ハイドンの世界

第01回 ソナタ 第1番 ト長調 Hob.XVI/8 

2007/07/09

シンプルながらもハイドンらしさに満ちた一曲で、私が最初に弾いたソナタです。まだ手が小さく、オクターヴが届かない頃でしたので、オクターヴの箇所はどちらかの音をひろって弾いていたのが懐かしいです。
曲は一貫してト長調で書かれているのに、各楽章がこんなにも表情の違う曲に感じるのは、全ての楽章が異なる拍子で書かれているためかもしれません。

ハイドン・ひとことメモ
「ハイドンの生きた時代」
ハイドンが生まれ、活動した18世紀は、日本では江戸時代中期、8代将軍徳川吉宗が享保の改革を行い、中国は清の時代の最盛期でした。末期にはフランス革命、アメリカの独立戦争が起こり、イギリスでは産業革命が始まりました。芸術では、文学者J.W.ゲーテやベートーヴェン第9番交響曲の原詩を書いたF.シラーなどが活躍し、「ぶらんこ」という柔らかな曲線と色使いで有名なJ.H.フラゴナール、ナポレオンの肖像画を描いたJ.L.ダヴィッドと、多くの才能が開花した時期でした。そして、ハイドンの没年には、エドガー・アラン・ポーやメンデルスゾーン、ゴーゴリが誕生しました。
ハイドン ソナタ ト長調 Hob.XVI/8
(ウィーン原典版では第1番)
第1楽章 ♪試聴 
第2楽章 ♪試聴 
第3楽章 ♪試聴 
第4楽章 ♪試聴 


前山 仁美(まえやまひとみ)

1987年3月22日生まれ。
1996年 ピティナ・ピアノコンペティションB級奨励賞。1998年 第15回教育連盟ピアノオーディションA部門入賞、同入賞者演奏会出演。2000年 ピティナ・ピアノコンペティションD級銅賞。2001年 第17回かながわ音楽コンクールユースピアノ部門中学生の部第1位、総合第2位、神奈川新聞社社長賞受賞。トップコンサートにて神奈川フィルハーモニー管弦楽団と共演。2003年 第1回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2004年 第5回ショパン国際ピアノコンクール in Asia、アジア大会奨励賞。第9回浜松国際ピアノアカデミー受講。ピティナ・ピアノコンペティションG級金賞、併せて東京都知事賞、讀賣新聞社賞、ヒノキ賞、王子賞、洗足学園前田賞受賞。第2回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。2005年 フランスのMoulin d'Andeにて行われたマスタークラス受講。アメリカにて行われたジーナ・バックアゥワー国際ピアノコンペティションYoung Artist部門第6位。第3回カワイ主催ロシアン・ピアノスクール in 東京受講、受講生選抜公開演奏会出演。
2006年 ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞受賞。併せて文部科学大臣賞、讀賣新聞社賞、ミキモト賞、王子賞、三菱鉛筆賞受賞。

幼少の頃より現在に至るまで江口文子氏に師事。モスクワ音楽院にて、パーヴェル・ネルセシアン教授に師事。これまでに、佐藤俊、日比谷友妃子の各氏に師事。

ハイドンの世界:http://j-haydn.blogspot.jp/

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