ラヴェルの創作中期にあたる1904年から5年にかけて作曲された。1901年の「水の戯れ」でピアノ曲書法の熟達を見せたラヴェルだが、この「鏡」は多彩な表現に満ちており、自らの様式を確かなものにしたことをうかがわせる。1908年には「夜のガスパール」が作曲され、これは20世紀ピアノ音楽最大の成果の一つとして評価される。
曲集からの抜粋で、幾つかの曲が弾かれることがある。道化師の朝の歌」はスペイン情緒を取り入れた華やかな作品で、特に単独での演奏機会が多い。
演奏:仁田原祐(にたはら ゆう)
1990年 福岡県生まれ。2002年第8回フッペル平和祈念鳥栖ピアノコンクール第1位、市長賞。第56回全日本学生音楽コンクール福岡大会小学校の部第1位。2003年フィンランドにてオウルンサロ音楽祭出演。九州交響楽団と共演。2004年第17回九州山口ジュニアピアノコンクールグランプリ。第58回全日本学生音楽コンクール福岡大会中学校の部第1位。2007年第31回ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会G級入選。2008年「春のピアノ研修・パリ」にて、H.バルダ、A.ケフェレック、秦はるひ各氏の指導を受ける。同年、第32回ピティナ・ピアノコンペティションG級金賞、併せて東京都知事賞、王子賞、ヒノキ賞、洗足学園前田賞、讀賣新聞社賞を受賞。これまでに野沢優子、多美智子、御木本澄子の各氏に師事。
【GoogleAdsense】