作曲家の名前がついた協会

さまざまな協会ピックアップ

2013/03/15
さまざまな協会ピックアップ
日本ギロック協会

 全国に29の支部がある。各支部の定例会では、参加者がギロックの作品を弾き合ったり連弾を楽しんだりと、演奏を通じての研究・親睦がはかられている。会報「Afternoon Music」(年に3号発刊)は、支部や会員の活動情報、インタビュー、新譜案内、演奏についてのQ&Aコーナーなどを掲載。2010年には「協会設立20周年記念 ギロック フェスティバル」が東京で開催され、全国から100名のギロック愛好家が集結。コンサート(一般公募による演奏)やレクチャーが行われた。会員には指導者が多く、指導内容などの情報交換も盛ん。安田裕子会長や会員によるギロック講座が全国の支部や楽器店で開催されている。福祉施設や病院などで会員が演奏を行うボランティア活動も活発。

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日本セヴラック協会

舘野泉(ピアニスト)、濱田滋郎(評論・研究)、末吉保雄(作曲家)が中心となって活動。年2回の例会では、セヴラックや関係の深い作曲家のピアノ作品と歌曲を、会員の演奏で紹介。特に最近はセヴラックのオペラ『風車の心』を毎回1場ずつ、連続ドラマのように上演している。2014年5月には、このオペラの全曲を日本初演する予定。例会の後は、セヴラックゆかりの土地ランドック地方のワインを全員で飲みながら、フランスの風土・言葉・建築などの文化、音楽と人生の楽しみ方について語らう場となる。2007年には、セヴラックの生地サン=フェリックス・ロラゲへのツアーを行い、現地のワイン倉庫で開かれるセヴラック音楽祭を訪れたほか、教会や生家などの見学も行った。例会のたびに発行される会報「セヴラック通信」には、作品紹介や南仏のロマネスク教会建築についての記事などが掲載されている。

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日本フォーレ協会

 1989年に創設。会員の演奏家、作曲家、研究者が協力し合い、フォーレおよび同時代の作曲家、師弟関係、周辺の音楽文化に目を向けながら研究を重ね、 その成果を世に問うべく演奏会や研究会を開いている。演奏会(通常年1回)は、フォーレ作品のみで構成される場合も、さまざまな作曲家の作品を含む場合もある。研究会(セミナー、公開レッスンなど年3回)では、内外から講師を招いている。会誌『フォーレ手帖』(年1回発行)では、研究会の報告のほか、書き下ろし記事を含む。フォーレの生誕や没後、協会発足の記念イヤーには特別事業を行う。生誕150年にはオペラ『ペネロープ』の日本初演、書籍 『フォーレ頌:不滅の香り』を出版。創立20周年には声楽曲のための長時間セミナーおよび全歌曲演奏会を開き、歌詞の新しい邦訳をプログラムに掲載した。また、ジャン・フルネ指揮による『レクイエム』CDの発売が話題となった。

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日本ブラームス協会

 例会は「若手演奏家の支援」をモットーとしており、ベテランと若手奏者によるアンサンブルが行われる。近年では春例会「ブラームスを語る」シリーズ、冬例会「ロマンティック・Jブラームス」シリーズにおいて、室内楽、歌曲、ピアノ曲を取り上げている。設立40年記念を祝う今年の春例会は、仲道郁代が出演予定。海外の協会会長や故サヴァリッシュ氏らを特別公演に招く一方、カフェで会員がスピーカーを務めるCD鑑賞会まで、幅広い活動が行われている。行事予定などが載った「会報」とは別に、年会誌『赤いはりねずみ』を発刊。論文・エッセイ・活動記録が記された専門誌であり、主要音大図書館や国会図書館、出版社、海外の協会等に送付されている。ブラームス関連の洋書資料117冊を所蔵し、会員ならだれでも借りられる。これらの資料を活用し、会員の編纂で『ブラームスの実像』『ブラームス回想録1~3』といった書籍が出版された。

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新しく立ち上がる協会

 新しく設立されたばかりの協会に日本カプースチン協会、まさに産声をあげようとしている日本リスト協会。両協会の今後の展望などについて、お話を伺いました。

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日本カプースチン協会

2001年より日本で楽譜出版や初演を通じてカプースチン作品を紹介してきた川上昌裕先生が中心となり、2012年12月に協会設立。2013年2月には設立記念パーティーが開かれ、若手奏者を中心に多くのカプースチン・ファンが集い、ミニコンサートと懇親会が行われた。 「年に1~2回は首都圏の大ホールで手の込んだ面白い演奏会を開く予定です。複数の奏者によるジョイント形式で、初演やレクチャーやインタビューを盛り込みます。また出版社と連携をはかったり、公開講座も協会として企画したいですね。すでに開設したwebページからは、無料の会員登録をしていただけます。カプースチンにまつわる最新ニュースや、会員の演奏会情報なども、サイトから発信していきます。プロ、アマ問わず、カプースチン・ファンならどなたでも協会活動に参加していただきたいです」(川上先生)

協会サイト(会員登録・お問い合わせ・各種情報):http://www.kapustin.jp

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日本リスト協会

若手ピアニスト・指導者である赤松林太郎先生の働きかけのもと、本格的な協会活動が展開されようとしている。会長にはリスト研究の第一人者であり、NHKのクラシック音楽番組でおなじみの野本由紀夫先生を迎える。オーストリア・リスト協会やハンガリーのエージェントとも連携が決まっており、国内外のホールでの演奏会やCDリリースについても準備を始めている。 「華々しく技巧的な作品ばかりが注目されるリストですが、彼に対するある種の偏見を取り除き、真の価値を広げていくことが協会活動の重要な役割となるでしょう。たとえば、リストのトランスクリプションがもつ価値を見直し、国内外の奏者による良質な録音を残していくことも、協会の大切な仕事になると思います。リストという巨大な作曲家の名を冠する協会だけに、国際的規模で充実した活動を展開していきたいですね」(赤松先生)

お問い合わせ:enc@piano.or.jp(2013年6月開催予定の発会式まで窓口:ピティナ・ウェブサイト編集部:実方)


まだまだあります!こんな作曲家の協会

 作曲家の名前がついた協会は、ここまでにご紹介しただけではありません。好きな作曲家の協会があったら、活動状況をチェックしてみましょう!

日本モーツァルト協会

1955年設立という最も歴史ある協会。入会すると会員番号として「ケッヒェル番号」がもらえます。東京文化会館での月例コンサートには、国内外の優れたアーティストが出演。 理事長は作曲家の三枝成彰さん。

日本シベリウス協会

実はピアノ曲も多いシベリウスの協会。1984年に設立。シベリウス生誕150年を記念する2015年に先駆け、ピアノ作品曲演奏会が行われました。今年は同シリーズとして室内楽が取り上げられます。会長は舘野泉さん。

フランツ・シューベルト・ソサエティ

レクチャー・コンサートや公開レッスンが行われています。毎年7月には日生劇場でのピロティ・コンサートを開催。シューベルト研究者や演奏家による資料集「シューベルトハンドブック」I~IIIを発行。会長・理事は山田昌弘さん。

日本シューマン協会

ピアノ曲を中心としたサロンコンサートを年に6〜7回実施しています。会員の意見交換の場である機関誌のタイトルは『トロイメライ』。コンサート以外にも、暑気払いやクリスマス・コンサート、合宿(!)も行われています。

日本ヘンデル協会

会員には声楽家が多く、オペラやオラトリオといったヘンデルの舞台音楽にたいする研究が盛んです。研究者による資料情報が充実!会長は金澤正剛さん。

日本ベートーヴェンクライス

音楽学研究者と作曲家が中心となって設立されました。日本におけるベートーヴェン受容史に新たな一頁を開くことを目的としています。代表理事は諸井誠さん。

日本メンデルスゾーン協会

メンデルスゾーンの音楽のファン・クラブ。例会とは別に開かれる「サロン例会」では、ゲストをお招きして、じっくりと語らい演奏を楽しみます。ワインを飲みながら、会員相互の親睦も深めています。顧問は岡山潔さんと星野宏美さん。

日本グリーグ協会

演奏会のほか、入門講座やマスタークラスを開いています。「誰でもまず人間であらねばならぬ。すべての真の芸術は人間的なるものから生まれでる」というグリーグの言葉に則り、音楽を愛し、理解を深め、友情を育て、生活に真の喜びと幸せを求めようと活動中。会長は大束省三さん。


ありそうでなかった!この作曲家の協会

メジャーにも関わらず、意外にもまだ「協会」のない作曲家もたくさんいます。下記の作曲家のために現在日本で活発に活動している協会はありません。われこそはと思う方、ぜひ協会を立ち上げてみては?!

バッハ、スカルラッティ、クレメンティ、チェルニー、サン=サーンス、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ドビュッシー、ラヴェル、プーランク、メシアン、ガーシュウィン、プロコフィエフなど。

また、すでに協会のある作曲家でも、活動方針のちがう団体を作ることもできます。グループ名も「東日本」や「関西」などとあたまに付けるのもアリかも。ちなみに「鹿児島ハイドン協会」というグループも活動中です!

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