#08
のびのびと表現を楽しむ、
日常のレッスン風
東海林 也令子先生

室内楽ステップに向けて

 11月13日、大きなクリスマスツリーの、華やかなイルミネーションに迎えられて、石川県金沢市にある東海林也令子先生のレッスン室へ。いたるところに、東海林先生の誕生日に届けられた花が飾られていた。
「美しいものを見て、素直に“きれいね!”といえる感受性を育てたい」と、四季折々の美しさを、いつもレッスン室に取り入れているという。
 東海林先生は、20年も前から、アンサンブルの大切さを実感し、ヴァイオリン・チェロのプロ奏者との室内楽レッスンを開講。その成果発表にと、室内楽やコンチェルトの共演の機会を多数創出してきた。「ここの生徒さんたちは、のびのびして柔軟性があるので、とてもアンサンブルがしやすい」と、チェロの先生。表現する気持ちを萎縮させることなく、のびのび弾ける配慮の行き届いた、東海林先生のレッスンを、ともに見学された指導者からの感想だ。「先生の笑顔が見たい! と言わんばかりに、先生を見つめ、先生の手元をしっかり見ている生徒さんたちの視線が、印象的でした。1人1人の生徒さんに向き合って、できたことを認めて、笑顔で褒めてあげることが改めて大事だなと思いました。」

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profile
国立音楽大学器楽学科 ピアノ専攻卒業。金沢大学教育学部、石川県立辰巳丘高等学校芸術コース、仁愛女子短期大学音楽学科の各講師を歴任し、現在、金沢医科大学看護学部非常勤講師。 石川県ピアノ協会会長。(財)石川県芸術文化協会理事。いしかわミュージックアカデミー実行委員。(社)全日本ピアノ指導者協会評議員・ステーション育成委員。(財)日本ピアノ教育連盟北陸支部運営委員。日本ショパン協会中部支部幹事会員。国際ロータリー第2610地区金沢百万石ロータリークラブ会員。これまでに各種コンクールで審査員を務める傍ら、音大進学、コンクール上位入賞や全国大会出場など多数の優秀な門下生を育てている。