【実施レポ】ピアノ講師のためのスマホ&facebook活用法セミナー(山本美芽先生)

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2015/08/05
ピアノ講師のためのスマホ&facebook活用法セミナー
文・鈴木千帆(ピアノ・ソルフェージュ・楽曲分析講師、音楽学研究)

日程:7月24日(金)
会場:カワイ横浜ショップ

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友人の誘いで始めたフェイスブック。写真を伴って投稿できる気楽さに新時代が来たと圧倒されたが、ある種の警戒心からなかなか投稿が軌道にのらず、休んでいた時期もあった。ところが2月にスマホデビューを果たし、フェイスブック利用がコミュニケーションツールとして急浮上、未知であった先生方とも交流でき、情報が入るようになってきた。そこで改めて、投稿のまとまりや付き合い方の見直しを考えたく思っていたので、音楽ライター/音楽教本研究家として活躍する山本美芽先生のセミナーのこのタイトルを知り、参加を決め、会場のカワイ横浜店に出向いた。

外気の暑さをものともせず各方面から集まった受講生たちは、食い入るように先生の講座に耳を傾けた。まず、現代の重要ツール、スマートフォンとの付き合いを分析した。電車の乗り換え案内という時間の有効活用もさることながら、ライン・メールなどを利用し楽しく情報交換、発信が出来、今や手放せない人が多いのではないだろうか。

次に、スマホで利用できるフェイスブックの性質を分析した。最大の特性として挙げられるのは「友達が増える」ことだ。旧友や遠方の友人と繋がることが可能で、他人の様子がわかり、刺激になったり、勉強になったりする。その結果、視野が広がり、発想が柔軟になり、生活をポジティブに捉えられるようになる。ピアノ教師は多くが一人で教室を経営しており、孤軍奮闘になってしまうことがよくある。同業の仲間を増やし、話し合いつつ、経営を進めていくのにフェイスブックは大きな意義があるだろう。

そして次に、「記事の書き方」についてアドバイスがあった。 楽しい面白い記事を「前向きに」書いていくことは大切である。クラく大変さのにじみ出るような記事は読者にネガティブな印象を与えてしまう。そういった記事は基本的に避け、明るく積極的な側面を出していく意識を持つとよい。また、身近な話題を増やし、親しみを持たせることも重要となる。

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それから、「書く上での留意点」について。人が自分の投稿を見てどう感じ取るかを先に読み取るセンスが大切である。また、ピアノの先生はプライベートと仕事の切り分けが難しいものなので、どこまで掲載するか、どのようなスタンスでフェイスブックに投稿をするか、考えながら発信していくとよいそうだ。

講座を聞きながら、その場をばっさり斬りつつ、鮮やかに話を展開して行く方法に、先生の存在そのものが記事を面白くしている、そう感じた。これからのピアノ教室経営に大切なのは、等身大の自分を出して親近感を沸かせることではないだろうか。仕事もプライ ベートもバランスよく出して、生き生きとした自分を発信していくと、良い結果を招くだろう。これからも幅広くピアノ同士で交流を増やし、教室を活性化していきたいと思う。

★次回のカワイ横浜店 フェイスブックセミナーの日程★
8/21(金)10:30-12:30 山本美芽先生フェイスブックセミナー 第2回
9/25(金)10:30-12:30 山本美芽先生フェイスブックセミナー 第3回

★山本美芽先生 最新セミナースケジュール は こちら

山本美芽

や まもと・みめ◎音楽ライター、ピアノ教本研究家。東京学芸大学大学院教育学研究科音楽教育専攻修了。中学校(音楽)、養護学校にて教諭と勤務したのち、執筆活動をはじめ る。ピアノ指導者としても大学在学中から現在までレッスンを行う。
『ムジカノーヴァ』『ジャズジャパン』等の音楽専門誌にて、国内外の一流アーティストに多数取材。「もっと知りたいピアノ教本」(大半を執筆、音楽之友 社)「21世紀へのチェルニー」(単著、ショパン)などを執筆、ピアノ教本についての研究をライフワークとして続け、多くのピアノ教本の著者・訳者に直接 取材した経験を持つ。中村菊子、呉暁、樹原涼子などピアノ教本の著者・訳者からは厚い信頼を得ている。2006年~2010年の間、夫の転勤のためアメリカ・カリフォルニア州在住。州立シエラカレッジにて単位取得。アメリカのピアノ教本事情を研究。
帰国後、2013年より著書「自分の音、聴いてる?」(春秋社)をテーマにしたセミナー、また音楽指導者のためのライティングセミナーを全国各地で行う。音楽教育学の知識と、音楽ライターとしてプロの音楽家・教育者との膨大なインタビュー経験、自分自身のピアノ指導・子育て経験、ピアノ学習、全国のピアノ指導者との密接な交流から得た現場発の問題点など、理論と実践を融合しながらピアノ教育が進むべき道を先導している。ピアノを多喜靖美氏に師事。室内楽を多喜靖美、松本裕子の両氏に師事。
2015年には「ピアノ教本、かしこく選ぼう」セミナーを関東・関西・北陸など全国で行っている。あわせて指導者向けのブログライティング・フェイスブック活用セミナー、地元・相模原市のホールにおいて隔月セミナー「21世紀へのチェルニー」、門前仲町シンフォニーサロンにおける「自己肯定感を育てる聴き方セミナー」(自分の音、聴いてる?)なども開催中。
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鈴木千帆

兵庫県神戸市出身。3歳より母の手ほどきで ピアノをはじめ、東京音楽大学音楽学部器楽科ピアノ専攻経て、東京芸術大学音楽学部楽理科に再入学。同大学卒業、同大学院音楽研究科修了。修了後、母校にて助手を務めた。専門は鍵盤音楽史。これまでにピアノを故国屋節子、故前川幸子、有賀和子、米谷治郎、牧野縝、長尾洋史の各氏に師事。全日本ピアノ指導者協会指導会員、日本音楽学会会員、日本演奏連盟正会員。現在、横浜市で教室経営。鈴木ピアノ教室 研究者情報


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