【実施レポ】音楽講師のためのライティングセミナー入門編 第3回 ブログ記事の書き方 ゆるネタ編」(山本美芽先生)

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2015/08/03
音楽講師のためのライティングセミナー入門編 第3回 ブログ記事の書き方 ゆるネタ編」
文・神子真由美

日程:2015年7月31日(金)
会場:カワイ厚木ショップ

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3回連続セミナーの第3回目にあたる今回は「ブログ記事の書き方 ゆるネタ編」というサブタイトル通り、ブログのゆるネタとは何か? そしてなぜ、ブログにゆるネタが必要なのかということを、山本美芽先生が音楽ライターという視点から具体的にお話ししてくださるという新しいタイプの講座でした。

ブログを使って生徒募集をするという、かつてなかった新しいアプローチの仕方に戸惑っていらっしゃる先生方も多いと思います。実際、記事としてどんなことを書けばいいのか、また真面目に考えすぎてしまい教室の特徴が伝わらなかったり、記事に対するハードルを上げすぎてしまい更新が滞ってしまったりと、ブログを始めたものの迷いながら運営しているという本音を「ゆるネタ」という今風の言葉を使って解決へ導いてくださいました。参加者は常に自分の問題として捉え、自身のゆるネタをペアを組んだ相手に話すことで見つけ、それを満面の笑みで報告しあうという和気合いとした和やかな雰囲気で進みました。

では、なぜゆるネタなのでしょうか?私たちピアノ講師は、仕事とプライベートの切り分けが難しく、どれも自分の姿であり、どの部分を見せるのか?どう見せたいか?を自分自身で組み立てることが必要となり、その素材として、ゆるネタをうまく活用していくと効果的であるということ、レッスン以外のことを書くことにより、人間性やキャラクター、価値観などを親近感を持って伝えることが出来る。そして、書きやすいため、更新回数もあがるという相乗効果が本来ゆるネタを書く目的となる。というお話しがありました。

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また、だれにブログを読んでもらいたいのかということを常に意識して記事を書くということが大事で、未来の保護者には、ブログを読んでもらい指導者の方針を事前に理解してもらい共感できる人がコンタクトをとってくれる、また、今いる保護者には、より価値観を理解してもらい教室のイベント、発表会に協力してもらう体制を整えることへ繋げるなど ゆるネタを発信続けることが教室運営に強く結びついている実践例も教えていただきました。

そして、何よりも重要なことは、ゆるネタ記事を書くスピードで、1つの記事を15分から30分程度で書けるようすること、そうすることで、さらに更新回数があがる、なにより書き慣れることが大切であるというアドバイスは納得のいくものでした。書き慣れることでより表現力が増すのは当然のことですが、観察する力が蓄積していくように感じます。これは、ブログを書く目的だけでなく普段のレッスンにも必要不可欠な指導者としての力であり、想定外の副産物でした。改めてライティングの魅力に取り付かれるのではないでしょうか。

今回のセミナーは、ライティングという新しい分野を開拓していかなくてはならない指導者にとって、新たな1歩を踏み出すきっかけとなる貴重なものとなりました

★関連セミナー★
8/21(金)10:30-12:30 カワイ横浜店 スマホ&Facebook活用法セミナー 第2回

★山本美芽先生 最新セミナースケジュール は こちら

山本美芽

や まもと・みめ◎音楽ライター、ピアノ教本研究家。東京学芸大学大学院教育学研究科音楽教育専攻修了。中学校(音楽)、養護学校にて教諭と勤務したのち、執筆活動をはじめ る。ピアノ指導者としても大学在学中から現在までレッスンを行う。
『ムジカノーヴァ』『ジャズジャパン』等の音楽専門誌にて、国内外の一流アーティストに多数取材。「もっと知りたいピアノ教本」(大半を執筆、音楽之友 社)「21世紀へのチェルニー」(単著、ショパン)などを執筆、ピアノ教本についての研究をライフワークとして続け、多くのピアノ教本の著者・訳者に直接 取材した経験を持つ。中村菊子、呉暁、樹原涼子などピアノ教本の著者・訳者からは厚い信頼を得ている。2006年~2010年の間、夫の転勤のためアメリカ・カリフォルニア州在住。州立シエラカレッジにて単位取得。アメリカのピアノ教本事情を研究。
帰国後、2013年より著書「自分の音、聴いてる?」(春秋社)をテーマにしたセミナー、また音楽指導者のためのライティングセミナーを全国各地で行う。音楽教育学の知識と、音楽ライターとしてプロの音楽家・教育者との膨大なインタビュー経験、自分自身のピアノ指導・子育て経験、ピアノ学習、全国のピアノ指導者との密接な交流から得た現場発の問題点など、理論と実践を融合しながらピアノ教育が進むべき道を先導している。ピアノを多喜靖美氏に師事。室内楽を多喜靖美、松本裕子の両氏に師事。
2015年には「ピアノ教本、かしこく選ぼう」セミナーを関東・関西・北陸など全国で行っている。あわせて指導者向けのブログライティング・フェイスブック活用セミナー、地元・相模原市のホールにおいて隔月セミナー「21世紀へのチェルニー」、門前仲町シンフォニーサロンにおける「自己肯定感を育てる聴き方セミナー」(自分の音、聴いてる?)なども開催中。
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神子真由美

かみこ・まゆみ@ピアノ講師。昭和音楽大学短期大学部卒。同大学研究生修了。ヤマハ音楽教室システム講師を経て、千葉県木更津市にて「かみこまゆみピアノ教室」を主宰。PTNA全日本ピアノ指導者協会指導会員。「音楽で豊かな人生とになるお手伝いをするピアノ教室」をモットーとして、乳幼児から大人・知的障がいのある方、あらゆる世代のレッスンを行っている。教室HP 教室ブログ


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