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    <title>１００のレッスンポイント</title>
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    <title>１００.勉強に終わりはない！</title>
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    <published>2011-11-11T02:11:11Z</published>
    <updated>2011-11-11T10:20:01Z</updated>

    <summary>最終回は力強い言葉とともに・・・「勉強に終わりはない！」</summary>
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        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<p>ついに連載100回目を迎えました！<br />
開始したとき、「100まで無事に元気で書き続けること！」が、まず目標でした。</p>
 
<p>一回も休むことなく（※）書き終えることを感謝します！</p>
 
<p>毎回ギリギリで粗い文章を校正してくださったピティナ事務局の實方さんに、 深く感謝しています。<br />
そして、毎回読んでいただいた皆さんに、心から感謝しています。<br />
講座で各地にうかがう際、多くの方から「読んでいます」と声をかけていただき、とても嬉しく思っています。</p>
 
<p>ピアノを職業として「幸せ」だと日々感じて生活しながら、レッスンのポイントを書いてきました。ピアノを習い始めたからには、生涯弾き続けてほしいです。忙しい子供たちも「名曲」が弾けるまでになったら「誰もやめないだろう！」と思います。そこまでの取り組みのヒントになれば、と思っています。</p>
 
<p>皆さん本当にありがとうございました！</p>
 
<p>さて、最終回のタイトルは「勉強に終わりはない！」と、決めていました。</p>
 
<p>学ぶこと、知らないことを知ることや、追求することは、とても楽しい事です。<br />
人生を閉じる時まで終わらないでいられたら、こんなに幸せなことはないでしょう。</p>
 
<p>この言葉は、シューマンが書いたエッセイの、最後の言葉でもあります。<br />
ご存知の方も多いと思いますが、私がこの文章に出会った時「こんなに分かり易く、強く共感できる事柄ばかりを書いたのは誰だろう？！」と思いました。シューマンの言葉と知って「さすが！！」と、感動したことを覚えています。</p>
 
<p>このエッセイは曲集「子供のためのアルバム（ユーゲントアルバム）」の楽譜に載せる目的で書かれたものです。日本の各出版社が出している多くの楽譜にも、翻訳されて載っています。</p>
 
<p>私が気に入っている部分を、少し引用してみます。</p>
 
<blockquote>・聴く耳をつくりあげることが一番大切である。<br />
・音階やその他の運指法を熱心に練習しなければならない。しかし、それですべてがうまくいくと思って、大きくなるまで毎日何時間も機械的な練習をしている人がたくさんいる。それは、まさに、ABC をできるだけ速く発音しようと骨折っているのとそっくり同じだ。時間を有効に使いなさい。<br />
・つまらなそうな弾き方を決してしないように。いつも新しい気持ちで弾きなさい。<br />
・やさしい曲を立派に美しくひくように努力すること。これは、難しいものを平凡に演奏するよりもずっと良いことだ。<br />
・音楽を楽譜から理解するまでになりなさい。<br />
・一日の音楽の勉強をして、疲れた時には、それ以上の勉強はひかえること。喜びも、気分のよさもなしに勉強するのなら、休んだほうがいい。<br />
・達者とか、いわゆる華やかな演奏というものに、決して惹かれないように。作曲者が心に持っていた印象を曲であらわすようにしなければならない。それを越えると、漫画になってしまう。<br />
・すぐれた大家、なかでもヨハン・セバスティアン・バッハのフーガを熱心にひくといい。「平均律クラヴィーア」を毎日のパンとしてほしい。そうすれば、確かに立派な音楽家になれるだろう。<br />
・大家は研究されることを願っている。大変に年を取ってから、はじめてはっきりとわかって来るということも多いのだ。<br />
・指は、頭ののぞむものをつくるべきであって、その逆であってはならない。他の芸術や学問とならんで、周囲の生活にもしっかりと目を向けよ。道徳の規律は、また芸術の規律でもある。<br />
・熱心さと根気強さで次第に高い段階に到達できよう。<br />
・芸術は、熱中というものがなければ、本当のものは何も成熟されないのである。<br />
・勉強には、終わりというものがない。<br />
（以上、『全音楽譜出版社　シューマン　ユーゲントアルバム』より引用）</blockquote>
 
<p>これらはほんの一部ですが、何度読んでも「もっともだ」と感服させられます。</p>
 
<p>ひとつの曲を立派にひくために、色々な心を尽くします。<br />
知らないことは学び、考え、それを心で消化して、自分の気持ちを音で現す。<br />
そして出てきた音楽を聴いて、さらに心が豊かに、幸せになる！</p>
 
<p>ピアノが弾けるって本当に素敵なことです。<br />
皆さんがいつまでも、健康で、美しい音楽と心で毎日を過ごされるよう願っております。<br />
長い間本当にありがとうございました！　　　</p>　　　
 
<p>池川礼子</p>
 
 
<small><p>※ピティナ編集部注：東日本大震災一週間後の2011年3月18日はピティナの判断により、ウェブサイト上の一切の連載記事更新を行いませんでした。</p></small>
 
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    <title>０９９．美しい心でなければ美しい音楽は生まれない</title>
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    <published>2011-11-04T08:53:28Z</published>
    <updated>2011-11-04T09:17:47Z</updated>

    <summary>「人を蹴落としてでも、、」という気持ちから美しい音楽は生まれない！</summary>
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        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[

<p>きれいごとのようなタイトルですが、私のモットーです。</p>

<p>以前にも書きましたが、音には「その時の心情」がでます。</p>

<p>心がすさんでいる時に「美しい音楽を！」という気にはなれないでしょう。</p>

<p>心がさびしい時、それは音楽が救いになります。集中して美しい音を目指すことで、心も晴れてくるかも知れません。</p>

<p>ウキウキする時、ピアノを弾くともっと楽しくなるでしょう。</p>

<p>そういう人は少ないと思いますが「人を蹴落としても一番になりたい」などという心情の時、美しい音楽が生まれるでしょうか？一番を目指す事は良いですが自分がより良くなるための努力の結果が出るということです。他の人もがんばっているのですから、そのことも認めた上で、自分もがんばれば良いのです。</p>

<p>コンクール前に、その心構えを確認する事があります。「きれいな心でないと、きれいな音は出ないよ！」と。</p>

<p>コンクールに向けて、誰もが少しでも上手になりたいと思っています。当然「誰よりも自分が！」とも。ですから「きれいな心で」といわれることで、本気でそういう心になろうと思ってくれるかもしれません。</p>

<p>すさんだ心になりそうな時が、逆に美しい心になるチャンスになるかもしれません。</p>

<p>私は本気で思っています。</p>

<p>学校のテスト勉強は、どんな心で臨んでも点数とは関係がありません。問題が解けて（解き方を要領よく習い本質がわかっているのかな？と心配しますが）答えがあってさえいれば順位が上がり、良い学校に進め、良い教育が受けられます。もちろんそれには努力と知性とが必要で。尊敬できる人たちです。そういう賢い人がリードしていかないと、世の中は発展しません。</p>

<p>私が思う「美しいピアノ」は、心を育てるという意味では、学校のお勉強よりも難しく、もっと価値のあることだと思っています。楽譜どおりに弾ければ、テストの点数で言えば「満点」でしょう。美しさはその上で磨くわけですから。</p>

<p>美しい心で、前回の「ただ純粋に良い音楽を」心がけることには、たいへんなテクニックが必要なわけではなく、余分にお金がかかるわけでもありませんが、心が浄化されていく事が期待されます。</p>

<p>日本中、世界中の人が、美しい心で音や芸術に関わるとすれば、とても幸せなことです。</p>

<p>心の内面のこと、人がどう感じ、思っているかなどということは「わかるわけがない」かもしれませんが、出てくる音によって、その人の心が映し出されることはあると思います。</p>

<p>ピアノの練習あるいは、指導を通して心を育てるという事を何度も述べてきました。それが最大のレッスンポイントであり、やりがいのあることだと思います。</p>

<p>ピアノを弾いている人は、素直な美しい心で練習し、レッスンを受け本番に臨み、ますますピアノと共に豊かな心になってください。</p>

<p>ピアノを指導している側は、「心も育てている」という自覚を持ち、その意義、重大さを受け止め、真摯な気持ちで指導し続けたいものです。</p>

<p>そして、そういう経験を経て、他の人の美しい心や音にも共鳴できる人間になる事もまた期待できます。</p>

<p>日々、美しい心で過ごしたいものです。</p>





<div style="border:solid 1px #ccc;padding:10px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="★エピソード" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/images/episode.png" width="118" height="43" class="mt-image-none" style="margin-bottom:5px;margin-top:-25px;" /></span>
<div style="font-size:8pt;line-height:150%;">

<p><strong>エピソード１</strong><br />
<p>しょっちゅう「美しい心でないと美しい音楽は生まれないと」言われていた生徒が、演奏活動をするまでになりました。「こんなに美しい心だったんだね！実は！」などと冗談を言うと、「実は私の心はすごく美しかったのに、先生が知らなかった！」と言い返されました。</p>

<p>日常生活で苦労した生徒なので、当時はきっと強さだけが表面に出てしまっていたのでしょう。彼女が母になった今、立派な人間を育てる側で真価が発揮されると思います。</p>

<p><strong>エピソード２</strong><br />

<p>コンクール本選前日のことです。ある兄弟の生徒が遠方に住んでいたので、家に泊めました。</p>

<p>その際、兄弟して、しきりに本選のメンバーの悪口を言っているのです。びっくりして「そんな人のこと気にするより、自分の演奏でしょう！！そんな心じゃろくな演奏は出来ない！」</p>

<p>頭にきて、特訓のしなおし！</p>

<p>弟君はメソメソ・・・｢あなたが泣くのではなく、聴いている人を泣かせなさい！｣と、なおさらヒートアップ！</p>

<p>びっくりした思い出です（因みにその兄弟は決勝には行きました）が、皆がこんな気持ちでコンクールに臨んでいるとしたら...とぞっとしました。</p>

<p>それからはコンクール前に生徒が「ただただ決勝に行きたい！」とだけ考えているような気配を感じたときには、「美しい心で臨むこと」を促すようにしています。</p>

<p>近頃は逆に｢私なんか...｣と自信がなく、逃げているような子の方が多く、｢コンクールは、一番を目指して出るものです！その努力をしなさい！｣と渇を入れることのほうが多いのですが...</p>

</div></div>
<br />

]]>
        
    </content>
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    <title>０９８．ただ純粋に良い音楽を</title>
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    <published>2011-10-28T09:41:15Z</published>
    <updated>2011-10-28T10:15:58Z</updated>

    <summary>常に初心にかえって「純粋に良い音楽を求める」ことを志す！</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>　これまで、色々なポイントを書いてきました。</p>

<p>　テクニックのポイント（<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2009/11/27_9725.html">1</a>&#65374;<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2010/04/16_10609.html">20</a>）、音づくりのポイント（<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2010/04/23_10648.html">21</a>&#65374;<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2010/06/25_10979.html">30</a>）、表現のポイント（<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2010/07/02_10999.html">31</a>&#65374;<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2010/10/08_11502.html">45</a>）、読譜のポイント（<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2010/10/15_11544.html">46</a>&#65374;<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/01/28_12025.html">60</a>）レッスンと練習のポイント（<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/02/04_12071.html">61</a>&#65374;100）。<br />
　すべて、純粋に良い音楽を求める際に役立つヒントや、きっかけになってくれるとうれしいです。</p>

<p>　そして、その助けを利用することによって、人間の成長と同じように、ピアノもだんだんと自力で弾け、楽しめ、人に聴いてもらいたくなる様になって欲しいです。いつまでもピアノを楽しんで欲しいです。</p>

<p>　「ただ純粋に良い音楽を！」というのは、決してピアニストを目指さなくてもよいので、「弾いている曲をステキに表現でき、そのつど楽しむ事が出来るのが良い」と思っているということです。</p>

<p>　急に、難しい曲にはたどり着きませんが、現時点でも、立派な曲になってからも同じく、純粋に「良い音楽」を目指してください。</p>

<p>　そんなに難しいことではありません。素直に心で感じれば良いのです。</p>

<p>　毎日、お稽古を積み重ねることは、たいへんです。取り組めば取り組むほど、難しさに直面し、上手になったらより欲が出て、もっと上手くなりたいと思うので、さらに大変になります。<br />
　でもその瞬間瞬間に「きれいだなあ！」と自分の音に思えると、すばらしいですね。自分で、美しいものをいくらでも生み出せるのですから。</p>

<p>　誰で美しいものは好きです。曲の途中でつまずいてしまう、違う音を弾いてしまう、途中で早くなったり遅くなったり。それらは美しくないです。美しく良い音楽になるように原因究明をしてより美しく。時間をかけなければならないものもありますが、「三日間で」とか「次のレッスンまで」という目標を持って行う時があっても良いですね。</p>

<p>　そして教える側は、特に曲を仕上げる時は、どんなに小さい子に対しても、「美しい」と感じるように導きたいものです。ただ、「音とリズムがあっていたら合格！」というのではなく、たとえ間違えても「ここがステキ！」と感じているような演奏ができるように導きたいです。</p>

<p>　特にコンクールの仕上げでは、理想が高ければ高いほど、やらなくてはいけないことが多く、それを伝えるのも、力が入ると、ついつい言葉はきつくなり、体と心はずたずたになっていきます（指導者のです！）。</p>

<p>　日々の曲を聴いても、自分が心地よくありたいという欲望から、そうでないものを聞かされたとき、純粋に美しくあるための不足を指導するわけで、どれもこれも、ただ、純粋に良い音楽を目指しているだけなのです。</p>

<p>　このところ、ヒートアップしたコンクールで、ただ純粋に良い音を目指すことからはずれて「上手な人が弾いた演奏を真似る」とか「課題曲演奏のCDをコピーしたような演奏が多い」といった、びっくりすることを聞きます。どこまでが本当なのかわかりませんが、人の真似をするとしても、結局は音を出し、創りだしているのは本人ですから良いのかもしれません。ただ、創りだす過程も「純粋」であって欲しいところです。</p>

<p>　ほんの一フレーズを作る時、楽譜から読み取れる強弱記号や、感情記号は当然考えた上であっても、弾き方、歌い方はいくらでもあります。いくつかの声部になっている曲では、どの部分を「出す」か、その出し方、それぞれの音をどの位の割合で出すか。そういう微調節をすることで、全く違うニュアンスになったり、いくらでも面白い試みができます。それら全てが、純粋にその曲をよくするための試みで、それが面白いのです。</p>

<p>　音楽は「生きている」もので、2度と同じものはうまれず、その都度、新たな感動があり、それを感じながら弾くとまた次のよい音楽につながっていくというような事があります。</p>


<p>　本番は、それを人に伝える場で、それまでしてきた努力が実る場でもあります。努力を重ね、実力をつけ、純粋に良いものを求めてきた結果、人に感動として伝える事が出来ます。そして、大きく飛躍できる時です。「本番」での感動があるから、それまで、純粋だからこそ生まれた、葛藤の多くが一瞬にして忘れられ、また一つ良い思い出と、実力が残ります。</p>

<p>　楽譜を読むことを知り、美しい音を出すことを学び、自分の感情をそこにプラスでき、人に感動を伝えられるようになってからも、常に初心に戻るようにしましょう。すべてが、ただ「純粋に良い音楽」をめざしていることを忘れずに！
</p>

<br />


<div style="border:solid 1px #ccc;padding:10px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="★エピソード" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/images/episode.png" width="118" height="43" class="mt-image-none" style="margin-bottom:5px;margin-top:-25px;" /></span>
<div style="font-size:8pt;line-height:150%;">

<p>ずいぶん前ですが、発表会にヴァイオリンとチェロを弾く芸高の男の子2人に来ていただき、同級生の私の生徒とコンサートをしてもらいました。せっかくですから、生徒たちとトリオの共演もお願いしました。また、事前に2&#65374;3日のリハーサルレッスンをお願いしました。彼らの演奏力はもちろんですが、レッスンがすばらしかったです。</p>

<p>　その曲に対して本当に真剣で、「少しでもよくしたい」という情熱にあふれていました。高校生です！共演する生徒たちも、少しお兄さんという感じの彼らが、音楽に対する想いを惜しみなく与え、「ここはこうした方が良くない？」などと相談しながら、音楽を創っていく真剣な妥協のない姿を見て、感じる事は大きかったのではないかと思います。</p>

<p>　彼らは、そのステージで競演する曲を、自分たちのレベルにふさわしくするために行っていた普通のことかもしれませんが、「純粋に良い音楽を目指している」そのものでした。</p>

<p>　言うならば、ピアノのレッスンはいつも「受身」であることが多いです。生徒たちが彼らの年齢になった時、彼らのように「自ら音楽を作り出す気持ちが芽生えるのかな？」と少し疑問になり、淋しくも感じました。</p>

<p>きっと、そのレッスンを受け、共演した子供たちは「音楽ってこう創っていくのか？」とおぼろげながら感じたのではなかったかと思います。皆、ステキな本番で、「楽しかった！！」と大いに盛り上がりました。</p>
　
<p>彼らの、何も迷いなく良い音楽を目指す真剣さに、真摯な気持ちにさせられた思い出です。</p>
</div></div>
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    <title>０９７．楽しい創意工夫</title>
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    <published>2011-10-21T09:25:32Z</published>
    <updated>2011-10-21T09:24:58Z</updated>

    <summary>「創意工夫」を重ねることは指導者の生き甲斐！</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
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        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>何でも「生み出す」ことが出来るのは、人間の持っている最高の力だと思います。</p>
　　
<p>ピアノの美しい音も「生み出す」ものです。平面上に残された楽譜を、音にして生み出し、感動を呼びます。</p>
　
<p>芸術作品はもちろん、日用品である工業製品、便利なパソコンなどの精密機械。すべて人間が考え出し、生み出したものです。日々便利になり、豊かな生活を送れるようになっているはずです。それなのに、本屋さんには「心の豊かになるための方法」やら「精神力アップ」にかかわる本が数多く並んでいます。私の本棚にもたくさん並んでいます。なぜか頼りにしたくなるということでしょうか。</p>
　
<p>心を豊かになるためにこそ、ピアノを弾いて欲しいところです。</p>

<p>何にでも言えることですが、同じ「作る」なら、合理的にしたほうが良いと思います。それを行おうとするとき困難にぶち当たったり、相当な努力が必要だったりします。</p>

<p>それを、速く合理的に解決するためには、創意工夫が必要です。</p>

<p>これだけの最新技術を生み出せる人間です。簡単な事でも、少し頭を使えば、さっと解決してしまうことも多いでしょう。</p>

<p>「人間、頭は生きているうちに使う！」というのは、私の母の口癖です。「ちょっと頭を使えば、できるでしょう！」と、生活上の不便を創意工夫でさっさと解決していきます。器用で行動力のあるその仕事振りはいまだに真似できず、敬服しています。</p>

<p>ピアノの練習も同じです。</p>

<p>これまで述べてきたテクニックや読譜に関して、指導者が考えた創意工夫はこれまでの指導法を大きく変えています。</p>

<p>子供たちが忙しいという現実は変えようがなく、きっと、もっと頭でっかちで心遣いの出来ない人間が増えていくのではないかと懸念する今日。縁あってピアノを習い始めた子供たちだけでも、心優しく豊かに育って欲しいです。</p>

<p>そのためには、創意工夫することによって、良い方法を教え、回り道をせず、努力がそのまま結果にでるようにしてあげたいです。努力しても無駄になってしまった場合が、最も悲惨です。「方法」まで導いても努力する気がないなら、こんどは努力させる方法を創意工夫します。</p>

<p>指導者にとって、教えている子が上手くならない、ピアノを嫌いになるという最悪の困難を克服することほど、やりがいのある事はありません。それには、年齢にあった創意工夫が必要です。それを見つけて、上手くいったときの喜びは極上です。工夫のし甲斐があり、さらに違うことも試したくなります。</p>

<p>私の場合、それを他の指導者の先生方に、伝える機会を頂いています。そのことによって、指導に意欲が出たというようなレポートや、｢目からうろこです！｣などのコメントを頂いた時には、また違った感動があります。</p>

<p>世の中には、特許を取るような発明・工夫があります。ピアノ指導者の創意工夫には、特許こそありませんが、同等の価値があると思います。</p>

<p>先生方がよりよい指導を目指し、習い始めた人皆が、ステキなピアノを弾けるための近道を創意工夫する事が、指導者の生きがいになると思います。</p>

<p>そして、学ぶ人たちには楽しく合理的に学んだものが定着し、自分でも創意工夫が出来るようになって、レッスンでの色々な経験が、曲作りにも、人間の生活においても役立つ事を願います。</p>

<p>現代には「マニュアル人間」という言葉も生まれました。指示されないと動けない。創意工夫して合理的に教えてあげた事も、いつも助けがないと自分では「使えない」。それでは困ります。</p>

<p>ただ、知らない事をいくら「知りなさい」と言っても、どうしようもありません。創意工夫は、あくまで自分の力で、ピアノが弾けるようになることを導くためのものです。練習上での創意工夫も身に付けていかないと、曲が難しくなるにつれ、弾けなくなってしまいます。</p>

<p>ピアノのレッスンとは、ピアノが弾けるようになるだけではなく、人間的にも成長でき、生活をしていく上での大切な事も共に学べることだと思います。</p>

<p>私は、一人でも多くの人にピアノを学んで欲しいと思っています。そしてその中から、日本の将来を引っ張っていく人たちがたくさん誕生すると良いと思っています。それは、色々な苦難を乗り越える創意工夫が出来る人たちかもしれません。音楽を心から楽しむことができる、心に余裕のある人がリーダーにならなければ、豊かな国にはならないのではないかと思います。</p>
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    <title>０９６．思想芸術家になろう、技術芸術家ではなく</title>
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    <published>2011-10-14T09:30:51Z</published>
    <updated>2011-10-14T09:30:23Z</updated>

    <summary>心に深く残って忘れられない音楽はどこが違うのか？</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>前にも書いた言葉ですが、これは2000年元旦に文化勲章受賞されたある彫刻家の言葉です。</p>

<p>彫刻も、いくらテクニックがあったとしても「もう一度会いに行きたい」とは思わない作品もあるそうです。<br />
心を打つ、心に残る作品は、その人の想いが感じられるものであるのでしょう。彫刻は絵のように簡単には運べません。ヨーロッパの小さな教会に佇む「その彫刻」に再び「会いたい」と思うと、そこに足を運ばなくてはなりません。</p>

<p>音楽のように瞬間芸術ではないので、ずっと残り、作家がなくなってもその作品や精神は残ります。以前はそのことを羨ましいと思っていましたが、実際には、鑑賞する人はその作品には二度と会わない事が多いので、同じことかも知れません。</p>

<p>出会った時に心に残り、生涯心に浮かんでくるものになるには、ただ技術的に優れているだけではなく、人の心をつかむ何かがないといけないようです。まさにそれが、芸術作品と言えるのでしょう。</p>

<p>ピアノの演奏も心に深く残り忘れられないものがあります。プロの演奏でもそう度々遭遇しないですが、生徒の演奏でも「あの時のあの子のあの曲」という中に、忘れられないものがあります。そこには心があるのだと思います。心を伝えるための「技術」でなくてはならないと思います。ただ早く強く弾けることを強いて、音符を写すだけのような演奏にならないようにしたいものです。</p>

<p>楽譜から作曲家からのメッセージを読み取った上に、それを理解したからこそ生まれてくる想いを音にする！<br />
技と共に、心も精神も磨いていって欲しいです。</p>




<br />


<div style="border:solid 1px #ccc;padding:10px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="★エピソード" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/images/episode.png" width="118" height="43" class="mt-image-none" style="margin-bottom:5px;margin-top:-25px;" /></span>
<div style="font-size:8pt;line-height:150%;">


<p style="font-weight:bold;color:#666;">&#65374;これまでに出会った芸術に対するメモノートより&#65374;</p>


<p><strong>メモ１</strong><br />
いい音、ひびく音を探して！音はピアノの中に生きている。<br />
海のなかで真珠を探すように、ピアノの中から探す！<br />
自分で考えて、しっかり深く弾き響かす<br />
（1998/10/31ゼルクマン先生、ロシアにて）</p>

<p><strong>メモ２</strong><br />
芸術とは、決して科学の上にあるものではなく、心と自然の中に生まれる。<br />
（1998/12/29　中村晋也先生、インド、アジャンタ石窟院を見て）</p>

<p><strong>メモ３</strong><br />
先人の努力に学ぶ。<br />
アジャンタ、エローラ（7世代に渡り堀つづけ彫刻した石窟群）を思いだし、努力をおこたるな！
彼らの偉業に比べると努力とは言えないレベルだから。<br />
苦しければ石窟を思いだそう。<br />
（1998/12/29　池川)</p>

<p><strong>メモ4</strong><br />
ある作品を見て偉大な芸術家が話した。その作家が創っている過程の心をズバズバ想像してはなす。<br />
見た瞬間、これだけのことが悟れる感性の鋭さ、ものを見抜く目、考える頭、言葉にできる力。脱帽。<br />
あるものを見て聴いて、見抜く、聴き抜く、感じ抜く心を見抜ける心を磨きたい。（1999/3/9　池川）</p>

<p><strong>メモ5</strong><br />
人に、言葉が伝わる作品を創れ！（2001/1/10　中村晋也）<br />
何が言いたいのか、言葉でなくその人がいなくても、死んでも、いなくても、人に何かしゃべっている作品を残そう！（池川）</p>

<p><strong>メモ6</strong><br />
自分の言葉を「かたち」<br />
におきかえて言葉以上にものが言える彫刻をつくれ（中村晋也）</p>

<p>自分の言葉を「音」におきかえて、<br />
言葉以上にものが言えるピアノを弾こう（池川）</p>

</div></div>
<br />


]]>
        
    </content>
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    <title>０９５．可能性は無限</title>
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    <published>2011-10-07T06:02:19Z</published>
    <updated>2011-10-07T06:13:12Z</updated>

    <summary>まずは生徒と目標を共有して。。音楽に限らず、可能性は無限！</summary>
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        <name>admin</name>
        
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        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[
<p>曲を仕上げるとき、「ここまで弾ければ良い」ということはありません。</p>

<p>常に、「まだ美しくなれる」という気持ちが大切です。</p>

<p>「『出来た』と思った瞬間、それ以上にはならない。」というのが持論です。</p>

<p>そして「もっと良く弾かせたい」「上手にさせたい！」と思えば思うほど、出す音、一つ一つに文句を言うことになります。</p>

<p>気に入らない、想像とは違う音が出てくると、言わざるを得ないのです。しかし、言われている方は辛いと思います。</p>

<p>もちろん、止まらず弾けるだけで「上手！良く頑張ったね」とほめてあげる人もいます。レベルに合った目標は、人それぞれで当然違っています。</p>

<p>生徒自身も「より美しく」を目指す場合には先生と「利害」が一致し、追求が始まります。それでも、いちいち止めてアドバイスをすることに、心は痛みます。「どうして、こんなに文句を言うと思う？もっともっときれいになると思うからよ！先生が感じている美しいレベルがもう少し高いところにあるの」と、説明することがあります。</p>

<p>美に対する憧れは無限で、生徒の可能性も無限です。「ここまで」と決めることで「そこまで」になってしまうのではないでしょうか？</p>

<p>確かに同じ曲をピアニストが弾いたら遥かに上手！同じ曲ですから、その演奏に、近づこうと思うと、出来ていないことや、しなくてはいけない事、気づいて欲しいことは山積み無限にあるはずです。それをどう伝え、どう練習させるか？</p>

<p>「追求心」「探求心」を芽生えさせ、上手になりたい「意欲」。それを持たせることが、大切でしょう。</p>

<p>立派な花を咲かすための「肥やし」を上手に与え、その花を咲かす事を楽しみに育てることに、似ていると思います。</p>

<p>親ほど、生徒について多くのことを知っているわけではありませんが、指導者はピアノを通じて、その芸術の無限の美しさに対して貪欲に追求し、花を咲かせてあげたいと思います。</p>

<p>たぶんそれは、ピアノだけでなく人間として大きな花を咲かせることになると信じて！　</p>

<p>何でも、可能性は無限です！</p>
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    <title>０９４．「好きにさせる」以上の上達の近道はない</title>
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    <published>2011-09-30T08:47:49Z</published>
    <updated>2011-09-30T09:03:55Z</updated>

    <summary>ピアノ上達の早道はこれしかない？「好きこそものの上手」</summary>
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        <name>admin</name>
        
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        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>理想のレッスンができるようになり（<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/09/22_13159.html">前回</a>）、教える側、学ぶ側の双方が、レッスン時間を通してより良くなり、有意義な時間が過ごせていれば、上達に向かいます。</p>

<p>ピアノのレッスンは、これまで述べてきたように、ただピアノを巧くすることだけでなく、人間形成に役立つ事も担っています。ですから、上達ばかりを目指さなくても良いのですが、やはり長続きするためには、上手になることも必要です。
</p>
<p>人から上手だと褒められれば、自信も付きます。得意だと感じることからも、当然「好き」につながり、より得意になろうとします。</p>

<p>ピアノを習うという事は、当然、多くの時間と労力がかかります。しかも長い年月にわたってです。せっかくそれだけの手間をかけているのですから、やっている事は評価されるべきです。</p>

<p>ピティナでは、人前で演奏するステージの回数によって表彰される「継続表彰」というすばらしいシステムがあります。習い始めた時、まだコンクールなどに出るレベルではない時に「あれはどうしたらもらえるの？」と聞いてきた幼稚園児の生徒がいます。私が「何回も演奏したらもらえるよ」というと、「明日も出る！」と言っていました。</p>

<p>自分で演奏したことが、褒められる、表彰されるという事を知り、「がんばるぞ！」という純粋な気持ちの現れです。（この場合は、上手かどうかは関係なく、ステージ回数を褒めてくれるので、より多くの人がもらえるご褒美ですね）</p>

<p>日々のレッスンで、より良くなり、「すばらしい！」の笑顔と褒め言葉から始まり、時には、継続表彰、時にはコンクールに出て、それを目指した日々への努力への賞賛（それが入賞などにつながるとなお良いですが）など、評価をもらえることが、自分のしていることの確認になり、自信につながります。</p>

<p>そういう確認の場、自分のしている事を人に伝えて「良かったよ」と評価してもらえる場を上手に、適当に与えることが、上達へつながるのだと思います。</p>

<p>そして、もっと根本的なところでは「ピアノを好き！」にさせることが、もっと早く確実な、上達の近道です。</p>

<p>習い始めのきっかけが、「ピアノを弾いてみたいから！」という人ばかりなら、良いのですが、この頃は、自分の意思がはっきりする前に連れられて来る場合も多いです。</p>

<p>でも、きっかけは何であれ、ピアノの良さやレッスンで得ることのすばらしさが伝わり、「ピアノ大好き！」になって欲しいです。そうなるようなレッスンをしなくてはいけませんね。</p>

<p>大好きになると、練習もしなくてはいけないです。練習で弾いている時間も大好きにならないと！</p>

<p>しかし、ピアノは好きだけど、練習は嫌い。という人も多いです。小さいうちは、ほとんどが他にしたい事がたくさんあるので、なかなかピアノの練習は後回しになるようです。</p>

<p>そこに弾けるまでに時間がかかる人はなおさら億劫でしょう。色々な事を解決しながら、ピアノ好きだから、練習の時間を確保したい！という、自覚が出きるまで、周りが、支えてあげる。必ず、やっていて良かったと思える日が来ます。</p>

<p>楽しそうなピアノが、自分でも弾けて、嬉しくて、次の曲も弾きたい！という気持ちを生み、新たな曲との出会いを楽しみに、音をピアノに移していく事が楽しい、初歩の時期。<br />
　弾けない、難しいところが弾けるようになる喜びを知り、曲もカッコ良くなってくる中盤の時期。そして、世に残っている芸術作品を、自分の気持ちも込め、美しい音で弾き、人に感動を与えられる事を幸せだと感じる、上級。</p>

<p>この上級まで、年齢に関係なく、速く到達させることができると、長く多くの作品を弾く事ができ、やめる事もなく、生涯、ピアノを友とできるでしょう。<br />
しかし、もしかしたら曲のレベルではないかもしれませんね。自分の行為が、人に感動を与えているという事がすばらしいことだと感じ、さらに、そうありたいと思うレベルに早く達すると良いですね。</p>

<p>段階によって、ピアノを好きという理由は考えると少しずつ違うかもしれません。好きにさせるポイントも年齢や、レベルによって違うということになります。</p>

<p>何でも「好き」だからできる。「好き」だから上手くなるのだと思います。ピアノだけでなく、練習も好きになるとさらに上達は早くなるでしょう。</p>

<p>褒められ、得意になり、「好き」になり、弾いているピアノもどんどん上手になり、他の事でも何でも「好き」になって、意欲的な生活が送れるとすばらしいですね。</p>
　


<br />


<div style="border:solid 1px #ccc;padding:10px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="★エピソード" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/images/episode.png" width="118" height="43" class="mt-image-none" style="margin-bottom:5px;margin-top:-25px;" /></span>
<div style="font-size:8pt;line-height:150%;">


<p>ある先輩が「私は小さい頃、ピアノが欲しくて欲しくて、買ってもらえた日にはそのそばを通るたびに鍵盤をなでていたの！」と言われていました。</p>

<p>「今の子供は初めからピアノがあるのは当たり前で、ピアノを『弾きたくても弾けない』という事がないから、やりたいという気持ち薄いのかも。」と。　弾きたい！弾いてみたい！という気持ちが高まって、楽器が買ってもらえたら、嬉しくて一生懸命弾きますよね、確かに。</p>

<p>豊かな時代ならではの疑問ですが。もちろん、「楽器があるから習おう」という事も多いです。ピアノとの出会いが多くて良いことのようですが、本当に好きで弾きたくて、習いに来ているかなと、考えるきっかけでした。<br />
でも、出会ったからには「好き」にさせれば良いのでしょう。</p>

<p>野球選手のイチローは「仕事の責任のために練習をしているわけじゃないんです。野球が好きだから練習をしているんです。ただそれだけです。」と言ったそうです。（この一言が人生を変える、イチロー思考、児玉光雄著より）</p>

<p>まさに「好きだとどんな努力も出来してしまう」実践者だと思います。</p>

<p>よく、子供たちがスポーツで、過酷な練習に燃えている姿を目にし、感心することがありますが、「好きだからできるのよね！」と思っていました。どうして、ピアノでは、あんなふうに一生懸命練習してくる事が少ないのかな？「好き」の度合いが違うのかな？とイチローのように、ただ純粋に「ピアノが好きだから、たくさん弾いてきました！」という原点を大切に育てたいです。</p>

<p>「好き」という感覚を大事にして、ピアノに「のめりこんで」欲しいですね。</p>

</div></div>
]]>
        
    </content>
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    <title>０９３．理想のレッスン</title>
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    <published>2011-09-22T09:18:15Z</published>
    <updated>2011-09-23T02:46:37Z</updated>

    <summary>時期によって異なる、そしてどんなレッスンでも異なる「理想」とは</summary>
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        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>理想の生徒、指導者について述べましたが、ではレッスンはどうあるべきか？</p>

<p>「どうあるべきか」など、決められるものではありません。「理想の指導者」であれば、良いレッスンができるものだと思います。また、その人その人に今必要な何かを見極め、与え、導くことが出来るのが理想なので、その実態は種々さまざまだと思います。</p>

<p>しかし、あえて指導者、生徒の双方からみた「理想のレッスン」を考えて見たいと思います。</p>

<p>「週に一度の定期レッスン」という形は多いと思います。その練習期間に見合う宿題が出され、生徒が取り組んだ成果を先生が聴く、というのが基本だと思います。</p>

<p>しかし弾いてきた内容のチェックだけで終わるなら、とても楽です。弾けてないところを指摘し、練習してきたことへの評価が必要です。ある程度までは、生徒が自分で出来なければなりません。自分の出来ないこと―たとえば、楽譜に書いてあること以外のこと―その曲に必要なニュアンス、センスなどを伝えることこそ、最も重要だと思います。</p>

<p>生徒が「知らない事」を伝えるのが大事です。自分の出している音を客観的に聴けず、知らず知らず、美しさから遠のいていることへの指摘。もっと感じ方を変えた方が良いという指摘など、自分では気づけないポイントを伝える事が重要でしょう。</p>

<p>一回のレッスンで最も大事にしている事は、「生徒が、自分の指摘・指導によって、より良く変化する。」ということです。</p>

<p>そのためには、生徒にはよく話を聞いてもらうしかありません。聞かない言い訳をさせないように、わかりやすく興味の持てる話を年齢に応じて考えないといけないかもしれません。</p>

<p>そして効果が上がり、音やムードがより良く変化した時には、しっかり、良くなった事を伝えてあげる！</p>

<p>これがなかなか日本の指導者は出来ないようです。導入期のレッスンで使用しているバスティン・メソード作者の、ジェーン・バスティン先生は、少しでもよくなったときには「ブラボー！」と言って満面の笑み浮かべます。バスティンスマイルという名前が付いているほど、ステキな笑顔です。</p>

<p>自分が導くことにより、成果があったことを心から喜ぶとともに、それを伝えることで、相手にも「がんばって注意したから良くなった」という「嬉しい！」気持ちを自覚できることが、理想だと思います。</p>

<p>抽象的な音や音楽のことですから、自己評価が出来るまでには、かなりの経験が必要です。それでも、誰もが自分のしたことを喜ばれるのは嬉しいはずです。最初はそれを頼りに、先生の評価を求めて弾くことも良いと思います。そういう嬉しい事がたくさんあるレッスンは理想ですね。</p>

<p>レッスン中に不機嫌になる場面が多いことには反省です。でも、理想の音楽から遠いものを聴かされるということは、理想に導くために、これから、数々の喜びに出会えるかも知れないということでもあります。</p>

<p>ですから、その場で適切にアドバイスし、生徒がどんどん変わってくれるようにレッスンしたいと思います。そして、共に良くなった事を喜べるレッスンにしたいものです（88理想の生徒でも述べています）。</p>

<p>ピアノのレッスンは、長い期間の教育と思っています。年齢に応じたレッスンのポイントも必要です。</p>

<p>まず導入から初歩までの間は、知らないことだらけです。０からの出発です。指で鍵盤に触れること、理想の手の形（テクニックの項目をご参考に）など、初めにきちんと指導しなければなりません。全ては基本からですね。良くない弾き方になることは、ほとんどすべて指導者が悪かったと思うべき、と感じるほど、初歩教育は難しいです。しかも、「がみがみ」言って、ピアノを嫌いにさせたのでは仕方がありません。初めからできるわけではなく、じっくり様子を見ながら、悪い癖が付かないよう見守る事が大切です。常に「遊んでいる＝学んでいる」状態のレッスンが理想です。早く先生のところに行きたいと思う楽しいレッスンが理想ですね。たくさん弾くより良い指でよい音でという「質」が大切な時期だと思います。</p>

<p>次に、初級に入った段階では、音楽の仕組みや基本テクニックなど、まだまだ教えるべき事が多いので、弾いてきた事への指導より、予習や、曲の興味が持てるような知識を注入する時間が必要です。<br />
知る喜び、知って弾くことで充実できることをレッスンで積み重ねます。今、自分の力で弾ける簡単な曲にたくさん出会って、それを聴かせてもらい、共に喜ぶこともこの時期です。質も大切ですが、より「量」にこだわる時期です。練習の習慣性も付いて欲しいです。</p>

<p>基本が出来、弾き方や、音楽の仕組みもわかった、中級・上級になると、はっきりした一週間の目標を持てるようにします。一挙にレベルアップできるコンクールなどを利用しながら、より良くなるためのアドバイスしてもらえるように、自分で努力してレッスンにやってくる。<br />
毎回のレッスンでの変化を共に喜び、それを元にさらに次回までモチベーションを保てるようなレッスン。もちろん、努力しないと弾けない曲を選ぶところまでレベルが上がってきて、それを効率よく弾かせてあげる事も、この段階で大事なことです。「質」も「量」も必要な時期です。少しずつ確実に、「芸術」を深めていく自覚を促せるレッスンが理想となるでしょう。</p>

<p>しかしどの段階でも、指導という行為によって、より良くなる事をめざし、良くなった事を心から喜んであげ、指導者と生徒の双方にとって大切な時間となる事はかわらず、「理想のレッスン」でしょう。</p>
]]>
        
    </content>
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    <title>０９２．時間の大切さ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/09/16_13132.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2011:/report/03edc/point100//54.13132</id>

    <published>2011-09-16T07:51:52Z</published>
    <updated>2011-09-16T08:16:12Z</updated>

    <summary>充実度合いによって長くも短くもなる！？「時間」の大切さ</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
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        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>昔から、お金で買えない大切なものは「時間」と「子供」だと感じていました。</p>

<p>子供に関しては、努力してもかないませんでしたが、その代わりたくさんの弟子に恵まれています。</p>

<p>時間の方はどうでしょうか。「絶対的な時間」は変わるはずもなく、１日は24時間、一週間は7日、一年365日から動かしようがありません。</p>

<p>ところが、気持ちの持ちようによって短くも長くも感じます。出来ることなら、価値のある長い時間が欲しいものです。</p>

<p>年を重ねてきて、ここ最近は特に時間が短いと感じます。あっという間に１日は終わり、季節は変わり、一年が過ぎます。確実にあの世にいくまでの時間が減って行いくのですから、「やりたいこと」や山積みの「やらなくてはいけないこと」を消化していくには、時間を作り出さなくてはなりません。</p>

<p>寝る時間を少なくして、とは思いますが、眠くなるのは、以前より早くなったようです。ここを削ってしまうと、更に寿命を短くしそう、と考えると―勝手な理屈かもしれまえせんが―１日の行動時間は変えられません。</p>

<p>どうにかして、限られた時間を有効に過ごしたいものです。</p>

<p>時間は、感じかたで長さが変わる錯覚に陥ります。</p>

<p>たとえば学校で嫌な授業を受けているとき、その50分がなかなか進まず、「まだ後10分もあるの？」と、長く感じた記憶があります。</p>

<p>今のレッスンは、「え！？まだやることいっぱいあるのに次の人が来る！どうしよう！？」の毎日です。とても一時間が短いです。</p>

<p>生徒はと言うと、中学に入り、忙しいことを理由に時間がとれないと言います。よく聞くと、難しくなって、難しいところが来ると、やりたくなく、弾けないままつまらなくて終わってしまう、という繰り返しだそうです。ピアノはやめたくない。</p>

<p>「それなら、今は簡単な曲ばかり弾いていればいいよ！すぐ弾ける小学生になった頃の曲とか。この曲も80才まで続けていたら弾けるようになるよね。」</p>

<p>「だけど、指導者というのは、あなたを向上させていくためにいます。右上がりに階段を上がっていくように上達させるために教えてるの。あるところで、平行線か、下降線になるような導きかたをするつもりは、私はありません！」</p>

<p>中学生になってこの向上心のなさは、少し幼過ぎると思いますが、小さなうちはそういう子が多いです。</p>

<p>「弾けるようになった曲は喜んで弾くが、新しい曲は弾きたがらない」という小さな子の場合、その原因はたいてい読譜力のなさにあることが多いです。そこを工夫してドンドン楽しく読めるようにしてあげ、少しずつ解決します。</p>

<p>「楽譜を読めるけれど、他の色々なことに興味も出てきて、お勉強もしなくてはならないし、後回しにすると、弾けない時間帯になる」という人は、次の段階で増えてきます。<br />
このあたりから素敵な曲が増えてくるのに残念でなりません。</p>

<p>色々なケース、共通解決策は<a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/09/09_13100.html">前回</a>の「向上心」を持たせることはもちろん、練習時間確保のために努力する事と思います。</p>

<p>小学生の頃、１日が長く感じていた、そのなかの1時間から2時間ほど（低学年なら30分でも）ピアノの練習が継続できないでしょうか？それは「生涯の宝」を作る時間になるはず、と思います。</p>

<p>その時間を確保できているかを見守るのも、指導者の役目かもしれません。「練習をしてくるのは大前提」などということは、今では夢のような理想になっています。</p>

<p>さて、先ほどの中学生。</p>

<p>私が今後教える条件として「毎日1時間半練習をして、メールで報告をすること」ということにしました。</p>

<p>彼女は「毎日1時間練習して報告します」<br />
「なぜ1時間なの？」<br />
「確実な約束は1時間かと思って」と正直に言うのですが。<br />
「それは困ります。出来なかった分は週末に取り戻して下さい」と納得させて、開始しました。</p>

<p>実は、今日で5日目です。</p>

<p>1日目、好きなテレビを諦めて頑張れた。練習時間90分！<br />
2日目、今日はすぐには弾かない。今日はいつもより凄く眠くなった。明日は早めにやろうと思います。練習時間90分。<br />
3日目、今日は塾もあり、の練習30分。後の1時間は、明日の朝やります。<br />
4日目、朝、6:10&#65374;50弾きました。昨日の分としてトータル70分。<br />
また学校から帰ってすぐ弾きました。練習時間は90分。<br />
今日は40ページから43ページを中心に復習と通しました。大分弾けてきて、譜読み中のところ以外は、割りとテンポ通りに弾けてきて、通すと楽しかったです。<br />時間もあっという間でした&#65340;(^o^)／（母より、練習のまとめで通して弾いた時、だいぶスムーズになってきたので、私まで嬉しくなり最後抱き合いました）</p>

<p>ピアノは「弾ければ誰でも楽しい！」というのが持論です。そこに到達するまでの努力や苦労も財産です。<br />
時間は変えられませんが、価値のある時間は、モチベーションや目標設定で産み出せるようです。</p>

<p>同じ90分でも、彼女の言葉のように、「あっという間でした」となるように、練習が楽しいものになると良いですね。</p>

<p>一緒に抱き合って喜んでくれる人がいるとなおさら良いですね。ショパン・スケルツオ2番の完成が楽しみです。</p>

<p>時間は短く感じる方が良いようです。１日があっという間にすぎているのは幸せなことでしょうか！？しっかり充実させた楽しい１日を過ごしたいものです。</p>




<br />


<div style="border:solid 1px #ccc;padding:10px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="★エピソード" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/images/episode.png" width="118" height="43" class="mt-image-none" style="margin-bottom:5px;margin-top:-25px;" /></span>
<div style="font-size:8pt;line-height:150%;">


<p>随分前ですが、高校3年生の音大受験の時の話です。</p>

<p>彼女は、当時の自分のレベル以上の音大を目指しており、大学の先生からは「一浪覚悟で」と言われていました。私は地元で支えてほしいと頼まれて、レッスンを見ることになったのですが「さすがにたいへんかも！」と思っていました。</p>

<p>上京するたびに他の人との差に驚き、「たくさんの受験生の中で一番下手だった」と、落ち込んで帰って来ます。昔からの生徒なら、叱り飛ばすような場面ですが、彼女があまりにも落ち込んでいるので「がんばればなんとかなるよ！」と、励ますばかりでした。</p>

<p>でも彼女は努力家で、聞くこと新しく、試みて欲しい練習方法を必ず試してくれていることがはっきりわかりました。<br />
受験直前の２月になると、「家庭学習」という名目で登校が自由になるようです。</p>

<p>随分上達し、指も小さいのに「弾けるようになった！」と喜んでいましたので、どのくらい弾いているのか訪ねてみました。</p>

<p>「1日12時間」</p>

<p>私は絶句し「すごいね！」というと、<br />
「やることが多くて、12時間でも足りないんです！」</p>

<p>感動して「みんな必死で練習してるけど、毎日12時間弾いている人ってそうはいないと思うよ。絶対受かるよ！」<br />
と激励しました。当然、見事合格！</p>

<p>12時間練習しても、まだ足りない、まだやりたい。それは12時間という時間がとても短く感じられ、価値のある時間を過ごせたということです。そして、それにふさわしいご褒美があったということでしょう。<br />
「かける時には集中してかける」という時間の使い方も、時には必要と思います。</p>



</div></div>
]]>
        
    </content>
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    <title>０９１．向上心</title>
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    <published>2011-09-09T06:22:18Z</published>
    <updated>2011-09-09T07:03:50Z</updated>

    <summary>今日よりも明日！少しでも「良くなりたい」という気持ちの大切さ</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>以前、新聞に興味深い記事が載っていました。ある少年鑑別所の所長さんの話です。</p>

<p>少年院に来る子供と他の多くの子供で最も異なる点が「向上心」があるかないかだそうです。「何をやっても自分はできない！」何をやってもダメだと言われるので、投げやりになってしまい、何もしたくない。「希望」というものを持たない子供たち...というような内容でした。</p>

<p>ピアノを習っている子供たちは、まずそれなりに家庭環境に恵まれて、最も大切な「心の豊かさ」を育てたいという意識が高い家庭であることが多いです。<br />
でも、そんななかでも、ピアノに対する「向上心」の高い人と、そうとは思えない人とがいます。</p>

<p>お金を出して習っているのですから、上手になろうという気持ちがもっとでても良いのではないか、と不思議に思う事があります。ただなんとなくレッスンに来ているのです。</p>

<p>「今週はこういう理由で練習不足だ」と、レッスンの初めは必ず言い訳から入る人がいます。
毎日の練習は、その時間を捻出する必要がありますから、意欲なくしてはたいへんだと思います。<br />
弾かないと新しい曲は弾けません。指が強化されないと、弾きたい曲も弾けません。ましてや感動させる演奏など、その気になって取り組み、長い年月、練習を重ねた努力あっての上のことです。</p>

<p>しかし、そこに音楽を楽しむということがあるから続けられます。努力すれば弾けるようになることも、嬉しいことです。弾きながら「素敵な曲だなあ」「素敵な音だなあ」と聴いてワクワクしたり、それが嬉しい事を知っているとどんどん練習自体が楽しくなるはずですよね？</p>

<p>そんな風に生徒を導ける事が、良い指導者なのでしょうが、なかなか、じっくり理想的に時間をかけた練習をさせるには、今の子供たちは忙しすぎるようです。</p>

<p>練習不足で、足が重くなるレッスン。なんとなくその日がやってくるレッスンではなく「薔薇色のレッスン！」とならないでしょうか？</p>

<p>向上心を持って、何事にも楽しく挑戦する事が、ピアノを通じてできないでしょうか？</p>

<p>いつでも、その気になれば変わると思います。</p>

<p>「少しでも自分を高めたい！」「知らないことは知りたい！」「勉強も出来るようになりたい！」「ピアノも上手になりたい！」</p>

<p>そういう想いを持つことは自由です！想うだけなら、疲れもしません。それならまずは、理想を持つ事です。それをまとめて一言で言うなら「向上心をもつこと」です。</p>

<p>今より少しでも良くありたい！</p>

<p>それを行動であらわすには、やはり努力が必要です。挫折することもあるかも知れません。しかし、自分を成長させる喜びを知り、少しでも向上出来たことを幸せだと素直に感じる毎日であるよう願いたいです。</p>

<p>ピアノは、ちょっとした努力で美しさが増したと感じられ、進歩を実感できます。言わば結果が早くわかりやすいものです。ピアノに対する向上心を持つ事から、何事にも向上心を持つ人になって欲しいと思います。</p>

<br />


<div style="border:solid 1px #ccc;padding:10px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="★エピソード" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/images/episode.png" width="118" height="43" class="mt-image-none" style="margin-bottom:5px;margin-top:-25px;" /></span>
<div style="font-size:8pt;line-height:150%;">
<p>「向上心のない」子の話をします！</p>

<p>練習しない、しても嫌々させられているのでいつまでたっても下手。様子をみていると、どうやら何についても同じ調子らしいのです。</p>

<p>「めんどくさい！だるい！」が口癖。<br />
何とかならないかと、怒ったり、おだてたり、説得したり、、、</p>

<p>「そんな、何でも面倒がって、努力もしないとろくな人間にならないよ！」というと、「いいもん！ろくな人間でなくて」。「生きて行けないよ！」と言うと、「行けるもん」と口答え。</p>

<p>真剣に頭にきながら言い合いましたが、一向に改善されず。</p>

<p>本当に困ったものです。きっとお勉強もつまずいているに違いないです。ピアノがすらすら弾けると、頭が「あたりまえに良くなる」と言い続けていますが、彼女はその回路がうまくできていなくて、ピアノも他のものへも向上心がもてず、残念です。</p>

<p>でも一方で「上手く弾こう」という気がないので、とても楽に弾きます。その結果、とても良い音なのです。</p>

<p>面倒くさくてしかたのないピアノも9年続いています。コンペも出続けています。きっと嫌々来ているうち、私とのバトルも快感になっている（？）のか、毎回ほんの少しの曲を持ってきて「もう一回弾いて！」と言うのに対して「何で！」などという始末ですが、結構居心地が良いようです。</p>

<p>根比べです。</p>

<p>どう育つか絶対見届けたい。実は大好きなキャラクターで、なくてはならない存在なのです。
「向上心」を持つこと、少しでも伝わっているとしたら、嬉しいです。</p>

</div></div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>０９０．音楽性を引き出す言葉かけ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/09/02_13068.html" />
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    <published>2011-09-02T08:05:01Z</published>
    <updated>2011-09-02T08:06:03Z</updated>

    <summary> 前回の「理想の指導者」に「わかりやすく伝えるという」という意味の事を書きました...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
.list1 dl{font-size:12pt;margin:0 0 20px 1em}
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.list1 div{font-size:11pt;font-weight:bold;color:#666;]
--></style>


<p><a href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/08/26_13045.html">前回</a>の「理想の指導者」に「わかりやすく伝えるという」という意味の事を書きました。たとえ話などで、伝えたい事を相手がわかる言葉に置き換えることは、とても大切だと思います。</p>

<p>ある箇所を、その部分にふさわしく音楽的に弾かせたい時、楽器の音色のことや、お話に例えて、「男の人や女の子の感じ」などという例えで、簡単に音楽が変わる事がよくあります。</p>

<p>そこで、音楽性を引き出す、言葉を挙げて見たいと思います。</p>



<div class="list1">

<div>◆ 楽しい表現をしたいとき</div>
<dl>
<dt>・</dt><dd>わくわくしない？</dd>
<dt>・</dt><dd>ウキウキ、ルンルン弾きたいね</dd>
<dt>・</dt><dd>飛び跳ねるくらい元気に</dd>
<dt>・</dt><dd>踊るように</dd>
<dt>・</dt><dd>天にのぼるくらい喜びを持って</dd>
<dt>・</dt><dd>100点を取った時の嬉しさのように</dd>
<dt>・</dt><dd>犬がクルクル舞いしているような気分で</dd>
<dt>・</dt><dd>心が弾んでる？</dd>
</dl>

<div>◆ のびのびとした表現をしたいとき</div>
<dl>
<dt>・</dt><dd>広い野原の真ん中で、背伸びしているように</dd>
<dt>・</dt><dd>海の向こうまで広がっている気分（レッスン室から海が見えます）</dd>
<dt>・</dt><dd>この部屋だけで聴こえるのでなく（遠くに見えている）海のところまで飛んでいく音で</dd>
</dl>
<div>◆ 堂々とした太い音</div>
<dl>
<dt>・</dt><dd>ドイツのビール腹のおじさんの音</dd>
<dt>・</dt><dd>太い気の根っこのしっかりしているような音</dd>
</dl>
<div>◆ 華奢な繊細な音</div>
<dl>
<dt>・</dt><dd>色白な細い人のような感じ</dd>
<dt>・</dt><dd>透明な澄んだかき氷のような感じ</dd>
<dt>・</dt><dd>細いガラス細工のような音</dd>
</dl>
<div>◆ はっきりした音</div>
<dl>
<dt>・</dt><dd>キラキラした音</dd>
<dt>・</dt><dd>宝石のような音、ダイヤモンドのような音</dd>
<dt>・</dt><dd>輝いた音</dd>
<dt>・</dt><dd>冷たい水が一滴肌に当たったような音</dd>
<dt>・</dt><dd>クリスタルブルーな音</dd>
<dt>・</dt><dd>星の光のような音</dd>
</dl>
<div>◆ ドルチェの音</div>
<dl>
<dt>・</dt><dd>チョコレートが溶けるような音（今井顕先生から聞いた言葉）</dd>
<dt>・</dt><dd>とろけるような甘さ</dd>
<dt>・</dt><dd>やさしく犬をなでてあげるような気持ち（びっくりさせると噛み付く）</dd>
<dt>・</dt><dd>柔らかい絹のスカーフのような音（あなたのは木綿のハンカチ）</dd>
<dt>・</dt><dd>ねばねば納豆が指先についているような感じ</dd>
</dl>
<div>◆ 悲しい表現をしたいとき</div>
<dl>
<dt>・</dt><dd>涙がでそう？</dd>
<dt>・</dt><dd>しっとりと</dd>
<dt>・</dt><dd>歩けないほどの悲しさで</dd>
<dt>・</dt><dd>足が上がらないほどの絶望感で</dd>
<dt>・</dt><dd>悲しみの深さが地の底くらい</dd>
<dt>・</dt><dd>命の絶えるような悲しみで</dd>
</dl>

</div>








<p>まだまだたくさんありますが、自分の弾いている時も「ここはこんな感じかな？」と想像して音を出してみると、それなりに変化してくるはずです。</p>

<p>指導者も、表現が足りないと思う時、抽象的なことを伝えたい場合でも、他のこと、日常のちょっとしたわかりやすい言葉で置き換えてあげると、生徒の音が変わると思います！</p>



<br />
<div style="border:solid 1px #ccc;padding:10px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="★エピソード" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/images/episode.png" width="118" height="43" class="mt-image-none" style="margin-bottom:5px;margin-top:-25px;" /></span>
<div style="font-size:8pt;line-height:150%;">
<p>先日、ヤシンスキー先生のお話を聴きました。感動感涙！！<br />
モーツアルトとショパンについてのお話でしたが、二人は共通して「うたうこと」に興味があったと言われていました。モーツアルトを、たくさんの解説してくださり、「わっはっは！」とオペラの笑い声のようにとか「天国のようなものを感じる」といったお話しをしながら、その言葉どおりの音で弾かれました。イマジネーションを膨らませて弾く事が大切だとおっしゃいました。</p>

<p>「作品を理解する時、音楽家としてではなく、その前に、ふつうの人間として理解しようとします。オーケストラの色々な楽器が出て来ていると思う時、それは、庭に色々な鳥が来ているような感じにも思います。」</p>

<p>2時間のセミナーの間じゅう、とてもお元気で、幸せそうに喜びをもって弾かれていました。「ピアノってこんなに楽しいよ！」という気持ちがあふれ、まるで、おしゃべりしているようなピアノで、幸せも伝わってきました。</p>

</div></div>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>０８９．理想の指導者とは？</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/08/26_13045.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2011:/report/03edc/point100//54.13045</id>

    <published>2011-08-26T05:49:41Z</published>
    <updated>2011-08-26T05:55:48Z</updated>

    <summary>「理想の指導者」について考えてみます</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>「生徒を上手にする指導者」が理想の指導者でしょうか？<br />
それとも「生徒をピアノ好きにする指導者」が理想の指導者でしょうか？</p>

<p>両方とも、大切な目的だと思います。<br />
両方兼ねている指導者も多いです。</p>

<p>たくさんの情報に触れられる世の中ですから、「自分の求めている指導」を選ぶことは可能かもしれません。</p>

<p>しかし、相性が合う、合わないという事はありますが、多過ぎる情報に惑わされるなどして、どんどん指導者を変えるのは、あまり感心しません。ピアノの指導には長い時間がかかります。数ヶ月で何かが成し得るという事はないので、見極めには時間をかけたほうが良いです。言い方やテクニックの多少の違いなどはありますので、特に小さい生徒さんは指導者が変わると、迷うこともあり、かわいそうです。</p>

<p>ピアノ指導の良い点は、一対一の個人指導だということです。門をたたく前にリサーチをしっかりして、納得のいく指導者に出会い、信じて指導を仰ぐという事が、お互いに良い結果につながると思います。</p>

<p>良い指導者との出会いは、きっと生涯の財産になると思います。</p>

<p>さて、「優しい」と｢厳しい｣はどちらが良いでしょうか？<br />
これも、時と場合により、両方を兼ね備えている指導者が理想だと思います。</p>

<p>指導者へのセミナーなどをしていると、生徒に「媚びる」とまではいかなくても、いつも甘く接している指導者もいることに驚きます。</p>

<p>｢上手！上手！｣と、おだててばかりで、上手になれば指導者は楽です。たとえ嫌われるとしても、今必要な事を真剣に伝えるため、必死になっている指導者のほうが、指導力がある場合が多いと思います。真剣だからこそ、真剣に怒れるはずです。</p>

<p>ただ、高飛車に「こうしかありません」という高圧的な態度では、指導を受けるほうも緊張してしまい、なかなかうまくいかないとも思います。</p>

<p>話がわかりにくい指導者も、良くないです。一瞬の指摘で変化させるためには、その生徒のわかる言葉遣いではっきりと「悪いものは悪い」と言え、良い時は「良い」と褒めることができる指導者が理想的です。そして、年齢に合わせた言葉かけも必要だと思います。</p>

<p>お手本を示すことも、わかりやすい指導ですから、弾いてくださる先生は理想的です！！ピアニスト活動をされている先生が美しい音で、弾いてくださると、それだけで学べます。全てが弾けなくても、ある一部弾き、このニュアンスがステキだという事が伝えられるだけでも、生徒はとても楽だと思います。</p>

<p>ただ、ピアニストの先生が最も理想的な指導者かというと、そうとは言えないこともあります。「弾けてしまう」人には、「なぜ弾けないか」がわからないのかもしれません。弾くことに苦労してきた人のほうが、指導力がある場合もあります。</p>

<p>常に勉強している指導者も、理想的です。生涯勉強と思います。ピアノは演奏も指導もとても奥が深いです。真剣に取り組み、どんどん指導法を研究、進化させている指導者はすばらしいです。共に学ぶだけで、ピアノ以外のことについても熱心さが身につくと思います。</p>
　
<p>経験が指導力を高めることは言うまでもありません。色々な経験をしている指導者は対処の仕方を知っています。導く多くの手段を持っています。しかし、経験が多いと、結果に対する予想も付きやすいので、｢諦め｣に近い、｢今はこんなものだろう｣と決めてつけてしまう場合もあります。<br />
若い指導者には、自分なりの指導の理想があり、面白く感じていていますから、学び、燃え、共に進歩していけるともいえます。<br />
指導期間は別にして、｢情熱｣を持ち続けている指導者がすばらしいといえるでしょう。常にそうありたいものです。</p>

<p>そして、人間的に尊敬できる指導者が、最も「理想的」かもしれません。<br />
生徒を真剣に指導して、ピアノと共に人間的に伸ばそうとしている指導者に出会えたら、しっかりと全てを任せて良いと思います。</p>



<div style="border:solid 1px #ccc;padding:10px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="★エピソード" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/images/episode.png" width="118" height="43" class="mt-image-none" style="margin-bottom:5px;margin-top:-25px;" /></span>
<div style="font-size:8pt;line-height:150%;">

<p><strong>エピソード１</strong><br />
昔、ある生徒のお母様が、こんな事をいっていました。<br />
｢中途半端にお金をかけ、結局、何も弾けないで終わる事が、最ももったいないと思います。｣
「その先生が長年、学んで身に付いた事を分けてもらうのだから、それ相応の、御礼は当然必要です」<br />
学び始めた人がすべてピアノを弾ける、その道に進まなくても趣味として生涯弾いている事が可能なレベルに到達して欲しいものです。長い期間経費のかかるお稽古事ですが、すばらしい財産となるものです。価値のある身に付くものは、後では買えません。簡単にも買えません。理想的な指導者に出会い、ともに成長していけると良いですね。</p>

<p><strong>エピソード２</strong><br />
私の師が言ってくださいました。<br />
「街の先生が重要。しかし山ほどいる中で、どこにでもいるような街の先生になるな！『ここにしかいない』街の先生になりなさい」と。</p>

<p><strong>エピソード３</strong><br />
もう一つ師から言われていたことがあります。<br />
「先生の指導力がわかるのは、発表会です。指導力を世に披露する場では、1回でもいい加減なことはするな！」と。<br />
発表会を聴きにいくと、生徒のレベルは一目瞭然です。<br />
コンクールで「あの子は上手だが誰先生に習っているのかな？」と興味をひかれることがあります。しかし、その子が個人的に「よく出来る」のかもしれません。<br />
一方、発表会では門下生100%です。教室自体のレベルもカラーも、真剣さも判明します。<br />
大切な指導力の披露の場です。生徒と共に自分の一年を振り返るためにも、真剣に取り組まなくてはならないと、師の言葉を思い出します。</p>
</div></div>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>０８８． 理想の生徒とは？</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/08/19_13030.html" />
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    <published>2011-08-19T10:27:40Z</published>
    <updated>2011-08-19T10:35:12Z</updated>

    <summary>「理想の生徒」とはどんな生徒？と考えてみると。。</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>「上手な生徒」が「良い」生徒かというと、そうでもない。</p>

<p>指導者は指導が仕事で、生き甲斐です。<br />
指導してうまくなってくれる事が最高の喜びです。自分の指導で上手くなってくれる生徒が、良い生徒です！</p>
 
<p>そのためには「話がきける」こと！<br />
「興味を持ってきける」！<br />
そして、「実行できる」あるいは「実行しようとする」！<br />
その結果「進歩が見える」！<br /></p>
 
<p>そういう生徒が「理想の生徒」です。</p>
 
<p>次に、私を頼りにしてくれる生徒も良い生徒です。</p>

<p>上手くなりたいから「少しでも多く知りたい」「指導を受けたい」「教えてほしい！」という気持ちが伝わる生徒。</p>

<p>人に頼りにされると、どんな事でも「頑張らなければ！」という気持ちになりませんか？自分自身の存在に価値があるという自覚ができ、それがパワーにつながります。</p>

<p>だから「先生！上手くなりたいからどうにかして！」と頼って来る生徒が、指導によって上手くなってくれることが理想的です。</p>

<p>必要とされると、力を発揮するものです。指導者に力を発揮させてくれるような生徒が良いですね。</p>
 
<p>そして、ご両親が協力的な家庭。子供の成長を楽しみにして、その課程もまた暖かく見守り、毎日のピアノを聴いてあげられる、音楽とともに過ごせる心の余裕のある家庭の生徒は良いですね。<br />
指導者を信じて一緒の目標に向かい、共通の思い出作りができるようなご家庭が理想的です。一生涯の付き合いになることが多いですから。</p>
 
<p>磁石のように、同じ想いを持った人が吸い付いて来る気がします。たくさん仲間が増えてくると、磁石もより強力になると思います。</p>
 
<p>一方、「自分を持った生徒」も、おもしろいですね。</p>

<p>「どう弾きたいか」をもっている子は、レッスンしていても楽しいので、こういう子も「良い生徒」です。興味をそそる音楽をもっている子は、全然弾けていなくても面白いのです。<br />
どの生徒にも、次第に弾いている曲に自分の気持ちが表せるよう、技術も楽譜の読み取りも進歩していって欲しいです。</p>
 
<p>「ピアノが大好きで、体格も良く、練習も真面目にしてきて、親の協力もある」というような、良い条件が揃うことは、少ないです。</p>
 
<p>せめてこちらの誠意が伝わってピアノが大好きになり、先生も大好きになって、「上手になってくれたらいいな！」と切望してます！</p>
 
<p>出会った人には、何らかの縁があるのだと思います。芽が出るまで、花が開くまで、大切に育てたいと思っています。</p>

<p>「理想の生徒」になるように仕向けていくのも指導者の教育かもしれませんね。</p>

<p>毎回のレッスンが楽しみになって、「進歩した！」と実感できるような時を過ごし、共に音楽を楽しみながら成長していきたいものです！</p>
 




<div style="border:solid 1px #ccc;padding:10px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="★エピソード" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/images/episode.png" width="118" height="43" class="mt-image-none" style="margin-bottom:5px;margin-top:-25px;" /></span>
<div style="font-size:8pt;line-height:150%;">

<p>今回は自分のレッスン生への願望を書いたようになってしまいました。しかし、学ぶ側の方がもし、「どういう生徒が、先生をより教える気にさせるか？」ということを考えてもらえると、お互い「より良い関係になるかな？」と思います。</p>

<p>先生も人間です。神様のように「全ての人に平等」は無理です！生徒によってその時必要なことも違うので、まったく同じレッスンはできませんし。</p>
 
<p>生徒が成長して、音楽の議論が出来るようになると、楽しいですね。</p>

<p>私の場合は、まず音が美しくないと、肉体的にも疲れる気がします。<br />
相当集中して聴き、その場で「何を注意すればもっとも良いか？」「何を練習させるのが適切か？」を考えています。そうやって神経を使い脳が疲れていますので、美しい音が聴こえると気分が良くなり、反対だと頭が痛くなります</p>

<p>美しい音で、「こう弾きたい」という意思が聴こえ、さらに議論ができるレベルまで育ってくると、その子の演奏は毎日でも聴きたくなります！その頃には取り組んでいる曲の内容も面白くなっているので、音楽作りがさらに面白いです！指導者の本領発揮です！是非みんなそこまで続けて！面白いことたくさんしよう！と言いたくなります。</p>

<p>この「エピソード」は、3才から育てたある生徒の事を考えながら書きました。そういえば、彼は小さい頃から常に「自分」があって、楽しいレッスンができていました。彼の成長は私の生涯の楽しみです。</p>



</div></div>

]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>０８７．「自分が一番」を持とう！</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/08/12_13006.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2011:/report/03edc/point100//54.13006</id>

    <published>2011-08-12T09:32:37Z</published>
    <updated>2011-08-12T09:36:23Z</updated>

    <summary>「自分が一番じょうず！」そう思えるような部分がたくさんあると。。</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>以前｢オンリーワン！｣という歌詞の歌がはやりました。</p>

<p>当たり前に、人はそれぞれ違います。そして特に芸術では、個性というものが必要です。</p>

<p>ピアノの場合は心、指、演奏技術も、もちろん一人ずつ違います。その結果、生まれてくる音は同じピアノからでも全く違います。</p>

<p>それぞれの個性をうまく演奏に出せるよう、日頃から意識すると良いと思います。
（不得意とする弱点も強化していくことも忘れずに）</p>

<p>日々の練習では、どんな曲でも、好きなところを見つけて、自分の一番の音や想いで弾く事を試してみてください。</p>

<p>難しいところほど、曲の盛り上がるところである事が多く、作曲者の想いのあふれているところです。そこが一番良いなと思ったら、そこは「誰にも負けない」「自分が一番」になるよう磨いてください。<br />
ところが、そのクライマックスが子供にとって一番ステキと思っているかというと、意外にそうではない場合も多いです（こちらの意に反して）。</p>

<p>「難しい所ほど良いところ！」とは言いましたが、個性がありますから、違うところが好きという場合でもそれを尊重します。まず「どこが好きかな？」と意識させると、それまで何となく弾いていたとしても、少し考えて、楽譜と対話し始めるようです。</p>

<p>コンクールなどでは他人と競うので、どうしても、「ここ！」と感じるところを、個性的に、表現する必要がでてくると思います。もちろん全体的にも上手なことが前提ですが。<br />
コンクールのように皆が同じ曲を弾く場合、聴く側は、ちょっとしたところで「言いたい事がわかる演奏」が、心に残ります。</p>

<p>たとえ失敗したり、荒い演奏になってしまっても、「その部分」を伝えたくて練習したこと自体は、すばらしい経験となり、次につながると思います。弾くのは過去の作曲家の曲ですが、ピアノを使って自己表現する事が、最も重要です。</p>

<p>コンクールでの完璧な演奏を聴いたときは、それまでの努力に敬意を表します。しかし、そこに個性が加わり、主張のある演奏に出会ったときには、コンクールという事は忘れ、純粋に一ファンになります。</p>

<p>せっかく前回お話した「創造の喜び」を知ってピアノに取り組んでいるなら、より個性的に、「その曲で一番好きなところは、自分が一番上手！」と言えるようにしましょう！</p>

<p>「好きなところ」は毎日出会っている曲の中にも必ずあります！たくさん見つかると良いですね！</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>０８６．創造の歓び</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/2011/08/05_12956.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2011:/report/03edc/point100//54.12956</id>

    <published>2011-08-05T08:38:36Z</published>
    <updated>2011-08-15T02:17:00Z</updated>

    <summary>ピアノを弾くこと＝ものを創ることの幸せを感じながら。。</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レッスンと練習のポイント" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/03edc/point100/">
        <![CDATA[<p>「物を創る」という事は、人間だけが出来る最もすばらしいことではないかと思います。<br />
無から何かを作り出す。それは、すごいことです。</p>

<p>たとえば一枚の布が、スカートやワンピースに変わります。時間があった若い頃、ワクワクしながら、作ったものです。</p>

<p>毎日のお料理もそうです。素材を組み合わせ、調味料を加えると、色々なおいしい料理に変身します。</p>

<p>生活を楽にする科学技術、道具は全て人間の頭脳が生み出したものです。最近では携帯電話やパソコンなどが発達。情報を素早く簡単に得られるようになりました。とても便利で欠かせないものになりました。よく創っていただいたものです！人間ってすごいですね。</p>

<p>さて、ピアノを弾くと言う事も、人間が生み出すばらしいものです。この世の中に一瞬にして生み出される、とてもステキなものです。そこにピアノさえあれば、いつでも、すばらしい音楽が生み出される可能性があります。</p>

<p>考えなくても音はでます。極端な事を言えば、猫が鍵盤の上を歩いても音は鳴ります。そのような偶然で出た音は、創ったとは言いません。楽譜を読み、考え感じて創られたものは、聴く人、(鳴らした本人も含め)の心に伝わる、すばらしいものです。</p>

<p>ピアノを弾くことで、すばらしいものを創りだしているという自覚と、自信、喜びを持って良いと思います。学んでいない人には決して出来ない行為です。また、瞬間に消えていく音楽は、はかなく、貴重で、人の心に深く刻まれるものです。ステキなことですね。</p>

<p>この「100のレッスンポイント」の副題は、「名曲が弾けるまでのヒントとして」とあります。それぞれが今、学んでいる時点でも常に、音楽を自分の指で創りだしています。すばらしい創造をしている事は変わりありません。</p>

<p>しかし名曲と呼ばれる過去の遺産は、人への伝達力が強く、感動的なものです。創造できる事をすばらしいと思い、継続して、生涯ステキなものを創り続けて欲しいと思います。</p>

<p>お料理と同じで、ほんの少し塩加減を変えたり、良い香りのスパイスを加えたりすることで、すごくその料理がおいしくなる事があります。</p>

<p>演奏でも、ほんの少し「ここがステキ！」と思うところの音色を変化させたり、ピリッとしたアクセントや、軽快なスタッカートを加えるだけで、生き生きとした新鮮な曲に変わることが多いです。</p>

<p>そんなことを楽しみながら、毎日ステキな音楽を創れることは、とても幸せなことだと思っています。</p>
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