ピティナ・ピアノ指導者ライセンスの2025年度受検者数が、延べ855名と過去最多を記録しました。指導実技・演奏実技・筆記試験・エッセイという4つの科目を通じ、自らの指導をあらためて見つめ直す機会として、着実に広がっています。
受検者の年代構成にも、特徴があらわれています。20代の会員はピティナ全体では約3%ですが、指導者ライセンスでは約16%を占めます。指導の入口に立った若い先生方が、自分を試す機会を能動的に選んでくださっていることを、ありがたく思います。
試験後には審査員や仲間と語り合うディスカッションの時間もあり、受検そのものが学びと出会いの場になっています。指導歴の長短にかかわらず、学び続ける姿勢が指導者の財産になるのではないでしょうか。ぜひ一緒に学びの場へ踏み出してみませんか。
執筆:専務理事 福田成康
近年、オンラインで多くのことが可能になりましたが、人が実際に会い、言葉を交わすことで生まれる信頼や熱量は、何ものにも代えがたいものです。音楽ライブ市場が過去最高の活況を呈していることも、「対面」への期待の高まりを象徴しているように思います。
ステップやコンペティションも、単なる発表・審査の場ではなく、人が集い、刺激を受け、その熱量を地元へ持ち帰る場です。60周年記念式典もそのような交流の場となるよう準備を進めています。記念事業へのご支援に、心より御礼申し上げます。
ピアノレッスンは技術の伝達にとどまらず、家庭や学校とは異なる大切なサードプレイスです。対面だからこそ生まれる価値を、次の世代へつなげたいと思います。皆様とともに、8月21日を新たな出発点として迎えられることを楽しみにしています。
執筆:専務理事 福田成康
今年のゴールデンウィークも、「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2026 LFJエリアコンサート@丸の内」が開催されます。三菱地所様のご支援のもと、丸の内の街中で音楽があふれる三日間となります。
舞台に立つのは、ピティナでお馴染みのピアニストと福田靖子賞選考会入選者の皆さんです。精鋭たちが奏でる音楽の饗宴を、ぜひお楽しみください。
入場料は無料、出入り自由です。普段クラシックに縁の少ない生徒さんやご家族を、どうぞお誘いになってみてください。
今年は、長年ご協力いただく河合楽器製作所のSK-EXに加え、ヤマハのディスクラヴィアによるデモ実演も予定しています。新緑の丸の内で、新たな音楽との出会いをお楽しみください。
執筆:専務理事 福田成康
ピアノステップは今年、30周年を迎えました。この30年で累計90万人以上が参加し、270万枚以上の講評用紙がアドバイザーから手渡されてきました。各地区に参加者・指導者・保護者が集まり、コミュニティが育まれてきた積み重ねです。
その一つひとつに、関わった皆さまそれぞれの記憶が刻まれています。ステージに立ったこと、会場の運営を支えたこと、アドバイザーとして演奏者に向き合ったこと——関わり方はさまざまでも、そこには必ず大切な思い出があります。今年はそんな記憶の数々を集める「全国横断・寄せ書きプロジェクト」が各会場で進んでいます。
皆さまの声を寄せていただくことで、全国に同じステップを歩んできた仲間がいることを感じ、次の一歩へのドライブになれば、こんなにうれしいことはありません。ぜひご参加ください。
執筆:専務理事 福田成康
私たちが音楽に向き合う目的は、時代とともに少しずつ変化してきたように思います。かつては集団の心を一つにするため、その後は純粋に音楽そのものの美しさが喜ばれるようになりました。そして今、音楽は個人の「ウェルビーイング(心身の充実)」を支えるという、新たな役割を帯びています。
ピアノを弾くことは、作曲家の思いを代弁しステージでたった一人で責任を果たすという、人間力を育む豊かなプロセスです。また、無心で音の響きに没入する時間は、心のケアとしても大きな力を持っています。
ピアノ教室は、単に技術を教えるだけでなく、子供にとってのサードプレイスとして、子育ての伴走者となっているケースも多々見受けられます。今回の60周年特別セミナーを通じ、技術指導の先にあるピアノ指導者のこれからの役割について、共に考えてみませんか。
執筆:専務理事 福田成康
発足から5年目を迎えたピティナ音楽研究所(PRIM)。先日の研究報告会では、年々深まる研究の質と、領域を超えた対話の熱量を強く感じました 。
当研究所の強みは、「ピアノ」を軸に人文学、社会科学、自然科学の三領域を横断することにあります 。分野を超えた知の交差は、私たちの活動に新しい風を吹き込んでくれます。
歴史を紐解き、現場を分析し、最新の工学を駆使する。多角的な知見の融合は、次世代の研究者を育む豊かな土壌となります 。同時にそれは、ピアノ曲事典などの事業を通じた会員の皆様への貢献にも直結します 。
今年度は紀要の編纂、データベース構築に着手し、また昨秋導入したヤマハ・ディスクラビアの活用など、多角的な連携による「知の財産」を、社会貢献の糧としたいと考えています 。今後とも、PRIMの挑戦にどうぞご期待ください。
執筆:専務理事 福田成康
課題曲の発表から一ヶ月経ちました。「聴き比べ」YouTube動画のお気に入りは見つかりましたか。すでに楽譜を手に取り、練習を始められている頃かもしれません。昨年と同じ級で研鑽を積む方、上位級へ挑戦する方、あるいは初めての参加に迷われている方もいらっしゃるでしょう。
今年度は「演奏検定」が復活します。検定は順位がつかないので、ホールでの響きや本番を「まずは体験したい」という方に最適です。 未就学児から特級まで一貫したステージがあるピティナなら、今の自分に合った形で挑戦を始められます。
「弾けたら出る」のではなく「出るから練習する」ので、結果として上達しピアノが楽しくなります。本番という目標が人を育てます。4月1日からの受付は先着順です。人気地区もありますので、お早目の申込をお勧めします。選ぶ楽しみを味わいながら、ピアノと歩む道のりへ、第一歩を踏み出してみませんか。
執筆:専務理事 福田成康
曲が仕上がったから本番に出るのではなく、本番が練習を促して曲を仕上げるのだと思います。そう考えると、1〜2年に1回の発表会だけでは、成長のサイクルを回すには少し間隔が空き過ぎているのではないでしょうか。
ピティナ・ピアノステップは「ほかの人と一緒にやる発表会」です。発表会と違って評価は付きますが、コンクールと違って順位は付きません。教室の内側だけでは得られない外からの刺激は、生徒さんにとって大きな学びとなりますし、自分の現在地を客観的に把握することは、前向きな原動力となります。
本番の数こそが成長を促します。意欲的な生徒さんはステップを活用しますし、参加することでさらに意欲的になります。生徒さんを育てる本番として、ぜひステップをご活用ください。
執筆:専務理事 福田成康
ピアノを学ぶ生徒さんに、音楽の世界をもっと知ってほしいと願う指導者の方は多いのではないでしょうか。音楽大学のオープンキャンパスは、そのきっかけとして最適な機会です。実際にキャンパスを訪れ、音楽と向き合う学生たちの姿に触れることで、生徒さんの意欲が大きく変わることがあります。
私自身、中学時代に訪れた大学キャンパスへの親しみが、後の進路選択に影響しました。自分の感性に響く場所との出会いは、何よりの道しるべになるものです。
本日のトップニュースでは、各音楽大学のオープンキャンパス情報を一挙にご紹介しています。まだ音大進学を考えていない小中高生の個人レッスンを受け入れている大学もあります。気になる音大があれば、生徒さんにご紹介いただければ幸いです。音楽との新たな出会いが、豊かな学びへとつながることを願っています。
執筆:専務理事 福田成康
「推し活」という言葉がここ最近ですっかり社会に浸透しました。誰かを応援する活動、他者のためにエネルギーを使うことは、巡り巡って自分の幸福感を高めることに繋がっています。ピティナの特級ファイナリストのことも遠い存在と思わず、ぜひ身近な存在としてエールを送っていただけたらと思います。
音楽家としての歩みは特級での入賞後も続きます。我々にはその成長を長く追いかける楽しさがあります。寄付やクラウドファンディング、演奏会への参加など応援の形は様々ですが、大切なのは、ご自身に合った形で応援をしていただくことです。
皆様の応援が、若い才能が国際的な舞台で活躍するための確かな支えとなります。今年の特級でも、ぜひお気に入りの演奏者を見つけ、誰かを応援する喜びを分かち合いましょう。
執筆:専務理事 福田成康
