【実施レポ】導入期のレッスン手法を広げましょう! - 幼児期からはじめるタッチとテクニックの指導 - 6/12巣鴨・川崎 みゆき先生

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2008/06/13

blog_080612sugamo_kawasaki.jpg6月12日(木)東音ホールにて川 - みゆき先生の講座が行われました。
「ミッフィーのぴあの絵本」3巻と別冊を使用し、子どもの想像力や遊び心を生かしたさまざまな導入レッスン法を紹介して下さいました。初めに先生はご自身の経験を振り返られ、遊びの中に音楽的要素を取り入れて下さったピアノの先生との楽しい思い出があると話されました。

この教本は、ドレミを始める前に遊びながら学べるもので、1歳半から始めることもでき、小学生、中学生まで幅広い年齢層で使われています。使い方としては、「音楽遊びからピアノ演奏へ」、また、「たくさんの音楽要素」を既存の教本に"先行体験"ができるように、そして「表現とタッチを育てるテキスト」として楽しく学べる教本です。

講座では、CDとクラフトを使って3歳児を対象にということでレッスンを再現して下さいました。ミッフィーのクラフトが机の上に所狭しと置いてあり、賑やかな雰囲気の中で私たちは生徒になって、川 - 先生の楽しい指導法を一緒に学びました。一曲一曲が数小節の短いフレーズなので弾くのが易しく、楽しみながら技術を学ぶことができます。CDを使うことで、呼吸のし方や調性感、終止感も体感できます。CDの演奏を最後まで聴いてイメージすることも大切です。CDを聴きながら歌ったり、クラフトやカードを使って理解する、次にクラフトを使って鍵盤を弾いてみる等々、さまざまに工夫することによって一つの曲でたくさんの遊びができ、イメージを膨らませて練習することができます。例えば、「とらんぽりん」では脱力の練習ができ、「そーっと」ではピアニッシモを体感し、「みずあそび」では指先を使う練習ができ、大変興味深い内容です。

ピアノを弾けるようになるためには多くの要素や技術が必要ですが、この教本では幼少期から無理なくそれらを学ぶことができるということ、そして子どもの個性や成長段階に合わせて指導していくという導入期の大切さ、おもしろさを教えていただきました。指導者はいつも宝石箱を持っていて、今日のレッスンではその中から何を出してくれるのかな?と子ども達が期待感を持って集中できるレッスンを目指していけるとよいです。

(Rep:東京音楽教材研究会 / 影山順子先生) 


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