研鑽と実践を繰り返す  ~ピティナ・ピアノセミナー

文字サイズ: |
2011/10/21
研鑽と実践を繰り返す~ピティナ・ピアノセミナー

2007年度秋より始まった「ピティナ・ピアノセミナー」。現在では、年間300件前後、全国各地の支部・連絡所・ステーションの主催(共催)でおこなわれ、現在までに提出されたセミナーレポートの提出は30,182枚にものぼります。今回は「ピティナ・ピアノセミナー」を様々な角度から分析し、セミナーを活用しながら、『学び続ける』指導者の姿をクローズアップします。

受講レポートから全国各地の講座から
eラーニングの活用ピティナ・ピアノセミナー受講者インタビュー

受講レポート
受講レポートから・・・

「ピティナ・ピアノセミナー」では、受講レポートをご提出いただいています。ご提出いただいた全ての方のレポートに講師が直筆でサインをし、皆様のお手元にお返しします。 (会員の方には、初回提出レポート返送時に「指導者パスポート」を同封。くわしくはこちらをご覧ください。)

提出者年齢分布

 レポート提出者の年齢から見ると、30代までで31%となっています。会員分布では、30代までが26%。比較すると、若手指導者・学生等の参加がまず関わりやすいきっかけとなっていることがわかります。

受講者年齢分布
 受講者年齢分布
全会員年齢分布
全会員年齢分布
初回セミナー受講時
会員・非会員比率
初回セミナー受講時 会員・非会員比率
初回セミナーレポート提出のとき 会員?非会員?

  意外なことに、半数近くが非会員だということが分かりました。その後、ピティナに入会される方、とりあえずステップ・コンペに関わってみる方等様々だと思います。会員・非会員問わず、多くの「勉強したい」方が集まっているのが、セミナーの場です。

セミナーレポート提出者の指導数&指導者賞受賞経験率

 やはり、学ぶことに熱心な先生は、学習したことを生徒さんにも的確に生かすことができているのでしょう。

セミナーレポート提出者 指導数
セミナーレポート提出者 指導数
指導者賞受賞経験率
指導者賞受賞経験率
カテゴリー別開催割合
※2007/9/1~2011/9/30
カテゴリー別開催割合 ※2007/9/1~2011/9/30
全国各地の講座から・・・
セミナー内容カテゴリー

「ピティナ・ピアノセミナー」では、「解釈力」「演奏力」「指導力」を3つの柱としています。自分自身で得手不得手を把握し学習計画を立てることで、目的意識を持ってセミナーを活用することができます。
やはり即効力のある、教材活用・レッスン方法等の講座へのニーズが多くあります。

全国開催ランキング ※2007年9月以降
順位 支部名 回数
1 横浜中央支部 神奈川 66
2 山手支部 東京 54
3 船橋支部 千葉 45
4 岐阜支部 岐阜 43
5 ピアニッシモステーション in 心斎橋 大阪 38
6 町田支部 東京 37
7 神戸中央支部 神戸 34
7 船橋KSMステーション 千葉 33
9 広島中央支部 広島 32
10 名古屋支部 愛知 31
11 沖縄支部 沖縄 27
12 日比谷ゆめステーション 東京 25
13 枚方支部 大阪 23
14 Comfortさばえステーション 福井 21
15 松本支部 長野 20
15 千里支部 大阪 20
17 大阪中央支部 大阪 19
17 津山支部 岡山 19
19 熊本支部 熊本 18
20 甲府支部 山梨 17
20 愛媛県支部 愛媛 17
22 仙台中央支部 宮城 16
22 堺支部 大阪 16
22 岡山支部 岡山 16
25 宮崎支部 宮崎 15
25 池袋支部 東京 15
25 柳川支部 福岡 15
25 豊橋支部 愛知 13
29 大津支部 滋賀 13
29 郡山連絡所 福島 13
29 岡崎支部 愛知 13
32 弘前支部 青森 12
32 鳥取県支部 鳥取 12
34 京都支部 京都 11
34 東大阪支部 大阪 11
34 宝塚支部 兵庫 11
34 奈良支部 奈良 11
34 仙台おりひめステーション 宮城 11
39 秋田支部 秋田 10
39 喜多方支部 福島 10
39 掛川支部 静岡 10
39 香川支部 香川 10
39 今治連絡所 愛媛 10
39 久留米ステーション 福岡 10
39 守谷みらいTXステーション 茨城 10
eラーニングの活用・・・
eラーニング申込数

2011年3月から始まった「eラーニング」では、インターネットを通じてご自宅でセミナーを受講していただくことが可能になりました。まだまだ都市部でのセミナーの開催が多い中、全国どこからでも受講することが可能なeラーニングを是非ご活用ください。

eラーニング
ピティナ・ピアノセミナー受講者インタビュー
勝田 奈穂子先生
滋賀県大津市
セミナー受講回数:計21回
「レッスンの壁を越えるための選択肢が増える」

 例えばピティナ課題曲セミナーについて、一人の講師だけでなく、できる限り複数の場所にも出かけて、受講しています。講師によって解釈が違うし、課題曲がたくさんあるから、作曲家や、個々の楽曲に対する考え方を、数えられないほどたくさん聞くことになります。
 数多くセミナーを受講することで、自分がレッスンで壁にぶつかったときに、そこを越える選択肢を多く持つことができるんです。
 かつて生徒がまだ少なかったとき、尊敬できる先生との出会いを通じて、ここまでできるのか、という驚きと、勉強したい、という正直な気持ちを胸に、セミナー会場へ足を踏み出していきました。通っているうちに、指導者の友人を作ることもできますね。

本橋 祐美子先生
栃木県宇都宮市
セミナー受講回数:計27回
「セミナーとレッスンを繰り返した日々」

 地元はセミナーの数が充分というわけではありませんので、受講したいセミナーを見つけては、東京にも足を運びました。
 2009年の高橋史朗先生の「親学」セミナーには感銘を受け、親学推進協会に入会してしまったほどです。例えば教室経営とか、ピアノだけの内容ではないセミナーも、ピティナなりの切り込み方で企画して欲しいです。
 ひとりの頭から生まれる発想は限りがあります。いろいろな先生方のお話を聴いて引き出しを広げたいです。ただ、聴いたことをそのままレッスンで自分の生徒に伝えると、ズレを感じることもあります。講座の受講と日々のレッスン、このサイクルを長年繰り返すことで、初めて「自分の考え方」が形成されるのだと思います。

藤井 敏子先生
富山県高岡市
セミナー受講回数:計36回
「アンテナが拡がる!気軽に受講してみよう」

 読譜、テクニック、とテーマを見て、自分のアンテナに触れたら、多少遠くても出かけてしまいます。車で2時間かけて、鯖江(福井)に行くことも。車中で友人の指導者とおしゃべりできるのも貴重です。
 セミナーの後は、自然にその日のレッスンで試したくなります。指導が一段上がると、生徒も上手になってくれます。誰しも自分が今までに習ってきたことが「樹の幹」になっているものですが、セミナーによって「枝葉」が拡がり、アンテナに触れるものがどんどん増えていくのです。
 受講されたことが無い方も、全部理解しようとしないで、「おいしいところ」だけいただく、くらいの気持ちで、気軽に足を運んでみたらいかがでしょうか。

※記事の内容は、10月21日現在の情報に基づいています。
▲ページTOP

【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノセミナー > ニュース > 04ニュース> 研鑽と実践を繰り返す...