【実施レポ】2018年度 コンペ課題曲企画 課題曲公開レッスン&コンサート(伊賀あゆみ先生、山口雅敏先生)

文字サイズ: |
2018/06/05
2018年度 コンペ課題曲企画 課題曲公開レッスン&コンサート
伊賀あゆみ、山口雅敏
180526iga_1.jpg

2018年5月26日(月)沖縄県浦添市ベッテルハイムホールにて、伊賀あゆみ先生& 山口雅敏先生のセミナー「2018年度 コンペ課題曲企画 課題曲公開レッスン&コンサート」が開催されました。

今回のセミナーは公開レッスン形式で、小学生や指導者、保護者の皆様が熱心に聴き入り受講され、講師・受講者ともにコンペティションに向けての意気込みを感じました。 A1級-C級、連弾初級・中級Aの課題曲を取り上げた内容でした。

A1級では低学年のピアノ学習者が分かりやすい言葉で、息の準備の大切さや音楽の作り(形式)、フレーズについて言及され、柔らかいフレーズが横に流れていく感じやベースの流れなどにおいて、長いフレーズでは息の準備が大切であるということを強調されました。

B級においては形式的なことに加え、和声がどのように動いているのか、和声的なことにふれながら古典派の特徴を踏まえた「和声と表現のつながり」についてご指導いただき、分析を感じながら弾いていくことの大切さを伝えて下さいました。

180526iga_2.jpg

近現代の作品については、強弱記号や和声に色や温度(寒さ、暖かさ)のイメージをつけて和声への到達感を感じながら演奏することについて、歌い方や動きをつける表現など先生自ら演奏しながら説明され、非常にわかりやすいレッスンでした。

連弾では一人ずつ揺らぎのフレーズ、メロディーの受け取り方、フレーズの終わりの表現、聞こえてほしい声部の優先順位について、音に耳を傾ける繊細な指導をしてくださいました。
二人の手でバランスを取り一つのまとまりのあるハーモニーを作ることの難しさ、それをまとめるには指導者もソロのみならずデュオにおいてもしっかり勉強し積極的にステージに立ち、経験によるハーモニーのバランス感覚を養う必要性があり、演奏技術を研鑽していかなければならないと身の引き締まる思いでした。
そのような大切なことを楽しくわかりやすくご指導してくださいました伊賀先生、山口先生の公開レッスンは参加者を惹きつけ、大変素晴らしいものでした。心より感謝いたします。

180526iga_3.jpg

公開レッスンの後は伊賀先生と山口先生によるデュオ(トークコンサート)で楽しませていただきました。
お二人の「進化系デュオ」は沖縄初演。手のクロスや見せる演奏といったパフォーマンス効果により一層音が増幅され、繊細さや豊かな表現力に加え音の渦ともいうべき非常にダイナミックな響きと熱気にあふれた演奏は圧巻でした。会場の皆様が釘付けになり息をのんだ鑑賞!音楽が終わるとあっという間に会場は笑顔と感動に包まれました。

伊賀先生と山口先生は翌日の「ピティナ・ピアノステップ南城地区」のトークコンサートにおいても演奏してくださいました。多くの参加者や指導者、保護者の皆様を惹きつけデュオの楽しさとステージパフォーマンス、演奏テクニックの発展性と可能性、その魅力を素敵に伝授してくださいました。

6月17日からピティナピアノコンペティション沖縄地区予選が始まります。今回の課題曲公開レッスンとピティナ・ピアノステップ、そして「進化系デュオ」。熱意あるお二人からのアドバイスは、沖縄へ新しい息吹を与えてくださいました。沖縄のピアノ指導者やピアノ学習者にとって大きな刺激となり、2018年の沖縄地区ピティナピアノコンペティションは一層熱気にあふれたコンペティションとなることでしょう。

伊賀先生、山口先生、素敵な演奏と笑顔、アドバイス、パワーをありがとうございました。

Rep: ピティナ沖縄支部 上地恵美
 

【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノセミナー > ニュース > 02レポート> 【実施レポ】2018...