【実施レポ】2014コンペ課題曲セミナー(林苑子先生)

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2014/03/12

140305iyohayashi1.jpg3月5日(水)アオノホールにおいて林苑子先生をお迎えし、
2014年度ピティナ・ピアノコンペティション課題曲セミナーを開催いたしました。ピティナ愛媛県支部会員の皆さんの他、県外からも熱心なピティナ会員の方々に受講していただきました。

時間の都合上、A1級からD級までの演奏と各曲のポイントの解説でしたが、テクニック的な視点からのお話もあり、大変わかりやすく選曲だけでなく指導にも役立つ内容でした。
また、「コンペティション参加で心がけたいこと」という内容でもお話しいただきました。


(1)選曲はタイプの違う2曲にするとステージがまとまる。

(2)指導者が曲を弾き込み勉強する。

(3)他人との競争ではなく、どれだけ伸びるかのプロセスを大切にする。

(4)ステージマナー(歩き方、椅子、ペダル調整中の待ち方、お辞儀)も指導する。

(5)指の運動機能にも価値を求めた上で、作品への共感、上手に弾きたい気持ちを大切に指導する。

(6)ホールでグランドピアノを弾くということを意識する。
(音域による音色変化、音量バランス、ペダリングなど、耳を使う)

(7)美しい音を出すことを心掛ける。打鍵に注意する。

(8)ブレスをしっかりする。フレージングが感情、歌い方に通じる。

(9)シンプルなメロディーラインにも和声進行を感じる。

(10)4期の弾き分け

140305iyo_hayashi2.jpg・バロック...ポリフォニーと舞曲 両方とも左手が大切。

・クラシック...ソナタ形式、休符、カデンツを大切に。拍子感を大切に折り目正しい演奏。

・ロマン派...アナリーゼして根拠あるルバートをする。体の使い方で音色豊かに。他人の真似や作品を置き去りにした自己主張をしない。

・近現代...感性、ライブ感を大切に。子供たちは一番得意。

林苑子先生は、決勝大会の審査委員長も歴任されており、審査員の視点から
指導者への課題も提示してくださいました。「弾くことが楽しい!」という気持ちを育てる
ことが指導者の最大の役目であるという先生の言葉から、改めてコンペを受けさせる意味を
考えさせてくれたセミナーでした。林先生、ありがとうございました。

(Rep:ピティナ伊予しおさいステーション 荒木惠子)


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