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    <title>子どもの可能性を広げるアート教育 - フランス編</title>
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    <title>第１９回　音楽知識と感覚を結びつけるアナリーゼとは（2）</title>
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    <published>2009-08-10T01:10:14Z</published>
    <updated>2009-08-11T04:29:06Z</updated>

    <summary>音楽知識と感覚を結びつけるアナリーゼとは（2）</summary>
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        <name>admin</name>
        
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<table class="tb"><tr><td>

<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/019_ClaudeLedoux.jpg" width="200" height="235" class="mt-image-none img" style="" /></span><div class="thumbcaption" style="text-align:left;line-height:120%;">
Claude Ledoux氏は連日セミ・ファイナル<br />
の課題曲"V..."を、審査員席後方で身を<br />
のりだして聴いていた。ベルギー王立音<br />
楽院にて。
</div></div>

<img alt="音楽知識と感情を結びつけるアナリーゼとは（2）&#65374;「あなたの視点、あなたの感覚で弾いて下さい」" src="/report/03edc/art_frnc/images/019_title.gif" class="b10" style="margin-top:20px;" /><br />

<p style="padding-bottom:0px;font-size:15px;"><span style="line-height:170%;">アナリーゼは単なる楽曲分析ではなく、音楽の中にある要素から作曲家の感情を読み取り、自らの感覚や知識に結びつけるプロセスであり、また「自らの真実を語る」という姿勢を持つことが大切と、前回お話頂きました。<br />
今回はクロード・ルドー氏（<a href="http://users.skynet.be/ledouxcl/">Claude Ledoux</a>）が委嘱作曲した<a href="http://www.cmireb.be/en/">2009年エリザベート王妃国際コンクール</a>課題曲の演奏論に触れつつ、21世紀に生きる我々を取り巻く音楽環境と世界観など、豊富な知識と情熱を込めて語って下さいました。</span></p>
</td></tr></table>


<div class="q">― 2009年エリザベート王妃国際コンクール（ヴァイオリン部門）で、二次予選の課題曲"V..."（violin & piano）を委嘱作曲されましたね。優勝したレイ・チェンさん（Ray Chen）の見事な演奏をCDで聴きました。彼は台湾に生まれ、オーストラリアに住み、現在アメリカ留学中というコスモポリタンな方ですが、演奏をどう思われましたか？</div>

<div class="thumb right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="優勝したRay Chenさん（20歳）、La　Chapelle Musicaleの庭園にて。" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/019_RayChen.jpg" width="186" height="250" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="thumbcaption" style="text-align:left;">
優勝したRay Chenさん（20歳）<br />La　Chapelle Musicaleの庭園にて。
</div></div>

<p>実はこのコンクールが始まる前、彼から真っ先に質問を受けたんです。「あなたの作品をより深く理解して弾きたいのですが、実は練習しているときに不思議な感覚を覚えました。どこかアジア風の印象を受けたのですが、自分が台湾で経験した音楽体験、たとえば台湾の伝統音楽や精神性を演奏に反映させてもいいでしょうか？」と。<br />
私はアジアを旅行したことがありますので、「ええ、確かにアジアの要素が入っていますよ。どうぞあなたの感覚で弾いて下さい」と答えました。そして彼は自分が思う通りに解釈し、その演奏からはアジアの香りや、独特の音の広がりを感じることができました。</p>

<div class="q">― 特にグリッサンドに現れているように思います。</div>

<p>ええ、能の音楽のようでもありますね。フレーズが始まる前に音がうわーんと立ち現れる感じがします、あるいは旋律の間から音が出てくる感じ、これはアジア特有ですね。驚いたことにチェンさん始め、アジア出身の参加者はほぼ全員それを感じていたようです。逆に、欧米の参加者は、旋律をつなげていく音楽作りでした。どちらも美しいですね。<br />
個人的にはラトビア出身のファイナリスト、ヴィネタ・サレイカさん（Vineta Sareika）が、楽譜に一番近い解釈をしていたと思います。音楽の流れを重視し、全体の構造を上手にデザインしていました。</p>



<table class="tb_c">
<tr>
<td>
<div class="kkkrb_t">
ヴァイオリン＆ピアノデュオ曲<br /><span style="font:1.2em/110% sans-serif;font-weight:bold;">"V..." を聴く</span></b></div>

<strong>Ray Chen</strong>
<div style="float:right;margin-right:5px;line-height:110%;font-size:xx-small;text-align:right;width:100px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Ray Chen" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/019_RayChen1.jpg" width="100" height="100" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />
(c)Queen Elisabeth Competition</div>
<br /><br />
<img src="http://www.piano.or.jp/enc/images/icon_oto.gif" style="vertical-align:middle;"> <a href="/report/03edc/art_frnc/audio/019_V-Ray-Chen.m3u">試聴する</a><br />
（9m01s）
</td>
</tr><tr>
<td>
<strong>Vineta Sareika</strong>
<div style="float:right;margin-right:5px;line-height:110%;font-size:xx-small;text-align:right;width:100px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="Vineta Sareika" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/019_VinetaSareika.jpg" width="100" height="100" class="mt-image-none img" style="" /></span><br />
(c)Queen Elisabeth Competition</div>
<br /><br />
<img src="http://www.piano.or.jp/enc/images/icon_oto.gif" style="vertical-align:middle;"> <a href="/report/03edc/art_frnc/audio/019_V-Sareika.m3u">試聴する</a><br />
（8m59s）
</td>
</tr>
<tr>
<td>
さらにご興味のある方は、<a href="http://www.cd-elisabeth.be/cd_2009_en.html">エリザベート王妃国際コンクール入賞者CD</a>をオンライン注文できます。<br /></td>
</tr>
</table>

<div class="q">― 異なる解釈を、どのように受けとめていらっしゃいますか？</div>

<p>私の曲が、様々な視点や考え方をもたらすことができたのを嬉しく思います。作曲する時は、いつもそのことを考えていますね。つまり音楽に様々な意味を持たせることで、演奏者がそれぞれの音楽的体験・人間的経験知を踏まえて、独自の道筋や表現を見出してほしいと思っています。</p>

<p>だから、チェンさんとサレイカさんの演奏に大きな違いがあるのです。<br />
チェンさんの演奏は、音が生まれてそれが多彩に変容していく、その一方で（楽曲の）バリエーションの変化にともなって旋律が発展していく―その論法がとても興味深く感じられました。彼は自分が体験したアジア文化を踏まえ、霊的世界と人間的感覚でとらえた現実的意識の間を、微妙に揺れ動くような解釈を聴かせてくれました。</p>

<p>一方サレイカさんは、西洋的思考から生まれた伝統的なリリシズムに深く根を下ろしていました。曲の冒頭から美とエネルギーがほとばしり、最後までその力強い推進力が途切れることはありませんでした。曲の隅々にまで繊細な感情が織り込まれ、その多彩な感情表現がダイナミックな演奏につながっていました。</p>

<div class="thumb left">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ファイナリスト達の発表。(Ray Chen は前列左端、Vineta Sareikaは後列中央)" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/019_2009queenelisabeth.jpg" width="250" height="171" class="mt-image-none img" style="" /></span><div class="thumbcaption" style="text-align:left;">ファイナリスト達の発表。<br />（チェンさんは前列左端、サレイカさんは後列中央。</div></div>

<p>二人ともこの曲への取り組み方は全く異なりますが、二人とも素晴らしいヴァイオリニストでどちらの演奏にも魅了されました。また、自分の音楽がどこまで多様な解釈が可能なのか。多様性（diversity）とはこの世界の豊かさの象徴でもあり、一音楽家としてそれとどう向き合うか、といったことを考える良いレッスンになりましたね。</p>
<br />

<div class="q">― 多様性の広がりとともに、個人のあり方が問われてきますね。個人一人ひとりが真実を語ること、奏でることですね。</div>
<br />
<br />
<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ アナリーゼにおいて、「真実」は一つではない</p>



<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="019_brazil2_David-Pirotte.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/019_brazil2_David-Pirotte.jpg" width="250" height="169" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="thumbcaption">ブラジルの大学で開催されたアナリーゼ講義の様子。</div></div>




<p>実は私のアナリーゼクラスで重要なポイントは、「真実はない」ということなんです。私は学期初めの授業で必ず言うのが、「私が考えるアナリーゼには、『唯一の真実』はなく、『様々な真実』がある」ということなのですが、生徒にはいつも驚かれます。<br />
つまり色々な考え方がある。大切なのは、私がいうことが真実ではないというならば、あなたはそれを証明、あるいは議論しなければならない。「それは真実ではない。なぜなら・・・」というようにね。そしてあなたが言うこと、信じることが真実だと説得されれば、その意見を受け入れ、その体験を共有することができます。</p>

<p>ある物理学者の友人から、面白いことを聞きました。物理学における「真実」とは、「次の真実がやってくるまでの真実」なんですね。対象物を観察して理論や法則を発見するのが物理学ですが、例えばニュートンが万有引力を発見しても、誰かが「いやいや、その理論にはこんな問題がありますよ。私が証明しましょう、真実とはこうです」と証明すれば、その新しい真実が世界の見方を完全に覆すことになります。</p>

<p>例えば20世紀初頭、アインシュタインの物理的発見（一般相対性理論）によって「異なる世界の見方」が登場しましたが、それと同時期に音楽にも変化が現れました。<br />
また顕微鏡を通して「ミクロの世界」が次々解明された頃、音楽や美術にも同じような変化が起こりました。例えばウィーンの画家グスタフ・クリムトは細胞の連続のような絵を描きましたし、ウェーベルンの音楽も同様です。</p>

<div class="q">― こうした現象が、他分野でも同時期に現れるのですよね。20世紀初頭に調性音楽が崩壊してから100年、21世紀にはどのような変化を感じますか？</div>

<p>相対的な距離感が変化しましたね。20世紀初めは物理的距離間、今はヴァーチャルな距離間です。例えば日本にいる人と気軽にスカイプで話すことができます。距離、つまり時間や空間の概念が変わると世界の見方も変わります。全ては変化していく。インディアンのことわざに、「全てのものが変化するこの世界において、唯一変化しないもの。それは『変化すること』」というのがあるんですよ。</p>

<br />
<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 音楽に対して、「自分なりの視点」を持つこと</p>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="019_brazil1_David-Pirotte.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/019_brazil1_David-Pirotte.jpg" width="250" height="196" class="mt-image-none img right" style="" /></span>


<p>だからアーティストや作曲家は、常に新しい要素を見つけようとするんですね。過去の要素の中から新しいアイディアを生み出そうとする。けれど全く新しいものを創り出すのだ、というのは同感しません。例えばピエール・ブーレーズの作品にも、ベートーヴェンのような動きやギョーム・ド・マショーのホケトゥスが入っていたりします。一番大事なのは、「あなたが発見した音楽的要素を持って、何か新しいことをすること」。あなた自身の世界の見方、音楽知識やテクニックを用いることです。</p>

<p>時々、アナリーゼは難しいと感じます。我々は、ある法則や理論に則ってアナリーゼを行います。例えばバッハを伝統的和声に従って分析しようとしますが、それは真実ではない。なぜならバッハ自身は伝統的和声を意図したのでなく、多声（を操る）技術をもって「何か違うこと」をしたのですから。モンテヴェルディも然りです。彼は旋法を元に作り出したものが、全く新しい音楽書法の発明につながりました。でもそこには予め法則などなかった。直感だけです。</p>

<p>理論も大事ですが、常にいかなる状況にも当てはまるとは限りません。アナリーゼとはそもそも「音楽に対して、あなた自身の視点を見つけること」だと思います。そして、あなた自身の感覚や意義を見出すこと。例えばバッハが現代に生きていたらどうか。あるいは、その時代においてバッハはどうであったか、あなたはどういう関係を築くのか―。でなければ、あなた独自の理論を打ち立てることはできません。多くの理論に触れるより、自分の理論を打ち立てるほうが、より音楽に肉迫することができると思います。これは私にとっても大きなチャレンジですね！</p>
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    <title>第１８回　音楽知識と感覚を結びつけるアナリーゼとは（1）</title>
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    <published>2009-07-10T04:00:45Z</published>
    <updated>2009-07-10T18:01:34Z</updated>

    <summary>「演奏家のための」アナリーゼクラスとは</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="子どもの可能性を広げるアート教育?フランス編" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<table class="tb"><tr><td>

<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="パリ国立高等音楽院。元々メシアンがアナリーゼのクラスを創設した。" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/018_parisconservatoire.gif" width="250" height="188" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="thumbcaption" style="text-align:left;">パリ国立高等音楽院。元々メシアンがアナリーゼの<br />クラスを作った。</div></div>

<img alt="音楽知識と感覚を結びつけるアナリーゼとは（１）&#65374;パリ音楽院アナリーゼ科教授に聞く" src="/report/03edc/art_frnc/images/018_title.gif" class="b10" style="margin-top:10px;" /><br />
<p style="padding-bottom:0px;font-size:15px;">前回ソルフェージュの記事では、音楽を構成している諸要素を、実際の音楽を用いて学ぶというレッスンをご紹介しました。ではそうして得た知識を、いかに演奏に反映させ、独自の解釈に結びつければよいのでしょうか。今回はパリ国立高等音楽院（CNSM）アナリーゼ科のクロード・ルドー教授（<a href="http://users.skynet.be/ledouxcl/">Claude Ledoux</a>）にお話を伺いました。2回に分けてお届けします。</p>
</td></tr></table>

<div class="thumb right"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第18回" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/018_ledoux01.jpg" width="250" height="199" class="mt-image-none" /></span><div class="thumbcaption" style="text-align:right;">(c) Pierre Radisic</div></div>



<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 演奏家のためのアナリーゼクラスとは</p>


<div class="q">― パリ国立高等音楽院のアナリーゼ科には、演奏科のためのアナリーゼクラスがあると伺いました。演奏者にとって、アナリーゼにはどのような意義があるのでしょうか。</div>

<p>パリ音楽院には、楽器奏者のためのアナリーゼクラスと、アナリーゼのためのクラス（指揮者、作曲家、音楽学者など）と、二つのコースがあります。前者で5年間、後者で3年間教えました。二つとも違う考え方に基づいています。演奏者のためのアナリーゼクラスは、より良い演奏に繋がるための要素をいかに提案できるか、という考えです。学ぶべき概念や知識がとても多くて、2年では十分とはいえません。もっとも自分も含めて、一生勉強・・ですけれどもね。<br />

<div class="q">― アナリーゼのクラスは何人ですか。</div>

<p>クラスは最大15人ですね。生徒たちと密にコンタクトを取るためです。20人以上相手ではただ説明するだけになり、ディスカッションできませんから。このアナリーゼ科を作ったオリヴィエ・メシアンは、全員一人ひとりとコンタクトを取れるようにしていました。</p>

<p>演奏科の学生には、まずアナリーゼの必要性を理解してもらうように努めています。感じたままに弾く生徒もいますが、良い演奏になることもあるし、それほどでもない、あるいは全く感心しない演奏もありますね。個人的に様々な演奏家を知っていますが、例えば「20歳のときは沢山弾けたし想像力もあった。でも50歳になった今、ベートーヴェンのソナタを100回弾いたがそれ以上何をしていいかわからない。」というピアニストもいます。<br />
もしアナリーゼ的な視点を持っていれば、曲の見方を変えることもできるし、より発展させることもできるのです。</p>

<p>例えばアルフレード・ブレンデルは素晴らしいピアニストで、彼は譜面を大変よく見ています。本人の話によると、ベートーヴェン協奏曲を録音するとき、毎回のように演奏を変えているそうです。「全ての楽譜に目を通したり、曲をアナリーゼしたり、今まで知らなかった室内楽曲を知ることによって、新しい視点が得られたから」と。つまり考え方が変わったから、演奏も変化するのです。<br />
アナリーゼはつまらないテクニックなどではなく、音楽そのものに影響を及ぼすことなんですね。</p><br />


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ トニック、ドミナント・・・というのは「感覚」</p>

<div class="q">― では実際のアナリーゼクラスは、どのように授業が進められているのでしょうか。</div>

<p>例えば生徒に「今はブラームスを練習しているんだね、じゃあアナリーゼしてみよう」と言います。まず演奏させて、この音楽に何が起こっているのかをアナリーゼしてもらいます。初めに基本的な知識（作曲家について、ハーモニーの構造等）を問いますが、ただ、「ここがI度、V度」というのは面白くないですね。「なぜなのか？」を問いかけるのです。「なぜV度なのか、ドミナントとはあなたにとって何なのか？」</p>

<p>ドミナントというのは感覚であり、ハっという緊張です。トニックとは人間、そして人の安定感を意味します。例えばトニック（安定）―ドミナント（緊張）―トニックに戻る。この場合、ハ長調からト長調への転調はどんな感覚をもたらすか。ブラームスやモーツァルト、ベートーヴェンにとって、この転調は何を意味しているのか。<br /><br />
メタファーに置き換えてみましょう。調性とは、空間の集合を表すとします。ハ長調からト長調への転調は、一つの空間から別の空間へ移動することです。つまり別の空間や別の国に移動することで感覚や感情はより強くなると、個人的な体験から言えます。すると、その作品をどう演奏すればよいか分かりますね。</p>

<p>音楽には、その作曲家が受けた感覚が反映されています。例えばC.P.E.バッハの音楽では、旋律や調性はドラマの一部です。演奏する時、旋律に気を配ること、それは内面のドラマが表現されているからです。また、「今、何調なのか」という調性に配慮することで、今音楽がどこに位置しているのかを知ることができます。そうして音楽を動かしていくことができるのです。</p><br />


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 「楽譜に何が起きているか」を気づかせるための要素を教える</p>

<p>色々な演奏を聴いていると、そのとき演奏家がどのように音楽的要素を感じているかは分かるのですが、どうやってその感情を動かせばいいのか、見えない場合が多いですね。音楽の端々に強いものを感じるが、なにかうまく機能していない。それは曲の始めに感情を入れすぎるため、テンションが次々重なり、どこがテンションの頂点か分からなくなってしまうからです。</p>

<p>素晴らしい演奏家は、楽譜を手にとり、その深い知識を彼らの感覚と結びつけます。例えばモーツァルトの協奏曲を聴いて、ただ「美しい」と感じるときと、20回以上も聞いているはずなのに「おお！」と感激することがあります。なぜか？その演奏家が、楽譜を見てそこに書かれている全ての要素を探して理解し、そこに反映されているものを批評的な視点で見た上で、彼ら自身の感情や体験とうまく結びつけているからです。そうすると完全に独自の演奏になります。このようにアナリーゼをした後、がらっと演奏が変わる生徒もいます。</p>

<p>アナリーゼにおいて一番大事なのは、「私はあなたに真実を教えているのではなく、あなたが『楽譜に何が起きているのか』を気づかせるための要素を教えている。それをあなたの感情と関連づけ、あなたの深いところと結びつけてほしい。それを使って、あなた独自の演奏をしてほしい」ということなんです。</p>

<div class="q">― 理論と実践のインテグリティを持つことですね。</div><br />


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 「音と音の関係性」に、感覚や感情がある</p>

<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ハイドンやモーツァルトと同時代に活躍した画家フラゴナール「La Musique」（本文とは直接関係ありません）" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/018_fragonard.jpg" width="188" height="250" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="thumbcaption" style="text-align:left;">
ハイドンやモーツァルトと同時代に活躍<br />
した画家フラゴナール「La Musique」<br />
（本文とは直接関係ありません）
</div></div>

<p>私はベルギーで作曲も教えていますが、「音が重要なのではなく、音と音の関係性が重要」だと伝えています。音楽とは、あなたと世界、あなたと他人の関係性と同じです。<br />
例えば、一つの性質ともう一つの性質が同時に機能しない、するとそこに葛藤が生まれます。この内面の葛藤がベートーヴェンの音楽ですね。この女性に恋している、しかし一方で、自分は貴族階級ではない。この二つの相容れない要素に対して、そこに「自分はどうすればいいのか？」という葛藤がある。これが「関係」ですね。</p>

<div class="q">― ベートーヴェンの音楽は、作曲家の人生のようですね。</div>

<p>ええ、でも作曲家の人生で音楽を説明してはいけません。第一に、作曲家は音楽を書いたということ。第二に、自分の個人的体験をもとにその音楽をとらえること。だからアナリーゼが重要なのです。客観的要素を見つけ、そこに自分の主体性を投影していくこと、そしてその要素がもつ感覚をとらえることです。作曲家の人生より大事なのは、人生に存在する「葛藤」です。それはベートーヴェンの人生だけにあったものでなく、誰もが持っているもの。自分の内面にも多くの葛藤があり、それをベートーヴェンの音楽に投影させること、それが独自の演奏につながります。</p>

<p>まず、彼らが書いた音楽を見てください。そしてなぜ、彼はこのテクニックを使ったのかを考えること。例えば交響曲第5番の冒頭"タタタターン"、ここでは「運命がドアをたたいた」という物語が重要なのではなく、音の断片が重要です。ハーモニーがない、次にどこに行くのか分からない、今自分がどこにいるのか分からない、という孤立感。皆さんもそんな経験があるでしょう。その孤立感をとらえることが大事です。そして次のフレーズ"タタタタ　タタタタ・・"が続く。こうしてフレーズを築いていくことは、自分の体験から得た感覚を織り込みながら、客観的に空間を築いていく、そして音楽を築いていくことなんです。</p>
<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="パリ市内IRCAM（音響音楽研究所）前にあるストラヴィンスキー池" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/018_placestravinsky.jpg" width="250" height="190" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="thumbcaption" style="text-align:left;">パリ市内IRCAM（音響音楽研究所）前にある<br />ストラヴィンスキー池（本文とは直接関係ありません）
</div></div>

<p>ストラヴィンスキーは、「音楽は何も表現していない、ただ音の要素と関係性があるだけだ」と言っていますが、確かにその通りですね。作曲家は音を並べただけ、あとは人がそれぞれの体験を音楽にのせるのだと思います。</p>

<p>それから、フランスにはこんな寓話があるんですよ。―「音楽は寓話ではなく、あなたの人生の一部であり、あなたと作曲家との関係性である。もしあなたが作曲家の人生を音楽に投影させるだけならば、あなたから真実のものが発せられることはない」―。</p><br />

<div class="q">後編は、Ledouxさんが二次予選課題曲を委嘱した2009年エリザベート王妃国際コンクールの話も交えながら、「自分なりの音楽の捉え方」について話を進めていきます。</div>

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    <title>第１７回　フランス北部の街、リール音楽祭　~「ショパンをめぐって」</title>
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    <published>2009-07-01T03:55:34Z</published>
    <updated>2009-07-10T04:02:09Z</updated>

    <summary>多彩な「ショパン観」が垣間見られる３日間 ~リール音楽祭
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        <name>admin</name>
        
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        <category term="子どもの可能性を広げるアート教育?フランス編" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<table class="tb"><tr><td>


<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><form mt:asset-id="2516" class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第17回" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/017_lille_place.jpg" width="200" height="149" class="mt-image-none img right" style="" /></span>
<img alt="フランス北部の街、リール音楽祭リポート~「ショパンを巡って」、多彩なショパン観が登場" src="/report/03edc/art_frnc/images/017_title.gif" class="b10" style="" /><br />
<p style="padding-bottom:0px;font-size:14px;">フランスの夏といえば、長いバカンスと音楽祭。音楽祭シーズンの先駆けとなる6月中旬の3日間、フランス北西部リール市にて、リール・ピアノフェスティバル（Lille Piano(s) Festival, 6/12-14）が開催されました。今回は「ショパンを巡って」がテーマ。来年のショパン生誕200周年を先取りする内容でした。その様子をレポートします。<br />（協力：恒川洋子／ベルギー在住・音楽ジャーナリスト）</p>
</td></tr></table>


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 演奏家それぞれのショパン観がみえる</p>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="017_lille_nouveausiecle.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/017_lille_nouveausiecle.jpg" width="200" height="152" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<p>出演アーティストは、フランス国内外の若手からベテランまで15名のピアニスト。プログラムは演奏者にほぼ委ねられたとあって、ショパンを巡る実に多彩な曲目が登場した。ショパンの曲そのものを掘り下げた演奏、ショパンと同時代人の作品を組みあわせた演奏、ショパンが影響を受けた文化や世界観を表現した演奏、ショパンから影響を受けた後世作曲家の演奏、ショパンの作品からインスピレーションを受けたジャズ演奏まで・・。演奏家それぞれの「ショパン観」が垣間見えた3日間となった。</p>
<div class="hp">

<div class="thumb left">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ロベルト・ジョルダーノ" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/017_lille_giordano.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><div class="thumbcaption">ロベルト・ジョルダーノ</div></div>

<p>まずフェスティバルの最初を飾ったのは、イタリア出身ロベルト・ジョルダーノ。2003年エリザベート王妃国際コンクール4位の実力派ピアニストは、バラード4番、ソナタ2番、エチュード25番全曲を演奏、実に繊細なショパンを聴かせてくれた。決して度を過ぎることなく、知性的で抑制の効いた音色は、我々が知るショパン像を裏切らない正統的な演奏だった。（ジョルダーノは最終公演にも出演し、ピアノ協奏曲第1番を演奏）</p>
</div>



<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="アンヌ・ケフェレック" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/017_lille_queffelec.jpg" width="150" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><div class="thumbcaption">アンヌ・ケフェレック</div></div>


<p>フランスを代表する女流ピアニストの一人、アンヌ・ケフェレック（13日）は、ショパンとのカップリング曲が興味深い。ポーランドとフランス、二つの文化を軸に、まずポーランド時代に作曲したノクターンop72-1、パリで作曲したマズルカop50、バルカローレを弾いた後、なんとサティとラヴェル（サティ：グノシエンヌ、ジムノペディ、ラヴェル：鏡）が続いた。この一見唐突な組み合わせは、ショパンにとってフランスが全く未知で新しい世界であったこと、そこから洗練された音楽的感化を受けたことを物語っていたように思う。ケフェレックのたゆたうような洒落たリズム感、やや乾いて引き締まった音色は、サティに最も発揮されていた。最後は、プログラム全体の背景に流れる"水の動き"を、リストの「水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」で印象づけた。</p>

<div class="thumb left">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ブリジット・エンジェレル" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/017lille_engerer.jpg" width="150" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span><div class="thumbcaption">ブリジット・エンジェレル<br />(c)Yoko Tsunekawa</div></div>

<p>その他、プログラムで面白かったのはピアノ協奏曲や交響曲。例えば「ドン・ジョヴァンニの『お手をどうぞ』の主題による変奏曲」（pf：ブリジット・エンジェレル、リール国立管弦楽団）は、モーツァルト歌劇からテーマの一部を借用したショパンの作品。エンジェレルの軽妙洒脱な魅力と円熟味を帯びたピアノで聴衆を惹き込んでいった。一方、交響曲「ショパニアーナ（Chopiniana）」は、グラズノフがショパンの作品（ポロネーズ、マズルカ、タランテラ等）をオーケストレーションした4楽章構成の交響曲。最終楽章をタランテラで締めくくったのは、グラズノフの選曲の妙を感じさせる。いずれもこの音楽祭ならではの演目で、素直に楽しめた。<br />
また、ショパンをテーマにしたジャズ即興（sp.キャロリン・カサドシュ、pf.トーマス・エンコー＆trダヴィッド・エンコー）、1920年代無声映画＆ピアノ生演奏などもあり、この音楽祭の独創的な企画が光った。</p>


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 聴衆のリアクションが大きかったのは？</p>

<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="アレクサンダー・パレイ" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/017_lille_paley.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><div class="thumbcaption">アレクサンダー・パレイ<br />
(c)Yoko Tsunekawa</div></div>


<p>聴衆のリアクションが最も大きかったのは、アレクサンダー・パレイのリサイタル（13日）。日本ではさほど演奏機会がないが、ライプツィヒのバッハ国際コンクールでの優勝実績もあり、ヨーロッパでは着実な評価を得ている。<br />
まるで蒸気を発しながら弾いているかのような鬼気迫る幻想曲op.49の演奏は、およそ従来のショパンとはかけ離れたイメージ。しかしリスト（パガニーニによる超絶技巧練習曲）に至っては、19世紀という固有の時代性から離れ、ピアニストの感性と知覚をもって現代に再構築された感があった。耳に痛い音も時折あるが、良くも悪くも目が覚めるような演奏で会場からは拍手喝采！終演後、60枚あったCDが即完売したそうだ。</p>

<p>感覚を激しく揺さぶられるものに対して素直に反応するヨーロッパの聴衆を見て、これがクラシックだけでなく、現代音楽や前衛アートに対する積極的な理解につながっているのかと、思わず納得した。</p>


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ ボランティアも大活躍！リールの街とともに楽しんで</p>


<div class="thumb left">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="017_lille_angel.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/017_lille_angel.jpg" width="113" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span><div class="thumbcaption">(c)Yoko Tsunekawa</div></div>


<span style="font-size:16px;">今年リール音楽祭の観客動員は、のべ1万1千人。どのコンサートも概ね8割&#65374;満席だった。街中に点在する5箇所の会場は、メイン会場のコンサートホール（Nouveau Siecle）だけでなく、市庁舎の地下講堂や劇場なども。リールの可愛らしい街並みを楽しみながら、<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="市庁舎" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/017_lille_chamberdecommerce.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="margin-bottom:5px;" /></span><br />
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第17回" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/017_lille_place2.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span></div>「次は誰が何を弾くのかな？」と話しながら会場まで歩く時間も楽しい。駅前通りには、「天使と悪魔のパレード」と題した現代アート作品が展示されており、通行人の目を釘付けにしていた。<br>
市民ボランティアの方々も、アーティストのお世話や会場案内・撮影など大活躍していた。「いつもこうやって舞台袖で演奏を聴いてるんだよ」と言いながら、楽しげに音楽祭をサポートしていたのが印象的だった。またスポンサーになっている、リールの伝統的銘菓店MEERTのしっとり甘いワッフルも、音楽とともに思い出すことだろう。</span><br /><br /><br />



<p>次回は2010年6月11&#65374;13日まで。リール国立管弦楽団（ジャン・クロード・カサドシュ指揮）を筆頭に、ルガンスキー、スコダ、ウゴルスキー、リフシッツ、ヴィルサラーゼ、ソコロフなど、著名ピアニストが出演予定。詳しくは<a href="http://www.onlille.com" target="_blank">こちら</a>まで。</p>
]]>
        
    </content>
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    <title>第１６回　芸術性を高めるソルフェージュを目指して（３）</title>
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    <published>2009-06-22T08:11:09Z</published>
    <updated>2009-06-22T08:31:47Z</updated>

    <summary>「音がそこにある理由を学ぶ」ソルフェージュ教育</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
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<table class="tb"><tr><td>

<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ルイ14世が幼少時代を過ごしたパレ・ロワイヤル（本文とは直接関係ありません）" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/090618_palaisroyal.gif" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="thumbcaption" style="text-align:left;">ルイ14世が幼少時代を過ごしたパレ・ロワ<br />イヤル（本文とは直接関係ありません）</div></div>


<img alt="芸術性を高めるソルフェージュを目指して（３）~モーツァルトやリュリの曲を題材に、音程や即興を学ぶ" src="/report/03edc/art_frnc/images/016_title.gif" class="b10" style="" /><br />
<p style="padding-bottom:0px;font-size:14px;"><a href="/report/03edc/art_frnc/2009/06/05_8713.html">前回</a>ご紹介した中級（第2課程３年目）のクラスを、また3ヵ月後に取材させて頂きました。今回は同じレベルのクラス2つを見学しました。同じ教材（モーツァルト『魔笛』、リュリ『アルミード（Armide）』）を用いてのレッスンですが、音楽へのアプローチが若干異なります。仮にAクラス（平均年齢14&#65374;15歳）、Bクラス（平均年齢15&#65374;16歳）としましょう。それぞれ何にポイントを置いているのでしょうか。<br />（取材協力・パリ13区ラヴェル音楽院）</p>
</td></tr></table>





<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ なぜここで、その音程が使われているのか？</p>

<table class="right">
<tr>
<td style="text-align:center;">
<a href="/report/03edc/art_frnc/images/016_mozart_b.gif" target="_blank"><img alt="魔笛譜例" src="/report/03edc/art_frnc/images/016_mozart.gif" width="200" height="141" class="img" /><br />
（クリックで拡大）</a><br /><br />
<a href="/report/03edc/art_frnc/images/016_mozart2_b.gif" target="_blank"><img alt="魔笛譜例" src="/report/03edc/art_frnc/images/016_mozart2.gif" width="200" height="141" class="img" /><br />
（クリックで拡大）</a>
</td></tr></table>

<p>この日A・Bクラスともモーツァルトのオペラ『魔笛』を用いて、音程を聴き取る練習から。現在練習しているのは六度・七度音程の聴きわけ。『魔笛』「Die zauberflote」の主旋律（ニ短調旋律的短音階）の音程がきちんと聴き取れるように、一音ずつ丁寧に拾っていきます。</p>

<p><span style="font-size:90%;">
先生「まず調性は？」生徒「ニ短調」<br />
先生「では次に音程を取りましょう。7&#65374;10小節（ミ♭ファ♯ファ♯ソラシ♭　ソミレド♯）まずは歌ってみましょう」<br />
先生「ミ♭ファ♯（7小節1&#65374;3拍目）の音程は？」<br />
生徒「う&#65374;ん、増二度」<br />
先生「ミ♭レド♯（9小節3拍目&#65374;10小節1拍目）のカデンツは？」<br />
生徒「半終止かな」<br />
先生「では11&#65374;14小節（ファラドファ　ドラソファミレドシ♭ラ　シ♭ソ）」で、14小節1-2拍目の音程は？」<br />
生徒「シ♭ソは長六度。だから、その転回音程（<span class="fserif">renversement</span>）は短三度」<br />
先生「14&#65374;16小節（ソシ♭ラソファミレドシ　ラファ）で、16小節1-2泊目の音程は？」<br />
生徒「・・短六度！」<br />
先生「その転回音程は？」<br />
生徒「長三度！」</span></p>
<p>
その他にも「増六度を転回すると？」「減三度！」、「じゃあ減七度の反対は？」「増二度」といったように、六度、七度の音程に慣れさせる演習が続きます。音程を取る演習は下級生クラス（第2課程1年目）でも行われていますが、この上級生クラスでは転回音程と、実際の楽曲を使っているのが特徴です。</p>


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ それぞれの音程がもつ、響きや色彩感を知る</p>

<p>音程にはそれぞれ特徴的な響きや色彩感があります。（長六度の例：モーツァルト「魔笛」／ショパン前奏曲第7番<span style="font-size:10px"><a href="#1">（＊）</a></span>）楽曲の中でどのように使われているかを知ることで、その音程がなぜそこで使われているのか、どのような効果があるのかを、より明確に把握することができます。</p>


<span style="color:#666666">◆モーツァルト 魔笛</span>
<div style="margin-bottom:15px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="モーツァルト　魔笛" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/016_mozart13-14.gif" width="600" height="50" class="mt-image-none" style="" /></span></div>


<span style="color:#666666">◆ショパン前奏曲 第7番</span>
<div style="margin-bottom:15px;">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ショパン前奏曲" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/016_chopin.gif" width="600" height="67" class="mt-image-none" style="" /></span>
</div>


<p>その後Ａクラスでは、ソプラノの聴き取りへ。CDをかけながら、全員で歌いながらソプラノの旋律をなぞっていきます。一方のBクラスは同じ教材を使っていますが、ソプラノではなくバスの聴き取り。年上のクラスでは、より難しい低音の聴き取りに挑戦していました。このようにして、実際に聴いて歌いながら、和声感のある耳を養っていきます。</p>


<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="アルミード表紙" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/016_armid2.jpg" width="150" height="198" class="mt-image-none img" style="" /></span><div class="thumbcaption" style="text-align:left">
「Armide」教材の表紙は、リュリ<br />
の同時代人ニコラ・プッサンによる<br />
Armideの画。プッサンは神話や宗<br />
教画を多く描いた。</div></div>

<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ リュリのオペラで、パッサカリア形式を学ぶ</p>

<p>次はモーツァルトから遡ること約100年、リュリのオペラ「アルミード（Armide）」を用いての演習です。</p>

<p>Ａクラスでは各自の専攻楽器を持ち出し、一度主旋律を弾いた後、トロンボーンとピアノでバスをなぞり、他の生徒はソプラノを合唱します。これを何回か繰り返しました。</p>


<p>ＢクラスではまずChépélov先生がピアノで、テーマとなるフレーズを様々なバリエーションを加えながら演奏します。「これはパッサカリアという形式で、同じ音形のバスを繰り返しながら（basse obstinée）、上声部を次々に変奏していきます。今日はこれを勉強しましょう。」</p>

<table class="left">
<tr>
<td style="text-align:center;">
<a href="/report/03edc/art_frnc/images/016_armid1_b.jpg" target="_blank">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="armid" src="/report/03edc/art_frnc/images/090618_armid1.jpg" width="200" height="141" class="mt-image-none img"  /></span><br />
（クリックで拡大）</a>
</td></tr></table>


<p>オペラよりパッサカリア1曲を取り上げ、まず通奏低音（ソ―ファ―ミ♭―レ―・・・）に、カデンツとアルペジオを確認しながら和音を加えていきます。また三和音の第三音に刺繍音を加え、響きに変化をつけます。その後、右手で即興を入れていきました。即興といってもなかなかぱっとできるものではありませんが、センスの良い即興をした子（飛び級の11歳・ピアノ科）が一人いました。</p>

<p>やや年上のBクラスでは、既に学んだ音程や和音の知識を通奏低音に生かすとともに、即興を取り入れることで、音楽の「規律と自由」のバランスを学んでいたのが印象的でした。</p>


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ なぜリュリのオペラを教材にしているのか？</p>

<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ルイ14世" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/016_louisXIV.gif" width="150" height="200" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="thumbcaption">リュリが仕えたフランスの太陽王<br />ルイ14世（ルーブル美術館所蔵）。</div></div>

<p>ところで、この「Armide」が作曲されたのは1686年、モンテベルディがオペラの基礎を築き、ルネサンス期からバロックへと時代が移行して半世紀ほど経過した頃です。なぜこのオペラ作品をソルフェージュの教材に用いたのでしょうか。</p>

<p>まずリズムにあまり変化がなく、カデンツや調性を理解しやすいので、和声の勉強に適していること。また音域が広くないため男女とも歌いやすく、変声期の男性でも対応できること。また主題のリピートが多いので旋律を覚えやすい。さらにロンドやサラバンド、パッサカリア等といった舞曲や楽曲形式の勉強に適していることも、重要なポイントです。</p>

<p>昨年10月シャンゼリゼ劇場でこのオペラが上演された折、Chépélov先生は生徒を30人ほど連れて観劇したそうです。生徒たちには既に馴染みの曲になっており、ソルフェージュで取り上げるには丁度良いタイミングでした。なお同主題でグルック、ロッシーニの作曲もあり、いずれもそれらも教材として使う予定だそうです。</p>

<a name="1"></a>
<div style="text-align: right;">*参考：Guide de La Théorie de La Musique, Claude Abromont, 2008</div>]]>
        
    </content>
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    <title>第１５回　芸術性を高めるソルフェージュを目指して（２）音程・和声進行</title>
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    <published>2009-06-05T06:24:53Z</published>
    <updated>2009-06-05T09:53:31Z</updated>

    <summary>ソルフェージュ・レッスン取材　-「音程」聴き取りは何のため？</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
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<table class="tb">
<tr>
<td>

<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="構図と色彩のハーモニーが美しいブーローニュの森" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/015_jardin_boulogne.jpg" width="200" height="150" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="thumbcaption" style="line-height:110%;">
構図と色彩のハーモニーが美しい<br />ブーローニュの森
</div></div>

<img alt="楽曲の理解を深めるソルフェージュ（２）　~様々な音程・和声進行を学ぶ" src="/report/03edc/art_frnc/images/015_title.gif" class="b10" style="" /><br />
<p style="padding-bottom:0px;"><a href="/report/03edc/art_frnc/2009/05/15_8488.html">前回</a>リポートした中級のソルフェージュ・レッスンから約3ヵ月後、再び同じクラスを取材させて頂きました。前回はリズムが中心でしたが、今回は音程がテーマ。生徒たちはどのように学んでいるのでしょうか。<br />
今回は2つ上のクラスのレポートもお届けします。<br />（取材協力：パリ１３区モーリス・ラヴェル音楽院）</p>
</td></tr></table>


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆低音部の聴き取り＆和音の音程を把握する　（第2課程1年目・13名）</p>

<p>今回のレッスンは、音程の聴き取りがポイント。まず最初のエクササイズは、マーラーの交響曲第3番（第4楽章）より、低音の聴き取りから。ホルンとチェロのユニゾンの、バス声部（チェロ）を聴き取る演習です。低音部かつpp→pppと弱いので、耳を研ぎ澄まさなければ聴き取れません。CDを3~4回繰り返し、全員が聴き取れるようになりました。</p>

<div class="thumb right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="ルーブル美術館では小学生~高校生の集団をよく見かけます。音楽院の生徒と同じくらいの世代。（本文と直接関係ありません）" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/015_louvre_kids.jpg" width="250" height="189" class="mt-image-none img" style="" /></span>
<div class="thumbcaption">
ルーブル美術館では小学生~高校生の集団をよく<br />
見かけます。音楽院の生徒と同じくらいの世代。<br />
（本文と直接関係ありません）
</div></div>

<p>普段あまり意識して聴くことのない音域や楽器の音は、自ずと「あまり聴こえなく」なります。こうした特定の音域を意図的に聴き取る演習を通して、多彩な音色や響きのバリエーションを認識し、記憶することができます（インプット）。またそれらが、音楽にどのような情緒的・色彩的効果を生み出しているかを学ぶことで、自分の楽器（例えばピアノ）を奏でる時に、音色にさらなる奥行きを与えることができるでしょう（アウトプット）。</p>

<p>次は音程の聴き取り。六度-七度（長六、短六、増六・・等、及びその転回）を中心に学びます。このクラスではピアノ、または口頭で音程を示していましたが、2つ上のクラス（第二課程3年次）では、同様のエクササイズをモーツァルト『魔笛』を用いていました。「その和声が音楽にどのような効果をもたらすか」を、自然に意識させます。</p>

<p>その後、以前勉強したシシリエンヌのリズム。3ヶ月前に比べると、しっかりリズムが聴き取れているようです。教材はモーツァルトのクラリネット協奏曲の抜粋を使用。モーツァルトはピアノ協奏曲23番でもこのリズムを用いていますが、ルネサンスからバロック初期に多用されたリズム形式が、モーツァルトの中でも息づいていることが分かります。</p>

<p>では、中級の勉強が進むとどのような内容になるのでしょうか？</p>


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆様々な音階と和声進行を学ぶ（第2課程3年目・10名）。</p>

<dl class="list">
<dt>レッスンの流れ</dt>
<dd>1.アラブ伝統音楽「Jardin de myrtes」<br />
　（ア）ニ短調旋律的音階の分析<br />
　（イ）様々な音階の紹介（五音音階、四音音階‥）</dd>
<dd>2.バッハ（1685-1750）：カンタータBWV40 III.Choral<br />
　（ア）カデンツの種類確認<br />
　（イ）ピカルディの説明</dd>
<dd>3.リュリ（1632-1687）：歌劇『アルミード（Armide）』より「O ciel!」<br />
　（ア）音名視唱・調性の確認・歌唱<br />
　（イ）通奏低音に和声付け<br />
　（ウ）専攻楽器での演奏（ピアノ、ギター、テューバ）
</dd>
</dl>


<p>この日のポイントは「様々な音階と和声進行」。まずは宿題の答え合わせから。『Jardin de Myrtes（ミルトの庭）』（「La Dictee en Musique Vol.5」16番）のメロディを聴き取る問題。アラブ=アンダルシア民謡を用いて、アラブ特有のメロディを構成している音階（ニ短調旋律的音階）を分析、さらに民謡や伝統音楽の音組織である五音音階、四音音階（テトラコード）などを説明します。</p>

<div class="thumb right">
<a href="/report/03edc/art_frnc/images/015_solfege_cantata2.gif" target="_blank">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="バッハ作曲カンタータ" src="/report/03edc/art_frnc/images/015_solfege_cantata1.gif" width="250" height="182" class="mt-image-none img" style="" /></span></a>
<div class="thumbcaption">バッハ作曲カンタータ（クリックで拡大画像）</div></div>

<p>次はバッハのカンタータBWV40 III.コラール「神の子の現れたまいしは」を用いて、カデンツのエクササイズ。16世紀末に作曲された既存の単旋律コラールにバッハが和声付けしたカンタータで、11小節に5種類７つのカデンツが登場します。CDを聴きながら譜面（単旋律）にカデンツの種類を書き込んでいきますが、コラールを教材に用いることで和声進行が手に取るように分かります。最終小節はピカルディの三和音。15世紀フラマン人であったピカルディの横顔が紹介されました。</p>

<p>カデンツの種類を学んだところで、今度は数字付き低音（通奏低音）に和声付けします。教材はリュリのオペラ「アルミードの悲劇（Armide）」より、アリア『おお神よ！（O Ciel!）。なぜ通奏低音を学ぶのでしょうか？「通奏低音を勉強することで、ただ曲を弾くだけではなく、自分で音楽を作れるようになってほしいんです」とChépélov先生。先ほどのバッハ作曲カンタータが、このエクササイズの前置きになっていることが分かります。</p>

<p>各自和声付けができたところで、各々の楽器を持って合奏します。このクラスは10名で、専攻楽器はギター、テューバ、ピアノ等。最後は全員起立して合唱。しかし下級生クラスより声が出ない・・・「歌詞に気持ちを込めて、もっと情熱的に！」とこの曲に並々ならぬ情熱を注ぐ先生。この楽譜245ページを全てコピー・製本し、生徒に配布するほどの熱心さでした。</p>

<p>では、なぜソルフェージュでリュリのオペラ曲を使うのでしょうか？そこには明確な理由がありました。（次回に続く）</p>
]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第１４回　芸術性を高めるソルフェージュを目指して　~中級レッスンリポート</title>
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    <published>2009-05-15T09:14:14Z</published>
    <updated>2009-05-15T05:23:00Z</updated>

    <summary>和音、リズム、楽器など音楽の諸要素を把握する力としてのソルフェージュ</summary>
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<table class="tb">
<tr>
<td>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="楽曲の理解を深めるソルフェージュ　~中級レッスンリポート" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/014_solfege_chepelov.jpg" width="150" height="200" class="mt-image-none img right" style="" /></span>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="014_title.gif" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/014_title.gif" width="416" height="41" class="mt-image-none b10" style="" /></span><br /><br />

ソルフェージュで、芸術性を高めることはできるのでしょうか？<br />音程や和音を聴き取る力、リズムを的確に刻む力、和声進行を把握する力、フレーズを感じ取る力、ポリフォニーを認識する力、他楽器を聴き分ける力・・・、そうした様々な要素が結び合い、「音楽を表現する力」として発揮されるためには、どうしたら良いでしょうか。<br />
先日当連載で『<a href="/report/03edc/art_frnc/2009/01/09_7535.html">La Dicteée en Musique</a>』というソルフェージュ教本の著者インタビューをご紹介させて頂きました。「新しいソルフェージュを提案したい」と語った著者の一人、Pierre Chépélov氏によるソルフェージュ・レッスン（中級）の様子をレポートします。実際の楽曲を用いながら進められるレッスンには、多くのヒントがありました。<br />（パリ13区モーリス・ラヴェル音楽院内／第2課程1年目・13名／平均11-13歳）。
</td></tr></table>

<table class="right" style="width:260px;">
<tr><td>
<div class="curve-01" style="background-color:#DCF2F6;margin:0px;"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="padding-bottom:0px;font-size:14px;margin:0px 10px;">● <strong>ソルフェージュ・レッスンのヒント</strong>（各級共通）</div>
<div style="font-size:13px;padding-bottom:5px;margin:0px 10px;">・実際の音楽を教材とする<br />
・リズム、ハーモニー、メロディ、音程、様式~何にフォーカスするか、学ぶ目的とゴールを明確にする<br />
・歌が全ての基本。歌うことで身体感覚と結びつける<br />
・即興を取り入れてより自由な音楽性を身につける</div>

<div style="padding-bottom:0px;font-size:14px;margin:0px 10px;">● <strong>グループ・レッスンの流れ</strong> （中級1年目のクラス）</div>
<div style="font-size:13px;padding-bottom:5px;margin:0px 10px;">1.ヘンデル（1685-1759）：『王宮の花火の音楽』より「平和」　8/12拍子<br />
　(ア) リズム聴き取り（宿題答えあわせ）<br />
　(イ) 視唱<br />
　(ウ) シシリエンヌのリズム説明（シンコペーション、16分・32分音符など）<br />

<div style="font-size:12px;text-align:center;">
<a href="javascript:void(0)" onclick="window.open('/report/03edc/art_frnc/images/014_solfege_haendel_b.gif','_blank','width=640,height=560,scrollbars=no')">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="クリックで拡大" src="/report/03edc/art_frnc/images/014_solfege_haendel.gif" width="200" height="147" class="mt-image-none" style="border:solid 1px #cccccc;" /></span></a></div>


2.リズム教本<br />
　(ア) リズム聴き取り（6/8、9/8、12/8拍子、三連符）<br />
　(イ) テスト　6/8拍子 2小節<br />
3.グリーグ（1843-1907）：交響曲『ペール・ギュント』組曲第2番<br />
　(ア) 視唱＋楽器演奏（ピアノなど、各自専攻楽器）<br />

<div style="font-size:12px;text-align:center;">
<a href="javascript:void(0)" onclick="window.open('/report/03edc/art_frnc/images/014_solfege_grieg.gif_b.gif','_blank','width=640,height=560,scrollbars=no')">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="クリックで拡大" src="/report/03edc/art_frnc/images/014_solfege_grieg.gif" width="200" height="170" class="mt-image-none" style="border:solid 1px #cccccc;" /></span></a></div>

4.ベルリオーズ（1803-1869）：『ファウストの劫罰』より「シルフ（妖精）のダンス」3/8拍子<br />
　(ア) 視唱<br />
　(イ) リズム聴き取り（宿題）<br /></div>
<div style="font-size:12px;text-align:center;">
<a href="javascript:void(0)" onclick="window.open('/report/03edc/art_frnc/images/014_solfege_berlioz_b.gif','_blank','width=640,height=560,scrollbars=no')">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="クリックで拡大" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/014_solfege_berlioz.gif" width="200" height="145" class="mt-image-none" style="border:solid 1px #cccccc;" /></span></a></div>
<div style="font-size:13px;margin:0px 10px">＊使用教材 "La Dictée en Musique vol.4 》, 《 Lecture Rythmique 》</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>
</td></tr></table>



<p>この日のポイントは「シシリエンヌ（シチリアーナ）のリズムを覚えること」。3/8、6/8、12/8拍子の楽曲を用いて、シシリエンヌに特徴的なシンコペーション、付点音符、三連符などを学びます。</p>

<p>まず宿題の答えあわせから。ヘンデル　『王宮の花火の音楽』より「平和」のCDを聴きながら、予め主旋律（オーボエ）の音程が示されてある譜面に、正しいリズムを書き込む課題です。この曲は8分の12拍子で、冒頭に登場するシシリエンヌのリズムが特徴。シシリエンヌはルネサンス末期からバロック初期に生まれた舞曲で、バッハやヘンデル、ボッケリーニなどがその形式やリズムを用いて作曲しています。フォーレ『シシリエンヌ』が一般には有名ですが、本来は古典楽曲で多用されています。この曲もその一つ。<br />
リズムの答えあわせ後に全員で視唱、指でもリズムを取ります。これはどの課題でも共通していますが、実際の楽曲を聴き、その旋律を歌うことによってリズムやフレーズ感を身体に取り込んでいきます。</p>

<p style="padding-bottom:0px;">次はリズム教本「Lecture Rythmique」を使用、ここには複雑なリズム・エクササイズが多数掲載されています。まずリズムそのものを体感するために、詩の吟唱から。6/8、9/8、12/8拍子の各数小節には歌詞*がついており、リズムが指定されています。この歌詞を口ずさみながら、手拍子でリズムを取ったり、指でリズムを刻んでいきます。こうしてシシリエンヌのリズムに多用される付点音符や、16分音符、32分音符にも慣れさせます。</p><br />

<p style="font-size:14px">*Prosodie：音韻律、ギリシャ・ラテンの詩のように音の長短や抑揚で構成された詩句。ここでは古代ローマ哲学者セネカ（Seneque）の詩句を引用してあります。</p><br />

<p>その後6/8拍子のリズムを先生が口頭で示し、聴き取ったリズムを各自ノートに書き込みます。まだ慣れない生徒たちは大奮闘！1人がホワイトボードに解答を書き、聴き取れない部分は他の生徒たちがヘルプ。リズム教本には二人で違うリズムを取る二声のエクササイズもありましたが、難しいため次週宿題に回されました。</p>




<p>次はグリーグの交響曲『ペール・ギュント』組曲第2番「イングリッドの嘆き」。冒頭allegro furioso（2/4拍子）の後、andante doloroso（3/4拍子）から8分音符の三連符が使われています。まず全員で視唱した後、各々の専攻楽器で合奏しました。<br />
最後に次週宿題の発表。ベルリオーズの『ファウストの劫罰』より「シルフ（妖精）のダンス」の、リズム聴取りが課題として出されました。あらかじめ主旋律（ヴァイオリン）の音程が示されている譜面に、聴き取ったリズムを書き込みます。この曲は3/8拍子のワルツで、これも付点リズムに慣れさせるエクササイズなのです。</p>


<div class="hp">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="014_solfege_conservatoire.jpg" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/014_solfege_conservatoire.jpg" width="250" height="188" class="mt-image-none left img" style="" /></span>

<p>このように、この日はシシリエンヌという特徴あるリズムを軸に、8分音符を基本にした拍子（3/8, 6/8, 9/8, 12/8拍子）を紹介。そこから派生する複雑なリズムを学び、幅広く応用が利くようにします。その際、「実際の楽曲を用いて学ぶ」「まず歌う」、という方針は一環していました。<br />リズムは単独で存在しているのではなく、常に音楽の流れにあります。音価を説明する前に、あるいは楽器で演奏する前に、歌うことによって身体でリズムを覚えさせることは、とても自然なアプローチだと感じました。</p>

<p>次回は中級Part2をリポートします。</p>

<p style="font-size:13px;">※同音楽院では生徒の撮影が許可されておりません。何卒ご了承下さい。</p>

</div>]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第１３回　オーケストラによる子供向けコンサート比較</title>
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    <id>tag:www.piano.or.jp,2009:/report/03edc/art_frnc//21.7533</id>

    <published>2009-01-30T12:13:00Z</published>
    <updated>2009-05-27T07:35:06Z</updated>

    <summary> 【今週のお勧めサイト】　http://www.medici.tv/ Medic...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
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        <category term="子どもの可能性を広げるアート教育?フランス編" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="指導・レッスン・教育" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<div class="curve-01" style="background-color:#E4F6FA;"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="padding:0px 10px;">
【今週のお勧めサイト】　<a href="http://www.medici.tv/" target="_blank">http://www.medici.tv/</a><br />
MediciTVでは現在、ノーベル賞受賞式記念コンサート（王立ストックホルム・フィル、サー・ジョン・エリオット・ガーディナー指揮）等が視聴可能です。</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>



<table class="tb">
<tr>
<td class="td1">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/013_lessiecles.gif" width="180" height="133" class="right">

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="オーケストラによる子供向けコンサート比較?創意工夫に満ちたプログラムと演奏をリポート" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/013_title.jpg" width="386" height="35" class="b10" style="" /></span><br />


フランスでは新しい聴衆開拓を目指して、子ども＆家族向け演奏会が頻繁に行われています。今回は<a href="http://www.orchestredeparis.com/" target="_blank">Orchestre de Paris（パリ管弦楽団）</a>、<a href="http://www.lessiecles.com/" target="_blank">Les Siecles</a>の演奏会をリポートします。２楽団とも作曲家の生涯を振り返りながら、曲の紹介をするという流れ。プログラムは以下の通りです。<br /><br />
・パリ管弦楽団　ブラームス　交響曲第2番/サル・プレイエル/60分<br />
・パリ管弦楽団　ストラヴィンスキー　バレエ音楽『火の鳥』/サル・プレイエル/90分<br />
・Les Siecles　J.S.バッハ＆その息子達/サル・プレイエル/60分<br />
<br />
パリ管弦楽団はチェロのソリストが、Les Sieclesは作曲家＆指揮者がそれぞれナレーションを担当しました。それぞれ60分・90分という時間内に、どのように展開したのでしょうか。三者三様の内容をご紹介します。

</td>
</tr></table>




<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 演奏者の目線で、音楽の表現力を子供に伝える~パリ管弦楽団</p>

<p style="color:#5FA0B0;font-size:14px;font-weight:bold;">1）ブラームス『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲』（クリストフ・エッシェンバッハ指揮、エリック・シューマンvn、グザヴィエ・フィリップvc）~小学生対象</p>

<div class="thumb tright">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="013_orchestreparis1.gif" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/013_orchestreparis1.gif" width="250" height="188" class="mt-image-none" style="" /></span></div>
<p>11月20日パリ管弦楽団による小学生向けのコンサートが行われました。曲目はブラームスの『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲』。この日会場には、6~10歳の小学生1200名が招待されました。</p>

<p>普段は標題音楽や舞踊曲を使うことが多い子供向けコンサートですが、今回はブラームス。どのように子ども達に聴かせるのでしょうか？</p>

<p>冒頭、ソリストのチェロ奏者グザヴィエ・フィリップ氏（Xavier Phillips）が司会を兼ねて、指揮者・ソリスト・オーケストラを紹介、続いてブラームスの人間像に迫っていきます。まず子供時代のエピソードとして、港の近くで育ったこと、父は音楽家ながら本人はほぼ独学で音楽を学んだこと、13歳の頃には家計を支えるためにカフェで演奏していたこと、等のエピソードが紹介されました。ブラームスは音楽家としての人生を、幼少の頃から運命づけられていたわけです。また54歳（1887年）に作曲されたこの二重協奏曲は、親友だったヴァイオリニスト、ヨゼフ・ヨアキムとの3年間に及ぶ絶交を解消するために作った「仲直りの曲」。うまく友好関係を修復できた暁に、同年ヨアキムとロベルト・ハウスマン（vc）の独奏にてケルンで初演されました。</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="013_orchestreparis2.gif" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/013_orchestreparis2.gif" width="250" height="175" class="mt-image-none" style="float:left;margin-right:10px;" /></span>
<p>一通りエピソードを紹介した後、指揮者・ソリストの役割、音楽的表現（強い、弱い、等の表現）や楽曲構成（主題の提示、ハンガリー民謡の借用など）について、短い演奏を交えながら説明します。</p>


<p>そして最後は全体を通しての演奏。3楽章では小学生たちも参加しました。「このテーマが出てきたら、みんな手を挙げてね」という指示に、会場の全員が集中して音楽に耳を済ませます。テーマが聴こえてくると「あ、ここだ！」と張り切って手を挙げていました。小学生には音楽を身体で感じてほしい、という意図が伝わったようです。<br />
なお、この演奏会プログラムを企画したのは、チェロ奏者Xavier Phillips氏とパリ管弦楽団スタッフ<a href="http://www.piano.or.jp/report/art_frnc/004a.html" target="_blank">Hélène Codjo</a>さんでした。</p>


<p style="color:#5FA0B0;font-size:14px;font-weight:bold;">2）ストラヴィンスキー『火の鳥』（ブーレーズ指揮）~中高生対象</p>


<p>パリ・ルーブル美術館にて昨年11月より1ヶ月間、作曲家・指揮者ピエール・ブーレーズとの協同プロジェクト「fragments（断片）」が開催されました。これは、現代音楽と現代美術を関連づけながら、20世紀芸術を紐解く企画展です。</p>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="013_boulez.gif" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/013_boulez.gif" width="250" height="198" class="mt-image-none" style="float:right;margin-left:10px;" /></span>

<p>その一環として、ブーレーズ指揮によるストラヴィンスキー『火の鳥』のマスタークラス（12月1日サル・プレイエル）とコンサート（12月2日ルーブル美術館ピラミッド下）が行われました。マスタークラスは一般聴衆のほか、13~18歳の中高生800名でホールは満席、翌2日は前日に入りきれなかった200名の中高生を含む1000名以上の聴衆が、ガラス天井のルーブル美術館ホワイエで音楽を堪能しました（2日コンサートは、<a href="http://www.medici.tv/" target="_blank">http://www.medici.tv/</a>で視聴可能）。</p>

<p>今回は主に中高生を対象にしていたため、前述の小学生向けコンサートとは異なり、より音楽の内容に肉薄していくプログラムでした。<br />
まずスクリーンを使いながら、女性司会者が作曲の経緯やバレエの概要を説明していきます。初演当時の衣装・演出やダンサー、各楽器の役割、音楽とバレエの関係性などを説明しながら、重要なシーンを何箇所がピックアップして部分的に演奏を聴かせます。</p>

<p>冒頭、イワン王子がカスチェイの庭に入り込むシーンは、不気味さや不穏さを強調するような重厚な音色で始まります。火の鳥の出現や飛翔の瞬間などは、ハープ3台やフルート、ピッコロ、ピアノ、鉄琴等を使い、神々しく壮麗かつ煌びやかな火の鳥の姿を描いています。対して、カスチェイは半音階で示され、天地に轟くような轟音や重々しい音をホルンやテューバ等で、火の鳥の魔法による地獄の踊りは、ヴァイオリン等で雷鳴のように突き刺すような効果を出し、乱舞の果てに死に至る様子が表現されています。</p>

<p>30分ほどかけて丁寧に楽曲構成が説明された後、ブーレーズが再登場。拍手喝采を浴びながら、いよいよ全体を通しての演奏が始まりました。<br />
ブーレーズの冷静かつ調和の取れた指揮は、ストラヴィンスキーの大胆かつ緻密な表現力、奥行きある人物・場面描写、火の鳥の神秘性などを、全体構成の明晰さを失うことなく、表現していました。そしてラストは、感動的なスタンディング・オベーションで締めくくられました。</p>

<p>マスタークラス後には別途テレビ収録が行われ、中高生15人ほどがブーレーズ氏を囲み、「自分のキャリアに対してどう思いますか？」「あなたは自分を作曲家、それとも指揮者だと思いますか？」「室内楽とオーケストラの指揮、どちらが難しいですか？」などの質疑応答が行われました。ブーレーズ氏は1問1問丁寧に答えていましたが、特に印象的だったのは子供達へのアドバイス。「自分自身の表現方法を見つけて、どんどんメッセージを発信して下さいね」。世界の第一線で活躍を続ける音楽家との交流は、子供たちにとっても忘れえぬ思い出になったことでしょう。</p>

<br />

<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ レパートリーの豊富さ、切り口の面白さで魅せる~Les Siecles</p>
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="013_orchestreparis3.gif" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/013_orchestreparis3.gif" width="250" height="183" class="mt-image-none" style="float:right;margin-left:10px;" /></span>
<p>古典から現代曲まで様々な時代の音楽を演奏しようと、若手音楽家を中心に結成された管弦楽団Les Siecles（＊Siecleとは「世紀」の意味）。創設者は<a href="http://www.francoisxavierroth.fr/francoisxavierroth_en.html" target="_blank">フランソワ＝ グザヴィエ・ロス（François-Xavier Roth）</a>、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団の準指揮者でもあります。<br />
このLes Sieclesと作曲家<a href="http://www.pierre-charvet.com/" target="_blank">ピエール・シャルヴェ(Pierre Charvet)</a>のコラボレーションで、「バッハの家族（La Famille Bach）」という演奏会が行われました（11月29日午前／サル・プレイエル）</p>

<p>バッハ・ダイナスティとも言える一大音楽家系譜の頂点にたつJ.S.Bach。今回は大バッハとその子息たちの作品を並べながら、バッハのDNAがどのように次世代に受け継がれ、音楽史へ影響を与えたかを辿ります。</p>

<p>まずは大バッハのゴールドベルグ変奏曲から。この曲は不眠症に悩まされていた元ロシア大使von Keyserling伯爵が、長い夜を過ごすためバッハに作曲を依頼したもの。お抱えクラブサン奏者ゴールドベルグは、その寝室続きの間で演奏したそうです。第1変奏と第30変奏、つまり最初と最後の変奏を用いて、バッハがテーマをいかに発展させたかを浮き彫りにします。第30変奏には当時流行したシャンソン（野菜がテーマの歌！）2曲が対位法で登場し、主旋律に重なり合います。バッハ独特のユーモアや豊かな想像力が、手に取るように見えてきますね。</p>

<p>バッハの子息には、ウィルヘルム・フリードマン（Wilhelm Friedemann）、カール・フィリップ・エマニュエル（Carl Philipp Emanuel）、ヨハン・クリストフ・フリードリヒ（Johann Christoph Friedrich）、ヨハン・クリスチャン（Johann Christian）などがいますが、それぞれバロックの次に到来する古典派、ロマン派への架け橋となるような音楽を書いています。中でも長男ウィルヘルム・フリードマンは特に才能があり、美しいクラブサンの曲を残しています（Sonata 3 en trio pour 2 violons et basse continue en la mineur falck 49）。<br />
よく知られているカール・フィリップ・エマニュエル（C.P.E.Bach）は、父J.S.バッハと、古典派ハイドンやモーツァルト等の間をつなぐ存在でした。また主にロンドンで活躍したヨハン・クリスチャンは、幼年時代のモーツァルトに影響を与えたとされています。それぞれの音楽に流れる流麗で品の良い旋律は、確かにバッハの遺伝子を受け継ぎつつも、それに甘んじることなく、次世代につながる新規性を具有しています。</p>

<p>コンサートの見せ場の一つは、J.S.Bach「フーガの技法（L'art de la Fugue BWV1080）」。オルガンではなく、アコーディオンを使って演奏されました。4声が複雑に絡み合う対位法を、アコーディオン1台で表現していたのは実に見事でした。（演奏者はElodie Soulard）</p>

<p>そして最後は、J.S.BachのPrelude et Fugue pour orgue BWV544に合わせて、全員で合唱！歌詞はこの演奏会のために書き下ろされたもので、とてもユーモラスでした。</p>

<p>隣の席で聴いていた少年アントワーヌ君（7歳）に演奏会の感想を聞くと、「Bien!（良かった！）」とにっこり。アコーディオンの独奏では、立って身を乗り出して聴いていたのが印象的でした。一台の楽器から色々な音と旋律が出てくることに驚いたようです。今は音楽院で基礎を習っているそうです。<br />
<span style="font-size:13px;">＊フランスの音楽院では、楽器演習の前に1~2年間の基礎課程があります。</span></p>


<p>~「子ども達が音楽を好きになってくれるように」との願いを込めた、各オーケストラや音楽家のプロジェクト。今年も多くの演奏会が予定されています。また機会があればリポートしたいと思います。</p>

]]>
        
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    <title> 第１２回　「生きた音楽で学ぶ、新しいソルフェージュ」 </title>
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    <published>2009-01-09T02:59:55Z</published>
    <updated>2009-04-28T09:19:21Z</updated>

    <summary> 【今週のお勧めサイト】　コンサート・クラシック最新コンサート情報、アーティスト...</summary>
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【今週のお勧めサイト】　<a href="http://www.concertclassic.com" target="_blank">コンサート・クラシック</a><br />最新コンサート情報、アーティストのインタビューや映像、評論、ルポなど情報満載です。インタビュー映像や音楽祭の舞台裏ルポなどは、<a href="http://www.concertclassic.com/videos.asp#interview" target="_blank">こちら</a>からご覧頂けます。</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

<table class="tb">
<tr>
<td class="td1">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/012_02.gif" alt="第12回" width="234" height="175" class="right">

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="「生きた音楽で学ぶ、新しいソルフェージュ」 -耳を開き、感覚を開き、文化への興味を拓く" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/012_title.gif" width="375" height="35" class="b10" style="" /></span><br />
フランスで従来ソルフェージュと呼ばれていた音楽基礎教育は、現在フォルマシオン・ミュジカル（Formation Musicale）と改められ、実際の音楽を使いながら幅広い基礎素養の習得を目指す、音楽的実践に即した内容へと変化しています。<br />
そんな中、「La Dict&eacute;e en Musique」という教材が刊行され（2003年~）、現在フランス国内外で広まりつつあります。これはテクニック重視の従来型ソルフェージュと異なり、本物の音楽で音程やリズム、ハーモニー等を聴き取る能力を身につける方法です。<br />
今回はその著者である2人の作曲家、<a href="http://www.benoitmenut.fr/" target="_blank">Benoit Menut</a>, <a href="http://chepelov.free.fr/" target="_blank">Pierre Ch&eacute;p&eacute;lov</a>両氏にお話を伺いました。

</td>
</tr></table>





<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 幅広い選曲~中世から現代、ジャズ、アフリカ民謡、日本の伝統音楽まで</p>

<table border="0" width="250" style="border:solid 1px #A5DBE7;margin-left:10px;float:right;" cellpadding="0" cellspacing="0">
<tr>
<td style="padding:5px;"><div style="color:#29A1BA;text-align:center;"><b>* 教材の紹介 *</b><br />
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/012_01.gif" alt="ladictee" width="206" height="157" style="margin-bottom:2px;"></div>
実際の音楽を聴いて譜例を見ながら、「リズム」「メロディ」「ハーモニー」「響き」を総合的に学んでいく教材。<br />
譜例の一部がマスキングされていて、そこに聴き取った音やリズム、和音記号を書き取っていく。例えば「メロディ」では、譜例にリズムが記載されてあり、CDを聴きながら音程を記入していく。「リズム」では音程が示されているので、聴き取ったリズムを書き込んでいく。「ハーモニー」はカデンツや和音記号を書き込む。「響き」の項目では楽器名を当てる。<br />
レパートリーは、中世の教会音楽・ミサ曲から、バロック、古典、ロマン派、近現代、無調性音楽、ジャズ、アフリカ民謡、中国・日本の伝統音楽までと、大変幅広い。またソロ曲、管弦楽曲、交響曲、協奏曲、歌曲、オペラ等、ほぼ全てのジャンルを網羅している。1巻37曲分~6巻70曲分のエクストラクトが収録されている。
例えば「響き」では、グリーグ『ペール・ギュント』やベートーヴェン『エグモント序曲』（2巻）、モーツァルトの交響曲、ドビュッシー『海』『牧神の午後の前奏曲』、リムスキー・コルサコフ『シェヘラザード』（6巻）等のエクストラクトが使われている。楽しみながら高度な聴音能力を身につけることができる。現在1~6巻まで刊行。
</td></tr></table>



<p style="font-size:14px;">─ まず「生きた音楽の中で聴音を学ぶ」という点に共感しました。ディクテの方法はユニークで実践的、何より音楽性を高めることが重視されていますね。それだけでなく、とにかく幅広い選曲に驚いたのですが、様々な時代・様式の音楽を聴いてみるという点でも大変耳を刺激されます。まずはなぜこの教材を発案されたのか、経緯を教えて下さい。</p>

<p style="color:#6D4142;">Pierre Ch&eacute;p&eacute;lov氏（以下C）：フランスの音楽教育において、ディクテ（聴音）はとても大事です。従来ピアノを使ったエクササイズが多かったのですが、一部の学生はそれに慣れてしまい、ピアノの音なしでは聴き取れなくなってしまいます。もちろんピアノは大事ですが。そこで、様々な楽器の音色が聴けて、かつ幅広い時代・様式の曲を使ったエクササイズにしました。この音源があれば、家に帰って復習することもできます。</p>

<p style="color:#003D9C;">Benoit Menut氏（以下M）：この教材は全ての時代・様式をカバーしています。古典やロマン派だけではなく、中世、現代曲、ジャズ、フォークロア、アフリカの民族音楽、日本、中国の伝統音楽など。それには、「子どもたちに様々な文化を理解してほしい」という理念があります。一つの楽器の世界に閉じこめるメソードではなく、外に開くメソードなのです。<br />
制作に際しては、とにかく多くの音楽を聴き、図書館で楽譜を探しました。構成に時間はかかりましたが、幅広い選曲ができ、本来のアイディアが実現できたと思います。2002年に着手したので今年で7年目になりますね（1巻目は2003年に出版）</p>




<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 本物の音楽を使って、聴き取りのトレーニング~with Music ！</p>



<p style="font-size:14px;">─ 2003年に出版された第1巻、これはどのような生徒を対象としているのでしょうか？</p>

<p style="color:#6D4142;">C：フランスの音楽教育システムでは、大体6~7歳から音楽を始めます。1巻はそのくらいの子を対象にしています。1巻を始める前に、1~数ヶ月の教育は必要かもしれませんが、少しの基礎があれば十分取り組めると思います。趣味で音楽を始めた大人の方や、音楽教育を受けたことのない方にも対応しています。</p>

<p style="font-size:14px;">─ 1巻からポリフォニーが出てきますが、小さい子どもでも聞き分けることができると思いますか？</p>

<p style="color:#6D4142;">C：最初は難しいかもしれませんが、早くから経験をすることが大切です。小さい頃から始めていれば、徐々に複数の声部を聞き分けることができると思います。</p>

<p style="color:#003D9C;">M：中世から近代までのポリフォニー音楽を沢山聴いて、多声を聞き分ける感覚をつかんでほしいですね。始めの段階から、このような多声音楽をステレオサウンドで聴いてもらえれば必ず効果があると思います。<br />
やはり本当の音楽の中で学んでほしいです。だからタイトルは"La Dict&eacute;e en Musique"、つまり, Dict&eacute;e "WITH Music" ," IN Music"なんですよ。</p>


<table border="0" width="255" style="border:solid 1px #A5DBE7;margin-left:10px;float:right;" cellpadding="0" cellspacing="0">
<tr>
<td style="padding:5px;"><div style="color:#29A1BA;margin-bottom:5px;text-align:center;"><b>* 第1巻「メロディ」より、一部曲目紹介 *</b><br />
<div style="font-size:11px;line-height:14px;text-align:left;color:#666666;">（メロディ：譜例にリズムのみ提示されてあり、CDで実際の音楽を聴きながら、音程を書き取っていくエクササイズ）</div>
<a href="javascript:void(0)" onclick="window.open('/report/03edc/art_frnc/images/012_03b.jpg','_blank','width=640,height=280,scrollbars=no,')"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/012_03.gif" alt="第12回" width="200" height="81" style="margin-top:2px;" border="0"><br /><span style="font-size:10px;">（クリックで拡大）</a></span></div>

<div style="background-image:url('/report/03edc/art_frnc/images/012_arrow.jpg');background-position:left top;background-repeat:no-repeat;padding-left:13px;">ヒルデガルド・ド・ビンゲン（1098-1179）『おお、青々とした小枝よ（O Viridissima Virga）』</div>
<div style="background-image:url('/report/03edc/art_frnc/images/012_arrow.jpg');background-position:left top;background-repeat:no-repeat;padding-left:13px;">メンデルスゾーン（1809-1847）『巡礼者の格言（Pilgerspruch）』</div>
<div style="background-image:url('/report/03edc/art_frnc/images/012_arrow.jpg');background-position:left top;background-repeat:no-repeat;padding-left:13px;">J.シュトラウス（1825-1899）『皇帝円舞曲（Kaiserwaltzer）』</div>
<div style="background-image:url('/report/03edc/art_frnc/images/012_arrow.jpg');background-position:left top;background-repeat:no-repeat;padding-left:13px;">スメタナ（1824-1884）『モルダウ』 </div>
<div style="background-image:url('/report/03edc/art_frnc/images/012_arrow.jpg');background-position:left top;background-repeat:no-repeat;padding-left:13px;">リムスキー・コルサコフ（1844-1908）『ロシアの復活祭（La Grande Paque Russe）』 </div>
<div style="background-image:url('/report/03edc/art_frnc/images/012_arrow.jpg');background-position:left top;background-repeat:no-repeat;padding-left:13px;">ドビュッシー（1862-1918）『沈める寺』</div>
<div style="background-image:url('/report/03edc/art_frnc/images/012_arrow.jpg');background-position:left top;background-repeat:no-repeat;padding-left:13px;">グラナドス（1867-1916）詩的な情景第1集より『ばらの踊り（Danza de la Rosa）』</div>
<div style="background-image:url('/report/03edc/art_frnc/images/012_arrow.jpg');background-position:left top;background-repeat:no-repeat;padding-left:13px;">ショリス（1980-）『パルティータ』</div>
<div style="background-image:url('/report/03edc/art_frnc/images/012_arrow.jpg');background-position:left top;background-repeat:no-repeat;padding-left:13px;">ギニア民謡『Kuku』　　ほか</div>

</td></tr></table>
<p style="color:#6D4142;">C：単にピアノの譜例が何小節か書かれているだけの教材には、子どもたちはあまり興味を示しません。今の若い世代には、「これをやりなさい」ではなく、今自分がやっていることを正当化することが大事。これは新世代の特徴ですが、先生がきちんと理由を説明して納得した上で、楽しいと感じさせることができれば、子どもはちゃんと取り組んでくれています。結果が出て、しかも音楽が楽しめるエクササイズなので、「1つだけでじゃなくて、2つ、3つ、もっともっと質問して！」と、段々ノッてきます。</p>



<p style="font-size:14px;">─ ところでこの膨大な音源の中から、どのように曲を組み合わせていったのでしょうか？</p>

<p style="color:#003D9C;">M：とてもシンプルなプランに添っています（笑）。<br />
まずレベル（1~6）と音楽的要素（リズム、メロディ、ハーモニー、響き）に分け、第1巻は全音符、二部音符、四分音符、八分音符だけの曲を選びました。そうやって6巻まで様々な時代・様式・テンポの音楽を選んでいます。</p>

<p style="color:#6D4142;">C：時代様式のバランスだけでなく、各章のバランスも考えました。とにかく様々な音楽を幅広く探して、全てのバロメーターにフィットするように選曲しています。</p>

<br />



<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ オリジナルを聴かせる~原語の歌曲も多く取り入れて</p>

<table style="margin-left:10px;border:solid 1px #A5DBE7;float:right;"><tr><td style="padding:5px;text-align:center;">
<div style="font-size:12px;line-height:14px;text-align:left;color:#666666;">
<span style="color:#4E8E9C;">♪メロディ問題</span>：サン・サーンス<br />『動物のカーニバル』（第1巻より）</div>
<a href="javascript:void(0)" onclick="window.open('/report/03edc/art_frnc/images/012_furei001b.jpg','_blank','width=640,height=460,scrollbars=no,')"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/012_furei001.gif" alt="メロディ問題：サン・サーンス『動物のカーニバル』（第1巻より）" width="200" height="142" style="margin-top:2px;" border="0"><br /><span style="font-size:10px;">（クリックで拡大）</a></span>
<br /><br />
<br />

<div style="font-size:12px;line-height:14px;text-align:left;color:#666666;"><span style="color:#4E8E9C;">♪リズム問題</span>：ブラームス<br />『子守唄』（第1巻より）</div>
<a href="javascript:void(0)" onclick="window.open('/report/03edc/art_frnc/images/012_furei002b.jpg','_blank','width=600,height=490,scrollbars=no,')">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/012_furei002.gif" alt="リズム問題：ブラームス『子守唄』（第1巻より）" width="200" height="160" style="margin-top:2px;" border="0"><br /><span style="font-size:10px;">（クリックで拡大）</a></span>
<br /><br />
<br />

<div style="font-size:12px;line-height:14px;text-align:left;color:#666666;"><span style="color:#4E8E9C;">♪響き問題</span>：ワーグナー<br />『トリスタンとイゾルデ』（第6巻より）</div>
<a href="javascript:void(0)" onclick="window.open('/report/03edc/art_frnc/images/012_furei003b.jpg','_blank','width=640,height=440,scrollbars=no,')">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/012_furei003.gif" alt="響き問題：ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』（第6巻より）" width="200" height="125" style="margin-top:2px;" border="0"><br /><span style="font-size:10px;">（クリックで拡大）</a></span>
<br /><br />
<br />

<div style="font-size:12px;line-height:14px;text-align:left;color:#666666;"><span style="color:#4E8E9C;">♪メロディ問題</span>：リゲティ<br />『四重奏曲第1番』（第6巻より）</div>
<a href="javascript:void(0)" onclick="window.open('/report/03edc/art_frnc/images/012_furei004b.jpg','_blank','width=620,height=500,scrollbars=no,')">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/012_furei004.gif" alt="メロディ問題：リゲティ『四重奏曲第1番』（第6巻より）" width="200" height="140" style="margin-top:2px;" border="0"><br /><span style="font-size:10px;">（クリックで拡大）</a></span>
<br /><br />
<br />

<div style="font-size:12px;line-height:14px;text-align:left;color:#666666;"><span style="color:#4E8E9C;">♪メロディ・和声混合問題</span>：ベートーヴェン<br />『ピアノ協奏曲第4番』（第6巻より）</div>
<a href="javascript:void(0)" onclick="window.open('/report/03edc/art_frnc/images/012_furei005b.jpg','_blank','width=640,height=520,scrollbars=no,')">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/012_furei005.gif" alt="メロディ・和声混合問題：ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第4番』（第6巻より）" width="200" height="161" style="margin-top:2px;" border="0"><br /><span style="font-size:10px;">（クリックで拡大）</a></span>

</td></tr></table>



<p style="font-size:14px;">─ 特に1巻は歌曲や合唱曲の聴き取りが多いですね。日本と中国の童謡『うさぎ』が掲載されていますが、発音、リズム、抑揚、音楽表現に明らかな違いがありました。各国の音楽文化を比較することもできますね。</p>

<p style="color:#6D4142;">C：これは確かに新しい方法ですね。これまでのフランスの音楽教育は楽器演習が多く、歌曲は少なかったんです。将来的には、もっと合唱やオルガンを増やしていくことが必要だと考えています。声は一番重要な楽器ですから。</p>

<p style="color:#003D9C;">M：歌はとても大事です！思考や身体でとらえた感覚は、声に反映されて出てきますから。それに英語やドイツ語、ロシア語の歌曲などは、外国語を勉強する一歩になりますし、（言語に対する）感覚も養われます。CDで原語の歌を聴き、教材に掲載してある訳文で意味を理解してもらいます。各言語の音やリズムがつかめるようになるのと同時に、音楽のフレーズやニュアンスも感じ取ることができます。原語の歌曲を多く入れたのは、音楽的な判断です。</p>

<p style="color:#6D4142;">C：音楽に表現されている心情や、詩情性を理解することも大事です。従来のソルフェージュ教材には、音符やメロディだけで歌詞がありませんでした。音やリズムを単に聴き取るだけの教育は、19世紀はよかったかもしれませんが、今の子ども達に合うような現代性もほしい。ハーモニーや楽器の響きを聴いたり、和音を覚えたり。この教材に書かれてあること以上に、学べることは多くあります。</p>

<p style="color:#003D9C;">M：子どもはエクササイズを通して、単にリズムを学ぶだけじゃないんです。その後で歌ったり、楽器を弾いたり、他の子と一緒に演奏をしたり。何よりまず「音楽ありき」です。インテリジェンスのある先生は、教材から色々なものを取り出せると思います。例えばもしギー・ロパルツの音源を聴きたいと思ったら、冒頭の索引から情報を検索できるようになっています。そうやって、（音楽との）コミュニケーション力を成長させるきっかけになりますね。</p>



<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 子ども時代に受けたソルフェージュ教育と、今の違いは</p>



<p style="font-size:14px;">─ ところで、ご自身はどのような音楽教育を受けてこられたのでしょうか？ソルフェージュの重要性は、どこでお感じになりましたか？</p>

<p style="color:#6D4142;">C：4歳からヴァイオリンから始め、合唱隊に入ってオルガンを始め、その後作曲などを学びました。いつも歌が近くにありましたね。オルガニストでもあるのですが、オルガンには大変幅広いレパートリーがあり、中世の音楽も多い。とにかく様々な時代、様式、レパートリーに興味があります。<br />
ソルフェージュは、全ての楽器奏者が集まる場です。ただ従来のソルフェージュだと、ドレミ・・という音名を覚えるだけで、歌ったり、楽器で弾くこともしません。でも本来は、もっとライブであるべき、もっと音楽とリンクするべきだと思います。ですから、音符を読むだけでなく、歌ったり、色々な楽器で弾いたりします。<br />
自分の経験から、一人の楽器の先生がソルフェージュのレッスンを深く実践することは易しいことではありません。この教材を使ってテクニックだけでなく、広い音楽文化があることを伝えたいと思っています。</p>


<p style="color:#003D9C;">M：私は、古い厳格な音楽院で勉強しました。よく歌いましたし、聴き取りの練習も沢山しました。90％の生徒はソルフェージュが好きではなかったようですが（笑）、私は好きでした。楽器はヴァイオリン、トランペット、トロンボーン、クラシックではありませんがピアノも習っていました。<br />
小さい頃の厳格なソルフェージュ教育はテクニック先行で、音楽は"隠れて"いました。でも、昔は悪くて今は良いということではなく、昔と今は「違う」のです。今ではテクニックが身についたことに感謝しています。でも、そのテクニックと音楽的経験の橋が架けられていませんでした。</p>

<p style="color:#003D9C;">人間は感覚の発達によって成長します。感覚が身につけば、聴く楽しみも分かりますし、もっと音を認識したり、暗譜も進みます。感覚は人間そのものです。そして音楽を通して学ぶことが何より大事。自分の記憶を辿っても、教材でのエクササイズより、メンデルスゾーンやシューベルトの歌曲を覚えています。<br />
だからこそ、従来のテクニック的な要素に、新しいビジョンを組み合わせたい。質の高さと大衆性という2つの理念を追求しながら、ソルフェージュを真の「楽興の時」にしたいと思っています。</p>

<p style="font-size:14px;">─ 高度な質と大衆性、それはこの教材で体現されていますね。<br />
ところでお二人はいつ知り合ったのでしょうか？また、これからの活動計画を教えて下さい。</p>

<p style="color:#6D4142;">C：16年前同じ音楽院でソルフェージュを習っていた時、知り合いました。習っていたマルグリット・ラブルーズ女史（Marguerite Labrousse）には、この教材の巻末にメッセージを頂いています。私たちにとっては、クレド（信条・信仰）ですね。なお、この"La Dict&eacute;e en Musique"は、2009年6月に7巻目が発刊される予定です。それでこのシリーズは完結します。</p>

<p style="color:#003D9C;">M：現在、よりグローバルで新しいソルフェージュ・メソードの教材を制作中です。大きな惑星の周囲を回る衛星という感じ、ですね。</p>

<p style="font-size:14px;">─ 10年に及ぶ大プロジェクトですね。次の教材も楽しみにしています！</p>
<br />

<p>現在フランス国内では、パリ国立高等音楽院はじめ、ボルドーやマルセイユ等の地方音楽院、スイス、ベルギー等のフランス語圏では日常的に使われており、英国・米国等からもリクエストがあるそうです。各国の先生方の方法を尊重した上で、ぜひメソードを活用してもらえたら嬉しいというお二人でした。<br />
16歳の頃から15年間ソルフェージュを教え、今は作曲に専念しているというMenut氏、現在音楽院で教えているCh&eacute;p&eacute;lov氏。二人の音楽基礎教育への熱意と創意工夫、そして音楽文化への幅広い理解が感じられました。</p>



<br />


<div style="font-size:14px;color:#999999;"><b>＜プレゼント＞</b></div>
<p>抽選で2名様に、"La Dict&eacute;e en Musique" vol.1を差し上げます。当選された方は、ぜひお使いになったご感想をお寄せ頂ければ幸いです。Email: es.suganopiano@gmail.com<br/>
応募は<a href="http://www.piano.or.jp/present/">こちら</a>から（応募締切：2009年1月16日）</p>

<p style="font-size:14px;">Editions Henry Lemoine<br />
27 boulevard Beaumarchais, F-75004 PARIS<br />
T&eacute;l. : 33 (0) 1 56 68 86 65<br />
Fax : 33 (0) 1 56 68 90 66<br />
<a href="http://www.henry-lemoine.com" target="_blank">http://www.henry-lemoine.com</a></p>

<br />


<div style="font-size:14px;color:#999999;"><b>LINK ────────────────────────────────</b></div>
<p style="padding-top:10px;color:#666666;font-size:14px;line-height:170%;">◆ <a href="http://www.cafeblo.com/eris/" target="_blank">筆者ブログ：パリの音楽・アート雑記帳</a><br />
</p>
]]>
        
    </content>
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    <title>第１１回　「色々なリズムを体感してみよう！」 </title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/2008/12/19_7534.html" />
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    <published>2008-12-19T02:31:11Z</published>
    <updated>2009-03-11T06:49:12Z</updated>

    <summary> 【今週のお勧めサイト】　子供を対象にしたコンサートを数多く企画しているPier...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
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        <category term="指導・レッスン・教育" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<div class="curve-01" style="background-color:#E4F6FA;"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="padding:0px 10px;">
【今週のお勧めサイト】　子供を対象にしたコンサートを数多く企画しているPierre Charvet氏のサイトより。指揮者Roth氏とのディスカッション風景や企画のプロセス等が映像でご覧になれます。<a href="http://pierre-pics.blogspot.com/" target="_blank">http://pierre-pics.blogspot.com/</a></div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>


<table class="tb">
<tr>
<td class="td1">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/011_1.gif" alt="第11回" width="200" class="right">
<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="「色々なリズムを体感してみよう！」 -Cite de la Musique子供＆ファミリー対象コンサートより" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/011_title.gif" width="391" height="36" class="b10" style="" /></span><br />

11月15日（土）パリ20区にあるCite de la Musiqueにて、「Pulsez!」という子供＆ファミリー向けコンサートが行われました。Pulsez!とは、色々な拍子を体感してみよう！という意味。文字通り、様々な拍子やリズムが登場する、とても楽しいコンサートでした。約1000人のホールは、1席の残りもないほど満席でした。今回はその様子をリポートします。
</td>
</tr></table>


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 次々に繰り出される、様々な拍子・リズム</p>

<p>
60分のコンサートで、拍やテンポの異なる9曲が紹介されました。指揮はOrchestre Les Sieclesを率いるFrancois-Xavier Roth, プログラム構成と司会進行は作曲家Pierre Charvet。<br />
まずは、プログラムからご紹介しましょう。</p>

<p style="font-size:14px;">リュリ：「トルコ人の儀式のための行進曲（Marche pour la ceremonie des Turcs, Alceste ou le triomphe d'Alcide, Rondeau pour la Gloire）」<br />
テレマン：「食卓の音楽（Musique de table no.1, Rejouissance）」<br />
シャルパンティエ：「テ・デウム（Te Deum, Prelude）」<br />
ヴィヴァルディ：「四季」より夏（L'ete, Final）<br />
ラモー：「ダルダニュス」よりリゴドン（Suite de Dardanus, Rigaudon）」<br />
シュトラウス：「美しく青きドナウ（Le beau Danube bleu）」<br />
バーバー：「弦楽のためのアダージョ（Adagio pour cordes）」<br />
マントヴァーニ：「ストリート（Streets）」<br />
ブーレーズ：「打ち手のない槌（Le Marteau sans maitre, L'artisanat furieux）」<br />
スペシャル・ゲスト＆全員で合唱</p>
<br />

<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ リュリの華麗な曲で幕開け</p>

<p>
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/011_2.gif" alt="第11回" width="250" height="196" style="margin-left:13px;float:right;">
コンサートの幕開け、まずチェロ、コントラバス奏者がステージ中央に着席します。でも・・・？次が出てきません。「あれ、他の演奏者は？」と思って見ていると、小さい音で「タン　タタ　タン　タタ　タン・・・」と2拍子のリズムを刻みながら、マラカス、タンバリン等の打楽器が一人ずつ出てきます。そしてリュリの華麗な宮廷音楽とともに、管楽器のグループがステージ袖から登場。<br />
それに続いて、11人のヴァイオリンと4人のヴィオラ奏者が、ホール後方から軽やかなステップを刻み、聴衆に目線を投げかけながら登場してきます。まるで宮廷のサロンで、軽やかに行進しながら入場する音楽隊のようです。</p>

<p>この演奏会のテーマは、「拍子」を身体で感じること。<br />
まずは2拍のリズムを、リュリの曲で体験します。2拍の軽快なリズムと、風のように軽やかなフルートが心地よさをもたらしてくれます。続くテレマンは3拍子のメヌエットで、雰囲気が変わります。</p>

<p>3曲目に移る前に、リズムの世界の面白さを体感するため、パーカッション芸が披露されました。ステージ脇に机が4つ並べられ、パーカッショニスト4人がイスに。長い木製スプーンを両手に持ち、ふっと手を上げたと思うと、見事な腕さばきで「タカタカタカ！」と目にも止まらぬ速さでリズムを打っていきます。ちょっとコミカルな演技が笑いを誘い、会場は一気に興奮状態！なんと机の上に、水が入ったコップも置かれていました。でも、どんなに激しくリズムを打っても一滴もこぼれません、これはお見事！その後、スプーンを金属鍋に持ち替え、響きの違いも楽しめる仕掛けもあり、これには子供たちも大喜びでした。</p>

<p>3曲目、シャルパンティエの曲には付点のリズムが登場。『テ・デウム』は主に17世紀、戴冠式などの大行事の際に使われた賛美歌です。</p>

<p>4曲目は有名なヴィヴァルディ「四季」より『夏』です。演奏に入る前に、ヴァイオリンのソリストがゆ~たりしたテンポで冒頭部分を弾いてみます。「テンポが変わると、音楽も変わってしまいます。これだとちょっと感じが出ませんね？」と指揮者。その後普通のテンポで弾くと、実に生命力に溢れた「夏」が表現されました。2通りの演奏で、子供たちにテンポの重要性を教えます。</p>

<p>5曲目はラモーのリゴドン。ルイ14世時代に流行した宮廷舞曲です。2拍子の軽快な音楽にのり、輪になって軽く飛び跳ねながら踊ります。</p>

<p>続いては3拍子の代表格、ワルツ。リヒャルト・シュトラウスの『美しく青きドナウ』が紹介されました。指揮者は指揮しながら後ろを振り向き、「１・２・３、１・２・３」と手でリズムを数え、子供たちに拍の刻み方を伝えていました。</p>

<br />

<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 調性音楽から、無調性音楽へ</p>

<table style="margin-right:13px;float:left;" border="0" class="t3h1"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/011_3.gif" alt="第11回" width="250" height="169"><br />(c) cite de la musique</td></tr></table>

<p>ここで一転、7曲目のバーバー「弦楽のためのアダージョ」は、拍を取るのが難しい1曲。アダージオの緩やかなメロディが、音色を変化させつつ、途切れることなく続きます。定まった拍のある音楽、ない音楽の違いは、音楽全体の印象にも大きく関わってきます。その対比がよく分かるプログラムでした。</p>

<p>さあ、ここでまたパーカッション芸の登場です。今度は机ではなく、パーカッション4台を自在に操ります。普通に打ち鳴らすだけでなく、強弱をつけたり、側面を打ったり、スティックをボールペン?などに持ち替えたり、指先で鳴らしたり、ドラムを持ち抱えながら底の紐をギターのようにかき鳴らしたり。ここでもコミカルな演技をしながら、打楽器の様々な可能性を引き出し、会場を大いに沸かせていました。前半のスプーン芸と合わせて、リズムの世界の奥深さが十分に伝わったようです。</p>

<p>最後の2曲は、現代作曲家マントヴァーニとブーレーズによる小品。マントヴァーニは、NYのような大都市の雑踏と騒音を表現した曲、ブーレーズは小編成でやや東洋的な響きの曲です。<br />
調性音楽のリズム、拍、音程、テンポを聴かせた後、無調性音楽までしっかりプログラムに含めるあたりに、独創的な工夫が見られました。</p>

<p>そして、米国からスペシャル・ゲストを迎えてのラスト。ジャズ＆ソウルシンガーのGiovanni von Essenが登場し、スティービー・ワンダーの曲をフランス語に読み替えて、全員で合唱です。こんな時は、普段よくしゃべるフランス人でも少し恥ずかしいのか、初めは声がなかなか出ません。「今日は皆ちょっとおとなしいのかしら？」の一言に、歌声が一気に大きくなりました。最後は2拍子のソウルフルな歌で締めくくり、コンサートは大盛況のうちに終わりました。</p><br />

<p>Cite de la Musiqueでは、土曜日にConcert Educatifという教育的内容のコンサートを行っており、毎回児童や家族連れで賑わいます。またオンラインで、過去のコンサートやCD音源などが視聴可能です。ご興味のある方はぜひご覧下さい。<br />
⇒ <a href="http://www.cite-musique.fr" target="_blank">http://www.cite-musique.fr</a></p>

<br />

<div style="font-size:14px;color:#999999;"><b>LINK ────────────────────────────────</b></div>
<p style="padding-top:10px;color:#666666;font-size:14px;line-height:170%;">◆ <a href="http://www.cafeblo.com/eris/" target="_blank">筆者ブログ：パリの音楽・アート雑記帳</a><br /></p>]]>
        
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    <title>第１０回　「子ども脳」がもつ無限の可能性</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/2008/11/17_4590.html" />
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    <published>2008-11-16T15:00:00Z</published>
    <updated>2009-03-11T06:56:00Z</updated>

    <summary> 【今週のお勧めサイト】　Les enfants de la musique 著...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="子どもの可能性を広げるアート教育?フランス編" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="指導・レッスン・教育" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<div class="curve-01" style="background-color:#E4F6FA;"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="padding:0px 10px;">
【今週のお勧めサイト】　<a href="http://www.radiofrance.fr/francemusique/em/enfants-musique/emission.php?e_id=65000058&d_id=355000640">Les enfants de la musique</a>
著名人が子どもの頃に親しんだ音楽を、トークを交えながら聴く番組。音楽家だけでなく、教育大臣、ジャーナリスト、天体物理学者などゲストも多彩。毎週日曜日17時-18時（日本時間）。</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>



<table class="tb"><tr><td class="td1">

<table border="0" class="right" style="margin-bottom:0px;"><tr><td style="font-size:13px;text-align:center;">
<img alt="" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/2009/01/23/images/010_1kurokawa.gif" width="161" height="220" /><br />黒川伊保子先生<span style="font-size:80%"">(photo：瀬戸孝之)</span>
</td></tr></table>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="「子ども脳」がもつ無限の可能性-どれだけ音楽を聞き分けられるのか" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/010_title.gif" width="311" height="34" class="b10" style="" /></span><br />

連載10回目となりました。これまで取材した中で、フランスの子ども達の聴く音楽の多様さ、複雑さが印象に残っています。子どもにも大人と同じような曲を、楽しいストーリーや動きのある劇にのせて聴かせる、といった工夫が随所で見られました。バロック、古典、ロマン派、近現代曲のほか、中世の教会音楽、インドやアフリカ民族音楽、ユダヤ音楽、フランスのシャンソン等々。<br />
こうした多彩なリズムやメロディ、フレーズ感は、文化や民族の多様さ、そして世界の広さを直感的に伝えてくれます。<br />
では果たして、子どもの脳にはこうした音楽を受けとめる能力が備わっているのでしょうか？</div>
</td>
</tr></table>



<p>今回は感性アナリストの黒川伊保子先生にお話を伺いました。黒川先生は1980年代にAI(人工知能)開発に携わり、その後世界初の語感分析法である『サブリミナル・インプレッション導出法』を開発した、感性分析の第一人者。随筆家としても活躍され、近著に「怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか」（新潮新書）、「しあわせ脳に育てよう」（講談社）など。また本格的な競技ダンスや、ヴィオラ奏者のプロデュースをされたこともあるそうです。</p>

<p>今回は「子どもの聴く力」について、やわらかくリズミカルな口調で答えて下さいました。</p>


<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 子ども脳こそ、一流のものを！─ 子ども脳の驚異的な吸収力 </p>


<p style="color:#5C8F9C;">「12歳までの子ども脳には、入ってきた情報を受け取る繊細さが、大人の数倍あるんです。だから子ども脳こそ、一流のものを見せないといけません。
8歳が小脳の発達臨界期で、その年齢までに体得した所作、音の世界、画像の世界といった基本型が、これから後の全てに影響します。ですから、できるだけ繊細なものや様々なものを見聞き、触らせてあげたいですね。</p>
<p style="color:#5C8F9C;">ただ子供は、入力に関しては大人の何倍、何十倍も繊細なのですが、それを出力する能力は低い。例えば何十倍も情報を手に入れるけど、言えるのは「バイバイ」かもしれない。大人の何十倍も複雑な音を聞き取れるけど、本人がアウトプットするために歌う曲は、ディズニーやぽにょかもしれない。それはそれでいいんです。でも、ちゃんと複雑な音も聞き分けているんですよ。」</p>
<p>黒川先生は現在高校生の息子さんがいらっしゃいますが、その子育ても持論に基づいています。</p>
<p style="color:#5C8F9C;">「私は赤ちゃんのときから息子に幼児語でしゃべったことがないんです。大人にしゃべるように話しかけていました。もちろん意思の疎通をしなければならない時、例えばこれは触ってはいけないみたいな時は「これは接触不能です」ではなく（笑）、「触っちゃだめよ」とは言っていましたけども。普通に「ママが森鴎外の本を読んだらね・・」と6ヶ月の子に言ったら、母から「誰に話しかけているの？」といわれました（笑）。」</p>
<p>つまり子どもの発達過程においては、インプットとアウトプットのスキルに明らかな差があるという点を踏まえた上で、良質なインプットを多くしてあげると、成長してアウトプットのスキルが身についた時、多様な自己表現が可能になるのです。すぐに結果を求めず、インプットとアウトプットには時間差がある、ということも認識しておきたい点です。 </p>
<p style="color:#29A1BA;font-weight:bold;">◆ 楽譜をラブレターだと思って開いて　-４~７歳で得られる身体性 </p>

<div class="thumb tleft"><div class="thumbinner">
<img alt="010_2flute.gif" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/2009/01/23/images/010_2flute.gif" width="169" height="220" />
<div class="thumbcaption">
南仏の街でフルートを吹く少年。<br />
曲は18世紀前半の作曲家ペルゴレージ。<br />
（本文とは直接関係ありません）
</div></div></div>

<p>さらに黒川先生は、子どもが音楽や芸術作品に触れる際、その接し方が身体性を作っていくと指摘します。</p>



<p style="color:#5C8F9C;">「楽譜もそうだと思いますが、持ち主が時空を超えて残していくものは、私はすべてラブレターだと思っています。例えば自分が論文を書くときも、ラブレターだと思って書いています。論文や楽譜は『発見』であり、創生だとは思わない。自分の脳が生み出すのではなくて、その日その時の自分の身体性に、宇宙がもともと内包していた何かが下りてきた、ということだと思うのです。だから自分の発見が、それに触れる誰かの気持ちを開かないといけない。決して、この知識を覚えろとして書くわけじゃない。自分におりてきた宇宙の音律を『さあ、今から見せてあげるからね』ということだと思うんです。</p>
<p style="color:#5C8F9C;">だとしたら、（作曲家からの）ラブレターだと思って楽譜を開いてほしいですね。もし音楽家の卵たちが教科書を開いて挑戦していく感じだとしたら、それは惜しい気がします。<br />
4~７歳は小脳が発達する時期で、おけいこ事が非常に脳に良い影響を与える時期です。義務だと思って『間違ってないかな』と思いながら音を出していくのは、その瞬間の時間がもったいない。贈り物だと思って、ワクワクしながら一つ一つの音に出会ってほしいですね。」</p>

<p>その時に得た身体性は、将来どのような影響があるのでしょうか？</p>

<p style="color:#5C8F9C;">「そのときに身についた身体性はブロックのピースで、ずっと何か作るときの基本の形になります。そのブロックのピースの形を多くしてあげたい。そのためには、感動とともに身体を動かしていくことが大事ですね。」</p>

<p>物事を習う時、<span style="color:#5C8F9C">「プロの所作を目の当たりにすることが大切」</span>だとも指摘する黒川先生。できれば自分の骨格や身体性に近い人の所作を、映像ではなく、目の前で動いているのを見ること。例えば幼稚園にピアニストが出かけて演奏する、というのも効果があるそうです。<br />
皮膚は脳とつながっているという学説がありますが、<span style="color:#5C8F9C">「実際に目の当たりにする」</span>というのは、視覚や聴覚だけでなく、子どもの皮膚感覚を通して脳に刻まれていく、ということでしょう。</p>

<p>子どもの頃に作られる身体性がいかに大事か、また身体性の基礎ができあがる時期に、様々な音楽のリズム、メロディ、ハーモニー、響き、言語をリアルに聴かせて、身体の中に取り込んでいくことが大切であることに、改めて気づかされました。それは西洋クラシック音楽を弾く身体を作る、という意味でも重要なアプローチです。これについては、また別の機会にご紹介させて頂ければと思います。 </p>

<div style="font-size:14px;color:#999999;"><b>LINK ────────────────────────────────</b></div>
<p style="padding-top:10px;color:#666666;font-size:14px;line-height:170%;">◆ <a href="http://www.cafeblo.com/eris/" target="_blank">筆者ブログ：パリの音楽・アート雑記帳</a><br />
◆ <a href="http://www.kansei-research.com/" target="_blank">株式会社感性リサーチ
</a><br />
◆ <a href="http://www.ihoko.com/" target="_blank">黒川伊保子オフィシャルサイト</a>
</p>]]>
        
    </content>
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    <title>第０９回　「高校生はどう現代音楽と出会う？」</title>
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    <published>2008-11-06T15:00:00Z</published>
    <updated>2009-03-11T06:57:00Z</updated>

    <summary> 【今週のお勧めサイト】　子供を対象にしたコンサートを数多く企画しているPier...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="子どもの可能性を広げるアート教育?フランス編" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="指導・レッスン・教育" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<div class="curve-01" style="background-color:#E4F6FA;"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="padding:0px 15px;">
【今週のお勧めサイト】　子供を対象にしたコンサートを数多く企画しているPierre Charvet氏のサイトより。指揮者Roth氏とのディスカッション風景や企画のプロセス等が映像でご覧になれます。<a href="http://pierre-pics.blogspot.com/" target="_blank">http://pierre-pics.blogspot.com/</a></div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>


<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0"><tr><td class="td1">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/009_title.gif" class="b10"><br />
<img alt="第9回" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/007_1.gif" width="141" height="200" class="right" style="" />

先日、あるフランス人のマダムとオーケストラの演奏会に行きました。プログラムはフランクの交響曲ニ短調、ドビュッシー交響組曲『春』、デュティーユのチェロ協奏曲『遥かなる遠い国へ』だったのですが、終演後マダムに「何が一番面白かったですか？」と伺うと、「私はデュティーユね。とてもリズムが新鮮だわ」と仰いました。<br />
フランスでは比較的現代曲の演奏機会が多いようです（尤もデュティーユは日本でも多く演奏されていますが）。それは、自分の耳や身体感覚に「何らかの発見をもたらしてくれる音楽」を期待している聴衆が多いことの表れかもしれません。特に現代曲を中心にしたコンサートでなくても、世界初演となる現代曲をプログラムに入れていることが時折あります。<br />
ではフランスの子どもや学生は、現代作品とどう出会い、どのように聴いているのでしょうか？彼らの耳は、どのくらい開かれているのでしょうか？今回は「高校生と作曲家が出会うコンクール」についてご紹介します。 
</td></tr></table>


<p>Grand Prix Lyceen des Compositeurs （高校生のための作曲家グランプリ）は、音楽雑誌社"La Lettre du Musicien"が2000年に始めたコンクールです。2008年度は、1952年以降に生まれたフランス人作曲家（あるいは正規滞在者）の作品より、2006年9月~2007年9月に発売されたCDが対象となりました。高校生が候補６作品を聴き、アナリーゼし、各作品にコメントをつけた上で、グランプリにふさわしい1名を投票するシステム。2008年度は96校約200クラスが参加し、投票した学生は約4,500名に達しました。</p>


<div class="m1">＜2008年度候補作品＞</div>
<p style="font-size:14px;">
・Alain Celo 「砂漠地帯（Espaces desertique）」<br />
・Bruno Mantovani 「無の時代（L'Ere de rien）」<br />
・Florentine Mulsant 「チェロ・ソナタ（Sonate pour violoncelle en trois mouvements）」<br />
・Colin Roche 「空に浮かぶ新しい工場（La nouvelle Fabrique du ciel）」<br />
・Oscar Strasnoy 「結婚式の準備（Preparatifs de noce (avec B et K）」<br />
・Pascal Zavaro 「シリコン・ミュージック（Silicon Music）」</p>

<p>投票後に、各作曲家は参加高校をまわり、自分の作品について話す機会を持てるのが特徴です。2008年度第1位を獲得したパスカル・ザヴァロ氏（Pascal Zavaro）は、<span style="color:#003d9c;">「高校生の学生さん達と、とても良い出会いができました。彼らはとても熱心で、研ぎ澄まされた耳を持っています。グランプリ大会を通して、学生だけでなく高校の先生方も、様々な現代音楽を知る機会がもてたことに、意義があったと思います。」</span></p>

<p>では実際、どんな様子だったのでしょうか、La Lettre du Musicien誌記事よりご紹介します（抄訳）。</p>

<div class="m1">＜総評＞</div>

<p style="font-size:14px">（前略）・・・現在の大半の高校生（リセエンヌ）がどのような音楽環境にあるか、ちょっと説明しよう。彼らのクラシック音楽に対する概念は、ほとんど一般の人々と同じである（たとえ、選択科目で音楽を履修していても、あるいは楽器を習っている学生でも）。すなわち、論証的で、喚起力があり、語りかけ、感動を呼ぶもの。その「境界線」は20世紀初頭で引かれているようだ。平均的な高校生は、ドビュッシー、シェーンベルグ、ストラヴィンスキー、バルトーク、ブーレーズについてはあまり語らない、ということを認めざるを得ない。グランゼコールを目指すほど成績優秀で、プラトンやアリストテレス、パスカルは決して忘れない学生であっても。<br />
彼らの両親がいかに文化的で、クラシック音楽好きで、レコード収集家で、あるいは音楽家であっても、まるで20世紀は存在しなかったかのようだ。四世代のうち後者の二世代は、何も知らずに過ごしてきたと言える。彼らが1日中聴いている音楽、それは例えば今回のグランプリ候補者であるコリン・ロッシュやパスカル・ザヴァロらによるクラシック現代音楽、とはおよそ関係のないものだ。<br />
今までグランプリを獲得した作曲家たちは、リズムや拍感、調性や音色といった音楽的要素を駆使して、（高校生達と）新たな関係を築いてきた。</p>

<p style="font-size:14px">今回グランプリを獲得した「Silicon music（シリコン・ミュージック/パスカル・ザヴァロ作曲）」を例に挙げてみよう。この作品は、我々に認識できる語法を用い、聴きやすく、旋律の配置が定まっており、対照的な性格の楽章はきちんと分けられ、複雑ながらも追随しやすい音楽が展開されている。にもかかわらず、決してアカデミックではなく、ネオクラシックでもなく、先人を模倣したものでもない。様式はまさに現代的そのものである。それは、造形的かつ現代的な作曲手法、TGVやハイテク機器のようにやや冷淡な音調、エレクトロニクスの訴求、多様な音楽語法を用いるという構想、に見受けられる。<br />
作曲家曰く、「特定のリズム形式を強調するのは、テクノ音楽の反映です。閉じられた小節線の繰り返しは、ウォーホルの絵やペレックの小説を連想させます。」<br />
これはとても興味深い引用例である。現代小説家の中でも、ジョージ・ペレックはすんなり受け入れられているようで、物語の語り口や文章の構成は、さほど特別なものではない。しかし彼の物語は内面を深くえぐったものであり、単なるお話、ではないのだ。「シリコン・ミュージック」も同じであろう。確かに、これら実験的作品の正当性に異論はないし、この作品が高校生のための娯楽に甘んじているわけではない。</p>

<p style="font-size:14px">第2位はオスカー・ストラスノイの「Preparatifs de noce（結婚式の準備）」が獲得した。そのカンタータは、「シリコン・ミュージック」とおよそかけ離れている。しかし、両者が一致している部分もある。ザヴァロの作品では、ヴァイオリンの音が一体どれなのか、シンセサイザーの音が一体どこにあるのだろうか？と疑問に思う。ストラスノイ作品はバッハの『結婚カンタータ』を引用しているが、フレーズからフレーズへ移行する時、今ストラスノイなのかバッハなのか、ふと戸惑う瞬間がある。ただあえて言うならば、２作品がこのような聴覚的効果を狙っているならば、メリットが少ないとは言えない。<br />
この2つの事例から、これらの音楽にある遊びの要素が、高校生を魅了し、興味を持たせたことは評価できる。</p>

<p style="font-size:14px">このように、毎年、グランプリ大会のための準備期間を通して、高校生達がこれまで想像すらしなかった音の存在を発見できたわけで、これは小さな文化革命といってもいいだろう。（Jacques Bonnaure）</p>

<div class="m1">＜高校生の感想＞</div>
<p style="font-size:14px">
● このグランプリ大会は、現代音楽を知る良い方法だと思います。私達は楽器を演奏しますが、どちらかというと、クラシックな傾向があります。だから（この経験は）、自分達のやり方にこだわることもできるし、変えるきっかけにもなるのです。このプロジェクトはちょっと変わってるなとも思いましたが、発見と楽しい時間をもたらしてくれたことに感謝します。またラジオ局に行けたこと、そして色々質問を受けたり、質問したり・・・私達の意識は少し開かれたと思います。この体験ができて嬉しく思います。（Lycee Jean-Baptiste Corot, Savigny-sur-Orge）</p>

<p style="font-size:14px">● この大会は、私達の音楽文化に良い影響をもたらしてくれました。実際、今回聴いた現代音楽は、授業中に聞いていた音楽と全く違うもので、異なる音楽を知るきっかけになりました。この作品のおかげで、音楽を注意深く聴くようになりました。さらに私達の音楽の世界を広げ、また意識を広げるきっかけにもなりました。また作曲家の一人と会い、彼の作品をより深く理解することができたのも、とても興味深い経験でした。またこのグランプリ大会のためにパリまで行けたのも楽しかったですが、それより、これまでに交わした様々な議論の方が大切で、ためになったと思います。（Lycee Victor-Masse, Niort）</p>


<div class="m2">＜第1位：パスカル・ザヴァロ作品へのコメント＞<br />
<span style="font-weight:normal">『Silicon music』（ヴァイオリン・ソロ、管弦＆シンセサイザーのアンサンブル）</span></div>

<p style="font-size:14px">・エネルギッシュな音楽で、魅力的なリズム、独創性ある音。電子音の響きと、部分的に旋律的な響きが「衝突」し、エクレクティズム（折衷主義）な印象を生み出している。だけど最後はまとまりを見せ、（作品として）成功していると思う。（Lycee Camille-Claudel, Vaureal）</p>

<p style="font-size:14px">・この音楽は喚起力があってイメージも豊かで、映画やビデオゲームのイメージにぴったり。でも、豊かなリズムも好き。響きの組み合わせとヴァイオリンの存在感、そして時代遅れなほどノスタルジックなメロディーが意外だった。（Lycee Ambroise-Pare, Laval）</p>

<p style="font-size:14px">・彼の才能と独創性によって、様々な様式とジャズ風な効果が織り交ぜられている。ミヨーの「天地創造」を思い出した。ヴァイオリン奏者の表現力豊かな演奏と、軽快かつ重々しいリズムによって、（様々な様式が）結び付けられている。（Lycee de Sevres）</p>


<div class="m2">＜第2位：オスカー・ストラスノイ作品へのコメント＞<br />
<span style="font-weight:normal">『Preparatifs de noce』（ソプラノとカウンターテナーによるアンサンブル）</span></div>


<p style="font-size:14px">・この音楽の混合は、とても厄介でした。聴衆は（明らかな）変化を待っているのですが、作曲家は静かに移行させていくので、私達は罠にかけられ、当惑させられました。そしてその短いパッセージが来る度に、私達に迷いをもたらすのです。（Lycee Andre-Maurois, Elbeuf）</p>

<p style="font-size:14px">・この音楽は、現代の造形美術家によるコラージュ、を思い起こさせました。協和音と不協和音、バロックと現代の器楽編成の違い、といった対照性は、とても興味深く思いました。（Lycee de Montigny-le-Bretonneux）</p>


<p style="font-size:13px">avec l'aimable autorisation de la LA LETTRE DU MUSICIEN,<br />
<a href="http://www.la-lettre-du-musicien.com" target="_blank">www.la-lettre-du-musicien.com</a></p>



<div class="hp" style="padding-top:10px;border-top:dashed 1px #cccccc;border-bottom:solid 1px #cccccc;">

<p>この作曲家コンクールは音楽院を対象としたものではないため、クラシック音楽を聴いた経験のあまりない学生が多かったようですが、曲を聴き、作曲家と会い、ディスカッションする過程で、少しずつ耳が開かれていく様子が分かります。このコンクール参加を通して、「音楽をより注意深く聴くようになった」、「新しい音楽の世界を知ることができた」、という感想が多く見受けられました。何より、現在生きて活動している作曲家と交流することで、彼ら独自の世界の見方や表現力に触れたことも、新しい視点を得るきっかけになったのでしょう。</p>

<p>なお、高校の先生方に対する投票では、Florentine Mulsant作曲「チェロ・ソナタ（Sonate pour violoncelle
en trois mouvements）」が第1位を獲得。これは、伝統的なクラシック音楽の様式に則った正統派の曲だそうです。</p>



<div style="margin:10px 0px;border-top:solid 1px #29A1BA;border-bottom:solid 1px #29A1BA;font-size:14px;padding:10px;"><span style="color:#067AFF;"><b>＜La Lettre du Musicien社＞</b></span><br />
14 rue Violet, 75015 Paris　
<a href="http://www.la-lettre-du-musicien.com" target="_blank">www.la-lettre-du-musicien.com</a></div>



<div style="font-size:14px;color:#999999;"><b>LINK ────────────────────────────────</b></div>

<p style="padding-top:10px;color:#666666;font-size:14px;line-height:170%;">◆ <a href="http://www.cafeblo.com/eris/" target="_blank">筆者ブログ：パリの音楽・アート雑記帳</a><br /></p>

</div>]]>
        
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    <title>第０８回　「ラ・ロック・ダンテロン音楽祭リポート」</title>
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    <published>2008-09-30T15:00:00Z</published>
    <updated>2009-03-10T07:28:06Z</updated>

    <summary> 【今週のお勧めサイト】　ラジオ・フランス放送局 毎週一人の作曲家を取り上げるコ...</summary>
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<div class="curve-01" style="background-color:#E4F6FA;"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="padding:0px 15px;">
【今週のお勧めサイト】　<a href="http://www.radiofrance.fr/francemusique/em/compositeurs/archives.php?e_id=65000047" target="_blank">ラジオ・フランス放送局</a><br />
毎週一人の作曲家を取り上げるコーナー。今週は、フランス革命期に活躍したフランソワ＝ジョセフ・ゴセック。過去放送も試聴可。月~金20時~21時半(日本時間)</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>




<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0"><tr><td class="td1">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_title01.gif" class="b10"><br />

<table style="width:150px;" border="0" class="right f80p b0"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_01.jpg" alt="南仏の素朴な風景は、かつてセザンヌやゴッホを魅了した" width="150" height="113"><br />南仏の素朴な風景は、かつてセザンヌやゴッホを魅了した</td></tr></table>

照りつける南仏の太陽、日差しを優しくおおう木々、セミの鳴き声、自然の息吹の中で聴こえてくるピアノの音色・・・。<br />
ラ・ロック・ダンテロン（La Roque d'Antheron）は、アヴィニョンとエクス・アン・プロヴァンスの間に位置する小さな村である。人口5,000人あまりで、車で村を通り抜けるのに10分とかからない。そんな小さな村で音楽祭が始まって28年、世界中の音楽ファンを魅了し、今や世界最大のピアノの祭典の一つとして知られている。
今年は7月19日?8月22日まで開催され、アルフレッド・ブレンデル、アルド・チッコリーニ、グレゴリー・ソコロフ、ダン・タイ・ソン、アルカディ・ヴォロドス、ボリス・ベレゾフスキー、若手の<a href="http://www.piano.or.jp/enc/pianist/0088.html">ラファウ・ブレハッチ</a>、プラメナ・マンゴヴァ等の国際コンクール優勝・入賞者、ジャズ界の重鎮ハービー・ハンコック等など、アーティスト総勢400名が出演、全99公演が行われた。1ヶ月間でのべ80,403人が来場し、その規模の大きさが伺える。
<div style="text-align: center;margin-top:10px;"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_3_4.gif" alt="ラ・ロック・ダンテロン音楽祭リポート" width="614" height="109"></div>
</td></tr></table>


<div class="m1">● 南仏の森の中に、音楽が流れる</div>


<table class="right f80p b0" border="0"><tr><td class="ct"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_01.gif" alt="森の中に作られたコンサートホールは約2300人を収容。" width="268" height="189"><br />森の中に作られたコンサートホールは約2300人を収容</td></tr></table>

<p>ホールはまさに森の中にある。約2300人を収容するメイン会場Parc du Chateau de Floranは、半球型のドームでステージが覆われ、その周りをぐるっと細い池が取り囲んでいる。夕方18時、夜21時から行われるコンサートは、昼の暑さから解き放たれ、毎晩のように心地よい音楽の夕べを演出してくれる。<br />
この会場では、主にピアニストによるソロ・リサイタルや室内楽が行われるが、「Nuit du Chopin（ショパンの夕べ）」 「Nuit du Piano（ピアノの夕べ）」「Nuit de la Decouverte（発見の夕べ）」といったテーマ別の催し物も企画されている。中でも「Nuit du Piano」は長い夏の夜を存分に楽しめるよう工夫されており、20時、21時半、23時開演の3枠を、一人のピアニストが様々なアーティストとコラボレーションするというもの。共演者によって音楽の作りが変化し、楽しみが倍増する。</p>

<table border="0" width="200" class="left f80p b0"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_03.jpg" alt="ミッシェル・ベロフによる迫真のメシアン" width="200" height="153"><br />ミッシェル・ベロフによる迫真のメシアン (c)Jaune PASCAL</td></tr></table>

<p>さて筆者が到着した日、メイン会場ではミッシェル・ベロフによる<a href="/enc/dictionary/composer/messiaen/001183.html">メシアン「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」（全曲）</a>の演奏会が行われた。開演は夜21時、すでに日は暮れ、夜風が冷たい。かすかに木がざわめく音が聞こえる。<br />
しかしベロフの澄み切った音色に、自然の音を凌駕する和音の連なりに、いつしか肌寒さも葉擦れの音も忘れて聴きいった。喜び、力強さ、神聖さ、畏怖、・・・壮大かつ深遠な世界観が描き出され、自然の中に放たれていく。しかしそのまま消え去るのではなく、強く静かなる主張をともなって我々の耳に宿った。自然の中で弾くのは「インスピレーションが沸く」と、ベロフ本人は終演後に語っていた。<br />
アンコールが終わり、会場を後にする頃には、すでに23時を過ぎていた。音楽祭の聴衆のために、期間中は朝4時まで店が開いているという。長い夜をゆったり過ごすのにふさわしい、余韻のある演奏会であった。</p>

<table border="0" width="150" class="right b0" style="font-size:80%">
<tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_10.jpg" alt="土曜日の午前中にたつ村のマルシェ。新鮮なオリーブが並ぶ。" width="150" height="113"><br />土曜日の午前中にたつ村のマルシェ.新鮮なオリーブが並ぶ.</td></tr>
<tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_07.jpg" alt="「ダダダ・・・」という音に振り返ると、ピアノがトラクターで運ばれてゆく最中" width="150" height="150"><br />「ダダダ...」という音に振り返ると,ピアノがトラクターで運ばれてゆく最中</td></tr>
<tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_08.jpg" alt="プログラムを配るパパのお手伝い。" width="150" height="200"><br />プログラムを配るパパのお手伝い。</td></tr>
<tr>
<td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_09.jpg" alt="公演の写真や掲載紙が掲示板に貼り重ねられていく。作業はボランティア・スタッフ。中には各地の音楽祭でボランティアを務めるベテランも。" width="150" height="200"><br />公演の写真や掲載紙が掲示板に貼り重ねられていく.作業はボランティア・スタッフ.中には各地の音楽祭でボランティアを務めるベテランも.</td></tr>
</table>

<div class="m1">● 8万人の聴衆を魅了する企画~プロヴァンス一帯に広げて</div>

<p>それにしても、この小さな村のどこに、世界中のアーティストを集め、数万人の聴衆を受けとめる力があるのだろうか？<br />
今回は、同音楽祭の創設者であり、現在も芸術監督として全公演を企画・統括するルネ・マルタン氏にお話を伺った。氏は日本でもおなじみラ・フォル・ジュルネを、1995年にナント市で立ち上げた立役者である。1981年に始めたラ・ロック・ダンテロン音楽祭に、氏のプロデューサーとしての原点があるといえそうだ。</p>

<p><span style="color:#339999;">「この28年間、聴衆はどんどん増えています。ここ10年間は平均して6万人、今年はのべ約8万人の方にご来場頂きました。」</span><br />
メイン会場だけでなく近郊の教会や古城も利用し、会場は合計12箇所。ホールという「点」ではなく、ラ・ロッ
ク・ダンテロンを中心としたプロヴァンス地方という「面」を余すことなく生かしている。聴衆は地元住民が約半数だそうだが、パリや国内の地方都市、海外からやってくるファン人も多い。車で会場を移動しながら、音楽とともに南仏の雰囲気全体を味わっているのだ。</p>

<p>聴衆の数は28年間でほぼ9倍の成長を遂げているが、アーティストの魅力や演奏力に加え、企画にも工夫があるのだろう。全99公演のうち、14公演は無料である。また未来の聴衆を育てるべく、大人チケット1枚に対し、子供1人が無料入場できる演奏会もある。<br />
では、プログラムはどのように構成されているのだろうか。</p>

<p><span style="color:#339999;">「同じエスプリのものを同じ日に組み合わせるなど、プログラムには関連性を持たせています。たとえば今年は、2005年ショパン国際コンクール優勝者ラファウ・ブレハッチを招聘しましたが、同日の夕方18時の部には、次期優勝候補と私が期待する若いピアニストを入れました。<br />
現代曲を集めることもありますし（ジャズもある）。ジャンルが違うものでも、一本の糸でつなげるようにしています。<br />
全体構成、出演アーティスト、演奏曲目の選択は、すべて私一人で手がけています。これは大変やりがいがあります。ラ・フォル・ジュルネの時は約700曲ありました。そのために、日ごろから沢山音楽を聴くようにしています。自宅には、2万枚のCDを所有しています。最近は日本に行く度に、毎回50枚ほどのCDを購入しているんですよ。<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/reger/index.html">マックス・レーガー</a>など、まだ聴いたことがない曲もありますので。とにかくすべてのジャンルの音楽を聴くようにしています。」</span><br />
氏は<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/bartok/index.html">バルトーク</a>作品との出会いによって、ロックからクラシック音楽に転身した経歴を持つ。時代・様式・ジャンルを自在に超える柔軟な企画力は、そこで養われたものだろう。</p>

<table border="0" class="tb" style="width:100%;font-size:80%">
<tr><td width="177" class="vt"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_3_1.gif" alt="ラファウ・ブレハッチはショパンの24の前奏曲、ドビュッシーの版画などを演奏。" width="177" height="158"><br/>ラファウ・ブレハッチはショパンの24の前奏曲,ドビュッシーの版画などを演奏<br />(c)Jaune PASCAL
</td>
<td width="302" class="vt ct"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_3_2.gif" alt="2008年グラミー賞年間最優秀アルバム賞を受賞した、ハービー・ハンコックのステージ" width="301" height="158"><br />2008年グラミー賞年間最優秀アルバム賞を受賞した,<br />ハービー・ハンコックのステージ.(c)Xavier Antoinet</td>
<td class="vt ct"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_3_3.gif" alt="チッコリーニ演奏　(c)Jaune PASCAL" width="170" height="158"><br />チッコリーニ演奏<br />(c)Jaune PASCAL</td>
</tr></table>

<div class="m1">● 現代曲も多くプログラムに~メシアン生誕100周年に際して</div>

<p>プログラムは<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/bach_j_s/index.html">バッハ</a>、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/beethoven/index.html">ベートーヴェン</a>、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/brahms/index.html">ブラームス</a>、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/liszt/index.html">リスト</a>などの古典やロマン派も多いが、現代曲が多く演奏されるのも同音楽祭の特徴の一つ。今年はメシアン100周年にあたるが、思い入れはいかに？</p>



<p><span style="color:#339999;">「メシアンはとても好きな作曲家です。『峡谷から星たちへ・・・』『トゥランガリーラ交響曲』『神の御前における３つの小さな典礼（Trois Petites liturgies de la presence divine）』など、プログラムに入れたことがあります。『幼子イエスに注ぐ20の眼差し』は、これまで５回入れてますね。すべて違うピアニストが演奏しました。」</span></p>

<table class="left b0"><tr><td class="t3" align="center"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_14.jpg" alt="児玉桃やダヴィッド・グリマル（vn.）ら" width="200" height="150"><br />(c)Jaune PASCAL</td></tr></table>


<p>今回は8月中旬の2日間、メシアンのレクチャーを午前中に、夜にコンサートを組んだ。レクチャーはフローラン・ボファールが、コンサートは前述のベロフ、そして児玉桃やダヴィッド・グリマル（vn.）らが「ピアノとヴァイオリンのための幻想曲」*、「世の終わりのための四重奏曲」等を演奏した。　<span style="font-size:13px;">（*2006年、児玉桃らにより同音楽祭で世界初演）</span></p>

<p>昨年も<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/stockhausen/index.html">シュトックハウゼン</a>等、20世紀音楽を多くプログラムに入れたという。来年は１週間にわたり、ボファールによる現代曲のアナリーゼ講座が予定されている。</p>

<table class="right b0" style="font-size:80%;width:200px;"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_06.jpg" alt="3夜に渡るモーツァルト協奏曲の夕べ(ソリストはセヴェリン・フォン・エッカードシュタイン）(c)Xavier Antoinet" width="200" height="150"><br />3夜に渡るモーツァルト協奏曲の夕べ(ソリストは<a href="http://www.piano.or.jp/enc/pianist/0082.html">セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン</a>）(c)Xavier Antoinet</td></tr>
<tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_04.jpg" alt="終演後、多くの聴衆にサインを求められるアンドレイ・コロベイニコフ" width="200" height="150"><br />終演後、多くの聴衆にサインを求められる<a href="http://www.piano.or.jp/enc/pianist/0149.html">アンドレイ・コロベイニコフ</a></td></tr></table>

<div class="m1">● 新しい価値観の発信~ピアノ協奏曲の世界初演も</div>

<p>常に新しい曲、新しい企画に挑戦するマルタン氏だが、コンチェルトの作品選択にも工夫がある。<br />
<span style="color:#339999;">「<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/mozart_a/index.html">モーツァルト</a>のコンチェルトは、毎年３、４公演入れています。ここプロヴァンスでは夏の夜、よくモーツァルトが演奏されるのですが、本当に素晴らしいですよ。<br />
来年は３つの新しい協奏曲を予定しています。普通のコンサートでは、一度たりとも演奏されたことがない作品です。19世紀初頭にフランスで活躍した<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/herold/index.html">フェルディナンド・エロール</a>（1791~1833）という作曲家で、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/schubert/index.html">シューベルト</a>と同時代人です。オペラを作曲しオペラ・コミックで演奏されたこともありますが、ピアノ協奏曲も素晴らしいのです。（来年の）ラ・ロック・ダンテロン音楽祭が、世界初演になります。」</span></p>


<p>ラ・ロック・ダンテロン音楽祭から、新しい人や価値観を生み出したいという意志は、若手アーティストの発掘・支援にもつながっている。<br />
今年もショパン国際コンクールやエリザベト王妃国際コンクールなどの優勝者や入賞者を招聘し、その才能に活躍の場を与えている。また「La nuit de la Decouverte（発見の夕べ）」と題されたコンサートでは、2006年ダブリン国際コンクール優勝者で、来日経験もある<a href="http://www.piano.or.jp/enc/pianist/0244.html">ロマン・デシャルム</a>等が出演した。<br />

マルタン氏曰く、<span style="color:#339999;">「ラ・ロック・ダンテロン音楽祭で若手アーティストのクオリティを保証し、世界に向けて発信するのです。まだ勉強中の若いピアニストにも注目しています。たとえばジャン・フレデリック・ヌーベルジェとか、<a href="http://www.piano.or.jp/enc/pianist/0149.html">アンドレイ・コロベイニコフ</a>等も才能がありますね。」</span></p>


<p>ロシアの新鋭コロベイニコフは、5年前（当時17歳）から知っているという。すでに2004年スクリャービン国際コンクール優勝という経歴を持つが、コンサートではスクリャービンの鋭敏な感性と激情を音楽の細部に盛り込み、満員の聴衆は拍手喝采と足踏みでその演奏を讃えていた。マルタン氏には数年前から、その光景が見えていたのだろう。<span style="color:#339999;">「若いアーティストに成長の機会を与え、末永く見守るのも楽しみの一つ」</span>と語る。</p>

<table class="right b0" style="font-size:80%;"><tr><td class="ct"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/008_2_20.gif" alt="マルタン氏" width="150" height="220"><br />ルネ・マルタン氏<br />(c)Yoko TSUNEKAWA</td></tr></table><br />

<br />
<p>この音楽祭には、何年も通い続ける常連の聴衆やボランティア・スタッフも多い。ここには世界中から集まる一流アーティスト、演奏者の魅力やピアノ曲の面白みを引き出す企画、そしてアットホームな雰囲気がある。音楽は楽しむものという原点、そして童心に帰れる空間なのかもしれない。
来年は2009年7月24日~8月22日に開催予定。ピアノ協奏曲（エロール）の世界初演もあり、新しい音楽と出会う場としても、楽しめるだろう。</p>

<hr>

<div class="m2">＜お知らせ＞</div>
<p style="font-size:14px;">● <a href="http://eplus.jp/sys/web/s/chopin/index.html" target="_blank"><b>ルネ・マルタン氏プロデュース<br />
「Le Journal Musical de Chopin~ショパンの音楽日記」</b></a><br />
2008年11月27日~30日　東京オペラシティ・コンサートホール</p>

<p style="font-size:14px;">● <a href="http://www.festival-piano.com" style="target="_blank"><b>2009年度ラ・ロック・ダンテロン音楽祭</b></a><br />
2009年7月24日~8月22日</p>


<div style="font-size:14px;color:#999999;">
<b>LINK ────────────────────────────────</b></div>

<p style="padding-top:10px;color:#666666;font-size:14px;line-height:170%;">◆ <a href="http://www.cafeblo.com/eris/" target="_blank">筆者ブログ：パリの音楽・アート雑記帳</a><br /></p>
]]>
        
    </content>
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    <title>第０７回　「お母様が提案した小学校の音楽ワークショップ」</title>
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    <published>2008-08-28T15:00:00Z</published>
    <updated>2009-03-10T07:27:42Z</updated>

    <summary> 【今週のお勧めサイト】　メディアテークパリのCite de la musiqu...</summary>
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        <category term="子どもの可能性を広げるアート教育?フランス編" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="指導・レッスン・教育" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<div class="curve-01" style="background-color:#E4F6FA;"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="padding:0px 10px;">
【今週のお勧めサイト】　<a href="http://mediatheque.cite-musique.fr/masc/" target="_blank">メディアテーク</a><br />パリのCite de la musique、Salle Pleyel等で開催されたコンサート録音や映像が視聴できます。作曲家や曲名から検索可。</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0"><tr><td class="td1">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/007_title01.gif" alt="お母様が提案した小学校の音楽ワークショップ~アイディアを出し合って、歌を作ろう！" width="392" height="35" class="b10"><br />

<table class="right f80p"><tr><td class="ct"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_05.gif" alt="ギターに合わせて「アテナ」を熱唱！" width="252" height="193"><br />ギターに合わせて「アテナ」を熱唱！</td></tr></table>

パリ中心部からメトロに乗って10分ほどいくと、そこは静かな住宅街。この地区にある小学校にて、6月21日（Fete de la Musique）合唱発表会が行われました。この日は、CP、CE1（小学校1、2年生に相当）の子ども達がずっと心待ちにしていた日。なぜなら、自分たちで作詞した曲のお披露目の場だからです。曲名は「ATHENA（アテナ）」。この小学校に展示されている、ギリシャ彫刻をテーマにしています。<br />
今回は児童のお母様の一人で、このワークショップを企画・指導したデルフィーヌ・エリスさん（Delphine Ellis）にお話を伺いました。
</td></tr></table>



<table class="tb b0" style="width:650px;">
<tr>
<td class="ct vt">
<object width="200" height="178"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/bFVthOoYKHw" style="margin:0px;"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/bFVthOoYKHw" type="application/x-shockwave-flash" width="200" height="178"></embed></object>
<div style="margin:3px;"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/vc.gif" alt="動画" width="14" height="15">　<a href="http://www.youtube.com/v/bFVthOoYKHw" target="_blank">「Athena」</a>（動画） </div>
</td>
<td class="ct vt">
<object width="200" height="178"> <param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/gQ13VlA60jI"> </param> <embed src="http://www.youtube.com/v/gQ13VlA60jI" type="application/x-shockwave-flash" width="200" height="178"> </embed> </object>
<div style="margin:3px;"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/vc.gif" alt="動画" width="14" height="15">　<a href="http://www.youtube.com/v/gQ13VlA60jI" target="_blank">「Athena」</a>（オーディオ） </div>
</td>
<td class="ct vt">
<object width="200" height="178"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/GLDt48p69ro"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/GLDt48p69ro" type="application/x-shockwave-flash" width="200" height="178"></embed></object>
<div style="margin:3px;"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/vc.gif" alt="動画" width="14" height="15">　<a href="http://www.youtube.com/v/GLDt48p69ro" target="_blank">「La Mer Musicale」</a>（動画）</div>
</td></tr></table>

<p style="font-size:14px;" class="ct">♪<A href="javascript:void(0)" onClick="window.open('/report/03edc/art_frnc/006_athena_lyrics.html#athena_fr','_blank','width=410,scrollbars=yes')" title="フランス語">アテナの歌詞はこちら</A>（<a href="javascript:void(0)" onClick="window.open('/report/03edc/art_frnc/006_athena_lyrics.html#athena_jp','_blank','width=410,scrollbars=yes')" title="日本語訳">日本語訳</a>）</p>


<div class="hp">
<div class="q">― 子ども達と一緒に作った「ATHENA」の歌は、元気一杯な声が印象的でした。なぜ、ギリシャ神話をテーマにしたのでしょうか。作詞のプロセスを教えてください。</div>

<table class="right f80p"><tr><td class="ct">
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_06.gif" alt="小学校の正面" width="200" height="141"><br />小学校の正面</td></tr></table>

<p>この小学校のテラスにはギリシャ彫刻が飾られていて、子ども達は年間を通してギリシャ神話の勉強をします。そこで、歌のテーマもギリシャ神話にしました。私の方からこの音楽ワークショップを小学校に提案し、今年1月から始めました。最初、担任の先生は皆がついてこれるか心配していたのですが、子ども達は一生懸命練習してくれて、とても上手くいったと思います。</p>
</div>

<table class="left f80p" style="width:270px;"><tr><td>
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_04.jpg" alt="小学校のテラスに飾ってあるギリシャ彫刻。ルーブル美術館に展示してあるオリジナルをモデルに、現代アーティストがアレンジした作品。" width="267" height="207"><br />小学校のテラスに飾ってあるギリシャ彫刻。ルーブル美術館に展示してあるオリジナルをモデルに、現代アーティストがアレンジした作品。</td></tr></table>

<p>子ども達が歌詞のアイディアをどんどん出して、担任の先生がそれをオーガナイズし、1曲にまとめてくれました。様々な意見が出た時は投票もしました。私は音楽のパートを担当し、リズム感のある曲に仕上げました。子ども達にリズムを感じながら歌ってほしかったんです。少し速いリズムでしたけど問題はなかったですね。それから小さいパーカッションも入れました。あまり歌の練習時間が取れなかったので、打楽器があると歌いやすいと思いまして。２クラス合同だったのですが、年少のクラス（CP/CE1）から主にパーカッション奏者を選び、年長のクラス（CE1）は歌詞を主に決めました。とてもよく分担されていたと思います。</p>

<div class="q">― メロディはすぐに浮かびましたか？</div>


<p>そうですね、冒頭の「Il etait une fois Athena, Athena（昔むかしあるところに、アテナという女の人がいました）」を聞いて、すぐにメロディのアイディアが浮かびました。あとは歌詞を微調整しながら、音楽と合わせていきました。長いフレーズの時は、（関係代名詞を入れて）文章を2つに区切ったり。速いリズムなので、歌詞も速く言わなくてはいけないし、子ども達にとっては少し難しかったようですが、一度歌ってみせると、皆すぐに覚えてくれました。</p>
<table class="right f80p" style="width:180px;" border="0"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_03.jpg" alt="彫刻（アテナ）の後ろは小学校1~2年生のクラス。学校のパソコンを使って、ギリシャ神話の登場人物を調べる子も多い。" width="163" height="198"><br />彫刻（アテナ）の後ろは小学校1~2年生のクラス。学校のパソコンを使って、ギリシャ神話の登場人物を調べる子も多い。</td></tr></table>
<p>昨年の経験から、全員が一緒に歌うとちょっと乱れてきれいに聞こえないので、2グループに分けて、問いと答えのようにしたいと思いました。本当はステレオサウンド効果を出したかったんです。ただ発表会の時はグループによって声のバランスが変わるといけないので、全員一緒に歌いました。その代わり、普通のシャンソンのように、時々リピートを入れて（ニュアンスを変えることで）その効果を出しました。</p>


<div class="q">― 昨年も同じようなワークショップをされていたのですね。</div>


<table class="left f80p" style="width:142px"><tr><td class="ct"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_01.jpg" alt="デルフィーヌ・エリスさん" width="142" height="181"><br />デルフィーヌ・エリスさん</td></tr></table>


<p>実は今年で2年目になります。昨年は違う学校にいたのですが、年度初めに両親の職業を問われる書類があり、私も主人もミュージシャンなので、そう答えました。すると子どもの担任の先生から連絡があり、「子ども達が興味を持つようなワークショップをやってもらえませんか？」と相談に来られたのです。私は即座に「ぜひ」と答えました。<span style="font-size:13px;">（注：フランスでは市町村によって、音楽の授業がない小学校があります）</span></p>


<p>幼稚園では保護者が教室に入って子ども達の様子を見ることができますが、小学校にあがると保護者は中に入ることができません。ですが、担任の先生が勧めて下さったおかげで、私は中に入ってクラスの様子を見て、直接子ども達と接することができました。皆たくさん練習してくれましたし、先生も大変協力的でした。</p>

<div class="q">― 昨年はどのような音楽だったのでしょうか？</div>

<table class="right f80p" style="width:188px"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_02.jpg" alt="一人一人手作りしたプログラム。発表会が終わった後、サプライズ！で親にプレゼント" width="200" height="239"><br />一人一人手作りしたプログラム。発表会が終わった後、サプライズ！で親にプレゼント</td></tr></table>
<p>「La Mer Musicale（おんがくの海）」というシャンソンで、小さなイルカが見失った弟を探しに行くというストーリーです。こちらも、子ども達が内容を決めました。子ども達は本当に色んなアイディアを持っていますね。<br />
クラスに16カ国の国籍の子25人が集まっていたので、イルカがそれぞれの国を廻るというストーリーにしました。もちろん海のない国もありますけども。一人一人その子の国の物語を少しずつ話すのですが、どんどん長くなり、結局15分（！）の曲になりました。ほとんどフランス語ですが、例えば中国の物語では、少し中国語を混ぜたり。子ども達がストーリーを考えて、先生が航路を決めてくれました。音楽は今年のリズミカルな曲とは対照的で、物語を語るために静かなメロディーにしてあります。</p>

<div class="q">― 1クラスに16カ国とは驚き！です。でも、その多様性をうまく生かした音楽にされていますね。ところで、デルフィーヌさんご自身はいつ音楽を始めたのでしょうか。</div>

<p>小さい頃にピアノを習っていましたが、厳しくて途中でやめてしまいました。でも音楽は大好きで、本格的に始めたのは18歳の時です。友人と一緒にギターのグループを作りました。明日も野外でロックのライブがあるんですよ（掲載時には終了）。私の子どもは今6歳半と8歳ですが、二人ともピアノとソルフェージュ、ギターを習っています。音楽は大好きで、よく聴いたり、歌っています。聴くのはロックやブルースが多いかしらね。</p>

<div class="q">― デルフィーヌさんの音楽にかける愛情は、子ども達に確実に伝わっていると思います。来年もぜひワークショップを続けて頂きたいですね。ありがとうございました。</div>
<br />

<div class="m1">● 世界の美しさと多様性を発見させること</div>

<table class="left f80p"><tr><td class="ct"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/007_01.jpg" alt="第7回" width="209" height="159"><br />デルフィーヌさんご自宅のお庭にて。</td></tr></table>

<p>家と庭を自由に行き来できるよう、広々と開け放たれたテラス。デルフィーヌさんのご自宅にはよく学校帰りの子ども達が集まり、ブランコで遊んだりするそうです。発表会前に行った録音の日には、集まった子ども達のためにデルフィーヌさんがチョコレートケーキを焼き、香ばしい香りがお庭まで漂っていました。</p>

<p>このワークショップを通して、子ども達は母国だけでなく、クラスメートの生まれ育った国々についても興味を持ち、また西洋文化の根底にあるギリシャ神話について、より親近感と情熱を持って接するようになったようです。<br />
またデルフィーヌさんが「子どもたちは本当に色々なアイディアを持っている」と仰るように、身近にあるものや子ども達自身をテーマにして"歌詞を作る"という能動的な行為は、彼らの想像力を十分に引き出しました。</p>

<p>ではこれにはどんな意味があるのでしょうか。</p>

<p>元シカゴ大学心理学主任教授ミハイ・チクセントミハイは、古今東西の芸術家やノーベル賞受賞者など、世界に影響を与えた才人の創造力について、「Creativity」*に著していますが、両親の影響についてこう述べています。</p>

<p>「子どもが、将来秀でる分野にそれほど早くから興味を示さなくても、この世界の美しさと多様性を発見させてあげることは大変重要です」。</p>


<p>「世界」とは必ずしも絶対的なものではなく、周囲との関わりによって相対的に築かれていくもの。このワークショップでは、想像力を喚起するテーマの与え方、複数アイディアの効果的な結びつけによって、子ども達の世界観を大きく広げました。また音楽は、子ども達によって築かれた新しい世界に色彩を与え、全員の心を一つに結びつける役割を果たしたようです。<br />
デルフィーヌさんと小学校のコラボレーションは、来年以降も大いに期待されています。</p>


<p style="font-size:13px;">*「Creativity-Flow and the Psychology of Discovery and<br />
Invention」（Mihaly Csikszentmihalyi, Harper Collins Publishers 1996）</p>


<div style="font-size:14px;color:#999999;"><b>LINK ────────────────────────────────</b></div>
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]]>
        
    </content>
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    <title>第０６回　「「感」から「知」に変える、音楽の聴き方~フランスの小学校で行われた実験」</title>
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    <published>2008-08-07T15:00:00Z</published>
    <updated>2009-03-10T07:26:34Z</updated>

    <summary> 【今週のお勧めサイト】　www.medici.tv今年5月に始まったメディチT...</summary>
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<div class="curve-01" style="background-color:#E4F6FA;"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="padding:0px 15px;">
【今週のお勧めサイト】　<a href="http://www.medici.tv/" target="_blank">www.medici.tv</a><br />今年5月に始まったメディチTV。世界的に有名なヴェルビエ音楽祭、アスペン音楽祭などが映像で楽しめます（英・仏）。</a></div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>

<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0"><tr><td class="td1">
<table class="right f80p" style="width:230px"><tr><td><div style="text-align: center;"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_2_1.gif" alt="第6回" width="200" height="150"></div>ヴァンセンヌの森：毎夏にパリ市内にあるヴァンセンヌの森で、コンサートシリーズが行われる。左端にあるパビリオンが会場。この日はベートーヴェンの月光とリストの小品。（本文とは直接関係ありません）</td></tr></table>
<br />
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_title01.gif" alt="「感」から「知」に変える、音楽の聴き方?フランスの小学校で行われた実験" width="343" height="38" class="b10"><br />

音楽を聴いた時に感じる情動（感動）を、動きで表現する―リトミックの考え方は主に幼児音楽教育に取り入れられていると思います。今回ご紹介するのは、フランスの一般小学生を対象に行われた「音楽聴取と動きの相関性」に関する実験。身体を動かしながら音楽を聴くことで、ただリズム感や音楽性が高まるだけでなく、より高度な知覚を働かせる効果があることが分かりました。さて、それは・・・・？
</td></tr></table>


<div class="m1">●一人一人異なる、音楽の聴き方</div>

<p>よく、「子どものうちから、良い音楽をたくさん聞きなさい」と言います。良い音楽は、情操教育に効果がある、精神を向上させる、耳が養われる、楽器で良い音が出せるようになる等、様々な説があります。<br />
では、良い音楽とは何でしょうか？誰もが美しいと認める音楽、あるいは、何度も聴いているうちに面白さを発見できる音楽、ある特定の状況が想起されて気分が高揚する音楽、自然に涙が出てくる曲・・・。</p>

<p>人それぞれ、音楽を聴いた時に生じる情動は異なります。例えば、「あのピアニッシモに鳥肌が立った」「突き刺すようなリズムで、心臓がばくばく高鳴った」、また「自分がお花畑にいるような楽しい気分」「空を羽ばたいているような気持ち」など、子どもにも様々な感情レベルでのリアクションがあります。どの場合も、程度の差はありますが、音楽と自分の感情が結びついています。それは、世間的に高く評価されている音楽や演奏、といった外部による価値判断ではなく、自分自身の内にある潜在的な判断基準に委ねられています。</p>


<div class="m1">●音楽と感情を結びつけるために？</div>

<table class="left f80p" style="width:210px"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_2_2.gif" alt="第6回" width="200" height="139"><br />
チュイルリー公園：広い空間で身体を動かしてみると、音楽の感じ方がちょっと変わる？</td></tr></table>

<p>では音楽の聴き方によって、感情は変化するのでしょうか？又それは、知覚にどのような影響があるのでしょうか？</p>

<p>フランスに、音楽の聴取と身体の動きの相関性を研究した本「Musique & Mouvement a l'ecole」（Simonne Marques著）があります。これはパリ市内のある小学校で行った実験を基にしています。（対象は一般の小学生100人で、音楽経験がない子が多い）</p>

<p>まず何もない広い空間で、小学生に音楽を2回聞かせます。音楽は、現代作曲家が実験用に書き下ろした５小節のトランペット曲。1回目は座ったままで、2回目は聴きながら自由に動いてもらいます。そして聴取した後、白紙に自分の感想を書き（各10分）、その後あらためて1回目と2回目の感想の違い、つまり自分の感情にどのような変化があったかを、自分で分析して書き記します（10分）。</p>

<p>すると、どの児童も1回目と2回目で、驚くほどの違いが出ました。１、2回目と異なるシチュエーションを想像した子、1回目は第三者を、2回目は自分を主人公にして場面描写した子、2回目は細かい音やリズムまで聴きとって反応した子・・・、子ども達のリアクションは実に様々です。</p>

<p>下記にその一部をご紹介します。</p>



<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" style="border-top:dashed 1px #999999;border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;">
<tr><td style="padding:10px;">

<dl style="margin:0px;">
<dt style="font-weight:normal;">例）Benoit（音楽経験なし）</dt>
<dd style="margin:5px 0px 5px 15px">
● 1回目と2回目の比較：イナズマがぴかっと光った後、カミナリが落ちたように思いました。ビブレーションとゴロゴロ（うなり）がだんだん小さくなっていきました。次に自分が動いてみると、動物がえものを待ちぶせして、その後、ビブレーションがちょっと強くなるところでは、長い1日が終わってウトウトしているのを想像しました。
</dd></dl>


</td></tr>
<tr><td style="border-top:dashed 1px #999999;padding:10px;">

<dl style="margin:0px;">
<dt style="font-weight:normal;">例） Nathalie（音楽経験少しあり）</dt>
<dd style="margin:5px 0px 5px 15px">
● 1回目（座って聴く）：トランペットの演奏だけど、なんだか一瞬クラクションみたいに聴こえました。これはきっと、おけいこなんでしょう。私の好みとしては、この曲はあんまりきれいじゃないし、もし他の楽器もあって、おけいこでなかったら、もっと上手くいったと思うわ。どのミュージシャンも自分の長所や短所をよく聴くために、一人で練習するのよね。映画でみたことがあります。
</dd>
<dd style="margin:5px 0px 5px 15px">
● 2回目（動きながら聴く）：曲がすすむにつれて、音楽をよくりかいできたと思います。ミュージシャンの音や動きを見ながら、音楽をちゃんと追いかけることができました。自分も動いたので、音楽をよくとらえられました。音が強くなったり重くなったら腕を上げて、弱くなったり鋭くなったら腕を下げました。自分がこの音楽の中にいる、と感じることができました。
</dd>
<dd style="margin:5px 0px 5px 15px">
● 1回目と2回目の比較：2つの感想を見て、こんなに意見が変わるなんて信じられない感じ。一瞬、変わった曲と思ったけど、やさしい、おだやかな感じもしました。自分が動いたので、もっと音楽の中に入っていけました。
</dd></dl>
</td></tr></table>


<table class="right f80p" style="width:210px;"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_2_3.gif" alt="第6回" width="200" height="187" style="padding-bottom:10px;"><br />
<img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_2_5.gif" alt="第6回" width="206" height="156"><br />人間は数千年前から、様々な動きをしていた・・・！（ルーブル美術館/チュイルリー公園）</td></tr></table>



<p>Benoit君の場合は、1回目と2回目で違うイメージを思い浮かべています。これは音楽から受けた刺激は同じでも、自分の中に蓄積された異なる心像（イメージ）と結びついた結果です。このように、動物や人間が登場する情景と結びつけた感想は多かったようですが、2回目の方が登場する生き物と自分の距離が近いのが伺えます。<br />
一方Nathalieちゃんの場合は、座ったまま聴いた1回目は、客観的に音楽を評価する内容で、やや冷静な聴き方。2回目では音楽と一体化し、メロディやフレーズ、強弱といった音楽の諸要素にもっと意識を向けています。</p>

<p>この児童たちの反応から、身体動作を通じて能動的に感情移入することで、音楽をより的確に理解しようと努めています。<br />
筆者は同様の実験を<a href="/enc/dictionary/composer/debussy/000671.html">ドビュッシー前奏曲第1巻5曲目「アナカプリの丘」</a>でも行い、やはり同じような結論を引き出しています。児童の一人は、「1回目は自分が音楽を"見ている"感じ、2回目は音楽に"触れている"感覚がした」と記しており、音楽が身体に内在化してきているのが分かります。</p>


<div class="m1">●動きを通じて、感情から知覚へ</div>

<p>音、響き、フレーズ、メロディ、リズム、表現方法・・・、どれに反応するかは子ども次第。筆者はそれらをより敏感に感じとるための「動き」の重要性について、こう分析しています。</p>

<p>「動きはアナリーゼの一手段であることが、明らかになった。心の中のイメージを意識的に参照しているか否かに関わらず、子どもは判断し、評価し、感じ取り、身体で記憶する。動きは単に、よりよく音楽を理解するための手段、というだけではなく、むしろ音がどう鳴っているのかを正確に知るための方法なのである。」</p>

<p>さらに、この実験は音楽知識を問うものではないとした上で、「問題はどの作曲家を選ぶか、あるいはどの作品を選ぶかではなく、教育プランの水準なのである。子どもが何を聴き、知覚し、感受し、理解したか、なのだ。このように定義すると、作品や音響の選択はより広がる」と述べています。</p>
<table class="left f80p" style="width:210px"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/006_2_4.gif" alt="第6回" width="250" height="198"><br />街角音楽隊：シテ島の橋の上で、ちょっと演奏を。道行く人は足をとめて聴いたり、ミュージシャンをデッサンしたり。</td></tr></table>
<p>つまり、音楽をどう聴くかが大切、と示唆しています。馴染みのない音楽や響きであれ、自分の身体をその音楽に合わせて動かすことで、耳と身体感覚を研ぎ澄ませるだけでなく、より高度な知覚の働きへと繋げることができる。自分が感じたことを紙に書きとめることも、重要なプロセスでしょう。</p>


<p>この実験は一般小学生を対象にしたもので、音楽を学んでいる皆さんは、もっと耳が肥えていると思います。<br />
音楽をより的確に理解するためのアナリーゼも重要ですが、一度鍵盤を離れ、広い空間で、音楽を聴きながら身体で思い切り表現してみるのもいいかもしれませんね。</p>




<div style="font-size:14px;color:#999999;"><b>LINK ────────────────────────────────</b></div>
<p style="padding-top:10px;color:#666666;font-size:14px;line-height:170%;">◆ <a href="http://www.cafeblo.com/eris/" target="_blank">筆者ブログ：パリの音楽・アート雑記帳</a><br /></p>


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    <title>第０５回　「質問を通して学びを深める ~小学校と高校の授業風景から」</title>
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    <published>2008-07-24T15:00:00Z</published>
    <updated>2009-03-10T09:06:26Z</updated>

    <summary> 【今週のお勧めサイト】 24時間クラシック音楽を楽しめる「ラジオ・クラシック局...</summary>
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        <name>admin</name>
        
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        <category term="子どもの可能性を広げるアート教育?フランス編" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="指導・レッスン・教育" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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<div class="curve-01" style="background-color:#E4F6FA;"><div class="curve-head"><div></div></div>
<div style="padding:0px 15px;">
【今週のお勧めサイト】<br />
24時間クラシック音楽を楽しめる「<a href="http://www.radioclassique.com/" target="_blank">ラジオ・クラシック局</a>」。昨年はサル・プレイエルのシーズン幕開け公演の生中継も。</div>
<div class="curve-bottom"><div></div></div></div>


<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0"><tr><td class="td1">
<img alt="質問を通して学びを深める ~小学校と高校の授業風景から" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/art_frnc/images/005_title.gif" width="501" height="16" class="b10" /><br />

<img src="/report/03edc/art_frnc/images/005_1.jpg" alt="夏の日差しを浴びて、湖面が輝くセーヌ川" width="200" height="150" class="right">

フランス人は、とにかくよく質問し、発言します。先生が生徒に対して、生徒が先生に対して、質問は常に双方向。学校の授業でも、音楽のレッスンにおいても同じです。この質問の多さは、質問を発すること自体に意味があるのではないか、と思わせます。
今回は一例として、小学校の哲学のクラスを取材したル・モンド誌教育版の記事と、高校の歴史教科書をご紹介したいと思います。直接アート教育とは関係ありませんが、教育現場のアプローチの一つとして、お読み頂ければ幸いです。
</td></tr></table>

<div class="m1">●まず質問を考えてから、皆でディスカッション~小学校の哲学のクラスより</div>


<table class="left f80p"><tr><td class="ct"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/005_3.jpg" alt="水鳥を見ながら、未来の哲学者は何を思う!？" width="250" height="180"><br />水鳥を見ながら、未来の哲学者は何を思う!？</td></tr></table>

<p>『我思う、ゆえに我あり』とは、17世紀フランスの哲学者デカルトの有名な一節です。小さい子どもでも、一人一人立派に意識や考えを持っています。では、それをどう引き出しているのでしょうか？</p>

<p>ル・モンド誌教育版の記事が紹介するのは、フランス北部トゥルコアン市にある小学校の哲学クラス。児童の学年はCE2、日本の小学校3年生に相当します。まずクラス全員が輪になり、担任のオードリー・ビゴー・デタイエ先生（30歳）が、あるストーリーを読み聞かせます。それをもとに生徒が各自質問を考え、投票で質問を１つに絞った後、クラス全体でディスカッションします。</p>

<p>この日に使われた本は、「Sept souris dans le noir」（YOUNG Ed, Milan, 1995）。これは7匹の盲目のネズミが、闖入者の正体にどうやって気づくのか、というストーリー。ネズミはその生き物の特徴をつかんで各自仮説を立てますが、最後の7匹目だけが正しい結論に辿り着きました、それはなぜか？</p>

<p>さて、一体どのようなディスカッションが行われたのでしょうか。</p>


<div class="hp" style="margin:10px;padding-top:10px;padding-bottom:10px;border-top:dashed 1px #999999;border-bottom:dashed 1px #999999;">

<table class="right f80p" style="width:155px;"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/005_2.jpg" alt="人々で賑わうカルチェ・ラタン付近を通る、デカルト通り" width="200" height="155"><br />人々で賑わうカルチェ・ラタン付近を通る、デカルト通り</td></tr></table>
<p>手で頭を抱えながら、しばし考えた後、将来が楽しみな小さな哲学者の輪は、にわかに活気づいてきた。黒板に書かれた質問リストは、どんどん長くなる。三文字（Oui, Non）の答えでは十分ではない質問、すなわち仮説や議論、事例、反例を呼び起こす質問が挙げられていく。そして、投票の時間になった。これからさらに掘り下げていく質問を選ぶ、大事な瞬間だ。</p>

<p>「哲学では、考えを進歩させるためによく掘り下げることが必要なんだ。たまに、深く考えても、答えが出ない時があるけど」と、９歳のティボーがまとめてくれた。</p>

<p>投票が終わり、質問が選び出された、これから集団討論でいろいろやり込められることになる。</p>

<p>８歳のオーレリーが、ある仮説を立てた。「白ネズミは他のネズミが発見した（闖入者の）手がかりを集めて、真実を組み立てたに違いないわ。」</p>

<p>「真実？」エロイーズがその言葉に反応した。</p>

<p>「白ネズミはまず仮定してから、それを証明したんじゃないの？学校で習う科学みたいに」。</p>

<p>すると他の児童が反論する。</p>

<p>「ううん、証明っていっても、科学とは違うよ！」。</p>

<div style="text-align:right;">（Le Monde de l'Education 2008年7・8月号、64-65頁"La philo pour les petits"抄訳）</div>
</div>


<p>同記事によれば、デタイエ先生の目的は、「『子どもたちに考えさせ、熟考させること』。そのメソードとは、『彼らに話させること。何故なら、話すことによって考えが磨かれていくから』。そしてその信条は、『考えさせれば考えさせるほど、人生に対する身構えができる。そして彼らの考えを解き放せるようになります』」</p>

<p>「自分」を創り上げるために、考えさせるのが哲学。そして、自分の考えを解き放ち、客観的に磨いていくために、グループ・ディスカッションという手法を用いています。相手がいることで、自分自身が、全体の中の一つの「個」になっていきます。フランスでは、早いところでは幼稚園からグループ・ディスカッションを取り入れているそうです。</p>


<div class="m1">●質問を通して、自分の視点を形成する~リセの歴史教科書より</div>

<table class="right f80p"><tr><td class="ct"><img src="/report/03edc/art_frnc/images/005_5.jpg" alt="歴史の教科書より" width="300" height="225"><br />歴史の教科書より</td></tr></table>

<p>一方、こちらは高校1年生の歴史の教科書。日本の教科書より大きいサイズで、オールカラーです。<br />
ぱっと中を見て気づくのは、とにかく質問が多いこと。全350ページに渡り、質問が1ページ５つ以上掲載されています。もちろん選択問題や、一問一答式ではありません。一つの史実に対して、概論のほか、写真、グラフ、統計、原因と結果を示す図、当時の広告や風刺漫画、政治家や文化人の言動、更にそれらの分析や考察を促す質問が各ページに与えられています。<br />
これは言ってみれば、「自分の視点」を作り出すトレーニングなのです。</p>

<p>あるページを開いてみると・・・</p>

<div class="hp" style="padding:10px;margin-bottom:15px;border-bottom:dashed 1px #999999;border-top:dashed 1px #999999;">
<p>「報道機関の誕生~フランス共和国の文化を普及する手段」(2p)</p>

<div style="font-size:14px;margin:10px 0px;">◆学習目的<br />
・マスコミの誕生を学ぶこと<br />
・大衆の言論・思想を形成する報道機関の役割を分析すること</div>


<div style="font-size:14px;margin:10px 0px;">
◆分析・考察のための資料<br />
1. 統計：1874~1914年の日刊紙発行部数の変遷（1963年/Quotidien Francais）<br />
2. 統計：1870~1910年の新聞発行部数の変遷（1972年/Histoire generale de la presse francais)<br />
3. 資料：報道の自由（1881年/クレマンソー著）<br />
4. 資料：国会批判の風刺漫画（1905年/ポストカード画）<br />
5. 資料：情報提供紙とオピニオン紙（1972年/Histoire generale de la presse francais）<br />
6. 資料：報道機関と政府議会の緊密な関係（1972年/Histoire generale de la presse francais）<br />
7. 広告資料：パナマ紛争におけるマスコミ報道（当時の広告3種類）</div>


<div style="font-size:14px;margin:10px 0px;">
◆質問群<br />
─資料の認識<br />
（1）当時の資料か、歴史家の記述かを分類しなさい。<br />
     資料の発信元、種類、日付を明確にしなさい。</div>

<div style="font-size:14px;margin:10px 0px;">─情報を引き出す<br />
（2）1881年に可決された法案によって、どのような新しい状況が生まれましたか？<br />
     クレマンソーによる報道規制についてコメントしなさい。<br />
（3）資料１・2から、報道機関の進化について何が分かりますか？<br />
（4）資料4・5を読み、報道と政界の関係について述べなさい。<br />
（5）資料4・5・7を読み、大衆思想の形成について報道機関が果たした役割について述べなさい。</div>

<p style="font-size:14px;">─情報を活用する<br />
（6）第三共和制下における報道機関の重要性について、あなたの意見を総括しなさい。</p>

</div>

<p>ほぼ全てのページに渡り、このようなアプローチが採られています。</p>

<p>歴史とは「遠い昔に起きたこと」ではなく、現代まで脈々と続く、人間の行為の繰り返し。自分はそれをどう考察するのか、どの資料や数字をその根拠とするのか・・・歴史は、こういった思考を訓練する科目、と位置づけられます。<br />
そして次々と投げかけられる質問を通して、より説得力ある「自分の視点」を作り出すことを学びます。ゆえに質問自体も、本質に迫る勢いを持っています。アメリカ人に聞いたところ、米国の歴史教育も同じようなアプローチだそうです。</p>


<div class="m1">●先生は、考えさせる「素材と時間」を提供</div>
<table class="right f80p" style="width:250px;"><tr><td><img src="/report/03edc/art_frnc/images/005_4.jpg" alt="Sorbonne駅。ラシーヌ、パスカル、モリエール等、歴史に名を残した文学者、哲学者、政治家などの署名のモザイクが、天井に飾られている。" width="250" height="183"><br />Cluny-La Sorbonne駅。ラシーヌ、パスカル、モリエール等、歴史に名を残した文学者、哲学者、政治家などの署名のモザイクが、天井に飾られている。</td></tr></table>
<p>フランスの小学校や高校の教育現場で共通しているのは、児童や生徒自身の考えを発言させるため、質問が多く投げかけられています。そして発言することで、他人の興味や質問を喚起し、それに対して主張・補足、あるいは反論することで、自分の立場をより明確にしていきます。この繰り返しにより、自分の考えも次第に深まっていきます。決して答えが一つではないので、「自分の考えを作る」という意思が必要になります。</p>

<p>ではそのプロセスにおいて、先生はどんな役割を果たしているのでしょうか？</p>

<p>何かを教え込むのではなく、生徒自身で考えさせるための「素材と方向性」を示し、「時間を与える」こと、と言えそうです。</p>


<div style="font-size:14px;color:#999999;"><b>LINK ────────────────────────────────</b></div>
<p style="padding-top:10px;color:#666666;font-size:14px;line-height:170%;">◆ <a href="http://www.cafeblo.com/eris/" target="_blank">筆者ブログ：パリの音楽・アート雑記帳</a><br /></p>
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