【実施レポ】ピアノの先生が知っておきたい導入期の指づくり 音づくり 耳づくり(今野万美先生)

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2017/02/22
ピアノの先生が知っておきたい導入期の指づくり 音づくり 耳づくり
-『はじめてのギロック』でぐんぐん育つ表現力とテクニック-
今野万美
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2016年12月5日(月)、那覇市東町の沖縄メディアアートセンターoMacスタジオにて、今野万美先生による 「ピアノの先生が知っておきたい導入期の指づくり 音づくり 耳づくり-『はじめてのギロック』でぐんぐん育つ表現力とテクニック-」と題されたセミナーが開催されました。

2016年5月に『はじめてのギロック』を使った導入指導の書籍を出版され、ギロック指導のスペシャリストとして 全国を駆け巡っていらっしゃる今野先生の初来沖!この日をワクワクと待ち望んでいた受講者の気持ちをギュッと掴み、 「習い始めの導入期から響きの良い音づくりをするためにはどうしたらよいか?」巧みに考え抜かれたアイディアと実践の数々を 丁寧に説明していただきました。

皆を一瞬で笑顔にさせる温かい言葉の影に、どれだけの研鑽の時を積まれた事でしょう。 まずは、ギロックが導入指導になぜ適しているのか、それは教育的配慮に基づいて作曲されているからとの丁寧なご説明から始められました。
今野先生は、「何にこだわってレッスンしたらよいのか?私の場合は、音の響きにこだわりたい!それを子ども達にどう分かりやすく伝えるか?」 それが「はじめてのギロック」を使ってできると強く確信して研究を始められたそうです。 順番については、前半は、○ノン・レガート ○レガート ○スタッカート ○レガート&スタッカート ○バランス ○リズム
項目に分けて難易度別にまとめ、後半は少し長めの曲と、並べ変えることを提案されています。

次に、本の内容に沿って講義が進められていきました。 ☆指づくり ノン・レガート ☆指づくり レガート スタッカート ☆耳づくり バランス それぞれの項目に可愛らしいグッズを使って、なぜ使うのか?どう使うとよいのか?を受講者も実際手に取ってご紹介。 脱力に適した魔法の言葉「ふか--」や、メロディーを歌う時も本気で!大げさに分かりやすく伝えることを次々と展開されていきます。 子どもの発言を笑顔で引き出し、決して否定しないこと。表現豊かに成長してほしいからとの想いに、深く共感いたしました。

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また、生徒さんとのレッスン風景のDVDでは、実際にグッズを使っている様子を観せていただきました。 レッスンでは、「こだわっているんだけど、一歩手前で止めてあげる。でないと疲れてしまう。やろうとする気持ちが大切!」 この言葉に受講者一同「ほ--」と驚嘆の溜息が漏れました。導入指導では、ハードルを低く!こだわりが強くて恐くなってしまわないよう 常に優しく笑顔でいることは大切なスキルですね。「大切なのは目力よーー!」納得いたしました。

「はじめてのギロック」の曲の解説では、拍子感や縦のハーモニー、音の方向性の大切さ等、要点を絞って、会場を笑いの渦に巻き込みながらも 分かりやすく伝授していただきました。生徒の僅かな変化を見逃さず、すかさず褒めることが大切と力強くお話くださいました。

最後に「導入指導は、種まきの時期。生徒の成長のために自分自身の指導の引き出しを自らのアレンジを加えつつ増やし続けること」 こう締めくくられ、感動の2時間を共有させていただいた大きな拍手が鳴り渡りました。 今野万美先生、沖縄の指導者にパワーと情熱と勇気を与えていただき、心から感謝申し上げます。
ぜひまた沖縄へお越しくださいませ。

Rep:赤嶺 涼子
 

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