【実施レポ】これで納得!よくわかる「音楽用語」のはなし - 巣鴨1/10・関孝弘先生

文字サイズ: |
2008/01/18

blog_080110sugamo.jpg東京音楽教材研究会が毎月第1木曜日に行っている講座、今年の第一回目が1月10日(木)東音ホールに於いて、関孝弘先生をお迎えし"これで納得!よくわかる「音楽用語」のはなし"の講座が行われました。
「イタリア在住+行ったり来たりして、27 - 28年が経ちました。その内の10年間は一度も帰国しませんでした。」と、関 孝弘先生は、お話し始められました。思わずイタリアという国は、毎日がワクワクする国であろうと、想像してしまいました。
 「イタリアにとって音楽用語というものは存在しなくて日常会話なのです。」というお言葉に、「なるほど!」と思い、では、モーツアルトのようなオーストリア人やドイツの作曲家にとってイタリア用語はどのようだったのでしょうか?
17 - 18Cのヨーロッパでは、文化的にも経済的にもイタリアの宮廷が支配していた事から、楽譜に記載されている用語は、イタリア語だったそうです。
ここで、日常生活から例をとって音楽用語についてお話して下さいました。「遅さを表す用語は、ラルゴ、レント、アダージョがありますが、どれが一番遅いと思いますか?」と先生の質問に対し、我々聴講生は、「?」と。
「ラルゴとは、例えば洋服屋さんで、試着した際にブカブカだというような時に使い、レントは、少し緩いからお直しをお願いできるくらいの時に使う言葉です。アダージョは、上二つとは少し違って精神状態を表し、心地よい、ゆったりした、安らかな、といった時に使います。イタリア語から捉えれば直ぐに理解できますね。」と先生はお話して下さいました。
 我々日本人にとって音楽用語は音楽辞典を暗記するようなものでしたが、言葉の原語を知れば意味を理解しやすく、納得がいくと、大変興味深くなりました。講座では、ワクワクする発見と共に、とても幸せな時間を過ごす事ができましたこと、関先生に、深く感謝いたします。

(Rep:鈴木郁子先生/東京音楽教材研究会)


【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノセミナー > ニュース > 02レポート> 【実施レポ】これで納...