Warner Classics presents PTNA recordings

次世代ピアニストを紹介、育成するプログラムでワーナー・クラシックスジャパンとピティナが連携。ピティナ入賞者たちによるデジタル配信のアルバムリリース。

概要

ワーナーミュージック・ジャパン ワーナークラシックス の新人発掘育成の一環として、ピティナと連携し、才能ある若手ピアニストを国内外に見出し、紹介していく取り組み。ピティナ・ピアノ曲事典の音源からライセンスを提供し、デジタル音楽配信のアルバムがリリースされます。ピティナ入賞者の中から、外部評価(ワーナークラシックス)による選考を経て、クラシック音楽界の未来を担う若手ピアニストの活躍を促進する、次世代ピアニスト発掘プログラム。

RELEASE INFO
第3弾(2019.6.7配信)角野隼斗
- Passion
2019.6.7配信/
SD: 190295417130/
HD: 190295412456
価格:¥800(税込)

Warner Classics presents PTNA recordings第3弾は、角野隼斗さん(2018年特級グランプリ)の初公式発売録音集。このアルバムのために自ら選曲、2019年5月に集中的に録音制作された演奏を、デジタル限定で配信発売。多方面の音楽活動、編曲も手掛ける角野隼斗のクラシック・ピアニストとしての現在を披歴するデビュー録音。それぞれの作曲家、作品が内在するパッションと共振する角野のピアニズムが横溢。

[収録内容]
  1. 1. ショパン:スケルツォ 第1番 ロ短調 作品20
  2. 2. リスト:パガニーニ大練習曲集 S141 第3曲 嬰ト短調 「ラ・カンパネラ」
  3. 3. スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第5番 作品53
  4. 4-6. ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品36(1931年版)
録音: 2019年5月、東音ホール(ピティナ)
角野隼斗(ピアノ)
(c)T.Tairadate
第2弾(2018.12.5配信)片山柊
- Landscapes
2018.12.05 配信/
WPDS-10085

第2弾は、片山柊さん(2017年特級グランプリ・聴衆賞)。初公式発売録音集。2018年10月の最新録音を中心とした、自らの選曲によるデジタル配信音源。「それぞれの作品にその風景があるという思いから」と自ら語るコンセプトで、「Landscapes」と名付けたアルバム。

[収録内容]
  1. サティ:3つのジムノペディー第1番
  2. モンポウ:「風景」よりー第2曲:湖
  3. ラヴェル:「鏡」よりー第1曲:蛾
  4. コダーイ:クロード・ドビュッシーの主題による瞑想曲
  5. ドビュッシー:喜びの島
  6. デュティユー:ピアノ・ソナタ 作品1―第1楽章:アレグロ・コン・モート
  7. デュティユー:ピアノ・ソナタ 作品1?第2楽章:リート(レント)
  8. デュティユー:ピアノ・ソナタ 作品1?第3楽章:終曲(コラール~変奏Ⅰ~Ⅳ)
  9. レノン&マッカートニー(編:武満徹):ゴールデン・スランバー
第1弾 2018.7.13配信太田糸音
SHION OTA - My select vol.1

第1弾は、18歳の太田糸音さん(2016特級銀賞・聴衆賞)。彼女自身も選曲に関わり、13歳~18歳での録音からその瞬間の輝きと魅力を収めた内容。10代の奇跡を追うアルバムが完成しました。

[収録内容]
  1. プロコフィエフ:4つの練習曲 Op.2
  2. ショパン:エチュード Op.10~第4番 嬰ハ短調
  3. アルベニス:組曲「イベリア」第1巻~第1曲:エヴォカシオン
  4. アルベニス:スペイン Op. 165~第2曲:タンゴ(編曲:L. ゴドフスキ)
  5. ラヴェル:夜のガスパール~第3曲:スカルボ
  6. スカルラッティ:ソナタ K.531 L.430 ホ長調
  7. メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調「スコットランド・ソナタ」 Op. 28
  • 第3回・第4回は決定次第の発表となります。
Artist Interview
角野隼斗

coming soon

Artist Interview
片山 

アルバム完成までの片山さんのコンセプトメイキングをお伺いしました!

タイトル~Landscapes~で、作品のそれぞれの風景を描く
今回のアルバムのコンセプトを聞かせてください。
「それぞれの作品にそれぞれの風景がある」 というコンセプトがあったのでそれを表す象徴的なタイトルをつけたく「Landscapes」とつけました。あと語感が好きです。今回ほとんどが近代フランスの作品で、収録曲の喜びの島はヴァトーの絵画「シテール島へ船出」から発想されていますし、題材がなくとも音を通して自然現象などを描くというところが特徴的だと感じています。また、面白いのがLandscape という言葉は「風景画」が語源で、景色をみるという概念は絵画から始まったのがとても興味深いです。
作品群の時代背景、そのつながりや関連性について
ほとんどが20世紀初頭にフランスで書かれた作品です。よく「印象派」と喩えられる事がありますが、音楽におけるこの時代の作品は描写はっきりしていますし、ドビュッシーも印象派から派生した「象徴派」の詩などに大変影響受けています。なのでドビュッシーの影響が大きい武満徹がタイトルにつけている「素描」という言葉は自分の中でとてもしっくり来ます。
新しい時代の「聴き方」
片山さんや太田さんなど、デジタル配信が身近な世代ですね。(片山さんはSpotifyのヘビーユーザーだとか・・)自分のようなリスナーをイメージされて録音しましたか?普段はどのような聴き方をしていますか?
定額制の配信サービスに大変お世話になっています(笑)
コンサートのプログラムをプレイリストにまとめて全体の流れを聴いたり、クラシック以外の音楽も昔からよく聴いているので自分の知らないアーティストの曲を検索して聴くのが趣味です。
将来、どのような音楽家(芸術家)でありたいですか?
作曲家に寄り添った演奏家になりたいです。 クラシックとされる作品もそうですが、今後は作曲家の方に委嘱をしていって「今日の音楽」を広く皆さんに聴いていただく場を作っていけたらと思っています
Artist Interview
太田  糸音
演奏の記録を聴く~太田糸音さんの10代でのレパートリー作りとは?

太田さん持前の、レパートリーへの探究心、新しい曲の拡大はどのように育まれてきたのでしょうか?
今回、ワーナープロジェクトで取り上げられた曲は、成長過程のあるひと時でしか聴けない演奏の記録です。

A1級本選優秀賞
2006
A1級ベスト賞
2007
B級
2008
C級 銅賞
2009
D級 ベスト賞
2010
2台ピアノ初級 奨励賞
E級 ベスト賞
2011
Jr.G級
2012
F級金賞
2013(13歳)
ショパン: エチュードOp.10-4

初めての取り組み、努力の思い出 CDE級ではロマン派以外のエチュードでしたので、初めて真向勝(?)でエチュードを選ぼうとなったのがF級。今でも覚えていますが、その頃は、エチュードに苦戦、手もまだ小さく、初めて取り組む2曲目のエチュードで(1曲目は革命でちらっと譜読みした程度)、挑戦の曲だった。今でも、とても練習した思いがあるし、朝から晩まで・・(笑)全然テクニックが追い付かなかったです。。
中学の時代・・・テクニックの向上、これが目的だったように思います。

Jr.G級 銀賞
2014(14歳)
スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.531/L.430
Jr.G級全国決勝大会での演奏
G級 銀賞
2015(15歳)
プロコフィエフ:4つのエチュード Op.2 2014年Jr.G級、全国決勝大会での演奏

これからも弾き続けていきたい曲 F級の入賞者コンサートで初めて演奏し、このG級の時は弾きました(今回の収録曲)。その後、特級でも演奏したし、18歳の今も弾いています。なぜなら、この曲はプロコフィエフが18歳で書いた曲だから・・。
これからも、一から譜読みをやり直して弾いてみたい。一生弾いていきたい曲です。

メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調 Op.28 「スコットランド・ソナタ」
G級
2016(16歳)
アルベニス:「イベリア」第1巻より「エヴォカシオン」 特級二次予選での演奏
特級
2017(17歳)
アルベニス=ゴドフスキー編:タンゴ
ラヴェル:「夜のガスパール」より 「スカルボ」 第40回入賞者記念コンサートに出演時の演奏

16歳~17歳で、興味をもった作曲家 フランスやスペインものをやってみたいと思っていました。今回収録のアルベニス、ラヴェルもその一つです。他の方の演奏会から、また持っている楽譜集の中からやってみたいな、、と思った曲を選んだ思い出があります。

現在
2018(18歳)
10代の軌跡を追う一つのアルバムに配信をまとめました!
太田糸音の振り返りノート
こうして自分の勉強した曲を記録し始めたのはいつ頃から?
中学のときから始めていました。まとめるのが好きで。練習中に、年末に、その時々で振り返って、いつ何をどのステージで弾いたか記録があります。例えば、今年前半の記録(※注 写真)ですが、新しい曲もあるけれど以前弾いたものを掘り起したものも結構あるな、と振り返ることができます。小学校高学年の頃や全国決勝大会で弾いたものなどもありましたね。
今、コンペ真っ最中です。コンクールはどういう気持ちでした?
本番が楽しい!と思えると、だんだん練習が楽しくなってきます。コンクールとコンサートで自分の演奏に変わりはないはずなので、そういう気持ちで、曲に向き合いたいと、本番で曲にのりうつるくらいになればと。
18歳の現在は、どのようなことを考えていますか?
最近は、25歳までのことを想像したりもします。曲を聴くのも調べるのも好きで、動画も関連動画をどんどん見たり。夜中でもこの曲いいよね、など話せる友人もいます。そういう中から自分でもやってみよう、あまり弾かれていない曲でもいい作品がいっぱいあります。
これからについて
今の自分は過去ではないし、未来に向かって歩んでいるし、それが人間で生きてて良かったな、と思います。「今を大切に生きなさい」と言ってくれる両親も有り難いと思っています。ピアニストになりたいか、というと、今決めたくない(笑)。決めたらやりたいことが狭まってしまう気がして、今きめないでやりたいことをやりたい。
それが「来年のリスト」です。計画的?ではなく、自分のやりたいこと、体験したいことをどんどん書いていくのです。多いほど達成率は落ちていきますがそんなことは気にしません!
MEDIA

ピティナ・ピアノ曲事典の音源が国内外へ紹介されます。

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