【レポート】学校クラスコンサート(7/15:瀬崎小学校)

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2010/07/21

7月15日、猪口真理さん(ピアノ)・嶋田泉さん(ヴィオラ)・田島寛子さん(フルート)の3名の演奏ボランティアが、草加市立瀬崎小学校を訪れました。子どもたちがいつも音楽室で見慣れているピアノと、今日初めて見るヴィオラとフルート。この3つの楽器で一体どのようなコンサートが繰り広げられたのでしょうか。

1.ピアノの裏、フルートの穴、ヴィオラの弓の秘密は?

瀬崎小学校開催レポート

 子どもたち手作りの豪華なウェルカム・ボードと大きな拍手で迎えられた3名。コンサートは猪口さんによるピアノについてのお話で幕を開けました。「ピアノという楽器はどれくらい前に作られたと思う?」との猪口さんの問いに、「50年前!」「100年前!」「江戸時代!」と、子どもたちから元気な声が上がります。ピアノの構造の簡単な説明の後は、代表2名の子どもたちが、ピアノの下にもぐってピアノ下の板を軽くノック。「響く~!」と、笑い声と歓声が飛び交います。そして、いよいよ本日1曲目の演奏は、ピアノソロでリストの「愛の夢 第3番」。冒頭のあたたかいメロディーに、音楽室がしーんと静まりかえります。弱音のカデンツァ風のパッセージの部分では、子どもたちの目も耳も一層釘付けになりました。

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 続いてはフルートの登場。フルートの歴史のお話のあと、「フルートの穴(歌口)を全部ふさいだら、どんな音が出ると思う?」と田島さんが問いかけます。「ぼぉーっ!」「ピーッ!」というのが子どもたちの予想。さて、答えは...?「えーっ!音が出ない!」。意外な結果に子どもたちもびっくり。その後、田島さんは子どもたちにリコーダー上部にある四角い小窓部分(ラビューム)をふさいで吹いてみて、と促します。すると、こちらも音は鳴りません。フルートがリコーダーと同じような仕組みであることを知り、子どもたちにとってフルートがぐんと身近になった瞬間でした。フルートによるエルガー「愛の挨拶」が音楽室に優しく響きます。

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 次に子どもたちの前に現れたのは、形はそっくりで大きさの違う二つの楽器。そう、ヴァイオリンとヴィオラです。子どもたちも目を丸くして見つめます。さらに、弓に張られている白い物体の正体に話題が及ぶと、嶋田さんの「ある動物のしっぽ」というヒントに、すぐさま「馬のしっぽ!」とご名答。続いて演奏されたブラームスの「ハンガリー舞曲 第5番」では、力強い音色とリズムに、思わず体を動かしながら聴く子どもたちの姿が多く見受けられました。
 3つの楽器全てが出揃って演奏された名曲メドレーでは、「崖の上のポニョ」「君をのせて」「世界に一つだけの花」が次々に登場。それぞれの曲に合わせて、手拍子や歌声が起こりました。


2.スペシャルゲスト登場!?

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 最後に、子どもたちの「カントリー・ロード」のリコーダー演奏と、「南風にのって」の合唱で共演し、コンサートが幕を閉じようとしたその時でした。なんと今日のコンサートのサプライズゲストが登場したのです!その正体は、瀬崎小学校音楽科の山田先生でした。実は、子どもたちの「先生も何か弾いて!」というリクエストに応えるため、山田先生も連弾曲をこっそり準備してくださっていたのです。驚きの展開に、子どもたちも大興奮!曲目は「ルパン三世のテーマ'78」。ピアノ連弾・ヴィオラ・フルートによる、今日だけの豪華スペシャルアンサンブルです。色彩豊かな音色、クールなアレンジ、そして山田先生の普段とは一味違う姿に、演奏が終わった瞬間子どもたちからは歓喜の声と大きな拍手が起こりました。
 3つもの楽器によるボリュームたっぷりのプログラム、そしてサプライズゲストとの共演と、充実したコンサートは熱気とともに幕を閉じました。



≪開催情報≫
会場:草加市立瀬崎小学校音楽室
日程:平成22年7月15日(木)
対象:4年生4クラス(2クラスずつ計2回実施)

≪演奏者情報≫
◎猪口 真理(いのぐち まり/ピアノ) フェリス女学院大学ディプロマコース在籍中
◎嶋田 泉(しまだ いずみ/ヴィオラ) フェリス女学院大学ディプロマコース在籍中
◎田島 寛子(たじま ひろこ/フルート) 桐朋学園大学音楽学部研究科在籍中


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