【実施レポ】コンチェルトステップ課題曲を使った《コンチェルトの楽しみ方》~11/29池袋・武田真理先生&桑原巌先生~

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2006/12/08

blog_061129concerto.jpgこの度、3回目のステップ開催を迎える、音の森ステーション代表・武田真理先生のピアノと、桑原巌先生の指揮、田崎祐子先生・金澤素子先生のエレクトーンにより、素敵な演奏と楽しいお話でコンチェルトの魅力と活用法を紹介して頂きました。

ヤマハミュージックセンター池袋で行われたこの講座は、2007/3/25池袋春季ステップで演奏可能な10曲を紹介。桑原先生の指揮は情熱に溢れ、2台のEL・ステージアが再現するオーケストラの多彩な音色に、武田先生の迫力ある美しいピアノが一体となり、臨場感あふれる演奏でした。ピアノ歴2・3ヶ月の方でも弾ける易しい曲から、PTNAからの依頼で作曲家がコンチェルトとして書いた委嘱作品まで、武田先生が、指導のポイントやコンチェルト体験による魅力と重要性を具体的にお話し下さいました。
「ピアノを1人で弾いているのでは見えない世界が沢山ある。常にオケとの対話を心掛け、オケと一体になり・引っ張り・支え・音の繋がりをよく聴き、色々な要素の中で、子供達が自分で合わせて実感する。その体験が何より大事であり、そこから段々深めて行けたらいい。指揮者がいてオーケストラがいる!コンチェルトはピアニストの憧れ!!いつか大きな舞台に立つ事を目標にして、是非コンチェルトを体験して味わってみて下さい!」という力強いお言葉もいただきました。

後半は、桑原先生が指揮者の視点から、オーケストレーション、スコアリーディングにまつわるお話しをユーモアたっぷりにして下さり、笑いの絶えない、心に響く内容となりました。
「ピアノの音は必ず音の出る瞬間のアタックがあるが、オケにはゼロから始まる音もある。その持続音をどのように膨らませようかと考えるので、特性がまるで違う。ピアノ・コンチェルトのいい所は、オケが持続音を使ってピアノと同じようなフレーズを演奏してくれるので、作曲家のイメージが分かる。1つ1つの楽器の特性を活かして作曲家が書いている音を、各楽器の音と認識して音色も敏感に聴けると、ピアニストにとっても色彩感として役に立つ。耳を使うと色々な世界が見える。2台譜にない音もスコアを見て研究して!」
と、各作曲家のスコアに隠された面白エピソードも交えながら、交響的作品から見るピアノソロの捕らえ方など、多方面からお話し下さいました。 

最後に、基礎曲を使った体験コーナーを設け、会場の方々には初見でのコンチェルト体験。皆さん次々とチャレンジして下さり、緊張感の中にもコンチェルトの心地よさを存分に体験して頂きました。課題曲には、バラエティーに富んだ楽しい曲がいっぱいある上、今回はミュッセによるPTNA委嘱作品の楽譜集や伴奏君による音源データなど、レッスンで活用できるソフトも充実。初歩のうちから指揮者付でこんな贅沢な体験が出来るなんて、1度コンチェルトにはまったらピアノが楽しくなること間違いなしです。(Report: 音の森ステーション 畑野 陽子)

⇒2007/3/25池袋・コンチェルトステップの情報はこちら


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