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【クイズ】~現代音楽のピアノ音楽に対応するために作られた新型ピアノ……その工夫とは?
掲載日:2013年8月10日

20世紀後半のいわゆる「前衛」の作曲家は、これまでにないピアノ音楽のあり方を模索して、ユニークで驚くような奏法を考案しました。ピアノの弦を弾いたりする内部奏法、弦のあいだに物を挟むなどして特殊な音を出す「プリペアド・ピアノ」は、ジョン・ケージ (1912-1992) やヘンリー・カウエル
(1897-1965) といったアメリカの作曲家が好んで用いました。シュトックハウゼンの《ピアノ曲X》(1961) では、トーン・クラスター(注)や急速なグリッサンドが何度も繰り返されるため、手袋をはめて演奏せよという指示が楽譜に書かれています。1960年代を中心とするこの時期、ピアノ奏法に関する斬新なアイディアが次々と提示されたのです。

すると今度はピアニストのほうから、現代音楽の特殊な要求に対応した新たなピアノを作ろうという提案が現れます。当時国際的に活躍していたフランス人ピアニスト、モニク・ドゥ・ラ・ブリュショルリ (1915-1972) は、1965年にいわゆる「新型ピアノ」を考案しました。このピアノの最大の特徴は、より幅広い音域に対応できるよう、鍵盤の数を追加したことです。ブリュショルリは、高音域と低音域をそれぞれ1オクターヴずつ広げ、9オクターヴ112鍵としたのです。しかしこのままでは、両端の鍵盤があまりに大きく離れているため、これらを同時に押さえる場合、演奏者の腕が届かない可能性があります。そこでブリュショルリは、演奏者が両端の音を容易に弾くことができるように、ある重要な工夫を施しました。その工夫とは、次の3つのうちどれでしょうか。

①通常の両端の鍵盤の下に引き出しがあり、それを手前に引くと、追加された音域の鍵盤が出てくる
②2段鍵盤になっており、下段が通常の鍵盤、上段の両端のそれぞれ1オクターヴが追加された音域の鍵盤となっている
③追加された音域を含む低音部と高音部の鍵盤が、演奏者側に向かってカーブしている

答えと解説は月曜日に公開です!

(注)「クラスター」は「房」の意。とは隣り合う音程の音群を、一種の密集形態の和音として扱ったもの。密集音塊と訳される。(平野)

モニク・ドゥ・ラ・ブリュショルリの演奏が収められたCD

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