ショパン物語

第151回 引越し

2009/10/30
ショパン物語 第151回 1、引越し
1849年春は、いくらか具合の良い日もあり、ショパンは外出もしていた。引越しの時期は5月または6月だったと言われている。
シャイヨの家は、牧場や緑に囲まれた丘の上の2階建ての家だったという。家賃は400フランと高かったが、その本当の額はショパンに知らせず、ショパンの弟子のスーツォ公妃の母ナタリア・オブリエスコフ公妃が、ショパンに内緒で半額200フランを負担をしていた。そしてショパンには「200フラン安く借りることができた」ということにしていたのだという。オブリエスコフ夫人は大の音楽愛好家でショパンに対し、かなりの援助をしていたという。


林 倫恵子(はやしりえこ)

漫画家・ピアノ指導

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