
2010年2月に発売から好評を得ている、東音企画刊「みんな知ってる!プレリーディング曲集」(バスティン 数こなし式 プレリーディングシリーズ)。
「よく動く指を育て、楽しく移調にチャレンジ」するために、多くの指導者の研究成果から生まれた画期的な曲集です。
ミュッセでは、安倍美穂先生編曲による指導者用伴奏集を販売してきましたが、このたび、全曲セットを発売しました。
様々な伴奏パターンが楽しめるメドレー形式で、同じ曲でいろいろな表情が楽しめます。はじめての発表会にもお薦めです。



「ぶんぶんぶんメドレー」でステップに出場しました。演奏した姉弟は、「気持良かった」「おもしろかった」と大喜びでした。
「くまんばちぶんぶんぶん~女王ばちのこもりうた~ぶんぶんダンス」とタイトルがついていて、拍子や伴奏形が変化する楽しいメドレー。絵本のページをめくる様にストーリーを付けると、場面の変化を感じ易く、楽しく表現の勉強ができると思います。
お話を考えてイメージを膨らませ、どのように演奏したらタイトルを表現できるか、生徒と話しながら練習しました。
アドバイザーの先生方からは、
★ いろいろなぶんぶんはちさんの様子が、ピアノで表現出来ていて、すてき!!
★ お姉さんの伴奏で、いろいろなはちさんが、きこえてきて、すてきな音楽になっていましたね。
などのメッセージをいただきました。

生徒達と使った感想は
★ おもしろーい。こんなに伴奏が変わるだけで曲のイメージがかわるのね。
★ 次の曲はどのような曲になっているのか楽しみ
★ この曲作った人楽しいひとだねー
★ 伴奏だけでイメージがこんなにかわるなんてびっくり!
★ 編曲でこんなに曲がかわるなんて編曲するひとはすごい才能だね
★ 曲の変身がおもしろい。弾いててわくわくする
などでした。
これまで、この楽譜を講座で2回ご紹介しました。
メドレーのタイトルを言いながら弾くとわかりやすいようです。
「ひげじいさん」や「よろこびの歌」などでは、途中にある「語り」も入れながら弾いています。
先生方は曲の変身振りに感心して聞いておられます。
「よろこびの歌」の中にある「ぬか喜び」は、爆笑ものです!


この春出版された「みんな知ってる!プレリーディング曲集」。たくさんの先生方のアイディアと経験が結集して生まれた、バスティンのテキストとしては初めての「純正made in Japan」です。テキストの伴奏パートは私が作らせていただきました。初歩の子にはもちろん、大きい子には移調や伴奏付けの勉強にと、私もとても便利に使っています。
テキストではひとつしか載せられなかった伴奏ですが、この伴奏アレンジの種類をもっと増やすと絶対楽しいはず、と「ぶんぶんぶん」を作り始めました。「くまんばちはとぶ、風にしてみようかな...」と思いついたとたんに「ストーリーを持つメドレーにしよう!」...「おもしろ伴奏集」というタイトル以外考えられなかったほど、作るのが俄然楽しくなりました。
1曲できるごとに、試演&初演してくれたのは私の生徒達です。レッスンに来るたび「どこまでできたっ?今日はどれ弾こうかな~」。《日本に行ったメリーさんのひつじ》のお琴風の前奏には「雪が降ってるの?」《RPG(ロールプレイングゲーム)じいさん》では「受ける~!」などなどうれしいことばをいっぱい聞かせてくれました。そして音楽に合ったテンポや音色を慎重に選ぶ様子には私が感動、いつものやんちゃピアニスト達がちょっと変身してくれました。期待以上のアンサンブル効果です。
数バージョンの伴奏とはいえ、できるだけシンプルにしました。特に複雑なコードを使わなくても、表現したいターゲットを決めることでひと味違う伴奏付けができますよ、という先生方へのメッセージも伝わるとうれしいと思っています。
この伴奏集をヒントに生徒さんとのコミニュケーションの場であるレッスンの現場から、違ったストーリーの新しいメドレーが生まれることを夢見ています。