【公開録音】ロシア・ピアノ曲選集 ―知られざるスクリャービン初期ソナタを中心に―

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2018/08/28
公開録音コンサート
  • ロシア・ピアノ曲選集 ~知られざるスクリャービン初期ソナタを中心に~
  • 2018.1012日(金)
    19:00開演 (18:30開場)
  • 大塚玲子[pf.]
  • 東音ホール(東京・巣鴨/アクセス
  • 入場料:後払い方式
Program
  • シューベルト=リスト:「愛の便り」(白鳥の歌 S.560 より 第10曲)、「万霊節の連禱」(4つの歌曲 S.562 より 第1曲)
  • グリンカ=バラキレフ:「ひばり」
  • スクリャービン :ピアノソナタ 変ホ短調
  • チャイコフスキー:「四季」作品37bisより 「1月 炉端にて」「4月 松雪草」「11月 トロイカ」
  • アレンスキー:24の性格的小品 Op.36 より 第23曲「アンダンテと変奏曲」
  • スクリャービン :2つの詩曲 Op.32
  • スクリャービン :ピアノソナタ第9番 Op.68「黒ミサ」
知られざるスクリャービン初期ソナタを中心に 今回のプログラムは、ロシア作品がメインとなる。
歌心とロマンティズムに溢れ、且つ華麗な技巧を特徴とするロシアのピアニズムはもともと、リストの影響を大きく受けている。驚異的な彼のピアニズムや、彼が得意とする歌曲作品の編曲は、私自身が学んだロシアの教授達を含めリスト直系の弟子(ロシアの偉大なピアニスト達)によって大切に受け継がれた。そんなリストの作品にも少し触れ、ロシアの作曲家達とのつながりを限られたプログラムの中で最大限に表現したい。
今回ロシア作品の中でも中心に取り上げたいのはスクリャービン。ほとんど弾かれることのない0番のソナタの存在と魅力をまずは知ることで、彼の原点が見えて来るように思う。3楽章構成で、第1楽章は後の彼のコンサートピースである「アレグロ・アパショナート」Op.4に結実するヴィルトゥオーゾな作品。スクリャービンがモスクワ音楽院に入学する1889年に若くして完成された曲だが、ロマン派的でわかりやすい構成とはいえ、既にスクリャービンの和声感や歌いまわし、リズム感などの個性が要所要所に表れていて面白い。非常にロマン派的でショパンの影響を受けた初期作品から、左手の麻痺がきっかけで宗教や神秘主義に足を踏み入れ、無調音楽となり、新しく奇抜な取り組みを試した後期作品までの、スクリャービン独特の作風、表現の変化・進化を彼の人生をなぞる様に味わうことが出来るだろう。
大塚 玲子
Profile
大塚玲子(Pf.)

1993年 ピティナピアノコンペティション西日本本選総合優勝、併せて読売賞受賞。 96年 ワルシャワフィルハーモニーホール(ポーランド)にて国立室内管弦楽団と共演。 03年 武生国際音楽祭「若鮎コンサート」に出演。 04年 桐朋学園音楽部門同窓会奨学生に選抜。 05年 浜松国際ピアノアカデミー修了。 07年 全日本マスターズ・ピアノコンクール最高位賞受賞。武生国際音楽祭ファイナルコンサートにて、モーツァルト「戴冠ミサ」の伴奏ピアニストを務める。Japan Classical Impressionist Audition第2位(特別奨励賞)。 09年 横浜開港150周年記念ピアノコンクールヴィルトゥオーソ部門優秀賞受賞。日本ピアノ研究会オーディション横浜市長賞・ドレミ楽譜出版社賞受賞。東京芸術センター記念ピアノコンクール年間最優秀ピアニストにノミネート、2010年、2014年に東京でのソロリサイタルに招聘される。 10年〜12年 「スクリャービン生誕140周年記念コンサート」などモスクワ音楽院ピアノ科生選抜コンサート、ミハイル・ ヴォスクレセンスキー教授選抜クラスコンサートに多数出演。 12年 スクリャービン国際ピアノコンクール(パリ)第1位。スクリャービン記念博物館(スクリャービンの家)にてソロリサイタルを行い、好評を博す。 モスクワ音楽院小ホールでの演奏が評価され、ロシア国営テレビ局の取材を受けてロシア国内で放送される。 13年 スペイン(バルセロナ)にてソロリサイタルを行い、好評を博す。 15年 BMWの依頼により、ショールームで多数ソロリサイタルを行う。 14〜16年 福井県新事業「出張音楽堂」のコーディネーターを務める。      桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業、同大学研究科修了。チャイコフスキー記念ロシア国立モスクワ音楽院研究科を最優秀で修了。 現在、毎年国内外で多数ソロリサイタルを行う傍ら、後進の指導にも力を入れている。ピティナピアノ指導者会員。
オフィシャル・サイト

◆入場料:後払い方式 コンサート後に、好きな額を当日お配りする封筒にいれて頂きます。そのお金は演奏者ならびにピティナ・ピアノ曲事典への寄付金として大切に使わせて頂きます。規定の計算方法により過半(60%~場合によって全額)を演奏家にお渡しし、残りは本企画の調律費等に充てます。

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