【実施レポ】四期の知っておくべきこと2018 -作曲家とその時代の音楽的語法- 第3回(全4回)(赤松林太郎先生)

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2018/06/19
四期の知っておくべきこと2018 -作曲家とその時代の音楽的語法- 第3回(全4回)
赤松林太郎
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2018年5月31日(木)10:00-12:00 ピアノハープ社にて赤松林太郎先生をお招きし、「四期の知っておくべきこと2018 -作曲家とその時代の音楽的語法- 第3回(全4回)」が開催されました。

3回目「古典期」。 ピティナコンペの課題曲を題材にバロック時代から古典期になり変化した楽器、趣味の変化時代に生きた作曲家の交友関係など多角的な背景を踏まえて楽曲の表現法を解説してくださいました。

舞曲、他(A1,B) 和音はリズムに変化し伴奏としての役割が多く、主に左手パートで拍、ハーモニー、音量が大切。 強弱の変化は左手伴奏の役割が大きい。 メロディーであるフレーズのまとめ方、アーティキュレーションを表す指先、手首、腕の使いわけ、 崩れやすい1の指の使い方など。

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ソナチネ・ソナタ(B,C) 音形や音程感からオーケストラの楽器を想定しての音作り、弦楽器はボウイングの種類、管楽器は アーティキュレーションや音域(周波数)により音質を選ぶ。 レガート奏法の指先、手首の使い方、パールトーンの技法。 音価と重さ(軽さ)は手首・指先の使い方でひびきのコントラストをつくる。 ソナタ形式、ロンド形式の再現部へのテンポの変化の有無。ペダルの活用。 表現の引き出しに入れておくべき知識と技術。「古典」も音色、音質の種類は多彩でありテクニックを適宜に 使い分ける、等々書ききれないほど深く幅の大きい内容でした。

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時代が変わると楽器の構造、材料も変わり楽器の可能性を引き出す作曲家のテンポ感、想像力、創造力 が感じられます。ハイドン、モーツアルト、ベートーベン、に代表されるこの時代は鍵盤楽器が大きく変化する ことで彼らが作った交響曲で聴かれるさまざまな音を鍵盤で再現する画期的な時代だったのではないでしょう。

Rep: きなっせステーション 黒木和子
 

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