【実施レポ】きれいに弾きましょう、エチュード ~2/8・巣鴨~

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2007/02/16

音楽教材研究会主催 第2回講座は、京都から西谷玲子先生をお迎えして「きれいに弾きましょう、エチュード ~四つの時代のスタイルを考えて~」というテーマで開催されました。

普段はとかく敬遠されがちなエチュードのお話とあって、東音ホールにはこの日も多くの先生方が足を運ばれましたが、その中に関西からおみえの方がいらっしゃいました。お尋ねした所、息子さんの入試のためにご一緒され、時間を有効に使おうとインターネットで調べてこの講座を受講されたそうです。
 その前向きな姿勢に頭下がると共に、毎月行われている教材研究会の講座がこのように活かされたことを大変嬉しく思っています。

さて、講座は「まず一曲聴いて頂いてから・・・」ということで、西谷先生のピアノ演奏に始まりました。ロマン派を思わせるような美しいメロディーでしたが、実はツェルニーの「小さな手のための25の練習曲」からのもので「エチュードは決して機械的なものでなく、音楽的でないものは音楽には必要ない」とうい先生のお言葉を証明するかのようでした。エチュードとタイトルが付くだけで嫌われてしまうことが多いのですが、生徒がその曲にいかに興味を持つかで取り組み方が違ってくる、その為には作曲家について知ることも一つ、またエチュードを深く知ることも一つということで講座は先へ進みました。
バロック、古典、ロマン、近現代の4期にわたる、オルガン・チェンバロ・クラヴィコードからフォルテピアノへ、それから現在のピアノに至るまでの鍵盤楽器の変遷と、それぞれの楽器の特徴をお聞きし、その時代に求められていたテクニックや表現を知ることができました。また、歴史的な時代背景を分かりやすく解説され、誰のためにどんな目的で書かれたエチュードなのか、作品のスタイルの特徴も整理することができました。特にロマン期の作品においては、シューマン・ベルティーニ・へラー・ブルグミュラー・コンコーネなど、様々な作曲家のエチュードをその目的を明らかにされながら紹介してくださったので、納得すると同時に美しい演奏に聴き入りました。最後に、モーツァルトの「きらきら星の主題による変奏曲」の演奏を、12のヴァリエーションにそれぞれどのようなテクニックが要求されているのか、何を目的としているのかを考えながら聴かせていただいたのはとても楽しく、改めてその豊かな音楽性に感動いたしました。

講座の締めくくりに西谷先生がおっしゃった言葉です。 
 「どんな曲でも、きれいな音で きれいに弾くことが大事。
  それにはまず、先生が弾いてください。
  ご自分で体験して、それをそのまま生徒さんに伝えることが大切です。
  きれいに弾くことを楽しんでください、エチュード!
  まず先生がきれいに弾いてください、エチュード!」 

 講座を受けられた皆さんが家に帰って開いた楽譜は、いつもより輝いて見えたに違いありません。(Report:池田千恵子)


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