第10回:越谷市立南越谷小学校 2005年11月29日・12月15日

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2005/12/15

5校目となる佐藤展子さんは、母校である、越谷市立南越ケ谷小学校でクラスコンサートを開催。母校へ足を踏み入れるのは、ご自身の卒業式以来、という佐藤さん。クリスマス前ということもあって、共演のトランペットの上田仁さんとともに、楽しい演出を取り入れたコンサートで、後輩たちと音楽の交流をした。

(準備中)

クラスコンサートで母校を訪問

「音楽室が、広くなってるー!私がいた時には、あちらの方にあったんですよ。」と、感慨深げに校内を歩く佐藤さん。今回のクラスは、母校・南越谷小学校の6年生。4クラスあるので、2クラスずつ、2日間にわけて訪問した。

金管バンドが大人気というこの学校のために、今日はトランペットの上田仁さんを共演に迎えた...が、登場したのは佐藤さん1人。あれ、上田さんがどこに...?と不思議がっていると、「パンパーンパパパーン♪」と、廊下からトランペットの音色が!

「どこ?どこ?」ときょろきょろしていると、音楽室の後ろの扉から、サンタクロースの帽子をかぶった上田さんが、トランペットを吹きながら入場。そのまま1曲目「テ・デウム」の演奏に入るという、しゃれたオープニングを演出した。


トランペットってこんなに魅力的!

上田さんはトランペット、ピッコロトランペット、コルネットの3種類のトランペットを持ち込み、生徒たちの前で管の巻き方や音などの特徴の違いを説明しながら、それぞれを使った曲を実際に演奏してくれた。

金管を実際にやっている生徒たちからは、「どれが一番吹くのに難しいですか?」「ピッコロトランペットは、楽器屋さんに行ってもあまり見ないのですが、どこで手に入れられますか?」などと、具体的な質問も。

「オーケストラで出番が少ないトランペッターは、休日にはそのうっぷんを晴らすかのように、思いっきり吹きまくっているんです。運動会などで耳なじみがあると思うけれど、覚えているかな?」と「ラッパ吹きの休日」を演奏。快活な音楽に、みな思わず体がうずき出す。「チロルの民謡による変奏曲」では、同じ音形が少しずつ形を変えていく変奏曲。だんだんと複雑で早くなっていく上田さんの唇と指の動きは、だんだん超絶に。最後にはみな息を飲んで見守った。

後輩と校歌を共演

佐藤さんも、後輩相手に、大好きなピアノのことを伝えようと熱心に語りかけ、自らも一緒にピアノの下にももぐりこんで、ピアノの音の響きの不思議を体験させる。6年生ということで行儀よく聴いていた生徒たちも、興味津々で覗き込み、思わず「わーっ」と素直に喜びの声をあげる。

「幻想即興曲」と「月の光」を披露した佐藤さん。最後には、生徒さんたちがリコーダー、木琴などで演奏する「風を切って」と、なつかしの校歌を伴奏。かつて自分が歌っていた同じ校歌を、今の生徒たちと一緒に共演することが実現した。卒業を控えた6年生の生徒たちにとっても、「校歌」への素敵な思い出が1つ増えたことであろう。


終了後は悩み相談会!?

二人への質問もたくさん。6年生ともなると、皆一度は大好きでのめり込んだものも、つらくて壁にあたったことも、将来のことを悩んだこともある。「つらくてやめたくなったことはないんですか?」「一日どのくらい練習していますか?」「どういう時が、やっていてよかったな、楽しいな、と思う時ですか?」などと、真剣な質問がなされた。

上田さんも佐藤さんも、「つらいなーと思ったことはあるけれど、本当にやめたい、って思っていたら、今こうしていないでしょうね。」「つらいと思った回数や大きさよりも、嬉しい体験の方が多いかな。こうやってみんなの前で演奏できて、真剣に聴いてもらって喜んでもらえると、また、本当にやっててよかったな、と思う。その感覚がやめられない。」と語る。

コンサートが終了した後も、なかなかみんな教室へ帰らない。毎年金管バンドの倍率がものすごく高く、公開のオーディションをして選抜するというほどだから、トランペットへの興味はつきない。タンギングや指の動かし方など、上田さんを囲んで次から次へと問い掛ける。特に、男の子たちは大興奮!2度目に訪問した時に音楽の先生から伺った話によると、あの日以来、あの子たちの音が変わった!のだそうだ。

先輩の佐藤さんには、女の子たちが次から次へと悩み相談。「もうピアノを習って4年になるのに、全然うまくならないんです。」「指がどのくらい開くんですか?私は指が開かなくって...」といった悩みに、「自分がそう思わないだけで、ちゃんと練習した分だけ、うまくなっているはずだよ。ほら、お友だちも、うまいって言ってくれているじゃない。自信をもってがんばって!」「私も指を広げる練習をしたよ。例えば...」と、佐藤さんも一緒にやってみせる。

そんな佐藤さんに、みんなは身近なお姉さんへの憧れのまなざしでいっぱい。その日のうちにポストに、女の子からのお礼のお手紙が入っていたとか。


演奏者紹介

♪ ピアノ 佐藤 展子(さとう のりこ)
東京音楽大学付属高校、同大学ピアノ演奏家コースを経て、2002年同大学院修士課程修了。在学中、特待生奨学金を得る。
1997年モーツァルテウム音楽院サマーアカデミーに奨学金を得て参加、A.ヤシンスキ氏に師事。
1998年彩の国埼玉新進音楽家オーディションに合格。マラソンコンサートに出演。 2000年卒業演奏会、讀賣新人演奏会に出演。東京音楽大学シンフォニーオーケストラと共演。英国王立音楽院に奨学金を得て短期留学、C.ベンソン氏に師事。
2001年ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ受賞。
2002年沼尻竜典氏指揮・日本フィルハーモニー交響楽団と共演。越谷、ヤマハ銀座店にてリサイタル開催。 2005年越谷市にてリサイタル開催
♪ トランペット 上田 仁(うえだ じん)
京都市立堀川高校音楽科、東京芸術大学卒業。
2000年第69回日本音楽コンクールトランペット部門第1位。協奏曲を東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、セントラル愛知交響楽団、多摩ユースオーケストラ、堀川高校オーケストラ、ドヴォルザーク室内オーケストラ、レヴォリューションアンサンブルと共演。2004年ソロCD「カレイドスコープ」発表。2004年度青山音楽賞受賞。金管五重奏団Buzz Five、ズーラシアンブラス、Brass Extreme Tokyo、スキマ産業GmbH、The Sliders各メンバー、シエナウィンドオーケストラ団員。

プログラム

○シャルパンティエ「テ デウム」(ピッコロトランペット)
○アンダーソン「ラッパ吹きの休日」(トランペット)
○ショパン「幻想即興曲」(ピアノ)
○ドビュッシー「月の光」(ピアノ)
○アーバン「チロルの民謡による変奏曲」(コルネット)
○橋本祥路「風を切って」 (合奏共演)
○南越谷小学校校歌 (合唱共演)

協力: 越谷市立南越谷小学校/協賛:共立ラインサービス(株)/調律協力:(株)ミリオン楽器/主催・問合先:学校クラスコンサート係
★東武朝日で紹介されました/★東武よみうり(12/26)で紹介されました

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