『ハイドンの名によるメヌエット』は、1908年ハイドン没後 100年を記念してパリの音楽誌の委嘱により作曲された。 HAYDNの5文字を音にあてはめて主題を作り、(Hはシだが、Gはソ、Iはシ、Jはド...と順にあてはめ、Nはソ、Yはレに当たる)それを反行させたり逆行させたりと巧みに作曲された優雅な小品。
音源情報
第6回 公開録音コンサートの音源より
コンサート情報
5月19日(土) 菊地裕介ピアノリサイタル 東京文化会館 小ホール
演奏
ピアノ:菊地裕介
1977年東京生まれ。1994年日本音楽コンクールで第2位。高校卒業と同時に渡仏し、パリ国立高等音楽院に入学。高等課程を経てピアノ研究科を修了したほか、5つの一等賞を得てピアノの他に歌曲伴奏、作曲書法の高等課程を修了している。2003年からはハノーファー音楽大学ソロクラスでさらに研鑽を積み、2009年ドイツ国家演奏家資格を取得。皆川紀子、加藤伸佳、ジャック・ルヴィエ、アリエ・ヴァルディの各氏に師事、マリア・カナルス、ポルト、プーランクコンクール優勝、またジュネーブ、ベートーヴェンなど、数多くの国際コンクールに入賞する。2007年に帰国して以来、「菊地裕介メシアン生誕100年プロジェクト」など精力的な活動を展開。2枚目のCDアルバム「B-A-C-H」(DENON)に収録された、バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番、ピアノ独奏版」は、ブゾーニ編の「シャコンヌ」に加えた独自の編曲により全曲を完成させたもので、全音楽譜出版社より自身の解説と校訂により出版され、同盤はレコード芸術誌特選となる。 2010年オクタヴィア・レコード(TRITON)よりベートーヴェンピアノソナタ全32曲録音を開始し11年5月末現在26曲が発表され、第1集『Beethoven Monumental』はレコード芸術誌特選盤。また同年シューマン生誕200年を記念してオール・シューマン・プログラムによる5枚目のアルバム「ダヴィッド同盟舞曲集」を発売し、収録曲の校訂譜も出版している。ソロ・室内楽の演奏活動の傍ら、現在は東京藝術大学、東京音楽大学の各校にて、後進の指導に当たっている。