【実施レポ】2018/11/08 林 苑子先生セミナー(本郷)

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2018/11/13
ヒダリテジョウズ「左手上手」になりませんか?
林 苑子

ステーション代表の林 苑子先生の新企画として、2018年11月8日(木)にサン=オートムホールにてセミナー 「ヒダリテジョウズ「左手上手」になりませんか?」を開催いたしました。

ユーモアも感じる興味深いタイトルで、ピティナの理事である林苑子先生のセミナーを開催しました。ピアノ演奏の土台となる左手を意識したレッスンを導入期から取り入れることを提案されました。先生のコンぺやステップでの審査の経験上、右手のメロディに左手の伴奏を付けると言った平面的な演奏が多いことから、左手が上手になれば立体的な演奏になるのではないか。その左手の練習をいかに面白くするかの様々なアイディアが盛り沢山のあっという間の充実の二時間でした。

まず、自分の左手をよく観察し、手のひらや指の付き方に関心を持つ。良い形で写真を撮るのもおすすめ。紙鍵盤を使って「どんぐりころころ」「大きな栗の木の下で」を移調しながら、白鍵黒鍵の状況に応じて、指間を意識することを試みました。手のひら、腕の裏、肘、お尻、かかと等全身を使って、手首の高さをキープする姿勢が大切です。四期の左手の使い方では、ロマン派の伴奏形が複雑になること。中でも、「ショパンの『ノクターン』は、左手の練習が80%。左手が上手に弾ければ、自然に右手が歌える」という言葉に私自身も大変共感致しました。左手にも、チェロ、ホルン、ファゴットのイメージを持ち、音色豊かに弾くことが大切です。
 「毎日五分間左手コーナーを作ろう」という提案では、ギロックの『フランス人形』『秋のスケッチ』、チャイコフスキーの『病気のお人形』などを左手で弾いてみると、「つまらない...」と嘆く子供たちも左手の練習が楽しく続けられそうです。実際に林先生が演奏され、「両手で弾くより、より素敵な曲に感じる」という言葉に、受講者の皆さんも大きく頷いていました。
 非利き手を使うと、脳が活性化するというお話では、二刀流で有名な宮本武蔵の名前が出て、林先生の見識の広さと、適切で魅力的な言葉選びに惹きつけられました。


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