【実施レポ】「四期」の知っておくべきこと ~作曲家とその時代の音楽的語法~(赤松林太郎先生)

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2015/07/26
「四期」の知っておくべきこと ~作曲家とその時代の音楽的語法~
赤松林太郎
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2015年7月17日(金)ピアノハープ社にて、最終回となります赤松林太郎先生のピアノ指導法シリーズ第4回ロマン派「「四期」の知っておくべきこと ~作曲家とその時代の音楽的語法~」のセミナーが開催されました。今回も県内は勿論、県外の沢山の勉強熱心な先生方で熱気溢れる中、赤松先生の心に染み渡る演奏とコンペ課題曲を用いながらの分かりやすい具体的な解説で、贅沢でうっとりしながらもあっという間の2時間でした。

主にショパン・シューマンの作品に焦点を当てて、難しいロマン派をロマンティックに演奏するためには
(1) 音程(完全4度・長6度)⇒完全4度(夢)、長6度(希望)しかしmollになった場合(夢)から(悪夢)へ。(希望)から(失望)を表す。Durとmollの音程には時間差・ニュアンスの違いがある。
(2) フランス革命により『自由・平等・博愛』を手に入れた時代。自分達を主張・自分自身の感情(私自身が主人公になったものが流行る)をより深く曲の中に表現した時代。表現の幅が広がる。
(3) 拍感(ビート・パルス・タップ・)イネガルを用いても良い、楽譜上に書かれていないルバートを感じる。
(4) アゴーギグが必要。どんなに長い曲でも詞(ポエム)である。語るように。
(5) メロディーが美しくなければならない。メロディーは絶対的。伴奏も作り込む。
(6) 五線譜から出た高音は、固くどれだけ輝きを持たせるか⇒立体感・透明感・彩度。
(7) 調性が持っている色を感じる。ショパンが最も美しい瞬間に持ってくる調Desdur、悲劇的fmoll、英雄的なAsdur、さらにベートーヴェンはEsdur、バッハhmollを広く好んで用いた。
(8) シューマンには少し陰がある。(シューベルトと陰影の違い)カノン形式を使うのが大好き。フレーズが細かいのは1つの単語だから。ドイツ語的な単語を合わせて一つのフレーズ。パルランド(語るように)演奏。「うたって」はショパンになるのでダメ。
(9) シューベルト・シューマン・フランスのリートを日頃から聴く事も大切。

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以上の事から、難しいロマン派の曲を、ロマンティックに演奏するには時代背景も深く関わりながら、様々なからくりがあったのですね。四期全てに言えることですが、正しく楽譜を指導者が読み取り、多方面から生徒さん達へアプローチしていく大切さを改めて感じました。最後に4回に渡りはるばる熊本へおいで頂き、素晴らしい演奏&セミナーを開催して音楽的語法を惜しみなくレクチャーして頂きました赤松林太郎先生に心から感謝致します。本当にありがとうございました。


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