仕事に子育てに、多忙な毎日を送る中、時間を捻出しては練習にはげみ、コンクールにもチャレンジし続けている。かつて習ってきたピアノに、再び向き合う大人たちだ。「こう弾きたい」という強い思いをもちながらも、「どう弾けばよいか」がわからないという大人たちが、勇気を振り絞って門戸を叩くのが、相澤聖子先生のレッスン室だ。
12月19日、東京都世田谷区の相澤先生のレッスン室を訪問した。コンクール入賞常連の門下も多い中、「彼らの躍進は、どのようにして始まるのか」の解を求め、今回は入門間もない生徒さんを取材した。ピアノを弾くと、手や肩の痛みに悩まされていた戸田さん。「まるで、耐えていた足の痛みが消えどこまでも歩いて行けるような気持ちに。不思議と、空の色とか風の匂いとかも気にしてみようかなという余裕も出てきました。」そして、今まで漠然と練習をしてきたという原田さん。「もう楽しくて辞められない! レッスンにくればくるほど、こんな音で弾けたらいいなという目標が見えるようになりました。」
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