ハイドンの世界

第07回 アレグレット Hob.III/41 ト長調

2007/07/15
ALLEGRETTO Authentische Fassung des Finale aus dem Streichquartet Hob.III/41 G:

有名なハイドンの弦楽四重奏「ロシア弦楽四重奏曲」Op.33より、第5番の第4楽章をピアノ用に編曲したものです。この第5番は私自身ハイドンの弦楽四重奏曲の中でも特に好きで、第1楽章冒頭のフレーズから広がる幸福なメロディーを聴くと、幸せな気持ちになります。Allegrettoからはじまるのどかなフレーズを変奏した後、ピアノ編曲では中間部が少し省略され、最後はPrestoで弦楽器がのびのびと、自由に弓を走らせます。

ハイドン・ひとことメモ
「ハイドンの伝記」
ハイドンの伝記は、アントン・グラッシィという、彫塑家でウィーン皇室および王室の陶磁器工場のモデル・マイスターを務めていた人が直接ハイドンから聞いた情報を集め、アルベルト・クリストフ・ディースが本としてまとめています。ハイドンは、「自分の生涯の話など誰にも興味は起こさせないだろう」と言い、自分の手で報告書を書かず、また有識者が書くのも許さなかったそうですが、アントン・グラッシィはハイドンという記念すべき人物が、伝記のための資料を残さないまま死んでしまうことを遺憾に思い、幾度かハイドンを説得したところ、最後にはハイドンも快く了解したようで、これが伝記として伝わっています。アントン・グラッシィが初めて訪問した頃のハイドンは、身体は弱り、声はしわがれ、記憶力は沮喪していて、口が重くなっていましたが、アントン・グラッシィは何回も同じ質問を繰り返し、辛抱強く尋ねる事を続けた結果、信頼の置ける色々な出来事を記入した日誌のようなものを作り上げる事が出来ました。その伝記には、ハイドンの性格や行動、さらに容貌や生活習慣まで細かく書かれていてとても興味深いので、次回からこの伝記に書かれているハイドンについて、書いていきたいと思います。
アレグレット Hob.III/41

mp3


前山 仁美(まえやまひとみ)

1987年3月22日生まれ。
1996年 ピティナ・ピアノコンペティションB級奨励賞。1998年 第15回教育連盟ピアノオーディションA部門入賞、同入賞者演奏会出演。2000年 ピティナ・ピアノコンペティションD級銅賞。2001年 第17回かながわ音楽コンクールユースピアノ部門中学生の部第1位、総合第2位、神奈川新聞社社長賞受賞。トップコンサートにて神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演。2003年 第1回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2004年 第5回ショパン国際ピアノコンクール in Asia、アジア大会奨励賞。第9回浜松国際ピアノアカデミー受講。ピティナ・ピアノコンペティションG級金賞、併せて東京都知事賞、讀賣新聞社賞、ヒノキ賞、王子賞、洗足学園前田賞受賞。第2回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2005年 フランスのMoulin d'Andeにて行われたマスタークラス受講。アメリカにて行われたジーナ・バックアゥワー国際ピアノコンペティションYoung Artist部門第6位。第3回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。
2006年 ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞受賞。併せて文部科学大臣賞、讀賣新聞社賞、ミキモト賞、王子賞、三菱鉛筆賞受賞。

幼少の頃より現在に至るまで江口文子氏に師事。モスクワ音楽院にて、パーヴェル・ネルセシアン教授に師事。これまでに、佐藤俊、日比谷友妃子の各氏に師事。

ハイドンの世界:http://j-haydn.blogspot.jp/

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