【実施レポ】『アナリーゼして弾こう!』バッハ「インベンション」と「シンフォニア」から―演奏と指導に役立てるために―(秋山徹也先生)

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2016/03/11
『アナリーゼして弾こう!』バッハ「インベンション」と「シンフォニア」から―演奏と指導に役立てるために―
秋山徹也
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2016年2月19日横浜市栄区民センターリリス音楽ルームにて、秋山徹也先生セミナー「 『アナリーゼして弾こう!』バッハ「インベンション」と「シンフォニア」から―演奏と指導に役立てるために―」を開催いたしました。
※バッハ「インベンション11番・15番」「シンフォニア3番・8番」

毎回、講義の冒頭にフーガ技法全般についての説明があります。
またかと思われる方も、中にはいらっしゃるかもしれません。
そして、1曲毎に小節単位での細かいアナリーゼが行われます。
そこでも、バッハ特有の同じパターンや進行の箇所では同様の説明となります。
ところが、その繰り返しがすごい事なのだと、分かってまいりました。
その時は理解したつもりでも、2ヶ月間が空くと薄れてしまいがちですが、毎回繰り返されることによって脳に刷り込まれるのです。
構成がよく理解できるので、8回目の講座を受講する頃には、生徒のレッスン時にデュナーミクやアーティキュレーションのアイデアをすぐに伝えられるようになりました。

また、指導の引き出しがこの連続講座により数段に増え、様々な楽曲への応用が簡単に出来るようになりました。
楽譜から読み取るという事が大事だと分かってはいるけれど、つい弾く事を優先して感覚で演奏しがちですが、 なんとなく...ではなくこんな和音進行だからとか、どんな調に転調しているか等、理論的に生徒に説明が出来た上でここはこう弾いてみては?と言える事が指導者にとって重要なことではないでしょうか。

今回のアナリーゼでは、特にインベンション11番、15番はかなり内面的に工夫があり、その細かい説明を書き取るのに楽譜が真っ黒になる程でした。
すぐれた作曲家は、統一した少ない素材を工夫して素晴らしい楽曲を作り上げるのだとおっしゃったのが、印象的でした。


さて全曲終了まで、残す講座はあと2回となりました。
次回の内容は《インベンション9番10番・シンフォニア12番14番》です。

※会場が変わりますので、ご注意ください。
第9回
日時:2016年4月22日(金) 10:00~12:00 
場所:鎌倉芸術館練習室1(JR大船駅より徒歩8分)
内容:インベンション9番10番・シンフォニア12番14番

◆最終回
日時:2016年6月3日(金) 10:00~12:00
場所:未定
内容:インベンション4番6番 シンフォニア9番15番

※翌日6月4日に、ピティナピアノステップ鎌倉地区を開催いたします。
アドバイザーは秋山先生他です。
こちらもふるってご参加ください。
◆ピティナピアノステップ鎌倉地区
日時:6月4日(土)
場所:鎌倉生涯学習センターホール(JR鎌倉駅より徒歩2分)

Rep:かまくらの森ステーション 大山ナオコ

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