「アンサンブルとしてのコンチェルト」

文字サイズ: |
2016/04/08
アンサンブルとしてのコンチェルト

近年、ピアノ教育において、コンチェルト(ピアノ協奏曲)をアンサンブルの要素として指導に扱われることがあります。もっとも、コンチェルトを学習する方は2台ピアノ(ピアノ伴奏)の譜面を見て、日々練習をします。
5月5日(祝・木)に開催される特別セミナーの講師 若林顕先生に、アンサンブルとしての楽しさを取材しました。
また、ジャスミンKOMAEステーション主催の、"コンチェルトを学ぶためのイベント"あわせてをご紹介いたします。

若林顕先生インタビュー

若林顕先生にインタビュー!アンサンブルとしての楽しさについて聞いてきました。

  • 3月28日 若林顕先生出演の室内楽コンサートにて

近年ピアノ指導において、ピアノ協奏曲をアンサンブルの要素として扱われたりされます。先生のお感じになられているアンサンブルの楽しさについて教えてください。
アンサンブルの楽しさは、(共演者と共に)ハーモニーを作る喜びに尽きると思います。あらゆる演奏形態で、音を溶け込ませ合ったりお互いに一緒にカラーを作り出したりしながら共有し、また派生する即興のような自由さや調和があることが一番の魅力ではないでしょうか。それはアンサンブルをする上での難しさでもありますし、魅力だと思います。
セミナー当日は、モーツァルトの協奏曲第20番とショパンの第1番という、同じ協奏曲でも要素の異なるものがモデルソリストにより演奏されます。これらをどのようにご指導、展開されますでしょうか。
この2つのコンチェルトはタイプが違いますし(作曲された)時代や国も違いますが、類似点があります。どちらも演奏する上でクリアな音が必要な2大作曲家の作品です。音が曇ったり、モヤモヤした感じにならないことが重要になってきます。
これらを2台のピアノで弾く際に、音量と音質のバランスをデリケートに扱わなければなりませんが、それは非常にアンサンブル的な部分です。
たとえばショパンの場合は(ソリストの)左手のあり方が大事です。左手に神経が行き届いていないと倍音が膨れ上がってしまう為、右手があるべきように歌えなかったり等表現しきれなくなりますので、その為に左手(の演奏)に神経を通すことが必要です。比較的右手には神経が行きやすいと思いますので、左手が重要なポイントになると思います。
そして音程の取り方。演奏者にとって音程感は大事で、ピンポイントで合わせたり、少し高めに合わせたり、他の楽器の模倣をしたり等、インスピレーションを要します。間の取り方や、空気感も同様ですね。
それらを2台で演奏すると疎かになる部分がありますので、セミナーでは、オーケストラを想定したり等、音楽的に楽しめるように進めたいと思います。
セミナーを楽しみにしています。ありがとうございます。

3月28日に若林先生のコンサートを聴いた2名より、コメントをいただきました。

尾崎有飛さん(当日伴奏者)よりコメント
尾崎有飛

(3/28コンサートでは)アンサンブルとしての聴きどころや味わいを浮き彫りにした素晴らしい演奏を聴かせて頂きました。 若林先生と共演させて頂けるこの機会に、2台ピアノコンチェルトの新たな聴き方や楽しみ方を見つけられたらと思います。

石井晶子先生(申込聴講者)よりコメント

今年の2月に2台ピアノと室内楽オケのコンサートにてショパンの協奏曲第2番2楽章を演奏し、コンチェルトの難しさも感じましたが、勉強する楽しさも感じました。

この度は、生徒にもコンチェルトに挑戦して欲しいと思った事と、生徒が演奏する時に、教えられることを増やしたいと思った事から、5月5日の特別セミナーへ申込みました。

講座では、生徒がコンチェルトを勉強する時の、音のバランスやオケとの合わせ方などを知りたいです。また、ピアノの伴奏で勉強する時の注意点、気を付ける事なども合せて把握できればと思います。
音楽をより深く理解することが出来れば、大きくなって、コンサート等生活の中で音楽を楽しむ事ができると思います。

素晴らしい演奏家である若林先生の、公開レッスン、レクチャーがとても楽しみです。

お申込みはこちら
コンチェルトイベント 協奏曲の夕べオーケストラと共演するためのコンチェルト企画
概要

多喜靖美先生が代表を務めるPTNAジャスミンKOMAEステーションの創立10周年記念イベント。

多喜靖美先生よりコメント
多喜靖美

「協奏曲は大きな室内楽です。室内楽体験無しで協奏曲に臨んでもアンサンブルの醍醐味は味わえない」と仰る指揮者がいます。協奏曲を学び、また演奏するピアノ奏者は、普段練習するときに2台ピアノの楽譜を用いていると思いますが、スコア譜をキチンと検証しないで本番に臨んだり、指揮者以外の奏者とアンサンブルが出来ない方も多いのが残念です。

当ステーションでは、日頃の室内楽クラスでの学びを活かし指揮者にスコアリーディング(オーケストラ楽譜の読み方)や指揮法の基礎を指導して戴き、2台ピアノでのレッスン、更には前日に本番と同じホールでオーケストラについて学び、リハーサルや当日のゲネを経て、本番でオーケストラと最高のアンサンブルが出来るイベントを企画しました。 ソリストオーディションを受けない方も聴講者として一緒に学ぶことが出来ます。 (一回ごとに聴講生を募集予定です)

オーケストラは今回の為に編成する『ジャスミン音の庭記念オーケストラ』ですが、主にプロとして第一線で活躍している信頼出来るメンバーで構成され、協奏曲の醍醐味を知って頂くことができるのではないでしょうか。コンクールのファイナルでの協奏曲ソリストを目指す方はもちろん、最近は気軽に協奏曲体験が出来る場も増えてきましたので、その予行としてイベントを利用していただくのも良いですし、何より協奏曲の聴き方がすっかり変わるのではと思います。ぜひこの機会に、一緒に協奏曲の極意を知りませんか。

各イベントスケジュール
内容 日時 会場
ソリスト選抜オーディション(2台ピアノ伴奏による) 4月11日(月)  
スコアリーディング講座(清水醍輝先生) 4月18日(月)9:45~11:45 東府中サングレース
指揮法入門講座(清水醍輝先生) 7月28日(木)9:45~11:45 未定
2台ピアノレッスン聴講(松本裕子、多喜靖美) 未定 未定
オーケストラ入門
実際のオケ使って指導して戴きます
12月6日(火)11:00~12:00 府中芸術の森ウィーンホール
リハーサル 12月6日(火)9:30~11:00、13:00~17:00 府中の森芸術劇場ウィーンホール
ゲネプロ 12月7日(水)13:30~18:00 府中の森芸術劇場ウィーンホール

コンチェルトコンサート ジャスミン音の庭10周年記念 ピアノ協奏曲の夕べ
情報
日時2016年12月7日(水) 19時開演
場所府中の森芸術劇場ウィーンホール
指揮清水醍輝氏 (桐朋学園大学オーケストラ指導特別招聘講師、詳細はプロフィール参照)
オーケストラジャスミン音の庭10周年記念オーケストラ(ジャスミン音の庭 室内楽クラス講師等一流プロ中心のフルオケ)

お問い合わせ先

ジャスミン音の庭&ジャスミンKOMAE事務局 担当・花井
jasmin1♡s7.dion.ne.jp (♡を半角@に替えてください)
Fax. 042-637-0871


【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノコンサート > ニュース > > 「アンサンブルとして...