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【読み物】ヴィーンの三位一体教会 ~二人の大家ゆかりの建造物
掲載日:2013年8月3日

ヴィーン大学のキャンパスは、ヴィーンの旧市街を囲むリング(環状道路)沿いにある大学本校舎から、郊外に向かって路面電車2駅ぶん行ったところにあります。停留所に着いたらキャンパスの向かいを見てみてください。そこにはヴィーンで生涯の大半を過ごした作曲家二人にゆかりのある、三位一体教会(Dreifaltigkeitskirche)がキャンパスを見下ろしています。

三位一体教会(ウィーン)。正面ファサードの下方両端にあるレリーフにご注目。

件の作曲家の一人はL. v. ベートーヴェン。ここからほど近い、シュヴァルツ・シュパーニエン通りで息をひきとったベートーヴェンの亡骸は、多くの参列者と共にまずこの教会に運ばれ、宗教儀礼(堅信礼)を受けました。

教会入口向かって右手にはベートーヴェンのレリーフが掲げられている


もう一人はF. シューベルト。彼は、自らが永遠の眠りにつく年、1828年の8月、シューベルトは教会の鐘の聖別式のための賛歌、《信仰、希望、愛Glaube, Hoffnung, und Liebe》D. 955を書いています。

教会入口左手にはベートーヴェンと対照を成すようにシューベルトのレリーフが掲げられている。

作曲家同士が直に会ったのとは別に、私たちの頭の中で、市内のとある建物を通して、二人が結びつけられます。これは二人がヴィーン市民だったからこそ。街を歩いていて、このようにふと、小さな繋がりが見つかると、ヴィーンが音楽家の集まる街だったことが切々と感じられます(丸山)。
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