掲載日 | 級名 | お名前 |
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2016/03/04 | A1級 | 石井 佐和子さん |
音と心をみがいて成長した夏
いしいさわこ◎2008年5月生まれ。4歳よりピアノを始める。ピティナ・ピアノコンペティションにおいて、2013年A2級入賞者記念コンサート出演、2014年A1級全国決勝大会入選。住田智子先生に師事。第2部出演
演奏曲目
リャードフ:音楽の玉手箱(オルゴール) Op.32
ピアノを始めたきっかけを教えて下さい。
3歳の冬に、ピティナのステップを聴きに行った際、トークコンサートでとても楽しそうに演奏されているピアニストの松本あすかさんの姿に憧れて、ピアノを弾いてみたいな、習いたいなと思うようになりました。
今、教わっている先生との出会いはどのようなものでしたか?
私が生まれる前からお母さんはずっと「ピアノを習うなら住田先生!」と心に決めていたようです。だから私がピアノを習いたいと言ったとき、4歳になるのを待って、住田先生にお願いしたと言っていました。レッスンで先生に会えるからピアノが好き、というくらい先生のことが大好きです。
石井さんは2015年度で3度目のコンペ出場ですが、初めて参加した時のきっかけを教えて下さい。
初参加はA2級で5歳のときでした。「コンペに出る」と気負うことなく、先生の「この曲弾いてみる?」という言葉から、とても自然な流れで曲を選び、練習を始めました。一昨年、昨年と決勝大会へ出場し、レベルの高いものを肌で感じたことによって、次第に目標が見え、もっと頑張りたいと思うようになりました。コンペを通して沢山の学びがあるので、毎年出場することが楽しみです。
挑戦したから見えてきたものがあったのですね。今年の課題曲はどのように決められたのですか?
今年度は、いろんな課題曲を弾いてみて、一番自分に合ったものに決めました。特に悩んだのは、ロマン派です。ずっと「ポルカ」を弾くつもりで練習していましたが、本選の申し込み直前に先生から「ワニタ」の方が合っているとのアドバイスを頂いて、変更しました。4曲の課題曲が自分のものとなるように頑張り続けたからこそ、私にとってどれも宝物の曲になりました。
どんな曲も自分のものにしようという気持ちはとても大切ですね。予選通過後、本選に向けてどのような練習をされましたか?
今年は、教室のお友達6人がA1級に出場し、皆で予選通過したので、たくさん「弾きっこ」をしました。お友達のいいところを見つけながら、自分にも生かせるように頑張りました。
では本選通過後はどのような練習をされましたか?
今年の目標は「音みがき」と「心みがき」でした。「音みがき」については、一つ一つの音にこだわり、時代ごとの音楽に合った音が出せるように、想いを込めて演奏出来るように音楽とじっくり向き合いました。向き合えば向き合うほどなかなか思うようには出来ず、くじけてしまったこともありましたが、そんな時でも住田先生は明るく、「佐和ちゃんならできる!」とたくさんのパワーを与えて下さったので、目指す音を先生と一緒に確かめ、探していきました。そのお陰で全国大会のステージでは、昨年よりパワーアップした自分に出逢うことが出来たと思います。「心みがき」については、夏休みのピアノ以外の時間も大切に過ごすようにしました。朝は地域のラジオ体操に休まずに行ったり、学校の図書室で読書をしたり、島根の豊かな自然の中で海水浴や虫捕り、おばあちゃんの畑の手伝いをしたりして、心に栄養をたっぷり与えました。色々な経験が、音楽の世界を広げる原動力となっているような気がします。
一つ一つの経験が佐和子さんの音になっていくのですね。全国大会当日の演奏はいかがでしたか?
自分の思う出したい音に悩みながら決勝大会当日を迎えました。ですが、落ち着いて舞台へ上がり、自分の精一杯の力を出し切ることが出来ました。
見事金賞受賞を知った時の気持ちを教えて下さい。
一番最後に自分の名前が呼ばれた瞬間、びっくりして近くに座っていたお母さんと顔を見合わせ、二人で固まってしまいました。そのあと二人でにっこり笑って、「夢じゃないんだ?」と思いながら、ステージに向かいました。向かう途中、住田先生の喜ぶ顔も浮かんできました。とにかく嬉しくてずっとドキドキが止まらず、夜もなかなか眠れませんでした。
金賞受賞おめでとうございました!今年のコンペを終えてみていかがでしたか?
掲げた目標に近づいた、と思うと先には先があり、今年は特に苦しかったですが、支えてくださる先生の存在があったからこそ、乗り越えることができました。今もまた目指す音を求めてがんばっています。心と音をこつこつみがき続けていきたいです。
入賞者記念コンサートではリャードフの音楽の玉手箱より「オルゴール」を演奏されますね。
昨年の秋、ピアニストの三浦友理枝さんの演奏会で聴いて、いつか弾いてみたいなと思っていたところ、先生が「いつも夢いっぱいで笑顔のかわいい佐和ちゃんが、キラキラした良い音で楽しそうに演奏している姿を思い浮かべたら、頭の中にこの曲が聴こえてきた」と勧めて下さったので、即決しました。 「音楽の玉手箱」の中にステキな宝物を詰めるため、今住田先生と一緒に音楽に魔法をかけています。大きなホールいっぱいに宝物を散りばめて、聴いて下さる方々が幸せな気持ちになれるよう、「音みがき」「心みがき」をもっともっと頑張ります。
自分の目指す音に向かってこれからも頑張って下さい!最後に、次に向けての抱負を教えて下さい。
目標は変わらず「音みがき」「心みがき」を続けることです。自分が成長できていることを確かめながら、一歩一歩大切に、焦らず前に進んでいけるといいな、と思っています。
Youtube - 決勝での演奏
- 2016/03/21(月・祝) 第1部 第1部 13:00~開演/2部 17:30~開演
- 【会員・学生】各部:3,000円 通し券:5,000円
- 【一般】各部:3,500円 通し券:6,000円