ピティナ・ピアノコンペティション

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ピティナ・ピアノコンペティションとは

趣旨

  1. ピアノ学習者およびピアノ指導者の学習・研究の一つの目標となること。
  2. 国際感覚を持った指導法の研鑽。
  3. 優れた音楽的才能の発掘・育成。
  4. ピアノ教育レベルの地域間格差解消、全国的な音楽文化の普及と向上。

主催、後援・協力(全国大会)

課題曲

各部門の課題曲は、毎年、当協会コンクール事業部課題曲選定委員会において、ピアノ教育のニーズや方向性、ピアノ学習者の傾向や要求を詳細に検討したうえで原案が作成され、コンクール運営委員会において承認・決定されています。

審査員

審査員は、十分な指導・演奏経験を積んだピアノ指導者・ピアニストで、当協会コンクール事業部審査員選考委員会から承認された音楽家が務めています。 (詳細は「審査方法」を参照)

特長

指導者/参加者/運営者 三者で作る世界最大規模のピアノコンクール

ピティナ・ピアノコンペティションは、参加者のべ約45,000組(予選~全国計)を誇る、世界でも最大規模のピアノコンクールです。
ピアノ指導者の全国組織であるピティナの特長を生かし、企画立案、課題曲設定、審査等に積極的にピアノ指導者が加わることにより、参加者と事務運営者との関わりに留まらない、複合的な実施効果を生み出しています。また、運営・実施事務局として、全国の楽器店・音楽団体のほか、各地のピアノ指導者から成るグループが加わり、多面的なサポートで参加者の学習効果を高めています。

「指導者賞」の設置

指導者の研鑽のためのコンクールという性格を持つピティナ・ピアノコンペティションでは、指導者の先生方の大変なご苦労、継続的かつ多様なご指導に対して『ピティナ指導者賞』を授与しています。指導者の表彰は、当コンペティションの大きな特長の一つです。
指導者賞は、ピティナ・ピアノコンペティション・ソロ部門、デュオ部門、グランミューズ部門に関し、授与規定を満たした方が受賞の対象となります。2022年度コンペティションでは、全国で542名の指導者(新人指導者賞30名含む、ポイント換算での受賞者は除く)が受賞されました。

「公平性」の追求

ピティナ・ピアノコンペティションは、創設以来、公平で客観的な評価を実現できるよう、さまざまな工夫を取り入れてきました。以下はその一例ですが、現在も、「公平性の確保」を重要な特長と位置づけています。

  1. 審査員は、規定に基づき、できるかぎり地元在住の指導者や当該地域でレッスンをしている指導者ではない音楽家が務めるよう決められている。(地区本選、全国大会や、一部、特級・Pre特級・G級等の予選等の例外あり)
  2. 審査に際しては、参加者は演奏番号のみで審査され、審査員に対して氏名や年齢などの情報が伝えられないように扱われている。
  3. 演奏番号の決定については、コンピュータによるランダムな抽出により、運営者の恣意や五十音順などの一定の規則に従わないよう配慮している。

ピアノ教育のニーズを常に取り入れた「課題曲」

ピティナ・ピアノコンペティションの課題曲は、課題曲選定委員会において、ピアノ学習者の最新動向を把握し、ピアノ指導者の現場におけるニーズを分析しつつ選定されています。また、国内コンクールとしては異例の「新曲募集事業」を実施し、作曲家との連携や邦人作品の普及を、コンクールを通じて実現しています。

審査員と参加者を結ぶ「採点票」

単に点数をつけて参加者を選抜することに留まらず、審査員と参加者(その背後にいる指導者や保護者)とのコミュニケーションを重視し、審査員直筆によるアドバイス用紙「採点票」を交付しています。コンクールにおいてこの仕組みを取り入れたのは、日本ではピティナ・ピアノコンペティションが初めてであると言われています。

多角的なピアノ学習をサポートする「3つの部門」

年齢とともにステップアップできる「ソロ部門」
小学生未満を対象としたA2級から年齢制限のない特級まで、課題曲で四期を学びながらステップアップできます。
アンサンブルの楽しさを体験できる「デュオ部門」
デュオならではの音楽の響きと広がりを体験できます。アンサンブルの楽しさを初歩の段階から体験させ、ピアノ学習の新たな可能性開拓を目指しています。
生涯にわたるピアノの情熱を応援する「グランミューズ部門」
中学3年生以上のピアノ愛好者が客観的な評価を受ける機会として、多様なライフステージに応じたピアノ学習の継続を応援します。自由曲で参加できます。

ソロ部門「特級」 日本で最も国際コンクールに近い国内コンクール

ソロ部門の最高峰「特級」は、年齢制限がなく、「最も国際コンクールに近い国内コンクール」を標榜しています。過去には、田村響、関本昌平、後藤正孝、阪田知樹、角野隼斗、亀井聖矢など、国内外で活躍し、国際コンクール入賞等の果たした音楽家を多数輩出しています。

特級特設ページ

特級の特長

  • 国際コンクールの課題曲に準じた、幅広いレパートリーの準備が要求されている。
  • 全国大会(特級ファイナル)では、プロのオーケストラと共演する機会を用意している。その演奏においては、指揮者、オーケストラとの十分なリハーサル時間を設定し、これらの時間も学習の一環となるように配慮されている。
  • グランプリ・入賞者には、海外を含む多様な褒賞ステージを紹介できるよう取り組んでいる。
  • 予選~全国を通じ、日本を代表するピアニスト・ピアノ指導者による審査を実施している。特に、セミファイナル・ファイナルには、海外招聘審査員として、国際コンクール審査や演奏活動において世界の最前線で活躍するピアノ教授・ピアニストを招待している。
過去の海外招聘審査員(2020-2022年はコロナ禍により海外招聘を中止、2022年より一部再開しています)
2017
ジェイムズ・アナグノソン(カナダ)、オルタンス・カルティエ=ブレッソン(フランス)、ヘンリ・ジーグフリードソン(フィンランド)
2018
マッツ・ヤンソン(スウェーデン)、イゴール・ローマ(イタリア)、エレノア・ウォン(香港)
2019
ダグ・アシャツ(スイス)、ブルース・ブルーベイカー(アメリカ)、エヴァ・クピエツ(ポーランド/ドイツ)
2022
ラルフ・ナットケンパー(ドイツ)、ギグラ・カツァラヴァ(ジョージア)、今峰由香(ミュンヘン音楽大学)

褒賞(全国大会、2023年度実績)

表彰および賞金

  • 2024年は2023年度実績に準じて2024年7月までに決定
ソロ部門
特級(年齢制限なし)
グランプリ
1名
総額 1,400,000 円
銀賞
1名
総額 700,000 円
銅賞
1名
総額 400,000 円
入選
1名
総額 200,000 円
聴衆賞
特級ファイナルに来場した聴衆による投票を行い、得票数に応じて主催者から授与します。
第1位 1,200,000 円
第2位 600,000 円
第3位 300,000 円
第4位 150,000 円
サポーター賞
特級実施期間中の累計の得票数に応じてクラウドファンディングを通じて支援者から募った賞金を授与します。
第1位 500,000円
第2位 250,000円
第3位 150,000円
第4位 100,000円
第5~7位 各50,000円
Pre特級(年齢制限なし)
金賞
1名
総額 400,000 円
銀賞
1名
総額 200,000 円
銅賞
1名
総額 100,000 円
ベスト賞
若干名
聴衆賞
全国大会に来場した聴衆とライブ配信の視聴者による投票を行い、得票数の第1位に主催者から賞金100,000円を授与します。
G級(22歳以下)
金賞
1名
総額 400,000 円
銀賞
1名
総額 200,000 円
銅賞
1名
総額 100,000 円
ベスト賞
若干名
Jr.G級(高1以下、または15歳以下)※隔年開催につき次回は2024年予定
金賞
1名
総額 250,000 円
銀賞
1名
総額 150,000 円
銅賞
1名
総額 80,000 円
ベスト賞
若干名
F級(高校3年以下)
金賞
1名
総額 200,000 円
銀賞
1名
総額 100,000 円
銅賞
1名
総額 70,000 円
ベスト賞
上位50%未満
E級(高校1年以下)
金賞
1名
総額 150,000 円
銀賞
1名
総額 80,000 円
銅賞
1名
総額 50,000 円
ベスト賞
上位50%未満
D級(中学2年以下)
金賞
1名
総額 100,000 円
銀賞
1名
総額 50,000 円
銅賞
1名
総額 30,000 円
ベスト賞
上位50%未満
C級(小学6年以下)
金賞
4名程度
副賞
銀賞
7名程度
副賞
銅賞
7名程度
副賞
ベスト賞
上位40%未満
B級(小学4年以下)
金賞
5名程度
副賞
銀賞
7名程度
副賞
銅賞
8名程度
副賞
ベスト賞
上位40%未満
A1級(小学2年以下)
金賞
4名程度
副賞
銀賞
5名程度
副賞
銅賞
7名程度
副賞
ベスト賞
上位40%未満
デュオ部門
連弾初級A~C
金賞
各級1組程度
銀賞
各級2組程度
銅賞
各級3組程度
ベスト賞
上位50%未満
連弾中級A・B、上級
金賞
各級1組程度
銀賞
各級1組程度
銅賞
各級1組程度
ベスト賞
上位50%未満
2台ピアノ初級~上級
第1~3位
各級1組程度
ベスト賞
上位50%未満
賞金総額(デュオ部門総額)330,000 円 (2023年度実績、2023年度は2台ピアノも実施)
グランミューズ部門
A・B・C・Y・Jカテゴリー
第1~3位
各1名
Dカテゴリー
第1~2位
各1組
賞金総額(全カテゴリー総額)1,580,000円(

後援・褒賞協力団体からの表彰

  • 金額は2023年度実績
文部科学大臣賞

文部科学大臣より表彰状

東京都知事賞

東京都知事より表彰状

ヒノキ・あすなろ賞

ヒノキ新薬株式会社より表彰状、賞金(総額40万円)

聖徳大学川並弘昭賞

学校法人東京聖徳学園 聖徳大学より表彰状、賞金(総額50万円)

スタインウェイ賞

スタインウェイ・ジャパン株式会社よりスタインウェイグランドピアノ(1台・1年)貸与

福田靖子賞

公益財団法人 福田靖子賞基金よりJr.G級に奨学金(総額15万円)※次回は2024年

後援・褒賞協力団体からの特典

聖徳大学・聖徳大学短期大学部

ソロ部門C級以上の地区予選優秀賞取得者:入学金全額免除
ソロ部門B級の地区予選優秀賞取得者:入学金半額免除

  • 教育学部:児童学科、教育学科、心理・福祉学部:社会福祉学科、短期大学保育科:第一部・第二部、が対象。

⇒詳細はこちら

褒賞コンサート

入賞者記念コンサートへの出演(2024年度予定)

2024年度は下記のとおり予定しております。

  • 2025年2月23日(日) Hakuju Hall(東京・代々木)
    グランミューズ部門上位入賞者
  • 2025年2月11(火・祝)J:COM浦安音楽ホール(千葉・浦安)
    特級部門上位入賞者
  • 2025年3月23日(日) 第一生命ホール(東京・晴海)
    ソロ・デュオ部門上位入賞者
  • 褒賞内容は予告なく変更になる場合があります。