中田元子先生ほど、幅広い年代、志向も多様な生徒たちを、オールマイティーに伸ばしていく指導者は、そういないのではないだろうか。かつて、スベトラ・プロティッチ氏から奏法を学び直し、相愛音楽教室でソルフェージュ指導と研究を重ね、多数の音大進学者を送り出す一方で、一般大学や社会人へのハイレベルなレッスンや、高齢者施設でのボランティア指導にも活躍の場を広げてきた。近年は、演奏家の長女・穂波さんとの最高のパートナーシップで、さらにキャパシティの広いレッスンを展開している。
そんな中田先生のすべての原動力は、生徒の成長であり、変化である。「最初はなかなか出来なかった生徒が、みるみるよくなっていく姿が、私の快感であり、教師冥利につきます。」
12月13日、今日はどんなカラーのレッスンになるのか期待しつつ、大阪市にある中田先生のレッスン室を訪問。ショパンの心情に少しでも共感を抱かせるために、先生自身の情感こもった芝居あり、それを具体的に音にした見本演奏ありの、迫力あるレッスンが展開された。
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