W. A. モーツァルト《4手のピアノ・ソナタ》
掲載日:2013年1月18日
W. A. モーツァルト《4手のピアノ・ソナタ》ニ長調 K.381
最近の研究では1773〜74年の作曲とされているモーツァルト2作目の連弾ソナタ。ヨハン・クリスティア・バッハやクレメンティが1台4手のための作品を書くのは数年後のことであり、前作のK.19dや、同時期に作られたK.358と共にこのジャンルの先駆的作品といえる。
全体として平明な楽想を持ち、技術的に容易ではあるが、トゥッティとソロを思わせるコントラストや、声部の重ね方に多様性が見られたりするなど、管弦楽的な色彩も出るように書かれている。(林川)
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