【ミュッセ】拍手喝采!サブテキストにおすすめの楽しい曲集

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2010/02/12

ブルクミュラーやソナチネのサブテキストに...「拍手喝采!」

ブルクミュラーやソナチネと併用する曲集に迷うことはありませんか?
なるべくいろいろな音楽を経験して欲しいけれど、何冊もあれこれ買ってもらうのもちょっと難しい...そんなときにもおすすめ、の1冊をご紹介します。

ドブリンガー社の「拍手喝采!」。1ページ~2ページのバラエティ豊かな小曲がたっぷり28曲。満載の楽しいイラストに、イメージも膨らみます。

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曲集前半には名曲の「おいしいとこ取り」簡単アレンジが集められています。 子供達が憧れてやまない「エリーゼのために」や、意外に人気の「軍隊行進曲」、私自身が子供心に「渋くて素敵...」と思っていた「ブラームスのワルツ」など。 お手軽になりすぎずエキスはきちんと残され、省いていい音は小さい音符で書かれるなど、子供達へのまなざしの暖かさを感じます。特におすすめは 「魔笛より:おいらは鳥刺し(パパゲーノのアリア)」。子供にとって、ピアノ曲では経験するのが難しい、モーツァルトのユーモアが味わえます。

後半にはJ.タカーチ(1902~)、G.シュヴェルツベルガー(1941~)、M.プブリッヒ(1961~)ら、オーストリアの現代作曲家達によるオリジナル作品が並びました。 こちらは上質のショートコントが次々現れるような楽しさ。 作り手のひとりとしては「あ、私もこういう曲が作りたいと思ってたのに!」とお菓子を先にとられた子供のように叫んでしまいたくなる、そんなありそうでなかった心にくい曲ばかりです。 「ダゴベルトのドラゴン・タンゴ」では、ドラゴンが曲のヤマ場で火を噴きますよ! 親しみのある題材に子供達もきっと共感できることでしょう。

どれもテクニックは抑えめで余裕を持っての表現の勉強にも最適です。 もちろん演奏会で披露すれば「拍手喝采!」間違いなしですよ。
(紹介・演奏:安倍美穂)

収録曲

商品名 楽譜
全曲版 「拍手喝采!」
商品名 音源 楽譜
シャルパンティエ(プブリッヒ編曲) 「プレリュード」~テ・デウム(感謝の賛歌)より~
J.S.バッハ(プブリッヒ編曲) 「メヌエット ト長調 BWV114」
ベートーヴェン(プブリッヒ編曲) 「エリーゼのために」
モーツァルト(プブリッヒ編曲) 「ピアノソナタ イ長調 KV.331」より
モーツァルト(プブリッヒ編曲) 「おいらは鳥刺し(パパゲーノのアリア)」~魔笛より~
ブラームス(プブリッヒ編曲) 「子守歌」
シューマン(プブリッヒ編曲) 「楽しき農夫」
ブラームス(プブリッヒ編曲) 「ワルツ op.39-15」
シューベルト(プブリッヒ編曲) 「軍隊行進曲」
グリーグ(プブリッヒ編曲) 「朝」~ペールギュント組曲より~
タカーチ 「村の楽士たち」
タカーチ 「古きウイーン舞曲」
トリニダード民謡(シュベルツヴェルガー編曲) 「バナナボート」
シュベルツヴェルガー「ポテト・ラグ」
プブリッヒ 「ハッピー・ディノ・ワルツ」
プブリッヒ 「アラジンの魔法のランプ」
プブリッヒ 「コンピューターハウスのパワーマウス」
プブリッヒ 「マンゴー・マンボ」
プブリッヒ 「ダゴベルトのドラゴン・タンゴ」
シュベルツヴェルガー「バブル・ガム・ブギ」
プブリッヒ 「疲れたラバ」
プブリッヒ 「きつねとうさぎがおはよう、を言うところ」
プブリッヒ 「石器時代のポルカ」
プブリッヒ 「ゆうれい鉄道ブルース」
プブリッヒ 「バナナ泥棒はチコ」
プブリッヒ 「ようこそ、ドナルドおじさん!」
プブリッヒ 「なまいきこぞう」
J.シュトラウス(プブリッヒ編曲) 「ラデツキー・マーチ」
紹介・演奏: 安倍 美穂
大阪音楽大学卒業、同大学院ピアノ科修了。ピアノを沖田静子、平井丈二郎、安川加寿子、V.マルグリス各氏に、リトミック、即興演奏を馬淵明彦氏に、オペラ伴奏をS.マストランジェロ氏に師事。
「音楽は楽しく、でも本物志向で」をモットーに、ピアノ・リトミック指導者、演奏家、作曲家として活動。
ピアノ小品、ミュージカル作品、朗読とのコラボレーション等、子供達とのコミュニケーション上で生まれた作品が多い。2008年、2009年ピティナ新曲課題曲賞受賞。ピティナ正会員。

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