出演者インタビュー:中瀬 智哉さん(G級[金賞])

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2021/03/23
◆ 第1部
中瀬 智哉
G級[金賞]
顔写真
この1年はどのような1年でしたか。

僕は中3で受験生でしたので、今まで音楽を学んできた意義を考えると共に、自分自身と真正面から向き合い自分の考えを明確化していきました。それと同時に将来の夢の具現化について考え、これからの自分には何が必要か、自分はどう役に立てるのかを考える一年でした。

演奏曲について(第1部)

ヘンデルは数多くの組曲に変奏曲を導入しました。わかりやすく明快な主題を用いて次々とリズミカルに主題を展開させていくヘンデルの曲が好きです。当時の聴衆も演奏者もそのような変奏曲を楽しんだと言われています。1720年に出版された「調子のよい鍛冶屋」というタイトルはヘンデル自身がつけたものではありませんが、軽快に鎚を打つ音に聞こえるリズムと和音の反復が心地よく、快調な響きが変奏していきます。この曲の楽譜を初めて開いた時の嬉しさと、変奏曲の楽しさを皆様と共有できたら嬉しいです。
リストは超絶技巧練習曲集12曲を2度の改訂を経て作曲しましたが、第7番「英雄」はカデンツァ風の序奏に続き、静かに堂々とした足取りの行進曲が始まり、徐々に動きが活発に、響きも華やかになっていきます。ベートーヴェンの「皇帝」にもみられるように、変ホ長調は英雄的な調性で、まさにこの曲は標題にふさわしい曲想を持っています。尊敬する先生に感謝の気持ちを込めて演奏したいです。

【選曲の理由】
世の中が一変し音楽の尊さを感じる日々の中で、昨年の夏はステージで演奏できる喜びでいっぱいでした。G級全国大会の舞台で演奏させていただいたプログラムの中から、特に思い出深いヘンデルとリストの曲をもう一度この舞台で演奏したいと思いました。

コンサートへの意気ごみ・お聴きになる方へのメッセージ

このような素敵な舞台で演奏させていただけることをとても嬉しく思います。ご指導いただいた先生、応援し支えてくださった方々、ピティナの皆様に感謝します。どのような時代であっても、時空を超えて作曲者の心と僕の心、そして聴いてくださる方々の心が音楽を通して重なり合い、共有することができれば幸せです。

この舞台を経て、10年後、あなたはどんな人になっていると思いますか。また、どんな人になっていたいと思いますか。

世界中の人に喜んでもらえるようなピアニストになっていたいです。

コンペティションについて
初めてのコンペティション(または舞台)はいつどこで?きっかけ、思い出は?

初めてのコンペティションは、幼稚園の年中の時に参加した高岡地区予選です。
その後の金沢本選での思い出ですが、舞台にはトロフィーが置いてあり、「いつもらえるのかな?」と思っていたら、ある女の子だけが受け取りました。僕はそこでコンペティションのトロフィーは、みんなもらえるわけではないということを知りました涙

コンペティションに参加してよかったこと・成長したこと

目標に向かって努力し続けることが楽しいと思えるようになりました。僕は幼い頃から毎年参加させていただいています。その過程でたくさんの出逢いと学びがあり、人間的にも成長できたのではないかと思います。

ピティナ・ピアノコンペティションでの思い出の課題曲は?

2015年C級課題曲、シューマン作曲ユーゲントアルバム「愛しい五月よ、おまえはまたやってきた」です。初めて聴いた時から優しく美しいメロディーに惹かれました。

ピアノの練習について
練習の際に心がけていることは?

楽譜を深く読み込むこと。自分のイメージを音にして伝わるようにすること。

一問一答コーナー
マイブームは?

大相撲

最近感動したこと

中学卒業間近の帰り道、雲一つない快晴の空と立山連峰を見れたこと。

最近の「ありがとう」

僕の旅立ちを祝ってくれたみんなへ「ありがとう」

好きな言葉は?

我以外皆我師

好きな食べ物・料理は?

母ペペロンチーノ・コロッケ、祖母ミートソース、(黒田)亜樹さんカレー

好きな動物は?

オウム

好きな季節は?

無人島に持っていく音楽・楽譜

ショパンの楽譜

誰かにお勧めしたいものごと

大相撲春場所、本『君たちはどう生きるか』吉野源三郎著

コンサート詳細
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