージされたコンサートが多彩に開催されました。

音楽の醍醐味を届ける

全国各地のトークコンサートでもご協力いただいている経験豊かなアドバイザーの先生方によるコンサートは、ベテランならではの音楽の醍醐味を届ける秀逸のステージ。テーマはもちろん、楽しみながら学べる内容で、会場の後方スペースがなくなるほどの多くの人々が聴きに訪れました。

丸の内エリアコンサート3日間の開幕コンサートは、コンサートピアニストとしてご活躍の宮谷理香先生。天井が高く音が響き渡る会場(東京TOKIA)に合わせて、ショパン:雨だれのエチュードを選曲。心揺さぶられるようなスケルツォ第3番の演奏に続き、ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルーでは驚きの演出が(!)。お客さんを沸かせていました。

ミラノを拠点に海外を駆け巡る黒田亜樹先生は、同じくベルリンを拠点に活動するチェリストの水谷川優子さんとの共演で、ヴィラ・ロボスの作品を演奏。ブラジル全土を旅しヨーロッパやアメリカでも国際的に活躍した作曲家はもとより、「ボヤージュ」を体現している二人が丸の内に集う貴重なひとときとなりました。

室内楽に尽力を注いできた多喜靖美先生による、ジャスミン室内楽講師陣たちとの共演によるコンサート。ジャスミン・ピアノ四重奏団として、シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調を演奏。作曲家の熊本稜平先生も来場され、多喜先生に献呈された「The Arabesque of Life」が東京初演されました。

オープン当初から、丸の内のイベントで活躍している伊賀あゆみ先生は、山口雅敏先生とのピアノデュオで出演。パーシー・グレインジャーを中心に、旅から生まれた音楽の数々をプログラミング。さらに、編曲作品も含めた華やかなステージとなりました。

丸の内エリアコンサートの最後を締めくくるのは、小原孝先生。お弟子さんでYoutuberピアニストの細貝柊さんとのデュオも交え「ボヤージュ~パリ」と題してお届けしました。最後はリクエストに応えて(!)毎年恒例のアンコール、「ボレロ」を演奏。会場いっぱいに響かせて締め括りました。

特級入賞者たちの活躍!
●LFJテーマで聴く、ピアノソロ

Warner Classics Presents PTNA Recordings プロジェクトに参画している、太田糸音さん(2016銀賞)、片山柊(2017グランプリ)さん、角野隼斗さん(2018グランプリ)が、それぞれバトンを渡すかのような流れでプログラム構成。瑞々しい感性で聴かせました。
第10回浜松国際コンクール日本人作品最優秀演奏賞の梅田智也さん(2014銅賞)と第9回リスト国際コンクール優勝の後藤正孝さん(2004グランプリ)の初ジョイントで、リストを軸とした圧巻の演奏が繰り広げられました。

●室内楽で「初」共演!

特級入賞者とプロの室内楽奏者が「初顔合わせ」する、恒例のコラボレーション企画。實川風さん(2007銅賞)は1学年違いの実力派ヴァイオリニスト、伊藤亜美さんと共演。初顔合わせとは思えない息のあった演奏で会場を沸かせました。また、丸の内エリアコンサートで大人気のエロイカ木管五重奏団とは、上田実季さん(2018銀賞)がテュイレ:六重奏曲を共演。「ドキドキワクワク」しながらも、充実したアンサンブルを聴かせました。

●子ども連弾リレー

菅原望さん(2012グランプリ)は、ステップのアドバイザーとしても活動しています。「子ども連弾リレー」は、一般公募とオーディション通過枠の総勢9名の小学生と本人の希望曲で共演するというスペシャル企画。常に子どもたちに寄り添う、あたたかい人柄あふれる演奏となりました。

提携コンクールからも続々出演!

提携コンクールの優勝者や丸の内エリアコンサートオーディションで出演権を手にしたピアニストたちが、自慢のプログラムで出演。
第2回クリスタルpianoコンクール優勝の萩森秀太さんはカプースチンのエチュードを、第12回八潮市新人オーディション優勝の高木直樹さんはヒナステラ:クリオージョ舞曲等を披露。丸の内エリアコンサートオーディションからは、公開録音コンサートでも活躍の杉浦菜々子さんと末次真美さん(Cl)が作曲家田中カレンや徳山美奈子の作品を演奏。中村聖子さん(p)は本人編曲の作品など、そして小熊祥太さん(Sax)と小針侑也さんは石川亮汰の作品など、邦人作曲家作品が積極的に取り入れられた内容となりました。

各ブースでの講演等

LFJのメイン会場である東京フォーラムのガラス棟ロビーギャラリーのブースでは、大内孝夫氏(講師)や飯田有抄氏(クラシック音楽ファシリテーター)によるトークイベントも開催、各地で会員が活躍していました。

テーマ ボヤージュ旅から生まれた 音楽
日時 5月3日(金・祝)~5月5日(日・祝)
開催場所 【無料公演】東京ビルTOKIAガレリア/丸ビル1Fマルキューブ/丸の内オアゾ1F〇〇広場/新丸ビル3Fアトリウム他
【有料公演】東京国際フォーラム
内容 日本最大級のクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019」関連企画として丸の内エリア他各会場にて開催される無料コンサート。
主催 三菱地所株式会社
協力 ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019
運営委員会(株式会社KAJIMOTO、株式会社東京国際フォーラム、豊島区、三菱地所株式会社)、東京藝術大学社会連携センター、東京藝術大学音楽学部、日墺文化協会、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会、株式会社河合楽器製作所、スタインウェイ・ジャパン株式会社

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