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【楽曲解説】 ~ブラームス:『ワルツ集「愛の歌」』作品52a
掲載日:2013年4月8日

愛らしい18曲からなるこのワルツ集は、本来ピアノ曲ではなく、自作の声楽曲に基づく改作です。オリジナルは、混声四重唱と連弾のための作品で、同じOp.52という番号で出版されたものです。この原曲は、ロシアやポーランドに伝わる無名作者の詩をドイツの詩人ゲオルク・フリードリヒ・ダウマーが翻案した詩集『ポリドーラ』からブラームスが18篇の詩を選び曲付したもので、1868~69年にかけて作曲されました。

 この原曲では多くの箇所でピアノが歌の旋律をなぞっていますが、実際、初版には「歌は任意で」という指示があり、連弾だけでも上演できるようになっています。これはおそらく連弾のみで演奏できるようにすればさらなる売上げが期待できるのでは、という出版社の思惑があったのでしょう。しかし、ブラームスは1874年、結局声楽パートを省き、ピアノ・パートを部分的に変更して正規の連弾版を作成し、これをOp.52aとして出版しました。(林川)

『ワルツ集「愛の歌」』作品52aより 第8番 「君の瞳がやさしく見つめる時」 Pf:ルイ・レーリンク/林苑子
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