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曲で繋がる人と人
コンペ・グランミューズ部門の課題は自由曲ですが、即興は認められず、楽譜が出版された曲を演奏することが求められます。
国や時代、世代を超えて同じ作品を多くの人が演奏し続けることは、クラシック音楽の大きな魅力です。曲を通じて演奏者や聴衆が結びつくことは、ピティナが掲げる「音楽がつなげる豊かな人生」という理念そのものです。
今年のグランミューズ部門では、徳山美奈子作曲《ムジカ・ナラ》を演奏した方がなんと32名もいらっしゃいました。そこでグランミューズ・オンライン座談会『ムジカ・ナラを語り尽くそう!』を開催することになりました。
「これまで聴いたなかで誰の演奏が印象的だったか」「この部分が難しくて苦労した」といった率直な話題を共有しながら、作品を軸とした新たな交流が広がることを期待しています。今後はムジカ・ナラに限らず、さまざまな曲を通じて人と人がつながる場を育てたいと思います。
執筆:専務理事 福田成康