ドビュッシー/仮面 ピアノ:金田真理子

文字サイズ: |
2012/03/07

1904年に作曲され、《喜びの島》とともに、1905年に初演が行われたが、あまり好評を得られなかった。前年に作曲された《版画》や、同時期にかかれた他の作品と比べて、低い評価を受けることがある。しかしながら、美しく幻想的な旋律や、独特のリズムによって、"道化"のキャラクターが生き生きと描きだされている。ドビュッシーは本曲において「人間の存在の悲劇的な表現」を目指したとされる。「きわめて快活に、そして幻想的に」との指示が付記されている。 <ピアノ曲事典のページへ>

関連情報

金田真理子さんの音源を多数登録しました。貴重な室内楽音源を含む186動画はこちら

演奏

ピアノ:金田真理子

幼少期をヨーロッパで過ごし、ジュネーヴでピアノの手ほどきを受け、その後、パリ国立高等音楽院に入学、プルミエプリを取って卒業。
 国際コンクールとしては、モントリオール国際ピアノコンクール、マリア・カナルス国際ピアノコンクール、ルクセンブルグのヨーロッパピアノコンクールに入賞。
 ストラスブール管弦楽団、ボルドー・アキテーヌ管弦楽団、東京都交響楽団、アデレーデ室内管弦楽団(オーストラリア)、キングスポート管弦楽団などとの共演がある。その演奏は、ニューヨーク(WQXR)、フランス(フランス・ミュージック)、オーストラリア(ABC-FM)、日本(NHK-FM)で放送されている。アメリカでは、カーネギー・ワイルリサイタルホール、マーキンホールのほか、トリニティ協会、ニューヨークメトロポリタン美術館などで演奏している。

 室内楽奏者として活発に活動しており、これまでヴァイオリニストのアナスターシャ・チェボタリョーワ、アーロン・ロザンドをはじめ、チェリストのヤノス・シュターカー、バーナード・グリーンハウス、ヴィオラ奏者ポール・ニューバウアー、コロラド弦楽四重奏団などと共演している。また、アデレード(オーストラリア)室内楽シリーズ、バード音楽祭などに出演している。2002年1月には、ペンデツキーのピアノ六重奏曲の米国初演をオハイオ州立大学で行った。1998年以来、ケープコッドでライトハウス室内楽団と定期的に演奏している。

 マネス音楽院で修士号を、博士号をニューヨーク市立大学大学院で取得している。博士論文は、"Selected Piano Works of Emmanuel Chabrier -- A Stylistic Analysis" 。
 ドミニック・メルレ、ジャック・ルヴィエ、ジャン・ユボー、パスカル・ドヴァイオン、エドワード・オードウェル、カール・シャクター、松岡三恵、三輪久恵に師事。
 2004年オハイオ・ウェズレヤン大学准教授に就任。ピティナ正会員。





【GoogleAdsense】
ホーム > ピアノ曲事典 > ニュース > 今週の1曲> ドビュッシー/仮面 ...